トパーズ / フレデリック・スタフォード
トパーズ
/アルフレッド・ヒッチコック
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全体の平均評価点: (5点満点)
(10)
解説・ストーリー
緊迫する東西情勢の中、キューバにソ連製のミサイルが運び込まれるという情報がもたらされた。米仏の情報機関は、これを探るため局員を現地に派遣する。そして、浮かび上がったトパーズという謎の組織を追って、局員はその正体を探るが……。キューバ危機を背景にしたスパイ・スリラー。
緊迫する東西情勢の中、キューバにソ連製のミサイルが運び込まれるという情報がもたらされた。米仏の情報機関は、これを探るため局員を現地に派遣する。そして、浮かび上がったトパーズという謎の組織を追って、局員はその正体を探るが……。キューバ危機を背景にしたスパイ・スリラー。
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「トパーズ」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
緊迫する東西情勢の中、キューバにソ連製のミサイルが運び込まれるという情報がもたらされた。米仏の情報機関は、これを探るため局員を現地に派遣する。そして、浮かび上がったトパーズという謎の組織を追って、局員はその正体を探るが……。キューバ危機を背景にしたスパイ・スリラー。
「トパーズ」 の作品情報
「トパーズ」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
トパーズの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
125分 |
日本語・英語・中国語・スペイン語・ポルトガル語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
UJRD34093 |
2003年05月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
|
0人
|
0人
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トパーズの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
125分 |
日本語・英語・中国語・スペイン語・ポルトガル語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
UJRD34093 |
2003年05月26日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
8枚
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ユーザーレビュー:10件
政治は駆け引き?!
キューバ危機を題材にアルフレッド・ヒッチコックが撮った作品。二度三度、状況が変わる度に、振り回される主人公の姿を見ていて、「スパイって大変な職業だなぁ」ってつくづく思わされました。政治は駆け引きなんだろうけど、そのたびに動かされる諜報員も堪ったもんじゃないですね。
アルフレッド・ヒッチコック監督作品なので、私がちょっと期待しすぎたのもあるのでしょうが、一本の映画にいろんなメッセージを詰め込みすぎなのでしょうか?もうすこしテンポにメリハリがあったらもっと良かったのでは、と思います。
今回はほんと、あとちょっとのところで監督登場シーン、見逃しそうになりましたね。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
東西冷戦下のスパイ戦
投稿日:2019/02/04
レビュアー:趣味は洋画
トパーズ(1969年アメリカ、カラー143分)
アルフレッド・ヒッチコック作品の代表作として一般的に知られているのは、54年「裏窓」、58年「めまい」、60年「サイコ」、そして63年「鳥」といったところでしょうか。
それらの娯楽性に優れた傑作群とは別に、本作のように国際情勢を背景にした、まったく異なるスタイルの作品もヒッチコックは発表しています。
残念なことに、本作に関するレビュー群の中には、ヒッチコック作品を愚弄するような記述が存在することに不快感を覚えます。「ヒッチコックらしさがない」とか「駄作」とか、何をもってそう言い切れるのでしょうか。作品に対する感じ方は人それぞれですが、ヒッチコックの60本近い作品群の何本を知っているのでしょうか。「サスペンスの神様」として映画界に多大な影響を与え、多くの映画ファンから支持された作品は、1本1本、それぞれに味わいがあり、個性があり、映像の妙があります。
勿論、円熟期もあれば不調期もあり、すべての作品において素晴らしいとは言い切れないかもしれません。作品に対する多様な意見・感想を知ることができ、TSUTAYA DISCASさんのこのシステムは大歓迎ですが、「意見や感想」とは別物の、「侮辱」や「蔑(さげす)んだ」言葉の羅列には、いささか辟易します。
さて、この「トパーズ」は東西冷戦下のキューバ危機を背景に、暗躍するスパイの内幕を描いた映画です。1962年のデンマーク・コペンハーゲンから物語がスタートしますが、冒頭からいきなり緊張感が漂います。ソ連の高官クセノフ氏と妻、娘の3人が米国亡命を図るのですが、それを成功させようとするCIAのノルドストロム(ジョン・フォーサイス)と、ソ連大使館側との「動きの攻防」です。
アメリカは、ソ連がキューバに補給している軍需品のリスト入手を目的としているのですが、そこにフランスの情報組織が絡み、リスト争奪をめぐって巧みなスパイ戦が展開されます。
ヒッチコックはその流れを実に分かりやすく、サスペンスフルに観客にみせてくれます。
フランスの情報組織の幹部で、ノルドストロムと固い結束で結ばれているアンドレ・デベロウ(フレデリック・スタフォード)の行動を中心に描かれていますが、中盤から後半にかけては、何やら怪しい人物が次々と登場します。
キューバ革命の立役者リコ・パラ(ジョン・ヴァーノン)、デベロウの娘婿である新聞記者フランソワ(ミシェル・シュボール)、フランスのスパイ組織のアンリ・ジャレエ(フィリップ・ノワレ)、ジャック・グランヴィル(ミシェル・ピッコリ)等々...。
最後に招待がバレる男は、やっぱり‘あの’俳優。
本作にはカリン・ドールという女優サンが重要な役で出演しています。
キューバにおける地下運動の美人指導者ファニタ・デ・コルドバの役で、デベロウへの協力者でもあり、彼の愛人でもあります。‘重要な役’と記したのは、ネタバレになるので触れませんが、キー・ポイントは「カミソリの替え刃」とでも申しておきましょう。
彼女は67年「007は二度死ぬ」に出演しています。神戸で、ボンド(ショーン・コネリー)が敵の罠にかかって捕らえられるのですが、それを救ったのがカリン・ドール演ずる‘ナンバー11’でした。
ドイツ生まれですが、エキゾチックな顔立ちの女優サンでした。(故人)
「トパーズ」の意味合いも含めて、「ちゅく」さんが述べられている「スパイ小説」「スパイ映画」についてのレビューを、どうかお読みいただきたいと思います。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
2016年の秋、スパイ小説・映画は終わったことを確認。
「トパーズ」(1969年、アメリカ、カラー、143分)。
アルフレッド・ヒッチコック監督(1899〜1980)の後期の作品で、前作「引き裂かれたカーテン」(1966)に続いて、冷戦下の国際スパイ戦を描いた作品です。
ヒッチコックの作品には、初期の、戦前・英国時代の「暗殺者の家」(1934)、「三十九夜」(1935)、「間諜最後の日」「サボタージュ」(1936)、
「第三逃亡者」(1937)、「バルカン超特急」(1938)の6連作の秀作群があります。これらは、第1次大戦前夜・戦中の下の諜報戦を描いたものです。
「三十九夜」の原作のジャン・バカン「三十九階段」は、西洋スパイ小説の起こりとされています。冒険小説のジャンルから、スパイ物が独立した萌芽です。
「間諜最後の日」の原作のサマセット・モーム「アシェンデン」は、作家の自身の第1次大戦下の工作活動体験をもとに書かれたものです。
第2次大戦が始まると、ヒッチコックは米国に渡り、まず「海外特派員」(1940)を作ります。この作品の背景は2次大戦前夜。
「逃走迷路」(1942)で米国内での敵国(独)の破壊工作を描き、「救命艇」(1944)はドイツのUボートが初めて出てきます。米国参戦(日本の真珠湾攻撃:1941年12月)後。
英国首相のチャーチルは、喜んだ。彼は、謀略に長けていた。
1944年の「闇の逃避行」は特異な作品で、英国が製作した戦略映像(白黒・26分)で、フランスに向けてそのレジスタンス活動を鼓舞する内容。
連合軍のノルマンディー上陸作戦(1944年6月6日)前夜です。
ヒッチコックは、米国でその後、名作を3作、作りました。「汚名」(1946)、「知りすぎていた男」(1956、「舞台恐怖症」のリメイク)、「北北西に進路を取れ」(1959)です。
優れた娯楽作ですが、この作りは、戦前の彼の冒険小説の焼き直しにしかすぎません。
つまり、ヒッチコックのスパイ映画は、バカン、モーム、アンブラー(ジーン・ネグレスコ監督「仮面の男」など)の世界で終わっていたと思いました。
それでも、彼は、戦後冷戦下、キューバ危機(1962)のときの緊迫したスパイ戦を作りたかったのでしょう。
スパイ映画を作ってきた映画作家としての本性・業だと思います。もののみごとに失敗しましたが、作っておきたかったと見えます。
この映画、捨てたものではない。
この映画の題名の「トパーズ」は、ソ連と通じたフランス官僚組織の暗号名です。
冒頭、モスクワの軍事行進。レーニン、エンゲルス、マルクスの肖像の重なりが掲げられる。ソ連の国威発揚の資料映像をいきなり使っている。
舞台はすぐ、デンマークの首都コペンハーゲンに行く。ソ連のKGB副長官クセノフが米国へ亡命を企てている。
彼は、妻と娘を帯同している。この行動は非常に危険だ。ソ連側からも追手が迫る。三人は、高級陶磁の工房店(おそらくロイコぺ)に入る。
亡命を阻止しようとする東側(ソ連)と、奪おうとする西側の駆け引きの小劇は、ヒッチコックの得意・本領である。
クセノフの情報により、フランス諜報部のデベロウ(フレデリック・スタフォード )は、キューバに潜入。
しかし、彼の行動は、東側に漏れていた。
映画では、ダニー・ロバン、ミシェル・ピコリ、フィリップ・ノワレなど、フランスの女男優が好演。
「トパーズ」は誰か。苦い結末を迎える。
スパイ小説というものは、現実の事件が起こってから数年間の取材を得て書かれます。
それを原作にした映画は、公開までさらに数年の期間を要します。
冷戦崩壊は、世の中を複雑にしました。ベルリンの壁を壊す民衆の姿に狂喜したのは束の間、
人はその本性から、より自由な世界を求めますが、自由を享楽したあとは、それ以上の生活の安定、娯楽に向かう。
それによって、格差が生まれ、不満が広がる。小集団ごとの分権・独立を求め、争いが起こる。
ここまで、当たり前の流れなのです。
しかし、2001年9月11日、米国の同時多発テロが起こってから、また、状況は変わりました。
これは、第3次世界大戦の始まりだと自分は思いました。大国どうしの戦争ではなく、無人爆撃機:対:自爆テロの終わりのない戦争です。
今や、スパイ小説や、スパイ映画というジャンルは終わったのです。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
話を追えず
投稿日:2005/11/17
レビュアー:アリシア
すいません。半分くらいしか見れず。途中から話を追っていくのがしんどくなりました。
スパイものだということで借りたのですが、誰が誰やら、何を目指しているのか話がいまいちよくわからないのと、地味すぎて。。
ヒッチコックだと気づきませんでしたし。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
腐ってもヒッチコック
ヒッチコック作品の中では評価が低いようですが、いやいや結構面白かったですよ。確かにスパイを扱うのが得意とは思いませんがそれでも並みの監督のサスペンスよりはよくできてます。
惜しいのは、完成した後かなりの部分を手直ししたらしく、前半(キューバが舞台)と後半(アメリカ、フランスが舞台)で映画の流れというか雰囲気が変わってしまったところです。さしものヒッチコックもスランプだったのか、外野の声に惑わされてしまったようです。
ビッグ・ショットが出ていないので物足りなさは残りますが、個人的には・ジョン・バーノン扮する人情味あふれるキューバ軍人が気に入りました。
特典映像で何通りかのエンディングを見せてくれますが、やっぱり本編の終わり方がベストでしょう。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
政治は駆け引き?!
投稿日
2006/01/27
レビュアー
京
キューバ危機を題材にアルフレッド・ヒッチコックが撮った作品。二度三度、状況が変わる度に、振り回される主人公の姿を見ていて、「スパイって大変な職業だなぁ」ってつくづく思わされました。政治は駆け引きなんだろうけど、そのたびに動かされる諜報員も堪ったもんじゃないですね。
アルフレッド・ヒッチコック監督作品なので、私がちょっと期待しすぎたのもあるのでしょうが、一本の映画にいろんなメッセージを詰め込みすぎなのでしょうか?もうすこしテンポにメリハリがあったらもっと良かったのでは、と思います。
今回はほんと、あとちょっとのところで監督登場シーン、見逃しそうになりましたね。
東西冷戦下のスパイ戦
投稿日
2019/02/04
レビュアー
趣味は洋画
トパーズ(1969年アメリカ、カラー143分)
アルフレッド・ヒッチコック作品の代表作として一般的に知られているのは、54年「裏窓」、58年「めまい」、60年「サイコ」、そして63年「鳥」といったところでしょうか。
それらの娯楽性に優れた傑作群とは別に、本作のように国際情勢を背景にした、まったく異なるスタイルの作品もヒッチコックは発表しています。
残念なことに、本作に関するレビュー群の中には、ヒッチコック作品を愚弄するような記述が存在することに不快感を覚えます。「ヒッチコックらしさがない」とか「駄作」とか、何をもってそう言い切れるのでしょうか。作品に対する感じ方は人それぞれですが、ヒッチコックの60本近い作品群の何本を知っているのでしょうか。「サスペンスの神様」として映画界に多大な影響を与え、多くの映画ファンから支持された作品は、1本1本、それぞれに味わいがあり、個性があり、映像の妙があります。
勿論、円熟期もあれば不調期もあり、すべての作品において素晴らしいとは言い切れないかもしれません。作品に対する多様な意見・感想を知ることができ、TSUTAYA DISCASさんのこのシステムは大歓迎ですが、「意見や感想」とは別物の、「侮辱」や「蔑(さげす)んだ」言葉の羅列には、いささか辟易します。
さて、この「トパーズ」は東西冷戦下のキューバ危機を背景に、暗躍するスパイの内幕を描いた映画です。1962年のデンマーク・コペンハーゲンから物語がスタートしますが、冒頭からいきなり緊張感が漂います。ソ連の高官クセノフ氏と妻、娘の3人が米国亡命を図るのですが、それを成功させようとするCIAのノルドストロム(ジョン・フォーサイス)と、ソ連大使館側との「動きの攻防」です。
アメリカは、ソ連がキューバに補給している軍需品のリスト入手を目的としているのですが、そこにフランスの情報組織が絡み、リスト争奪をめぐって巧みなスパイ戦が展開されます。
ヒッチコックはその流れを実に分かりやすく、サスペンスフルに観客にみせてくれます。
フランスの情報組織の幹部で、ノルドストロムと固い結束で結ばれているアンドレ・デベロウ(フレデリック・スタフォード)の行動を中心に描かれていますが、中盤から後半にかけては、何やら怪しい人物が次々と登場します。
キューバ革命の立役者リコ・パラ(ジョン・ヴァーノン)、デベロウの娘婿である新聞記者フランソワ(ミシェル・シュボール)、フランスのスパイ組織のアンリ・ジャレエ(フィリップ・ノワレ)、ジャック・グランヴィル(ミシェル・ピッコリ)等々...。
最後に招待がバレる男は、やっぱり‘あの’俳優。
本作にはカリン・ドールという女優サンが重要な役で出演しています。
キューバにおける地下運動の美人指導者ファニタ・デ・コルドバの役で、デベロウへの協力者でもあり、彼の愛人でもあります。‘重要な役’と記したのは、ネタバレになるので触れませんが、キー・ポイントは「カミソリの替え刃」とでも申しておきましょう。
彼女は67年「007は二度死ぬ」に出演しています。神戸で、ボンド(ショーン・コネリー)が敵の罠にかかって捕らえられるのですが、それを救ったのがカリン・ドール演ずる‘ナンバー11’でした。
ドイツ生まれですが、エキゾチックな顔立ちの女優サンでした。(故人)
「トパーズ」の意味合いも含めて、「ちゅく」さんが述べられている「スパイ小説」「スパイ映画」についてのレビューを、どうかお読みいただきたいと思います。
2016年の秋、スパイ小説・映画は終わったことを確認。
投稿日
2016/11/05
レビュアー
ちゅく
「トパーズ」(1969年、アメリカ、カラー、143分)。
アルフレッド・ヒッチコック監督(1899〜1980)の後期の作品で、前作「引き裂かれたカーテン」(1966)に続いて、冷戦下の国際スパイ戦を描いた作品です。
ヒッチコックの作品には、初期の、戦前・英国時代の「暗殺者の家」(1934)、「三十九夜」(1935)、「間諜最後の日」「サボタージュ」(1936)、
「第三逃亡者」(1937)、「バルカン超特急」(1938)の6連作の秀作群があります。これらは、第1次大戦前夜・戦中の下の諜報戦を描いたものです。
「三十九夜」の原作のジャン・バカン「三十九階段」は、西洋スパイ小説の起こりとされています。冒険小説のジャンルから、スパイ物が独立した萌芽です。
「間諜最後の日」の原作のサマセット・モーム「アシェンデン」は、作家の自身の第1次大戦下の工作活動体験をもとに書かれたものです。
第2次大戦が始まると、ヒッチコックは米国に渡り、まず「海外特派員」(1940)を作ります。この作品の背景は2次大戦前夜。
「逃走迷路」(1942)で米国内での敵国(独)の破壊工作を描き、「救命艇」(1944)はドイツのUボートが初めて出てきます。米国参戦(日本の真珠湾攻撃:1941年12月)後。
英国首相のチャーチルは、喜んだ。彼は、謀略に長けていた。
1944年の「闇の逃避行」は特異な作品で、英国が製作した戦略映像(白黒・26分)で、フランスに向けてそのレジスタンス活動を鼓舞する内容。
連合軍のノルマンディー上陸作戦(1944年6月6日)前夜です。
ヒッチコックは、米国でその後、名作を3作、作りました。「汚名」(1946)、「知りすぎていた男」(1956、「舞台恐怖症」のリメイク)、「北北西に進路を取れ」(1959)です。
優れた娯楽作ですが、この作りは、戦前の彼の冒険小説の焼き直しにしかすぎません。
つまり、ヒッチコックのスパイ映画は、バカン、モーム、アンブラー(ジーン・ネグレスコ監督「仮面の男」など)の世界で終わっていたと思いました。
それでも、彼は、戦後冷戦下、キューバ危機(1962)のときの緊迫したスパイ戦を作りたかったのでしょう。
スパイ映画を作ってきた映画作家としての本性・業だと思います。もののみごとに失敗しましたが、作っておきたかったと見えます。
この映画、捨てたものではない。
この映画の題名の「トパーズ」は、ソ連と通じたフランス官僚組織の暗号名です。
冒頭、モスクワの軍事行進。レーニン、エンゲルス、マルクスの肖像の重なりが掲げられる。ソ連の国威発揚の資料映像をいきなり使っている。
舞台はすぐ、デンマークの首都コペンハーゲンに行く。ソ連のKGB副長官クセノフが米国へ亡命を企てている。
彼は、妻と娘を帯同している。この行動は非常に危険だ。ソ連側からも追手が迫る。三人は、高級陶磁の工房店(おそらくロイコぺ)に入る。
亡命を阻止しようとする東側(ソ連)と、奪おうとする西側の駆け引きの小劇は、ヒッチコックの得意・本領である。
クセノフの情報により、フランス諜報部のデベロウ(フレデリック・スタフォード )は、キューバに潜入。
しかし、彼の行動は、東側に漏れていた。
映画では、ダニー・ロバン、ミシェル・ピコリ、フィリップ・ノワレなど、フランスの女男優が好演。
「トパーズ」は誰か。苦い結末を迎える。
スパイ小説というものは、現実の事件が起こってから数年間の取材を得て書かれます。
それを原作にした映画は、公開までさらに数年の期間を要します。
冷戦崩壊は、世の中を複雑にしました。ベルリンの壁を壊す民衆の姿に狂喜したのは束の間、
人はその本性から、より自由な世界を求めますが、自由を享楽したあとは、それ以上の生活の安定、娯楽に向かう。
それによって、格差が生まれ、不満が広がる。小集団ごとの分権・独立を求め、争いが起こる。
ここまで、当たり前の流れなのです。
しかし、2001年9月11日、米国の同時多発テロが起こってから、また、状況は変わりました。
これは、第3次世界大戦の始まりだと自分は思いました。大国どうしの戦争ではなく、無人爆撃機:対:自爆テロの終わりのない戦争です。
今や、スパイ小説や、スパイ映画というジャンルは終わったのです。
話を追えず
投稿日
2005/11/17
レビュアー
アリシア
すいません。半分くらいしか見れず。途中から話を追っていくのがしんどくなりました。
スパイものだということで借りたのですが、誰が誰やら、何を目指しているのか話がいまいちよくわからないのと、地味すぎて。。
ヒッチコックだと気づきませんでしたし。
腐ってもヒッチコック
投稿日
2004/11/13
レビュアー
jackyhk
ヒッチコック作品の中では評価が低いようですが、いやいや結構面白かったですよ。確かにスパイを扱うのが得意とは思いませんがそれでも並みの監督のサスペンスよりはよくできてます。
惜しいのは、完成した後かなりの部分を手直ししたらしく、前半(キューバが舞台)と後半(アメリカ、フランスが舞台)で映画の流れというか雰囲気が変わってしまったところです。さしものヒッチコックもスランプだったのか、外野の声に惑わされてしまったようです。
ビッグ・ショットが出ていないので物足りなさは残りますが、個人的には・ジョン・バーノン扮する人情味あふれるキューバ軍人が気に入りました。
特典映像で何通りかのエンディングを見せてくれますが、やっぱり本編の終わり方がベストでしょう。
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