ナバロンの要塞 / グレゴリー・ペック
ナバロンの要塞
/J・リー・トンプソン
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(16)
解説・ストーリー
ギリシャ・ナバロン島に据えつけられた2門の大砲を破壊するため6人のメンバーからなる特殊部隊が結成された。イギリス駆逐艦がここを通過するまでに、大砲を破壊しなければならない。彼らは、ナバロン島南側の、400フィートもの絶壁に取りつくが……。A・マクリーンの同名冒険小説を映像化。錚々たるキャストと、重厚な演出が実にマッチした文字通りの娯楽大作。J・リー・トンプソンの最高傑作。
ギリシャ・ナバロン島に据えつけられた2門の大砲を破壊するため6人のメンバーからなる特殊部隊が結成された。イギリス駆逐艦がここを通過するまでに、大砲を破壊しなければならない。彼らは、ナバロン島南側の、400フィートもの絶壁に取りつくが……。A・マクリーンの同名冒険小説を映像化。錚々たるキャストと、重厚な演出が実にマッチした文字通りの娯楽大作。J・リー・トンプソンの最高傑作。
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「ナバロンの要塞」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
ギリシャ・ナバロン島に据えつけられた2門の大砲を破壊するため6人のメンバーからなる特殊部隊が結成された。イギリス駆逐艦がここを通過するまでに、大砲を破壊しなければならない。彼らは、ナバロン島南側の、400フィートもの絶壁に取りつくが……。A・マクリーンの同名冒険小説を映像化。錚々たるキャストと、重厚な演出が実にマッチした文字通りの娯楽大作。J・リー・トンプソンの最高傑作。
「ナバロンの要塞」 の作品情報
「ナバロンの要塞」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
「ナバロンの要塞」 のシリーズ作品
ナバロンの要塞 コレクターズ・エディションの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
156分 |
日本語・英語 |
英:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーサラウンド |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
RDD10010 |
2003年05月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
2枚
|
1人
|
0人
|
英:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーサラウンド
ナバロンの要塞 コレクターズ・エディションの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
156分 |
日本語・英語 |
英:ドルビーデジタル5.1ch/ドルビーサラウンド |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
RDD10010 |
2003年05月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:16件
意外と重いが、良いアクション・アドベンチャーでした
投稿日:2006/02/23
レビュアー:よふかし
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
イントロダクションにはJ・リー・トンプソンの最高傑作とありますが、これ以前のイギリス時代のほうがいいという話をどこかで聞いたことがあります。少し前の衛星放送で『北西戦線』をやっていて、軽快でとても面白かったのですが、より評価の高い他作品が未見ですので、実はなんとも言えません。
さて記憶の中では軽快で楽しい戦争アクションであった『ナバロンの要塞』ですが、グレゴリー・ペックとデビッド・ニーブンが激しく口論したり、ペックが「作戦責任者のつらい立場も分かってくれ」と訴えたり、重傷者を使ってトリックを仕組んだり、裏切り者がリアルに悲しかったりと、意外と真面目で精神的に重たいシーンが続出してびっくりしました。
とはいえ、『キングコング』の髑髏島上陸によく似た雰囲気の嵐の中の潜入劇、つづく断崖絶壁のアクション、航空機の追跡劇、村に潜入してからのサスペンス、ラストの大爆破など、手を変え品を変え、工夫を凝らした仕掛けに手に汗握ります。
出演陣はみないいですが、ことにアンソニー・クインの役どころがいいなあ。75点。
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11人の会員が気に入ったと投稿しています
戦争アクション映画の傑作、そして007映画への道その2
本作は硬派の戦争アクションの傑作です。
登場人物たちはいずれもタフですが、完全無欠のヒーローではなく生身の人間であり。裏切りや衝突、迷いや弱さを垣間見せながら任務を遂行しようとします。そこが魅力です。
初めて見たのはテレビで、これも以後リピーターとなっています。
大砲を撃つ際、ドイツ軍の兵士たちが全員サングラスをかけ、一斉に同じポーズで耳をふさぐシーンが、緊張の中にも、子どものころとてもユーモラスに感じられたものでした。
関係者のコメントなどを文献で確認したわけではありませんが、「北北西に進路を取れ」と本作をあわせたような娯楽映画をイメージとして作られたのが007シリーズなのは間違いないと思います。
( むしろ、古い映画ファンからは何を今さら新発見のように言うとお叱りを受けるかもしれません)
前者のしゃれた感じ、美女とのロマンス、本作の男っぽさ、アクション、スペクタクルと、そして両者に共通のハラハラどきどきのサスペンス。
両方のいいところを合わせた華やかさが007シリーズにはあると、ぼくは思うのですが・・・。
グレゴリー・ペック、アンソニー・クイン、デビッド・ニブンら豪華な顔ぶれが揃います・
丸顔のアンソニー・クエイルもお気に入りの俳優。(「アラビアのロレンス」「天使の詩」そして『探偵ストレンジ』)
そして若い兵士を演じるのがジェームズ・ダーレン。ぼくの世代ならごぞんじの『タイム・トンネル』、その主役2人の若い方、トニーを演じました。
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10人の会員が気に入ったと投稿しています
スペクタクルとサスペンスの融合した大傑作
投稿日:2016/09/24
レビュアー:趣味は洋画
冒険小説の大家アリステア・マクリーンのベストセラーを映画した、戦争アクション映画。
スペクタクルとサスペンスの融合した、この大傑作を堪能したい。
第二次世界大戦中、連合軍はケーロス島の南の小島ナバロンにある、ドイツ軍の巨大な大砲を爆破する計画を立てた。実行部隊として選ばれたマロリー大尉(グレゴリー・ペック)ら6人は、絶壁の登頂には成功したが、たちまちゲシュタポに捕らえられる。脱出したマロリーらは再び爆破作業を開始するが、ドイツ軍の警戒は厳しかった...
そもそも、連合軍は何故ナバロン島の大砲(要塞でもある)を爆破する計画を立てたのか。
それは第二次大戦下のエーゲ海はドイツ軍が制圧しており、ケーロス島にいるイギリス軍2千人が全滅の危機に瀕していたからである。
幾度か英軍救出が試みられたが、その度に独軍のナバロンの大砲2門に打ちのめされてきた。
そこで英軍幕僚のフランクリン少佐(アンソニー・クエイル)は、ナバロン島南部の400フィートの絶壁をよじ登り、要塞に潜入する計画を立てたのである。
選ばれたのは6人。
前述のフランクリン少佐、登山家でもあるマロリー大尉、元ギリシャ軍大佐のスタヴロウ(アンソニー・クイン)、科学者のミラー伍長(デヴィッド・ニーヴン)、ナイフの名人ブラウン無線兵(スタンリー・ベイカー)、そしてナバロン島生まれのパパディモス1等兵(ジェームズ・ダーレン)である。
一行は絶壁をよじ登り島に上陸、山頂の古城で男装した2人の女を捕らえる。
マリア(イレーネ・パパス)とアンナ(ジア・スカラ)で、レジスタンス運動に参加していた。
この6人+2人となったあたりから、一気にサスペンス性が高まり、砲門爆破までの困難や、裏切り(スパイがいる)などが、テンポよく展開されていくのだ。実に見応えがある。
演ずる俳優陣はみな骨太な名優ばかりだが、名だたる俳優たちに強面と悲壮感をひたすら出し続けるように指示した、J・リー・トンプソン監督の演出技が光る。
マリアに扮したイレーネ・パパスが実にいい。
ギリシャ生まれの彼女は、アンソニー・クインの推薦で本作に出演し、この後、国際的なスターとしての道を歩むことになる。
彫りの深い顔だち、黒く大きな瞳は、まるでギリシャ劇から抜け出てきたような容貌だ。
1926年生まれの彼女、現在は90歳となっている。
紅2点のもうひとり、若いアンナを演じたジア・スカラは、ドイツ軍に捕まり、拷問によって口がきけなくなっている女を巧みに演じた。
後半部の重要なカギを握る役柄でもあった彼女。
本作出演後は、何本かのTV映画を中心に出演したが、1972年、38歳の若さで亡くなっているのが実に残念だ。
A・マクリーンの原作の面白さは勿論のこと、製作者でもあるカール・フォアマンが脚色、音楽にディミトリ・ティオムキン、撮影にオズワルド・モリスといった名匠を起用したことも、この映画を名作ジャンルに仲間入りさせた要因であもる。
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5人の会員が気に入ったと投稿しています
見せ場の連続展開が、J・リー・トンプソン監督の原点
はらはらドキドキの連続
オープニングこそ何となく穏やかなものの、全編サスペンスです。
制作された年代('64)を慮ると、これはスゴイ。嵐の中の接岸に始まり、豪雨のロッククライミング、空爆、群衆劇、心理トリック等々、アクションあり、スペクタクルあり、パニックあり、人間ドラマあり、まさに、寿司ネタを端から順に覗くがごとくで、手を替え品を替え、オープニング数分後以降ずっと小エピソードが数珠つながりに展開する、J・リー・トンプソン監督の得意技炸裂です。
書いているだけで、ワクワク嬉しくなってきます。
欠点のようなもの(?)も、一応言っておくと、
特撮(アカデミーを受賞した)のアラは触れないことにして、敢えて言えば、潤いがない、つまり、ラブシーンのないのが欠点と言えば欠点かなぁと、思います。あって当たり前という眼から見ると、え?、これだけ?、という、一抹の寂しさを感じます、確かに。
でも「そりゃアクション作品なんだから」という声が当然あがるでしょうし、実はそれが真相のようでもあります。原作のアリステア・マクリーンという作家は、もともと濡れ場をほとんど書かないのだそうです。「ロマンスはアクションのテンポを悪くするから」だとか。
…そうでしょうとも。色ごとは、この際、脇へ置きましょう。アクション好きの私としては、そんなもの元から必要ないと、見栄を切り、高楊枝を銜えて鼻で笑っておきます(*^_^*)。
最高傑作というイントロダクションの賛辞は、だだし、私にはやや疑問です。
本作が佳作である(アカデミー以外の賞も受けている)ことは疑わないけれど、J・リー・トンプソンの“最高”と言ってしまっていいのだろうか。一応現在、大御所の一人に数えられているし、ジャンルも、本作のような戦記アクション以外に、西部劇やコメディ、SF、サスペンス、最近はホラーまで手がける、かなり幅の広い人だし、ここでは、「傑作のひとつ」くらいにしておきましょう。
もう一つ、やや別の、『難点』も挙げておきます。 種類のちがう話です。
本作の場合、内容が、ヒトラー率いるドイツ軍の鼻を開かすという話ですから、ドイツ兵がやっつけられるのは止むを得ないところです。が、それは“ドイツ兵がやや間抜けに描かれた”こととは、意味を異にします。
最近話題になった、クリント・イーストウッド監督の二本の作品を、思い出したのです。本作のドイツ兵とあの日本兵の姿とを、無意識に比較していました。そして思いました。あの硫黄島の日本兵は、アメリカ側から見た戦闘シーンであってさえ、なにがしかの敬意を込めて描かれていたと。
「ナバロンの要塞」に描かれた時代と、現代とは、終戦時(1945)に生まれた赤ちゃんが60才過ぎの高齢者になるほど、時が隔たっていますし、国際情勢も、戦後とはまったく違っています。私たちは現在、国どうしの関係を築いているところです。だから、今を生きる現代のドイツの若者の名誉のために、ちょっと場違いではありますが、「決してドイツ人が間抜けだったわけではありません」と、敢えて言っておきたいと思います。
日本も敗戦国ですから。 …蛇足ですが。
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5人の会員が気に入ったと投稿しています
その時歴史が動いた(笑)
60−70年代は「あれも?これも?」と言う感じでA・マクリーンの原作が次々と映画化されていた。それらはしかし、優れた小説が優れた映画とイコールではない典型だったようで、ワタクシがリアルタイムで観た『黄金のランデブー』や『軍用列車』は“ごく普通の”B級活劇でしかなかった。結局マクリーンが映画界に残した功績はその本数ほど大きくはなかったと(今となっては)思えます。その中で唯一、本作は戦争映画史のどてっ腹に魚雷を撃ち込んだかの如くの衝撃をもたらした一編。今観ればオーソドックスな作りなんだけど、実は史実に基づいた戦争映画を戦争アクションに変えちまった張本人はこいつなのだ(笑)。本作がなければ『特攻大作戦』も『戦場のガンマン』(だいぶレベルが違う^^;)も存在しなかったと言える。
本作はハラハラドキドキの要素が満載であるが、スカッと爽やかというイメージではない。これはJ・リー・トンプソン監督の感性によるものだろう。このオッサンは晩年チャールズ・ブロンソンのお抱え運転手ならぬお抱え監督としてシコシコと華の無いB級アクションを撮り続けるハメになるが、この頃まではまだイギリス人演出家としての血が色濃く出ていました。これがジョン・スタージェスなら全く違った作品に仕上がっていたでしょう。宇宙服みたいなのを着た砲兵たちが耳を塞いで大砲をぶっ放す場面などは(表情が全く見えず)異様な雰囲気さえ漂っています。
子供の頃からヒネクレ者だったワタクシはどうもG・ペックの優等生ヅラが気にくわず、これがロバート・ミッチャムあたりならもっとよかったのになあ…なんて思いましたが、その分D・ニーブンとかA・クインの個性派ぶりが光ってました。実はA・クインは昔からのご贔屓役者でTV放映だけど『サンセバスチャンの攻防』とか『ニューヨーク25時』なんてかなり楽しませてもらいました。吹き替えは小松方正さんのが最高でしたねえ(かなり古い。へへへ^^;)
ちなみには本作は評論家や読者が選ぶ「年度ベストテン」に各映画雑誌で選出されています。これは純粋な戦争映画としては非常に珍しいケースで、当時の評価の高さを物語っています。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
意外と重いが、良いアクション・アドベンチャーでした
投稿日
2006/02/23
レビュアー
よふかし
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
イントロダクションにはJ・リー・トンプソンの最高傑作とありますが、これ以前のイギリス時代のほうがいいという話をどこかで聞いたことがあります。少し前の衛星放送で『北西戦線』をやっていて、軽快でとても面白かったのですが、より評価の高い他作品が未見ですので、実はなんとも言えません。
さて記憶の中では軽快で楽しい戦争アクションであった『ナバロンの要塞』ですが、グレゴリー・ペックとデビッド・ニーブンが激しく口論したり、ペックが「作戦責任者のつらい立場も分かってくれ」と訴えたり、重傷者を使ってトリックを仕組んだり、裏切り者がリアルに悲しかったりと、意外と真面目で精神的に重たいシーンが続出してびっくりしました。
とはいえ、『キングコング』の髑髏島上陸によく似た雰囲気の嵐の中の潜入劇、つづく断崖絶壁のアクション、航空機の追跡劇、村に潜入してからのサスペンス、ラストの大爆破など、手を変え品を変え、工夫を凝らした仕掛けに手に汗握ります。
出演陣はみないいですが、ことにアンソニー・クインの役どころがいいなあ。75点。
戦争アクション映画の傑作、そして007映画への道その2
投稿日
2009/01/23
レビュアー
ロキュータス
本作は硬派の戦争アクションの傑作です。
登場人物たちはいずれもタフですが、完全無欠のヒーローではなく生身の人間であり。裏切りや衝突、迷いや弱さを垣間見せながら任務を遂行しようとします。そこが魅力です。
初めて見たのはテレビで、これも以後リピーターとなっています。
大砲を撃つ際、ドイツ軍の兵士たちが全員サングラスをかけ、一斉に同じポーズで耳をふさぐシーンが、緊張の中にも、子どものころとてもユーモラスに感じられたものでした。
関係者のコメントなどを文献で確認したわけではありませんが、「北北西に進路を取れ」と本作をあわせたような娯楽映画をイメージとして作られたのが007シリーズなのは間違いないと思います。
( むしろ、古い映画ファンからは何を今さら新発見のように言うとお叱りを受けるかもしれません)
前者のしゃれた感じ、美女とのロマンス、本作の男っぽさ、アクション、スペクタクルと、そして両者に共通のハラハラどきどきのサスペンス。
両方のいいところを合わせた華やかさが007シリーズにはあると、ぼくは思うのですが・・・。
グレゴリー・ペック、アンソニー・クイン、デビッド・ニブンら豪華な顔ぶれが揃います・
丸顔のアンソニー・クエイルもお気に入りの俳優。(「アラビアのロレンス」「天使の詩」そして『探偵ストレンジ』)
そして若い兵士を演じるのがジェームズ・ダーレン。ぼくの世代ならごぞんじの『タイム・トンネル』、その主役2人の若い方、トニーを演じました。
スペクタクルとサスペンスの融合した大傑作
投稿日
2016/09/24
レビュアー
趣味は洋画
冒険小説の大家アリステア・マクリーンのベストセラーを映画した、戦争アクション映画。
スペクタクルとサスペンスの融合した、この大傑作を堪能したい。
第二次世界大戦中、連合軍はケーロス島の南の小島ナバロンにある、ドイツ軍の巨大な大砲を爆破する計画を立てた。実行部隊として選ばれたマロリー大尉(グレゴリー・ペック)ら6人は、絶壁の登頂には成功したが、たちまちゲシュタポに捕らえられる。脱出したマロリーらは再び爆破作業を開始するが、ドイツ軍の警戒は厳しかった...
そもそも、連合軍は何故ナバロン島の大砲(要塞でもある)を爆破する計画を立てたのか。
それは第二次大戦下のエーゲ海はドイツ軍が制圧しており、ケーロス島にいるイギリス軍2千人が全滅の危機に瀕していたからである。
幾度か英軍救出が試みられたが、その度に独軍のナバロンの大砲2門に打ちのめされてきた。
そこで英軍幕僚のフランクリン少佐(アンソニー・クエイル)は、ナバロン島南部の400フィートの絶壁をよじ登り、要塞に潜入する計画を立てたのである。
選ばれたのは6人。
前述のフランクリン少佐、登山家でもあるマロリー大尉、元ギリシャ軍大佐のスタヴロウ(アンソニー・クイン)、科学者のミラー伍長(デヴィッド・ニーヴン)、ナイフの名人ブラウン無線兵(スタンリー・ベイカー)、そしてナバロン島生まれのパパディモス1等兵(ジェームズ・ダーレン)である。
一行は絶壁をよじ登り島に上陸、山頂の古城で男装した2人の女を捕らえる。
マリア(イレーネ・パパス)とアンナ(ジア・スカラ)で、レジスタンス運動に参加していた。
この6人+2人となったあたりから、一気にサスペンス性が高まり、砲門爆破までの困難や、裏切り(スパイがいる)などが、テンポよく展開されていくのだ。実に見応えがある。
演ずる俳優陣はみな骨太な名優ばかりだが、名だたる俳優たちに強面と悲壮感をひたすら出し続けるように指示した、J・リー・トンプソン監督の演出技が光る。
マリアに扮したイレーネ・パパスが実にいい。
ギリシャ生まれの彼女は、アンソニー・クインの推薦で本作に出演し、この後、国際的なスターとしての道を歩むことになる。
彫りの深い顔だち、黒く大きな瞳は、まるでギリシャ劇から抜け出てきたような容貌だ。
1926年生まれの彼女、現在は90歳となっている。
紅2点のもうひとり、若いアンナを演じたジア・スカラは、ドイツ軍に捕まり、拷問によって口がきけなくなっている女を巧みに演じた。
後半部の重要なカギを握る役柄でもあった彼女。
本作出演後は、何本かのTV映画を中心に出演したが、1972年、38歳の若さで亡くなっているのが実に残念だ。
A・マクリーンの原作の面白さは勿論のこと、製作者でもあるカール・フォアマンが脚色、音楽にディミトリ・ティオムキン、撮影にオズワルド・モリスといった名匠を起用したことも、この映画を名作ジャンルに仲間入りさせた要因であもる。
見せ場の連続展開が、J・リー・トンプソン監督の原点
投稿日
2008/03/14
レビュアー
モリカ
はらはらドキドキの連続
オープニングこそ何となく穏やかなものの、全編サスペンスです。
制作された年代('64)を慮ると、これはスゴイ。嵐の中の接岸に始まり、豪雨のロッククライミング、空爆、群衆劇、心理トリック等々、アクションあり、スペクタクルあり、パニックあり、人間ドラマあり、まさに、寿司ネタを端から順に覗くがごとくで、手を替え品を替え、オープニング数分後以降ずっと小エピソードが数珠つながりに展開する、J・リー・トンプソン監督の得意技炸裂です。
書いているだけで、ワクワク嬉しくなってきます。
欠点のようなもの(?)も、一応言っておくと、
特撮(アカデミーを受賞した)のアラは触れないことにして、敢えて言えば、潤いがない、つまり、ラブシーンのないのが欠点と言えば欠点かなぁと、思います。あって当たり前という眼から見ると、え?、これだけ?、という、一抹の寂しさを感じます、確かに。
でも「そりゃアクション作品なんだから」という声が当然あがるでしょうし、実はそれが真相のようでもあります。原作のアリステア・マクリーンという作家は、もともと濡れ場をほとんど書かないのだそうです。「ロマンスはアクションのテンポを悪くするから」だとか。
…そうでしょうとも。色ごとは、この際、脇へ置きましょう。アクション好きの私としては、そんなもの元から必要ないと、見栄を切り、高楊枝を銜えて鼻で笑っておきます(*^_^*)。
最高傑作というイントロダクションの賛辞は、だだし、私にはやや疑問です。
本作が佳作である(アカデミー以外の賞も受けている)ことは疑わないけれど、J・リー・トンプソンの“最高”と言ってしまっていいのだろうか。一応現在、大御所の一人に数えられているし、ジャンルも、本作のような戦記アクション以外に、西部劇やコメディ、SF、サスペンス、最近はホラーまで手がける、かなり幅の広い人だし、ここでは、「傑作のひとつ」くらいにしておきましょう。
もう一つ、やや別の、『難点』も挙げておきます。 種類のちがう話です。
本作の場合、内容が、ヒトラー率いるドイツ軍の鼻を開かすという話ですから、ドイツ兵がやっつけられるのは止むを得ないところです。が、それは“ドイツ兵がやや間抜けに描かれた”こととは、意味を異にします。
最近話題になった、クリント・イーストウッド監督の二本の作品を、思い出したのです。本作のドイツ兵とあの日本兵の姿とを、無意識に比較していました。そして思いました。あの硫黄島の日本兵は、アメリカ側から見た戦闘シーンであってさえ、なにがしかの敬意を込めて描かれていたと。
「ナバロンの要塞」に描かれた時代と、現代とは、終戦時(1945)に生まれた赤ちゃんが60才過ぎの高齢者になるほど、時が隔たっていますし、国際情勢も、戦後とはまったく違っています。私たちは現在、国どうしの関係を築いているところです。だから、今を生きる現代のドイツの若者の名誉のために、ちょっと場違いではありますが、「決してドイツ人が間抜けだったわけではありません」と、敢えて言っておきたいと思います。
日本も敗戦国ですから。 …蛇足ですが。
その時歴史が動いた(笑)
投稿日
2008/01/07
レビュアー
タクシードライバー
60−70年代は「あれも?これも?」と言う感じでA・マクリーンの原作が次々と映画化されていた。それらはしかし、優れた小説が優れた映画とイコールではない典型だったようで、ワタクシがリアルタイムで観た『黄金のランデブー』や『軍用列車』は“ごく普通の”B級活劇でしかなかった。結局マクリーンが映画界に残した功績はその本数ほど大きくはなかったと(今となっては)思えます。その中で唯一、本作は戦争映画史のどてっ腹に魚雷を撃ち込んだかの如くの衝撃をもたらした一編。今観ればオーソドックスな作りなんだけど、実は史実に基づいた戦争映画を戦争アクションに変えちまった張本人はこいつなのだ(笑)。本作がなければ『特攻大作戦』も『戦場のガンマン』(だいぶレベルが違う^^;)も存在しなかったと言える。
本作はハラハラドキドキの要素が満載であるが、スカッと爽やかというイメージではない。これはJ・リー・トンプソン監督の感性によるものだろう。このオッサンは晩年チャールズ・ブロンソンのお抱え運転手ならぬお抱え監督としてシコシコと華の無いB級アクションを撮り続けるハメになるが、この頃まではまだイギリス人演出家としての血が色濃く出ていました。これがジョン・スタージェスなら全く違った作品に仕上がっていたでしょう。宇宙服みたいなのを着た砲兵たちが耳を塞いで大砲をぶっ放す場面などは(表情が全く見えず)異様な雰囲気さえ漂っています。
子供の頃からヒネクレ者だったワタクシはどうもG・ペックの優等生ヅラが気にくわず、これがロバート・ミッチャムあたりならもっとよかったのになあ…なんて思いましたが、その分D・ニーブンとかA・クインの個性派ぶりが光ってました。実はA・クインは昔からのご贔屓役者でTV放映だけど『サンセバスチャンの攻防』とか『ニューヨーク25時』なんてかなり楽しませてもらいました。吹き替えは小松方正さんのが最高でしたねえ(かなり古い。へへへ^^;)
ちなみには本作は評論家や読者が選ぶ「年度ベストテン」に各映画雑誌で選出されています。これは純粋な戦争映画としては非常に珍しいケースで、当時の評価の高さを物語っています。
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