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ホモ・セクシュアルではない、男同士の深い友情を描いたアメリカン・ニューシネマの傑作。出所したばかりのマックスは、南カリフォルニアの道路で、同じくヒッチハイクをしていたライオンと知り合う。ライオンは5年ぶりに帰ってきた船員で、自分の居ない間に生まれた子供に会うため、妻のもとに向かう途中だという。意気投合した二人は、共に行動することにしたが……。<br>●ご注意下さい●<BR>【記番】DLR11098と【記番】D*DLR11098RRの収録内容は同じです。
製作年: |
1973年 |
---|---|
製作国: |
アメリカ |
原題: |
SCARECROW |
受賞記録: |
1973年 カンヌ国際映画祭 パルム・ドール |
監督: |
ジェリー・シャッツバーグ |
---|---|
製作: |
ロバート・M・シャーマン |
出演: |
ジーン・ハックマン 、 アル・パチーノ 、 アイリーン・ブレナン 、 リチャード・リンチ 、 アン・ウェッジワース 、 ルターニャ・アルダ 、 リチャード・ハックマン 、 ドロシー・トリスタン |
脚本: |
ゲーリー・マイケル・ホワイト 、 ギャリー・マイケル・ホワイト |
撮影: |
ヴィルモス・ジグモンド |
音楽: |
フレッド・マイロー |
ホモ・セクシュアルではない、男同士の深い友情を描いたアメリカン・ニューシネマの傑作。出所したばかりのマックスは、南カリフォルニアの道路で、同じくヒッチハイクをしていたライオンと知り合う。ライオンは5年ぶりに帰ってきた船員で、自分の居ない間に生まれた子供に会うため、妻のもとに向かう途中だという。意気投合した二人は、共に行動することにしたが……。<br>●ご注意下さい●<BR>【記番】DLR11098と【記番】D*DLR11098RRの収録内容は同じです。
製作年: |
1973年 |
---|---|
製作国: |
アメリカ |
原題: |
SCARECROW |
受賞記録: |
1973年 カンヌ国際映画祭 パルム・ドール |
監督: |
ジェリー・シャッツバーグ |
---|---|
製作: |
ロバート・M・シャーマン |
出演: |
ジーン・ハックマン 、 アル・パチーノ 、 アイリーン・ブレナン 、 リチャード・リンチ 、 アン・ウェッジワース 、 ルターニャ・アルダ 、 リチャード・ハックマン 、 ドロシー・トリスタン |
脚本: |
ゲーリー・マイケル・ホワイト 、 ギャリー・マイケル・ホワイト |
---|---|
撮影: |
ヴィルモス・ジグモンド |
音楽: |
フレッド・マイロー |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
112分 | 日本語英語ポルトガルスペイン語中国語韓国語 | 1:ドルビーデジタル/モノラル/英語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
DLR11098 | 2005年09月22日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
11枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
112分
字幕:
日本語英語ポルトガルスペイン語中国語韓国語
音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
レイティング:
記番:
DLR11098
レンタル開始日:
2005年09月22日
在庫枚数
11枚
1位登録者:
0人
2位登録者:
0人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
112分 | 日本語英語ポルトガルスペイン語中国語韓国語 | 1:ドルビーデジタル/モノラル/英語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
DLR11098 | 2005年09月22日 | |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
11枚 | 0人 | 0人 |
収録時間:
112分
字幕:
日本語英語ポルトガルスペイン語中国語韓国語
音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
レイティング:
記番:
DLR11098
レンタル開始日:
2005年09月22日
在庫枚数
11枚
1位登録者:
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シニソーヤさんがおっしゃるように、この映画に比べてしまうと確かに「真夜中のカウボーイ」はきれい事に見えてくる。もっとも「真夜中〜」の方は知的に練られた映画で、現代社会批判を巧みに織り込み、人物や感情の表現がぐっと洗練されている。自分の感性に合うという点ではこちら。
「スケアクロウ」は「貧しき者は幸いなり」というキリスト教の説話ではないだろうか。「国際カトリック映画事務局賞」も獲得していることであるし。
東洋には逆に「衣食足りて礼節を知る」があるが、刑務所を出たてのジーン・ハックマンは全くそのとおり。生まれ落ちて以来の極端な貧しさが育てた性格は、粗暴で頑なで人を信じず心は固い鎧をまとったまま。知性にも乏しく思い込みばかり激しくて、洗車屋を開業してもうまくいくとはとても思えない。そんな彼が元船乗りのアル・パチーノと出会い、じょじょに心の鎧を脱いでいく。
アル・パチーノの登場場面、不思議な光に包まれているようで象徴的。自分の心の痛みを隠して、人を笑わせ慰めるために自ら道化役を演じる男の澄んだ深いまなざしが救ってやるべき男に注がれる。二人を結びつけるのがマッチの火というのもいい。風吹きすさぶ荒野での一点の灯のようにこれからの物語を暗示する。役名のフランシス、聖フランチェスコをふまえているとするのは考えすぎ?
放浪する文無しの二人、身なりもやることもリアルに薄汚い。薄汚さの描写は徹底していて、底辺を生きる人間たちをひたすら視線を低くしてカメラは追う。貧しくてみすぼらしい人間たちのなかにこそ、真心の美しさは宿っているのだいわんばかりだ。フランシスの道化に笑い興じる民衆たちの表情にも、無心の喜びみたいなものが感じられる。
終盤、酒場でいつもの喧嘩になるところをぐっと堪えて、ジーン・ハックマンがストリップショーをして周囲を笑わせ道化役を演じる感動場面から、攻守逆転しフランシスには悲劇の運命が。冬の噴水の冷たさがこちらの身にも沁みる。自分の身を捨てて友人の心を救ったアル・パチーノに、ジーン・ハックマンもまた全てをささげて応える。貧しく粗野で愛することを知らなかった男の改心。男の友情を超えてどこか宗教的。あっ、フェリーニの「道」か。
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冒頭、マックス(ジーン・ハックマン)とライオン(アル・パチーノ)の出会いのシーンからもう、実に映画らしい“息遣い”に嬉しくなる。ひょこひょこと丘を降りてくるマックスが、不格好に道路へと転げ落ちる。木の陰から見ていたライオンが思わず声をかけるも無視。そして画面奥に長くのびる道路を大男のマックスがスタスタ歩いて行くと、その後ろを背の低いライオンがちょこちょこと付いて行く。マンガみたいなでこぼこコンビ。そんな2人をカメラがロングショットで追う。風がビュービュー吹きすさぶ中、タンブルウィードが手前から奥にコロコロと転がっていく。奥行きのある画(え)と粘り強いリズム。こういう画作りをする映画に最近はとんとお目にかからなくなった(泣)。ライターがつかないマックスにライオンが残り1本のマッチを惜しげもなく差し出し、2人の間にかすかな友情の火が灯る。
出所したばかりのマックスは再起を賭けて新しい商売を始めるために、ライオンは妻とまだ見ぬ子供に会いに行くために、一緒に旅をすることになるのだが、粗暴なマックスは行く先々でトラブルを起こす。「寒いから」と言ってボロを何枚も重ね着しているのは、身体が寒いんじゃなくて心が冷え切っているんだと思う。他人を信じられない頑ななハートを粗末な布切れで幾重にも包み、必死で守っているのだ。決して頑丈に覆われてはいない自我は脆く、些細なことで理性を失い攻撃の衝動を抑えられない。一方のライオンは、繊細な心を傷つけられないよう、精一杯の「道化」で相手と打ち解けようとする。彼が語る“かかし(=スケアクロウ)”の話、かかしは道化によって相手の信頼を得て危機を回避する、というのは彼らしい処世訓だ。そんなどこか卑屈でひ弱な彼の自我は、旅の途中で見舞われた不運、収容所でのひどい暴力によってバランスを崩し始めてしまう。
収容所では子供っぽく意地を張って距離をとっていたために友を守ってやれなかった、その悔恨の思いがマックスの心に変化を起こす。喧嘩騒ぎを起こしかけた酒場で、寸でのところで拳を収めストリップでおどけて窮地を脱したマックス。他人に覗きこまれないよう、踏み込まれないよう、後生大事に守ってきた心を開かんと1枚1枚洋服を脱ぎ捨てていく、不格好な大男の滑稽なダンスに涙が出た。彼はここで古い自分を脱ぎ捨てたのだ。ジーン・ハックマンの無骨な笑顔が眩しい。
マックスが人との繋がりを信じ始め、社会に対して心の扉を開いて出て行こうとしていた時、ライオンは元妻との電話で、相手から拒絶されウソをつかれる。無責任にも身重の妻を捨てたという、過去に犯した罪に対しての罰なのか。不安定になっていた彼にはそれが決定打となってしまった。放心したように冷たい噴水の中に入っていくライオン。心理学で水は「無意識」を現わすが、意識の閾を越えて精神の闇に陥ってしまった比喩とも取れる。彼は心の扉を閉ざし社会から消えんばかりの状態になってしまう。診断した医師が「州立病院に移す」と言うのだが、当時のアメリカはベトナム戦争の帰還兵のPTSDが深刻で、精神病患者が増大して州立病院は軒並み精神病院に転換したというから、そのセリフの意味するところが推し量れる。そんなライオンを助けるためにマックスは開業資金として貯めていた金を、今度は自分の方が惜しげもなく友に捧げようとする。ラストシーンは忘れられない。空港のカウンターでのこの男のふるまいったら。こんなに無作法でカッコ悪い主人公がいるだろうか。「人は変われる」−そんなメッセージをこの映画から受け取っていたのに、最後にこんな姿を見せられたら、本当に彼はお金を持って帰ってくるのか?もしかしたら気が変わっちゃうんじゃないかと、一抹の不安がよぎってしまう。人は変われる?そんな甘いものか?分からない。分からないけど信じたい。そんな観客の祈るような思いを宙づりにして物語は幕を下ろす。ニューシネマは安心なんかさせてくれないね(笑)。でも、このツンデレがたまらなく好きだ。
このレビューは気に入りましたか? 9人の会員が気に入ったと投稿しています
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
はぐれものの二人の男のロード・ムービー。
アル・パチーノが若くて、繊細な青年を演じています。
ジーン・ハックマン演じるマックス。
ファースト・シーン、この男の登場シーンから引き込まれる。 不器用な奴。
アル・パチーノ演じるライオン(後にマックスの命名だがレオとかじゃなくてライオン。 なんかダサいよな〜)が陽気に話しかけるが、マックスは無視。
二人とも何時間もヒッチハイクできない。
そらこんなむさくるしい野郎たちこわくて誰も乗せたくないもの。
タバコの火がないマックスに、”最後の1本のマッチ”を差し出したライオン。
風が吹きすさぶ中、二人が協力してタバコに火をつけるところから絆が始まる。(名シーンだ)
ともかくマックスは人の事を信用しないし、ひがみっぽく、愛想がなくて、ダサい男。
粗暴で喧嘩っ早くトラブルメーカーだ。
それをライオンは軽口を叩いたり、道化を演じながらも寄り添っていく。
普通ならこんな男とはとっとと縁を切って逃げだすところだ。
それはライオンの、苦しい現実から逃げてしまった過去があったからなのでしょう。
(アル・パチーノ、前半はもっと軽さがほしかった、どうしても重量感があるのが難点。 でもやはり見せます。)
マックスが空港で見せたことは、どこまでもしみったれて、人を信用していない奴らしいこと。
だが、それはライオンの”最後の1本のマッチ”に応えたものでした。
そのラストシーンに笑い、泣かされました。
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ユーザーレビュー:39件
投稿日
2009/08/16
レビュアー
港のマリー※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
シニソーヤさんがおっしゃるように、この映画に比べてしまうと確かに「真夜中のカウボーイ」はきれい事に見えてくる。もっとも「真夜中〜」の方は知的に練られた映画で、現代社会批判を巧みに織り込み、人物や感情の表現がぐっと洗練されている。自分の感性に合うという点ではこちら。
「スケアクロウ」は「貧しき者は幸いなり」というキリスト教の説話ではないだろうか。「国際カトリック映画事務局賞」も獲得していることであるし。
東洋には逆に「衣食足りて礼節を知る」があるが、刑務所を出たてのジーン・ハックマンは全くそのとおり。生まれ落ちて以来の極端な貧しさが育てた性格は、粗暴で頑なで人を信じず心は固い鎧をまとったまま。知性にも乏しく思い込みばかり激しくて、洗車屋を開業してもうまくいくとはとても思えない。そんな彼が元船乗りのアル・パチーノと出会い、じょじょに心の鎧を脱いでいく。
アル・パチーノの登場場面、不思議な光に包まれているようで象徴的。自分の心の痛みを隠して、人を笑わせ慰めるために自ら道化役を演じる男の澄んだ深いまなざしが救ってやるべき男に注がれる。二人を結びつけるのがマッチの火というのもいい。風吹きすさぶ荒野での一点の灯のようにこれからの物語を暗示する。役名のフランシス、聖フランチェスコをふまえているとするのは考えすぎ?
放浪する文無しの二人、身なりもやることもリアルに薄汚い。薄汚さの描写は徹底していて、底辺を生きる人間たちをひたすら視線を低くしてカメラは追う。貧しくてみすぼらしい人間たちのなかにこそ、真心の美しさは宿っているのだいわんばかりだ。フランシスの道化に笑い興じる民衆たちの表情にも、無心の喜びみたいなものが感じられる。
終盤、酒場でいつもの喧嘩になるところをぐっと堪えて、ジーン・ハックマンがストリップショーをして周囲を笑わせ道化役を演じる感動場面から、攻守逆転しフランシスには悲劇の運命が。冬の噴水の冷たさがこちらの身にも沁みる。自分の身を捨てて友人の心を救ったアル・パチーノに、ジーン・ハックマンもまた全てをささげて応える。貧しく粗野で愛することを知らなかった男の改心。男の友情を超えてどこか宗教的。あっ、フェリーニの「道」か。
投稿日
2013/05/14
レビュアー
ポッシュ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
冒頭、マックス(ジーン・ハックマン)とライオン(アル・パチーノ)の出会いのシーンからもう、実に映画らしい“息遣い”に嬉しくなる。ひょこひょこと丘を降りてくるマックスが、不格好に道路へと転げ落ちる。木の陰から見ていたライオンが思わず声をかけるも無視。そして画面奥に長くのびる道路を大男のマックスがスタスタ歩いて行くと、その後ろを背の低いライオンがちょこちょこと付いて行く。マンガみたいなでこぼこコンビ。そんな2人をカメラがロングショットで追う。風がビュービュー吹きすさぶ中、タンブルウィードが手前から奥にコロコロと転がっていく。奥行きのある画(え)と粘り強いリズム。こういう画作りをする映画に最近はとんとお目にかからなくなった(泣)。ライターがつかないマックスにライオンが残り1本のマッチを惜しげもなく差し出し、2人の間にかすかな友情の火が灯る。
出所したばかりのマックスは再起を賭けて新しい商売を始めるために、ライオンは妻とまだ見ぬ子供に会いに行くために、一緒に旅をすることになるのだが、粗暴なマックスは行く先々でトラブルを起こす。「寒いから」と言ってボロを何枚も重ね着しているのは、身体が寒いんじゃなくて心が冷え切っているんだと思う。他人を信じられない頑ななハートを粗末な布切れで幾重にも包み、必死で守っているのだ。決して頑丈に覆われてはいない自我は脆く、些細なことで理性を失い攻撃の衝動を抑えられない。一方のライオンは、繊細な心を傷つけられないよう、精一杯の「道化」で相手と打ち解けようとする。彼が語る“かかし(=スケアクロウ)”の話、かかしは道化によって相手の信頼を得て危機を回避する、というのは彼らしい処世訓だ。そんなどこか卑屈でひ弱な彼の自我は、旅の途中で見舞われた不運、収容所でのひどい暴力によってバランスを崩し始めてしまう。
収容所では子供っぽく意地を張って距離をとっていたために友を守ってやれなかった、その悔恨の思いがマックスの心に変化を起こす。喧嘩騒ぎを起こしかけた酒場で、寸でのところで拳を収めストリップでおどけて窮地を脱したマックス。他人に覗きこまれないよう、踏み込まれないよう、後生大事に守ってきた心を開かんと1枚1枚洋服を脱ぎ捨てていく、不格好な大男の滑稽なダンスに涙が出た。彼はここで古い自分を脱ぎ捨てたのだ。ジーン・ハックマンの無骨な笑顔が眩しい。
マックスが人との繋がりを信じ始め、社会に対して心の扉を開いて出て行こうとしていた時、ライオンは元妻との電話で、相手から拒絶されウソをつかれる。無責任にも身重の妻を捨てたという、過去に犯した罪に対しての罰なのか。不安定になっていた彼にはそれが決定打となってしまった。放心したように冷たい噴水の中に入っていくライオン。心理学で水は「無意識」を現わすが、意識の閾を越えて精神の闇に陥ってしまった比喩とも取れる。彼は心の扉を閉ざし社会から消えんばかりの状態になってしまう。診断した医師が「州立病院に移す」と言うのだが、当時のアメリカはベトナム戦争の帰還兵のPTSDが深刻で、精神病患者が増大して州立病院は軒並み精神病院に転換したというから、そのセリフの意味するところが推し量れる。そんなライオンを助けるためにマックスは開業資金として貯めていた金を、今度は自分の方が惜しげもなく友に捧げようとする。ラストシーンは忘れられない。空港のカウンターでのこの男のふるまいったら。こんなに無作法でカッコ悪い主人公がいるだろうか。「人は変われる」−そんなメッセージをこの映画から受け取っていたのに、最後にこんな姿を見せられたら、本当に彼はお金を持って帰ってくるのか?もしかしたら気が変わっちゃうんじゃないかと、一抹の不安がよぎってしまう。人は変われる?そんな甘いものか?分からない。分からないけど信じたい。そんな観客の祈るような思いを宙づりにして物語は幕を下ろす。ニューシネマは安心なんかさせてくれないね(笑)。でも、このツンデレがたまらなく好きだ。
投稿日
2009/04/30
レビュアー
ロキュータス※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
はぐれものの二人の男のロード・ムービー。
アル・パチーノが若くて、繊細な青年を演じています。
ジーン・ハックマン演じるマックス。
ファースト・シーン、この男の登場シーンから引き込まれる。 不器用な奴。
アル・パチーノ演じるライオン(後にマックスの命名だがレオとかじゃなくてライオン。 なんかダサいよな〜)が陽気に話しかけるが、マックスは無視。
二人とも何時間もヒッチハイクできない。
そらこんなむさくるしい野郎たちこわくて誰も乗せたくないもの。
タバコの火がないマックスに、”最後の1本のマッチ”を差し出したライオン。
風が吹きすさぶ中、二人が協力してタバコに火をつけるところから絆が始まる。(名シーンだ)
ともかくマックスは人の事を信用しないし、ひがみっぽく、愛想がなくて、ダサい男。
粗暴で喧嘩っ早くトラブルメーカーだ。
それをライオンは軽口を叩いたり、道化を演じながらも寄り添っていく。
普通ならこんな男とはとっとと縁を切って逃げだすところだ。
それはライオンの、苦しい現実から逃げてしまった過去があったからなのでしょう。
(アル・パチーノ、前半はもっと軽さがほしかった、どうしても重量感があるのが難点。 でもやはり見せます。)
マックスが空港で見せたことは、どこまでもしみったれて、人を信用していない奴らしいこと。
だが、それはライオンの”最後の1本のマッチ”に応えたものでした。
そのラストシーンに笑い、泣かされました。
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