終電車

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終電車 / カトリーヌ・ドヌーヴ

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「終電車」 の解説・あらすじ・ストーリー

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解説・ストーリー

ドイツ占領下のパリ。女優マリオンは、南米に逃亡したユダヤ人で、支配人兼演出家の夫の代わりにモンマルトル劇場を切り盛りしていることになってはいたが、その実、夫ルカは劇場の地下に潜んでいた。現在の演出家ジャン=ルーは独軍にも顔がきき、御用評論家とも親しい。相手役ベルナールはどうもレジスタンスと通じているらしい。そして新作『消えた女』は好評を持って迎えられるが、評論家ダクシアは芝居をユダヤ的と非難した。そんな折、抜き打ちのゲシュタポの捜査が行われた……。

「終電車」 の作品情報

作品情報

製作年: 1980年
製作国: フランス
原題: LE DERNIER METRO/THE LAST METRO

「終電車」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全20件

本当に女性が美しい時は・・・

投稿日:2005/01/15 レビュアー:BIN

フランソワ・トリュフォー監督 (1980年作品)
この数年後に若くして死去するので晩年の作品です。
出演はカトリーヌ・ドヌーブ、ジェラール・ドパルデュー
もうこの組み合わせだけでワクワクしてしまいます。

第二次世界大戦、ドイツ軍占領下のパリで、
命をかけて演劇の灯を守る人々の物語です。

演劇という舞台の上の世界と、劇場という空間の中で起こる
現実を交差させる事で、サスペンスではないのに緊迫感、
臨場感溢れて引きこまれ目が離せません。

あっと驚くラストのうまさ。心憎いほど洒落ています。
映画館なら、隣の見知らぬ人と思わず話してしまうでしょう。
映画が好きで良かったと思わせる1本です。
この作品には、厳しい時代設定なのに、人間に対する寛容さや
希望が溢れていています。

カトリーヌ・ドヌーブはどの役でも役柄より、
貫禄の存在自体が気になってしまうのですが、
ここでは美しさ、強さ、曖昧さ等の魅力に掴まれてしまいます。
フランソワ・トリュフォーは、彼女の本当の魅力を知っている人
なのでしょう。そういえばかつては恋愛関係にあったとか。

DISCASでも新着の1本に入っています。
今でも観ることが出来る幸せを味わってください。

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舞台裏からこっそり見ていた劇中劇 ネタバレ

投稿日:2009/03/05 レビュアー:ミルクチョコ

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ナチスの占領下のパリを舞台に、ユダヤ人演出家の夫ルカと、新進喜悦の俳優ベルナールとの狭間で激しく揺れ動く愛なんて言ったら、まさしく不倫ものになってしまうのですが、そこはトリュフォー、そうならないのが不思議ですね。

劇中で、初演成功で、思わずマリオンがベルナールにキスした瞬間からあれっ?て思うのですが、それまでは全くと言って良いほどマリオンがベルナールの思いを感じられませんでした。
何故なら、作品がその部分を見せていないからだと思います。
これは、トリュフォーはわざとそうしたのでしょうね。
物語の終盤にさしかかるまで、ユダヤ人夫をかくまう気丈な女という感じで描かれています。
夫の「ベルナール、妻は君にぞっこんだ」このセリフで決定的になります。
夫は、表舞台に出ることができないため、通気口からのみ二人の演技を通してしか知ることができません。
しかし、マリオンは女優です。役を演じていた彼女の中に、役を越えたベルナールの思いを見つけてしまったということなのでしょうか?

ラストの展開にやられたと思うと同時に、カトリーヌ・ドヌーブの魅力がさらにアップします。BINさんも書いていらっしゃるように、トリュフォーとドヌーブは恋愛関係にあったようです。
なので彼女の魅力を知り尽くしての演出なのかもしれません。


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ドヌーヴに見惚れる。

投稿日:2006/08/22 レビュアー:ユルング

  強烈なものは何もないけれど、厳しい時代に劇場で働く人々の生活をじっくり堪能できました。
夫ルカと共演者ベルナール(ドパルデュー)のふたりを愛したマリオン(ドヌーヴ)。
気丈に険しい時代を生きながら、市民の楽しみであった劇場を守り続けた彼女の聡明な姿は、気持が良いほどさっぱりとしていて魅力があります。
役者という難しいであろう役を見事に演じた、女優カトリーヌ・ドヌーヴには、始終美貌と確かな演技で惹きつけられました。
もちろん他の出演者たちも素晴らしい。

劇場の地下で、上階から聞こえる稽古の声を聞きながら、必死に800日に及ぶ潜匿生活を送った夫・ルカ。
彼の芝居への情熱を受け止めながら、密かな生活を守り続けたその妻。
ふたりに愛がなかったのか...。
そこには分かりにくくはあるけれど、情に近い愛があったのではないかと感じました。
その上で、共演者ベルナールとも惹かれあっていたはずですね―別れを余儀なくされる件のさりげない切なさが好きでした。

ナチスドイツの暴虐が終焉したラストで、三人が再び舞台に会するシーンが素晴らしい!
じんわりとした感慨に浸れる良い作品でした。 

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行き過ぎずリアル ネタバレ

投稿日:2006/05/27 レビュアー:sautet

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ドイツ占領下のパリ
女優・マリオンは支配人兼演出家の夫・ルカの代わりに
劇場を切り盛り
夫はドイツ軍から身を守るため
国外脱出の噂を流し 
密かに劇場の地下に暮らしている

演出家である彼が
劇場の地下に潜んでいることを
劇団のメンバーも知らない

ホテルで暮らすドヌーブが
毎夜帰ったと見せかけて地下へ潜り
その日の稽古の報告をする

 観ているうちに
 ドイツ軍に見つかるんじゃない!?と
 はらはらドキドキする

新作の相手役に抜擢した俳優・ベルナール
稽古を重ねるうち
お互いを意識しあうマリオンとベルナール
マリオンは彼を遠ざけ冷静さを保とうとする

 観ているうちに
 二人の距離はどうなるの!?
 地下と地上 夫と愛人 で三角関係になってしまうの!?と
 はらはらドキドキする

劇場の命運をかけた新作は
地下から密かに稽古を見守るルカが
以前書いたことにして届けるメモをもとに演出されて行く
稽古が進むと同時に
戦火も増し
劇場への偵察 
密告者の暗躍 
新作への検閲が劇団を襲う

いよいよ幕が開き
舞台は始まりを告げる

やげてベルナールはレジスタンスへの参加を決意し
夫・ルカは地上への脱出を抑えられなくなる
女優・マリオンは芝居を成功させ 劇場と夫を守ろうと
その演技に全てをかける

とにかく滑らかで流れるように
お芝居の進行とともに
戦火の市民の息遣いとともに
物語が進んで行く

近頃の よくある戦争映画は
戦闘シーンをリアルに描き
生生しく残酷であることを赤裸々に見せる
そのリアリズムを提唱し
その映像の再現に最新鋭の技術と最大限の予算が投じられている

いろんなことを
技術的に可能にしてしまった結果
行き過ぎてしまうことが少なくないような気がする

そういうものに慣らされてしまうと
逆にいろんなことをリアルに感じられなくなってしまうのではないかと
とても怖くなる

たとえば
ドヌーブの抑えた感情表現は
大人の女性の女心を巧妙なまでに描き出していたし
「終電車」はその作品を通じて
表現の自由 人権の尊重を奪われる戦争の悲劇を
一つの劇場を通して的確に訴えていたと思う
それらはとても行き過ぎずリアルに感じられた

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トリュフォーの描く女性達って・・・

投稿日:2006/04/02 レビュアー:ひきむすび

ドパルデュー出演作では「隣の女」で失敗したけれど
この作品では毒っぽさがなくてホッとしました。

ドイツ占領下のフランス、モンマルトルを描いたこの作品でも
戦争の悲惨さよりも「明日へ繋ぐチャンス」を
魅力的な女性達に載せて描いてくれたことに好感が持てます。

何しろ トリュフォーの描く女性達は素敵なんですよ。
したたかで どんな状況でも自分流の生きかたを変えない。
誰とでも寝ているベルナール中心の物語のようでありながら
実は 激動の時代を駆け抜けた女達への賛歌でもある。

きつかったな、と感じる映画の後には
必ずといっていいほど トリュフォーが観たくなりますね。

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1〜 5件 / 全20件

終電車

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本当に女性が美しい時は・・・

投稿日

2005/01/15

レビュアー

BIN

フランソワ・トリュフォー監督 (1980年作品)
この数年後に若くして死去するので晩年の作品です。
出演はカトリーヌ・ドヌーブ、ジェラール・ドパルデュー
もうこの組み合わせだけでワクワクしてしまいます。

第二次世界大戦、ドイツ軍占領下のパリで、
命をかけて演劇の灯を守る人々の物語です。

演劇という舞台の上の世界と、劇場という空間の中で起こる
現実を交差させる事で、サスペンスではないのに緊迫感、
臨場感溢れて引きこまれ目が離せません。

あっと驚くラストのうまさ。心憎いほど洒落ています。
映画館なら、隣の見知らぬ人と思わず話してしまうでしょう。
映画が好きで良かったと思わせる1本です。
この作品には、厳しい時代設定なのに、人間に対する寛容さや
希望が溢れていています。

カトリーヌ・ドヌーブはどの役でも役柄より、
貫禄の存在自体が気になってしまうのですが、
ここでは美しさ、強さ、曖昧さ等の魅力に掴まれてしまいます。
フランソワ・トリュフォーは、彼女の本当の魅力を知っている人
なのでしょう。そういえばかつては恋愛関係にあったとか。

DISCASでも新着の1本に入っています。
今でも観ることが出来る幸せを味わってください。

舞台裏からこっそり見ていた劇中劇

投稿日

2009/03/05

レビュアー

ミルクチョコ

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ナチスの占領下のパリを舞台に、ユダヤ人演出家の夫ルカと、新進喜悦の俳優ベルナールとの狭間で激しく揺れ動く愛なんて言ったら、まさしく不倫ものになってしまうのですが、そこはトリュフォー、そうならないのが不思議ですね。

劇中で、初演成功で、思わずマリオンがベルナールにキスした瞬間からあれっ?て思うのですが、それまでは全くと言って良いほどマリオンがベルナールの思いを感じられませんでした。
何故なら、作品がその部分を見せていないからだと思います。
これは、トリュフォーはわざとそうしたのでしょうね。
物語の終盤にさしかかるまで、ユダヤ人夫をかくまう気丈な女という感じで描かれています。
夫の「ベルナール、妻は君にぞっこんだ」このセリフで決定的になります。
夫は、表舞台に出ることができないため、通気口からのみ二人の演技を通してしか知ることができません。
しかし、マリオンは女優です。役を演じていた彼女の中に、役を越えたベルナールの思いを見つけてしまったということなのでしょうか?

ラストの展開にやられたと思うと同時に、カトリーヌ・ドヌーブの魅力がさらにアップします。BINさんも書いていらっしゃるように、トリュフォーとドヌーブは恋愛関係にあったようです。
なので彼女の魅力を知り尽くしての演出なのかもしれません。


ドヌーヴに見惚れる。

投稿日

2006/08/22

レビュアー

ユルング

  強烈なものは何もないけれど、厳しい時代に劇場で働く人々の生活をじっくり堪能できました。
夫ルカと共演者ベルナール(ドパルデュー)のふたりを愛したマリオン(ドヌーヴ)。
気丈に険しい時代を生きながら、市民の楽しみであった劇場を守り続けた彼女の聡明な姿は、気持が良いほどさっぱりとしていて魅力があります。
役者という難しいであろう役を見事に演じた、女優カトリーヌ・ドヌーヴには、始終美貌と確かな演技で惹きつけられました。
もちろん他の出演者たちも素晴らしい。

劇場の地下で、上階から聞こえる稽古の声を聞きながら、必死に800日に及ぶ潜匿生活を送った夫・ルカ。
彼の芝居への情熱を受け止めながら、密かな生活を守り続けたその妻。
ふたりに愛がなかったのか...。
そこには分かりにくくはあるけれど、情に近い愛があったのではないかと感じました。
その上で、共演者ベルナールとも惹かれあっていたはずですね―別れを余儀なくされる件のさりげない切なさが好きでした。

ナチスドイツの暴虐が終焉したラストで、三人が再び舞台に会するシーンが素晴らしい!
じんわりとした感慨に浸れる良い作品でした。 

行き過ぎずリアル

投稿日

2006/05/27

レビュアー

sautet

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ドイツ占領下のパリ
女優・マリオンは支配人兼演出家の夫・ルカの代わりに
劇場を切り盛り
夫はドイツ軍から身を守るため
国外脱出の噂を流し 
密かに劇場の地下に暮らしている

演出家である彼が
劇場の地下に潜んでいることを
劇団のメンバーも知らない

ホテルで暮らすドヌーブが
毎夜帰ったと見せかけて地下へ潜り
その日の稽古の報告をする

 観ているうちに
 ドイツ軍に見つかるんじゃない!?と
 はらはらドキドキする

新作の相手役に抜擢した俳優・ベルナール
稽古を重ねるうち
お互いを意識しあうマリオンとベルナール
マリオンは彼を遠ざけ冷静さを保とうとする

 観ているうちに
 二人の距離はどうなるの!?
 地下と地上 夫と愛人 で三角関係になってしまうの!?と
 はらはらドキドキする

劇場の命運をかけた新作は
地下から密かに稽古を見守るルカが
以前書いたことにして届けるメモをもとに演出されて行く
稽古が進むと同時に
戦火も増し
劇場への偵察 
密告者の暗躍 
新作への検閲が劇団を襲う

いよいよ幕が開き
舞台は始まりを告げる

やげてベルナールはレジスタンスへの参加を決意し
夫・ルカは地上への脱出を抑えられなくなる
女優・マリオンは芝居を成功させ 劇場と夫を守ろうと
その演技に全てをかける

とにかく滑らかで流れるように
お芝居の進行とともに
戦火の市民の息遣いとともに
物語が進んで行く

近頃の よくある戦争映画は
戦闘シーンをリアルに描き
生生しく残酷であることを赤裸々に見せる
そのリアリズムを提唱し
その映像の再現に最新鋭の技術と最大限の予算が投じられている

いろんなことを
技術的に可能にしてしまった結果
行き過ぎてしまうことが少なくないような気がする

そういうものに慣らされてしまうと
逆にいろんなことをリアルに感じられなくなってしまうのではないかと
とても怖くなる

たとえば
ドヌーブの抑えた感情表現は
大人の女性の女心を巧妙なまでに描き出していたし
「終電車」はその作品を通じて
表現の自由 人権の尊重を奪われる戦争の悲劇を
一つの劇場を通して的確に訴えていたと思う
それらはとても行き過ぎずリアルに感じられた

トリュフォーの描く女性達って・・・

投稿日

2006/04/02

レビュアー

ひきむすび

ドパルデュー出演作では「隣の女」で失敗したけれど
この作品では毒っぽさがなくてホッとしました。

ドイツ占領下のフランス、モンマルトルを描いたこの作品でも
戦争の悲惨さよりも「明日へ繋ぐチャンス」を
魅力的な女性達に載せて描いてくれたことに好感が持てます。

何しろ トリュフォーの描く女性達は素敵なんですよ。
したたかで どんな状況でも自分流の生きかたを変えない。
誰とでも寝ているベルナール中心の物語のようでありながら
実は 激動の時代を駆け抜けた女達への賛歌でもある。

きつかったな、と感じる映画の後には
必ずといっていいほど トリュフォーが観たくなりますね。

1〜 5件 / 全20件