屋根の上のバイオリン弾き

ユダヤ人は、陽気で音楽が好きで生活を楽しむ。でも、屋根の上という危険な場所にいつも立たされているという、その民族の宿命を痛烈に描いた作品。これも名作ですね。

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はじめに　私ごとき稚拙なレビューを支持してくださる方　本当に有難うございます　この映画を有楽座で見た頃はミュージカルと言うものにかなりハマッテいました　「マイフェアレディー」「サウンドオブミュージック」「ウエストサイド物語」　さてこの作品の舞台はウクライナの農村　主人公「テヴィエ」はユダヤ教の戒律を厳格に守るお父さんで自らを亭主関白と思っているが実は奥さんに財布の紐は握られている　娘が五人　長女ツァイテルは　頼りない仕立て屋と愛し合っているし　次女ホーデルは革命家と恋に落ち　三女テディエは敵であるロシア青年と駆け落ち　あれ？これはユダヤ版「ワタ鬼」ではないか？　　このミュージカルが多くのアメリカ人に支持された背景は英語しか話せなくなってしまったヨーロッパからの移民二世　ユダヤ人に限らない一世たちの祖国へのノスタルジア　世代間の断絶そして和解　アメリカは人種の坩堝なんですね　この家族も帝政ロシアのユダヤ人排斥運動の犠牲になってウクライナを追われアメリカに辿り着きます（原作ではイスラエル）私の友人はＣ・Ｂ・Ｃ（カナダで生まれた中国人）ですが漢字が全く読めません　そんなことが解かってから見るとこの作品は楽しめます　ツァイテルと仕立て屋モーテルとの「華麗なる賭け」を思わせるような草原での移動撮影　さすがノーマンジョイスン監督　魅せてくれますよ　お勧めします　　

大変重い”史実”を時にコミカルにときにシリアスに描いた、とても素晴らしい映画でした。
ドイツやポーランドのユダヤ人が迫害される様子を描いた映画はたくさんありますが、ウクライナのユダヤ人の迫害はそれほど広く知られていません。この映画のラスト、長年住み慣れた土地を追われ、家族も友人も皆それぞれバラバラになって散っていった後、彼らにどんな過酷な運命が待っていることか・・・。この映画の中ではそこまでは語っていないので、多少希望を持てるところで終わっていることが本当に”救い”です。

確かに３時間は長いけど、途中インターバルをおいて観られるようになっているので、私はそんなに疲れませんでしたo(^-^)o

人類史上決して忘れ去られることのない”悲劇”。加えてユダヤ人の伝統を重んじる心や、そのことを乗り越えて貫かれる”愛”・・・。
３時間の中でたくさんの事を語りかけてくれるステキな映画でした。この映画に出会えて本当に良かったです。

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以前から名前だけは聞いたことのある有名なミュージカルということでバイオリン弾きの話なのかと思ったところ違うんですね、これが。ウクライナに住むユダヤ人一家の時代の変動を主人公の3人の娘の結婚を描きながら家族のあり方、伝統の大切さともろさ、誇り高き民族の生き方、などなど...を描き大変よくできたミュージカルです。歌やダンスもいけます！！太っちょトポルのダンスかわいいです。監督のN・ジュイソンっていろんなタイプの映画を撮ってるんですね。なかでも有名なのは「夜の大捜査線」好きですね、捜査線も！
話を戻しますが、この作品は喜劇と思いきや村をロシア人に攻撃されたり、最後には住み慣れた村を強制退去させられる悲しいお話で幕を閉じます。ユダヤ民族の複雑さもわれわれ日本人にはあまり馴染みがありませんが、この機会に歴史や民族のお勉強もいいですよ。余談ですが、S・スピルバーグの先祖もロシアに住んでいたユダヤ人だそうです。W・アレンも。

ずっと以前に小説を読んだことがあるが、分厚くて
父親の嘆きを感じた思い出があるが、映画も３時間と
結構長い。
時代という大きな流れの中に、自分だけの支流を
作って家族を導いてきたつもりの父親が、新しい
考え方という流れを持ち込んで翻弄される。
けれども、親は心の底には娘たちの幸せを願わずには
いられず、それぞれの娘がそれぞれの伝統破りを
持ち込んでは、父親の祝福を求めてくる。
悩ましいながらも、「認める」ではなく「祝福」を
授ける彼に神の加護を！