キャット・ピープル

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猫族の血を引くアイリーナ(ナスターシャ・キンスキー)と動物園の園長オリヴァーの悲しい恋の物語です。なぜ悲しいかと言うと、アイリーナは人間とSEXをすると豹に変身してしまい、相手を食い殺さないと人間の姿に戻れないと言う宿命を持って生まれたからです。オリヴァーと初めて愛し合った後、アイリーナは徐々に豹に変身して行く自分に絶えきれずベッドを抜け出し森を彷徨う。そして一匹の兎を見つけ・・・。その後人間に戻ったが、遠くに逃げようと列車に飛び乗る。しかしオリヴァーがあらわれ二人の愛は再び燃え上がる。そこでオリヴァーはある秘策を思いつく。それはアイリーナの手足をベッドに縛り・・・。ラスト、とても悲しそうな目をした黒豹が動物園の檻に・・・。オリヴァーはそっと生肉を差し出す・・・。
私はラストが嫌いです。アイリーナは、森の中の大きな木の枝でのんびり屯している猫族の仲間と一緒に暮らして欲しかったです。オリヴァーがアイリーナを檻の中に閉じ込めるなんて残酷で可哀想です。
３０年前のナスターシャ・キンスキー、妖艶な猫族の役がとっても似合っていて美しかったです。同じ猫族で兄の役の方も顔が動物的で良かったです。

ナターシャ・キンスキー・・・綺麗です。まだ二十歳だったんだ・・・

人間と交わると豹に変貌し、食い殺せばまた人へもどれる。呪われた猫族の運命。
ジャンル的にエロティックホラーといえば、そうなのかもしれない。でもナターシャのおかげで、下品な作品にならなかったと言っても過言ではありません。妖しい変身シーンもハラハラドキドキ。
豹に食い殺されるというシナリオなのでグロシーンも多々ありますが、一人の悲しい女性の愛と苦悩の物語としても充分楽しめる映画かと思います。

切ないラストシーンに、しんみりしてしまった記憶がありますね。

呪われた猫族の女・・・その妖しい表情といい、この映画製作当時の彼女が誇ったしなやか肉体といい、ナスターシャ・キンスキー本人は否定するかも知れませんが、役者として自分のからだと内面の葛藤を最もスクリーンへ効果的にぶつけられたのは、実はこの映画のこの役柄だったのではないでしょうか。ストーリー以上に、鮮烈な映像が記憶に残る映画です。

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ナスターシャ・キンスキー２０才！の肢体。
透明なドレスをまとうかのように服を脱ぎます。細くしなやかなヌードが黒豹へ変化していく部分は、今観てもドキドキしますねぇ。
美しいものが醜く変化して、そして美しい豹へとなるんですから、幻想的でもあります。

動物園長のオリバー・イェーツが恋をしたキンスキーに「豹に戻して」と言って行為に及ぶ場面が凄くエロチック。

セックスをすれば豹になってしまう運命の彼女は、動物園の檻の中へ閉じ込められますが、オリバー・イェーツはその姿を悲しげに見ています。
おそらく、間もなく、かつての美しい肢体を見たい衝動に負けるに違いない。その為には…。

久しぶりに見ましたが、ポランスキーが愛した肢体は刃金のように鋭く輝いていました。

ナスターシャ鑑賞。美の極致です。

　人間とセックスをすると、豹の姿に変わり、殺人をしないと人間の姿に戻れない宿命を持つ猫族の女アイリーナ。その悲劇性が十分に描かれているかといえば、やや？がつくけれど、とにかく猫顔のナスターシャ・キンスキーが美しく、役柄にぴったりはまっている。スレンダーな肢体にも目を奪われます。
　それから、豹の演技。これも見事でした。けっこう感心しながら観てました。
　撮影時はアニマトロニクスの豹も準備していたそうなのですが、豹がなかなかよく調教されていて、ほとんど出番がなかったそうです。調教と同時に、いいショットが撮れるまで、根気よく粘ったのでしょう。そういうのが画面からうかがわれます。

　腕が喰いちぎられる場面や、バラバラ死体、解剖場面など、案外惨酷場面も多い（ほとんど、兄役のマルコム・マクダゥエルが担当）ので、その方面が苦手な方には不向きかと思いますが、大丈夫な方で未見の方は一度ご賞味ください。
　個人的には、なかなか面白かったです。