旅情 / キャサリン・ヘプバーン
旅情
/デビッド・リーン
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全体の平均評価点: (5点満点)
(5)
解説・ストーリー
ベニスに観光で訪れたオールド・ミスのジェーンは、そこでレナートというハンサムな男性と知り合う。彼の案内でベニスを観てまわる内、ジェーンは次第にレナートに淡い恋心を抱いていく。だが、レナートに息子が居ることを知ったジェーンは、自分がからかわれていたと思い込み、ベニスを立ち去る決心をするが……。有名なラスト・シーンが心に染み入る傑作メロドラマ。
ベニスに観光で訪れたオールド・ミスのジェーンは、そこでレナートというハンサムな男性と知り合う。彼の案内でベニスを観てまわる内、ジェーンは次第にレナートに淡い恋心を抱いていく。だが、レナートに息子が居ることを知ったジェーンは、自分がからかわれていたと思い込み、ベニスを立ち去る決心をするが……。有名なラスト・シーンが心に染み入る傑作メロドラマ。
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「旅情」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
ベニスに観光で訪れたオールド・ミスのジェーンは、そこでレナートというハンサムな男性と知り合う。彼の案内でベニスを観てまわる内、ジェーンは次第にレナートに淡い恋心を抱いていく。だが、レナートに息子が居ることを知ったジェーンは、自分がからかわれていたと思い込み、ベニスを立ち去る決心をするが……。有名なラスト・シーンが心に染み入る傑作メロドラマ。
「旅情」 の作品情報
「旅情」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
旅情の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
100分 |
日本語 |
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TCDR1012 |
2000年09月25日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
0枚
|
1人
|
0人
|
旅情の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
100分 |
日本語 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TCDR1012 |
2000年09月25日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
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ユーザーレビュー:5件
大好きな映画
先日見た『南太平洋』でフランスの農園主を演じたロッサノ・ブラッツィが
大好きな『旅情』で、イタリア人の伊達男レナード役をしていたことを知り
どうしてももう一度見たくなっての鑑賞です。
やはりロッサノが演じるイタリア男は実にハンサムで
女性へのアプローチが巧みです。
当時48歳だったキャサリン・ヘプバーンが演じるアメリカ人旅行者であるジェーンは
38歳という設定だったのですね。
昔見たときは、一人旅を楽しむ自立した素敵な女性と羨ましく 見ていたものです。
ところが、今、ジェーンの年をはるかに超えた私は
当時とは違った見方になっていました。
ロマンスを求めているのに、踏み出す勇気のない彼女にちょっとイライラしたのです。
旅先のアバンチュールなんだもの、楽しんじゃえばいいじゃないの!と。
で、いざレナードと上手くいくと
まるで少女のように可愛らしくなるジェーンには
ちょっとナヨナヨし過ぎじゃないの?と嫉妬しました(笑)
ある朝、目が覚めたように、今日アメリカに帰る!と言い出した彼女の心情が
若い私には判らなかったのですが、
今見ると判ります。
ジェーンは現実に戻ったのです。
独身で母親と暮らしている彼女には、アメリカでの暮らしがあります。
いつか帰らなければならない場所。
一日延ばしにしたら、帰れなくなる。
だから、あの日、ジェーンは決意したのです。
このアバンチュールを終わらせよう、と。
今だったら、ラインも携帯もあるし
イタリアとアメリカの遠距離恋愛でも容易に続くでしょうけど
時は1955年、やはりこの二人はもう会うことはなかったのでしょうか?
ましてやレナードには別居中とはいえ、妻子があるのですよね。。。
ジェーンへの見方は変わったものの
やはり良い映画でした。
大好きな作品であるこには変わりはありません!
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
別れの名シーン!
投稿日:2017/09/04
レビュアー:趣味は洋画
この映画の全編を観てなくても、有名な別れのシーンを見たことのある人は多いと思います。
ブロードウェイのヒット戯曲「カッコー鳥の時節」(アーサー・ローレンツ)映画化した、大人のラヴ・ストーリーです。
ジェイン・ハドスン(キャサリン・ヘプバーン)は38歳。アメリカで秘書をしているが、夢のヨーロッパ旅行を実現、憧れのヴェネツィアにやって来た。フィオリナ夫人(イザ・ミランダ)の経営するホテルに落ち着いた後、ジェインは一人で市内見物へ出かける。サン・マルコ広場の喫茶店のテーブルに腰を下ろすと、背後に視線を感じた。中年の男がいた。ジェインはあたふたと去った。
翌日、名所見物をして歩き、通りすがりの骨董屋に入るジェイン。そこの主人レナート(ロッサノ・ブラッツィ)は、何と昨日サン・マルコ広場で会った男だった。あくる日も、また彼女は広場へ向かった。異国の地で孤独感に包まれていたのだろうか。やがて言葉を交わすようになり、急速に接近した2人は恋に落ち、夏の数日を一緒に過ごした。しかしレナートには妻子があり、このままでは別れられなくなると悟った彼女は、ヴェネツィアを後にする...。
水の都ヴェネツィアの観光ポイントがたくさん出てきます。
大小さまざまな運河、ゴンドラと呼ばれる手漕ぎボート、水上タクシー、鐘楼、聖堂の数々、そしてサン・マルコ広場と、観光気分に浸れます。
そこに登場するロッサノ・ブラッツィ、イタリア人らしくスーツをビシッとキメて、男からみても格好いいんですね。(出演時は39歳)骨董屋の主人なんですけどね。
その店を記念にカメラに収めようとするヘブバーンですが、誤って運河に落ちてしまいます。
(ヘプバーンは出演時48歳)
惨めな格好でホテルへ帰る彼女ですが、レナート(ブラッツィ)はホテルへ訪ねてきます。
そこからの展開が早いのです。
ラストシーン。
休暇が終わり、帰国のため駅で列車に乗り込むジェイン。
果たしてレナートは来るのか...ホームを凝視するジェイン。
列車は動き出す...
...あっ! 来た! 白いくちなしの花を持ったレナートが。
全速で走るレナート、花をジェインに渡そうとしている...
列車のスピードが上がる...
このレビューは気に入りましたか?
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夏のベニスのゴンドラ 「素直なあなたは素敵だ」
アレッサンドロ・チコニーニの音楽は、冒頭のローマの喧騒的描写曲より、「Summertime In Venice」が魅力があります。
「旅情」(1955、英国/米国、カラー、100分)。
監督のデヴィッド・リーン(1908〜1991)は、この映画の前に「オリヴァ・ツイスト」(1948)を、この映画の後に「戦場にかける橋」(1957)、「アラビアのロレンス」(1962)、「ドクトル・ジバゴ」(1965)を発表しました。この「旅情」は、監督が大作へ向かう分岐点になった作品ですが、恋愛ドラマとして、とても細やかな機微を描いています。聖愛でも性愛でもない、普通のロマンスを上品にかたどっています。
米国の地方都市で秘書をしている独身の38歳の「ジェイン・ハドスン」(キャサリン・ヘップバーン)は、念願のイタリア、ヴェニスへ来て、年下らしいハンサム男「レナート・ロッシ」(ロッサノ・ブラッツィ)に名所見物を誘われるが断る。翌日、「ジェイン」は少年「マウロ」(ガイタノ・アウディエロ)の案内で骨董店に入り、奇妙なゴブレットを買った。接吻、梔子(くちなし)の花。運河、そこへの転落。
彼女の泊まる「フィオリーニ夫人」(イザ・ミランダ)が経営するホテル「ペンシオーネ」に「レナート」が訪ねてくる。やがて、二人は激しい恋におちるが、「ジェイン」は、この関係を続ければ互いに不幸になると悟り、一方的に関係を断ち、汽車に乗った。発車ベルが鳴る時、「レナート」は梔子の花を車窓越しに渡し、「ジェイン」は彼に手を振り続けた。
多民族の集合体であるようなサン・マルコ広場のカフェの一員として、自分も映画に参加している幻想を感じました。誰も来ない哀しさ。生意気な少年が救ってくれます。
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2人の会員が気に入ったと投稿しています
都会の忙しさで自分を見失っていたオールドミスの再生の物語
アメリカ人で秘書をつとめているオールドミスが、初めて休暇でベニスを訪れて、旅先のアバンチュールにあって・・・という話で、以前は、その手の映画と思っていたのだけれど、何年か前、機会があって50歳を過ぎて再見したところ、身につまされるような感じで見ていた自分に気づいたりした。個人的偏見かもしないが、中高年を過ぎたと思ったサラリーマンは見るべき映画かもしれない。
主演のキャサリン・ヘップバーンは、いわゆる中高年の年齢で、仕事はバリバリやってきたのだろう、それなりの貯えもありそうで、彼女の些か強引ともいえる行動力や多少ギスギスして見える几帳面さがヘップバーンの演技からよく窺える。多分、一緒に仕事をする際には有能で頼りになるだろうが、個人的には一緒にいたくないタイプ(ヘップバーンの代表作「フィラデルフィア物語」での演技に通じてもいる)。しかし、根はちょっとはにかみや人の好いタイプだったのがキャリアを経るうちに鎧をまとった。そのよろいが、旅先で少しずつ脱ぎ始める彼女の変化が素晴らしい。ロッサノ・ブラッツィという相手もいることはいるが、むしろ彼は、ヘップバーンの再生に感化されて惹き付けられてしまったにすぎない。そのクライマックスがラストの列車のシーン。作品冒頭の列車でベニスに来るときには一種の躁状態のような無理に力が入っていた。しかし、ベニスを出るときには、そういった余計なものを洗い落としたような、素の好い人になっている。想像するに、初めてのバカンスでヨーロッパというのは、それまではキャリアを進めるに精一杯だったということではないか、そして今更初めてということは、そういう無理をすることがなくなった、旅先でのオールドミスとしての寂しさを見せる、ということは何らの挫折か、そこまでいかなくても、キャリアを詰めていくに先が見えたとか、今まで通りのがんばりに意味を見出せなくなった、そんな境遇だったのでは、それは私の個人的な思い入れかもしれないが、彼女の行動がカラ元気と一瞬の寂しげな仕草(例えば、まとわりつく浮浪児への態度がコロコロ変わる変わり方)にそういうところはある。その振り幅が彼女の行動にあらわれているのがラストに向けて、その振り幅が収斂するように、また、顔の表情から力みが消えていく。列車に話を戻すと、冒頭のベニスに来るときは窓からカメラで撮影するだけけれど、帰るときは窓をいっぱいに開けて自身の上半身をまどから乗り出し、いうなれば一線を超えた結果ということなのだろうか。多分、ここで彼女は自身の原点にもどって再生してきた、そういう物語として、見えてきた。まあ、そもそも、キャサリン・ヘップバーン、同じラストネームのオードリーというひ弱な少女と違って、転んでもただでは起きないのだ。中年過ぎても列車から半身乗り出して、暴走族のハコ乗りみたいなことをやってしまうのだ。多分、帰国して職場に戻っても、社内のあっちへチョコチョコ、こっちヘチョコチョコ動き回って周囲にうるさがられのだろうけれど、それをキャリアのためとか、仕事だからなどと他律的なことをいうのではなく、「アタシがやっての文句ある?」とか言いそうなのだ。その時、きっと目は微笑んでいる、そう想わせるラスト。ちょっと長い割には分かり難い説明かもしれないが。
一方で、余談として、この映画の制作年代は1950年代で、アメリカが一番輝いていた時代で、今の中国の爆買ツアーみたいにアメリカ人が大挙してヨーロッパにでかけ当地でマナーが悪いとか顰蹙を買っていた時代で、この映画は、それにも行けないアメリカの人々に、旅行気分を味わう機能も果たしていたといえる。誠実なデビット・リーン監督は、運河にゴミを捨てるシーンをわざと入れたり、浮浪児を登場させて、単にキレイなだけのベニスで終わらせないようにしている。事実、ロッサノ・ブラッツィ演じる人物はアメリカの田舎者を食い物にしてひと儲けしようと思っている。当時のヨーロッパとアメリカの関係の縮図のようなものも、そこに反映していた。
主演のキャサリン・ヘップバーンは、この後の枯れた演技が日本では好まれるようで「アフリカの女王」とか「黄昏」などが人気だけれど、この人の真骨頂は嫌になるほど強引で元気が良くて、だけど洒落っ気たっぷりのところだと思う。「フィラデルフィア物語」「アダム氏とマダム」「赤ちゃん教育」も日本での人気はイマイチなのが惜しい。
このレビューは気に入りましたか?
1人の会員が気に入ったと投稿しています
美しいベネチア
投稿日:2014/04/26
レビュアー:あいあい
何百年も前から変わらない美しい町並みは60年前の映画でも今の風景と全然変わりません。
一度ベネツィアを訪れたことのある方、これから行く予定の方におすすめです。
ストーリーは普通でした(笑)
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1人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
大好きな映画
投稿日
2021/11/22
レビュアー
飛べない魔女
先日見た『南太平洋』でフランスの農園主を演じたロッサノ・ブラッツィが
大好きな『旅情』で、イタリア人の伊達男レナード役をしていたことを知り
どうしてももう一度見たくなっての鑑賞です。
やはりロッサノが演じるイタリア男は実にハンサムで
女性へのアプローチが巧みです。
当時48歳だったキャサリン・ヘプバーンが演じるアメリカ人旅行者であるジェーンは
38歳という設定だったのですね。
昔見たときは、一人旅を楽しむ自立した素敵な女性と羨ましく 見ていたものです。
ところが、今、ジェーンの年をはるかに超えた私は
当時とは違った見方になっていました。
ロマンスを求めているのに、踏み出す勇気のない彼女にちょっとイライラしたのです。
旅先のアバンチュールなんだもの、楽しんじゃえばいいじゃないの!と。
で、いざレナードと上手くいくと
まるで少女のように可愛らしくなるジェーンには
ちょっとナヨナヨし過ぎじゃないの?と嫉妬しました(笑)
ある朝、目が覚めたように、今日アメリカに帰る!と言い出した彼女の心情が
若い私には判らなかったのですが、
今見ると判ります。
ジェーンは現実に戻ったのです。
独身で母親と暮らしている彼女には、アメリカでの暮らしがあります。
いつか帰らなければならない場所。
一日延ばしにしたら、帰れなくなる。
だから、あの日、ジェーンは決意したのです。
このアバンチュールを終わらせよう、と。
今だったら、ラインも携帯もあるし
イタリアとアメリカの遠距離恋愛でも容易に続くでしょうけど
時は1955年、やはりこの二人はもう会うことはなかったのでしょうか?
ましてやレナードには別居中とはいえ、妻子があるのですよね。。。
ジェーンへの見方は変わったものの
やはり良い映画でした。
大好きな作品であるこには変わりはありません!
別れの名シーン!
投稿日
2017/09/04
レビュアー
趣味は洋画
この映画の全編を観てなくても、有名な別れのシーンを見たことのある人は多いと思います。
ブロードウェイのヒット戯曲「カッコー鳥の時節」(アーサー・ローレンツ)映画化した、大人のラヴ・ストーリーです。
ジェイン・ハドスン(キャサリン・ヘプバーン)は38歳。アメリカで秘書をしているが、夢のヨーロッパ旅行を実現、憧れのヴェネツィアにやって来た。フィオリナ夫人(イザ・ミランダ)の経営するホテルに落ち着いた後、ジェインは一人で市内見物へ出かける。サン・マルコ広場の喫茶店のテーブルに腰を下ろすと、背後に視線を感じた。中年の男がいた。ジェインはあたふたと去った。
翌日、名所見物をして歩き、通りすがりの骨董屋に入るジェイン。そこの主人レナート(ロッサノ・ブラッツィ)は、何と昨日サン・マルコ広場で会った男だった。あくる日も、また彼女は広場へ向かった。異国の地で孤独感に包まれていたのだろうか。やがて言葉を交わすようになり、急速に接近した2人は恋に落ち、夏の数日を一緒に過ごした。しかしレナートには妻子があり、このままでは別れられなくなると悟った彼女は、ヴェネツィアを後にする...。
水の都ヴェネツィアの観光ポイントがたくさん出てきます。
大小さまざまな運河、ゴンドラと呼ばれる手漕ぎボート、水上タクシー、鐘楼、聖堂の数々、そしてサン・マルコ広場と、観光気分に浸れます。
そこに登場するロッサノ・ブラッツィ、イタリア人らしくスーツをビシッとキメて、男からみても格好いいんですね。(出演時は39歳)骨董屋の主人なんですけどね。
その店を記念にカメラに収めようとするヘブバーンですが、誤って運河に落ちてしまいます。
(ヘプバーンは出演時48歳)
惨めな格好でホテルへ帰る彼女ですが、レナート(ブラッツィ)はホテルへ訪ねてきます。
そこからの展開が早いのです。
ラストシーン。
休暇が終わり、帰国のため駅で列車に乗り込むジェイン。
果たしてレナートは来るのか...ホームを凝視するジェイン。
列車は動き出す...
...あっ! 来た! 白いくちなしの花を持ったレナートが。
全速で走るレナート、花をジェインに渡そうとしている...
列車のスピードが上がる...
夏のベニスのゴンドラ 「素直なあなたは素敵だ」
投稿日
2022/01/17
レビュアー
ちゅく
アレッサンドロ・チコニーニの音楽は、冒頭のローマの喧騒的描写曲より、「Summertime In Venice」が魅力があります。
「旅情」(1955、英国/米国、カラー、100分)。
監督のデヴィッド・リーン(1908〜1991)は、この映画の前に「オリヴァ・ツイスト」(1948)を、この映画の後に「戦場にかける橋」(1957)、「アラビアのロレンス」(1962)、「ドクトル・ジバゴ」(1965)を発表しました。この「旅情」は、監督が大作へ向かう分岐点になった作品ですが、恋愛ドラマとして、とても細やかな機微を描いています。聖愛でも性愛でもない、普通のロマンスを上品にかたどっています。
米国の地方都市で秘書をしている独身の38歳の「ジェイン・ハドスン」(キャサリン・ヘップバーン)は、念願のイタリア、ヴェニスへ来て、年下らしいハンサム男「レナート・ロッシ」(ロッサノ・ブラッツィ)に名所見物を誘われるが断る。翌日、「ジェイン」は少年「マウロ」(ガイタノ・アウディエロ)の案内で骨董店に入り、奇妙なゴブレットを買った。接吻、梔子(くちなし)の花。運河、そこへの転落。
彼女の泊まる「フィオリーニ夫人」(イザ・ミランダ)が経営するホテル「ペンシオーネ」に「レナート」が訪ねてくる。やがて、二人は激しい恋におちるが、「ジェイン」は、この関係を続ければ互いに不幸になると悟り、一方的に関係を断ち、汽車に乗った。発車ベルが鳴る時、「レナート」は梔子の花を車窓越しに渡し、「ジェイン」は彼に手を振り続けた。
多民族の集合体であるようなサン・マルコ広場のカフェの一員として、自分も映画に参加している幻想を感じました。誰も来ない哀しさ。生意気な少年が救ってくれます。
都会の忙しさで自分を見失っていたオールドミスの再生の物語
投稿日
2018/11/20
レビュアー
czt
アメリカ人で秘書をつとめているオールドミスが、初めて休暇でベニスを訪れて、旅先のアバンチュールにあって・・・という話で、以前は、その手の映画と思っていたのだけれど、何年か前、機会があって50歳を過ぎて再見したところ、身につまされるような感じで見ていた自分に気づいたりした。個人的偏見かもしないが、中高年を過ぎたと思ったサラリーマンは見るべき映画かもしれない。
主演のキャサリン・ヘップバーンは、いわゆる中高年の年齢で、仕事はバリバリやってきたのだろう、それなりの貯えもありそうで、彼女の些か強引ともいえる行動力や多少ギスギスして見える几帳面さがヘップバーンの演技からよく窺える。多分、一緒に仕事をする際には有能で頼りになるだろうが、個人的には一緒にいたくないタイプ(ヘップバーンの代表作「フィラデルフィア物語」での演技に通じてもいる)。しかし、根はちょっとはにかみや人の好いタイプだったのがキャリアを経るうちに鎧をまとった。そのよろいが、旅先で少しずつ脱ぎ始める彼女の変化が素晴らしい。ロッサノ・ブラッツィという相手もいることはいるが、むしろ彼は、ヘップバーンの再生に感化されて惹き付けられてしまったにすぎない。そのクライマックスがラストの列車のシーン。作品冒頭の列車でベニスに来るときには一種の躁状態のような無理に力が入っていた。しかし、ベニスを出るときには、そういった余計なものを洗い落としたような、素の好い人になっている。想像するに、初めてのバカンスでヨーロッパというのは、それまではキャリアを進めるに精一杯だったということではないか、そして今更初めてということは、そういう無理をすることがなくなった、旅先でのオールドミスとしての寂しさを見せる、ということは何らの挫折か、そこまでいかなくても、キャリアを詰めていくに先が見えたとか、今まで通りのがんばりに意味を見出せなくなった、そんな境遇だったのでは、それは私の個人的な思い入れかもしれないが、彼女の行動がカラ元気と一瞬の寂しげな仕草(例えば、まとわりつく浮浪児への態度がコロコロ変わる変わり方)にそういうところはある。その振り幅が彼女の行動にあらわれているのがラストに向けて、その振り幅が収斂するように、また、顔の表情から力みが消えていく。列車に話を戻すと、冒頭のベニスに来るときは窓からカメラで撮影するだけけれど、帰るときは窓をいっぱいに開けて自身の上半身をまどから乗り出し、いうなれば一線を超えた結果ということなのだろうか。多分、ここで彼女は自身の原点にもどって再生してきた、そういう物語として、見えてきた。まあ、そもそも、キャサリン・ヘップバーン、同じラストネームのオードリーというひ弱な少女と違って、転んでもただでは起きないのだ。中年過ぎても列車から半身乗り出して、暴走族のハコ乗りみたいなことをやってしまうのだ。多分、帰国して職場に戻っても、社内のあっちへチョコチョコ、こっちヘチョコチョコ動き回って周囲にうるさがられのだろうけれど、それをキャリアのためとか、仕事だからなどと他律的なことをいうのではなく、「アタシがやっての文句ある?」とか言いそうなのだ。その時、きっと目は微笑んでいる、そう想わせるラスト。ちょっと長い割には分かり難い説明かもしれないが。
一方で、余談として、この映画の制作年代は1950年代で、アメリカが一番輝いていた時代で、今の中国の爆買ツアーみたいにアメリカ人が大挙してヨーロッパにでかけ当地でマナーが悪いとか顰蹙を買っていた時代で、この映画は、それにも行けないアメリカの人々に、旅行気分を味わう機能も果たしていたといえる。誠実なデビット・リーン監督は、運河にゴミを捨てるシーンをわざと入れたり、浮浪児を登場させて、単にキレイなだけのベニスで終わらせないようにしている。事実、ロッサノ・ブラッツィ演じる人物はアメリカの田舎者を食い物にしてひと儲けしようと思っている。当時のヨーロッパとアメリカの関係の縮図のようなものも、そこに反映していた。
主演のキャサリン・ヘップバーンは、この後の枯れた演技が日本では好まれるようで「アフリカの女王」とか「黄昏」などが人気だけれど、この人の真骨頂は嫌になるほど強引で元気が良くて、だけど洒落っ気たっぷりのところだと思う。「フィラデルフィア物語」「アダム氏とマダム」「赤ちゃん教育」も日本での人気はイマイチなのが惜しい。
美しいベネチア
投稿日
2014/04/26
レビュアー
あいあい
何百年も前から変わらない美しい町並みは60年前の映画でも今の風景と全然変わりません。
一度ベネツィアを訪れたことのある方、これから行く予定の方におすすめです。
ストーリーは普通でした(笑)
新規登録で
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