続・黄金の七人　レインボー作戦

前作の「黄金の七人」は、「オーシャンズ11」より、数倍
面白かったです。
続編の本作は、前作もそうですが「007」の成功を意識して、
イタリア・フランス・スペイン合作の、当時は大作だったでしょう。
今回もエロ美女ジョルジャ(ロッサナ・ポデスタ)
司令塔の教授(フィリップ・ルロア)他、6人のメンバーは前作から
続投。
南米の独裁国家のクーデター資金(例によって、あり得ない額の金の延べ棒)
それを積んだ船ごと戴こうという大作戦。
まあまあ、次から次へと繰り出される「珍兵器」の数々。
すごくコンピュータ化されたような、機械やモニターなどなどが、
「007」の影響なのですが、数段お粗末。
ボンドガールならぬ、ロッサナ・ポデスタの美しさプロポーションは、1人で100人力です。
峰不二子のモデルはこの方。
藤原紀香さんの若い頃の感じの美しさです。

前作よりオフザケが過ぎるのと、ゴチャゴチャして、
テンポが悪いですが、オフザケ犯罪コメディとして、
悪くないです。

いわゆる、あれ、あれですよ（笑）オールドファッション風ななつかしいメロディと雰囲気。作成年代からして元祖的な作品かもね。続の前を見たいな。だって、いきなり「黄金の七人」は見てるよね？って感じで進むもんだから。

一作目は
レトロ・クラシックな雰囲気で
ミュージックも小粋
ファッションもステキ
オサレなクライム・コメディがムンムンでした。
続編となる今回も
黄色をメインカラーとしたアイテム郡が
おもちゃみたいで、とにかく可愛かったり
（黄色って、おマヌなイメージもあり
そのテイストが凄くマッチしてる）
お色気を一手に引き受ける
唯一の女性キャスティング
ロッサナ・ポデスタが
前作に引き続き
無駄ともいえるほどの衣装チェンジを繰り返し
ウィッグチェンジを繰り返し
アイカラー・チェンジを繰り返し
健全なるお色気を振りまいたりと
楽しい部分もあるのですが
ストーリーがいただけませんでした。
１００分少々の作品ですが
少し長いと感じるほど
説明不足感が物凄いので
展開についていけないところもあります。
時代性を大いに含んだセリフもあるため
将軍の手足となる手下の事情も掴めないところがあったり

ま、でも
お色気キャラは裏切ったり
作戦はうまくいくけどオチがあったり
ドンパチはコメディテイストだったり
アイテムやミュージックがゴキゲンだったりと
ルパン三世の原型としてのテイストは十分味わえます。
結局、Ω（オメガ）みたいな作品ですね。
作戦成功した部分が膨らんだ○の部分
でもオチがあって、結局振り出しの位置に戻る、みたいな

大雑把な作戦と妙な工作機械、そしてお色気たっぷりの
展開は相変わらず。
そして金塊の配分は、前作のデジャヴュ？

　ルパンIII世の元ネタなのだそうで。前作を見ておく方が、より楽しめます。登場人物も展開もBGMも、まさにルパン。ちょっとサンダーバードも入ってるかな。ちょっとしたことを、大げさにバカバカしくやる、このセンスが好きです。