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タクシードライバー / ロバート・デ・ニーロ

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「タクシードライバー」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

ニューヨークの夜を走るひとりのタクシードライバーを主人公に、現代都市に潜む狂気と混乱を描き出した傑作。ベトナム帰りの青年トラヴィス・ビックルは夜の街をタクシーで流しながら、世界の不浄さに苛立ちを感じていた。大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィと親しくなるトラヴィスだったが、彼女をポルノ映画館に誘ったことで絶交されてしまう。やがて、闇ルートから銃を手に入れたトラヴィスは自己鍛錬を始めるが、そんな彼の胸中にひとつの計画が沸き上がる……。

「タクシードライバー」 の作品情報

作品情報

製作年:

1976年

製作国:

アメリカ

原題:

TAXI DRIVER

受賞記録:

1976年 カンヌ国際映画祭 パルム・ドール
1976年 NY批評家協会賞 男優賞
1976年 LA批評家協会賞 男優賞

「タクシードライバー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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1〜 5件 / 全152件

結局、殺したいのは自分を含めたすべての不浄 ネタバレ

投稿日:2004/11/23 レビュアー:ケチケチ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

学生時代、この映画が難解で一日中場末の映画館に入り浸って見た映画です。今見直してもやっぱり難解な映画なんですよね。

私なりの解釈をすると…、
ベトナムから帰ってみればニューヨークで目にする物は汚れた物ばかり。そんな町で、汚れていない物を探し、見つけた物は大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィという女性だった。彼女とデートをするものの、汚れた自分の心が原因でデートは失敗におわり喧嘩別れ。ベッツィも汚れたものという判断に至る。
汚れた町を何とかしようと、幾つもの拳銃を買い、体を鍛えてみたものの、何をするべきかさえ解らない。親には政府の仕事をしていると嘘をつき、汚れた町に苛立ちながらも何も出来ない自分自身に腹が立つ。
そんな折、以前自分のタクシーに乗り込み助けを求めてきた、幼い売春婦のことを思い出す。彼女に会い、説得を試みては見たものの、彼女は聞き入れる様子もなく、嘘とご託ばかりを並べている自分自身に苛立つばかり。
彼女を力ずくで助けるために乗り込むわけだが、その前にしておかなければならないことがある。それは、自分と同じように綺麗事ばかりを並べて、何一つ実行できない大統領候補の抹殺。まずは大統領候補の抹殺に向かうがあえなく失敗。
いよいよ幼い売春婦の救出。拳銃を撃ちまくり重傷を負いながらも、救出は何とか成功。しかし、自分自身こそがこの汚れた町の人々と何も変わらない殺人者。自殺を図ろうとするが既に拳銃に弾は残っていなかった。
少女を助け出し有名になるわけだが、この町は依然として何も変わらない。そんな時、喧嘩別れしたベッツィがタクシーの客として現れる。有名になった自分に接近してきたのであろうが、彼女もタクシーの窓外に映る汚れた町の一員であることになんの変わりもない。そして、バックミラーに映る自分自身も汚れた町の汚れた一員。

汚れた町の汚れた人々も、それに対して何もすることが出来ない大統領候補も、そして自分自身も同列の存在であって、抹殺されなければならない者。そんなロジックの映画なんだと思えます。でも、難解な映画はいい映画とは思わない。5段階評価は、3。

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数々の反ベトナム映画が出て組る前に戦争の無意味さを訴えた傑作

投稿日:2008/09/05 レビュアー:bokensdorf

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男の子の映画 ネタバレ

投稿日:2008/01/25 レビュアー:ポッシュ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 心理療法家パールズの言葉を借りれば「人は見るもの聞くものすべてが自分の心の投影」。なので、主人公トラビス(R・デニーロ)の憤り=「この街はクズだらけで汚れきっている」というつぶやきも、自分自身に対する憤りと思える。

 何の取り柄もなく生きる目的が見出せない自分。そんな折に街で見かけたとびきりの美人。彼女への恋はきっと、誇らしい自分になりたい、クズを返上したいという心理ゆえだろう。そんな自分本位の恋だから相手への思いやりが欠けているのも当然で、上手くいくはずもない。

 “美”を手に入れられなかった彼は次に“力”を持とうとする。銃を手に入れ身体を鍛える。そして売春婦の少女に近づき「そんな生活からは逃げろよ。助けてあげるから」と説得する。これもまた自分自身のための行動、他人の人生をコントロールすることで自らのパワーを確認しようとしているに過ぎないので、少女の心には響かない。自分の家庭がイヤで家出してきた子だ、ポン引きの男の方がそんな彼女をあるがままに受け止め「側にいてくれ」と率直に愛着心をみせるので、少女は男を信頼している。皮肉なものだが、うなずけてしまう。

 トラビスの眠れない日々は続き、頭痛もたびたび起こる。訳の分からない焦燥感にかられ、両親には「政府の仕事をしている」などと妄想めいた手紙を書き、自分自身を追い詰めていく。ひとかどの人物にならなければ・・・!何か行動を起さねば・・・!

 大統領候補の暗殺は、自分の存在を世に知らしめるためだったのか。「俺を認めてくれ!」という世間に対する叫びだったのか。しかし、ずさんな計画はあっさり見破られ失敗に終る。結局はそれだけの男なのだ。誇れる自分になるための努力を怠ってきたため、自分で自分を認められない、そのやるせなさを、「世の中が自分を認めてくれない、そんな世の中はクソ食らえだ、汚いものだらけじゃねえか」とヤツ当たりしている。自分自身の内にある醜さを社会に投影して毒づいている、そんな男。そして彼が向かったのは売春宿。たぶん最後には自殺するつもりで挑んだ少女の救出は、あれだけ準備していって、拳銃の練習だってあんなにしてたのに、てこずりまくって自分も撃たれちゃうし、やたらと無駄撃ちして自殺する弾も残らなかったっていうマヌケな展開。でもなんとか成功する。そう。とうとう、彼は成し遂げた。

 このことによって、ようやくトラビスは人並みの自尊心を手に入れたわけだ。もう自分を飾る必要はない。少女を救ったヒーローとして新聞に取り上げられた彼に、あの美女が近づいてきても、「もう君なんて僕には必要ないんだよ」ってな笑みを浮かべてサヨナラする。

 自我肥大症のダメダメ男の再生物語・・・にしちゃ、カッコつけすぎだし、血生臭すぎるけど、なんだかキョーレツな魅力にあふれてるのは確かだと思います。10年くらい前に初めて観たときにも、何がどうって感慨もなかったのだけど、ただただキョーレツな印象だけが残った不思議な作品。これは間違いなく“男の子の映画”ですねぇ〜。

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ほらあの、鼻のデカイオヤジ・・・ ネタバレ

投稿日:2007/05/27 レビュアー:こんちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 先日、かみさんと昔の映画の話をしていて、この作品の名前が出てこなくて、
「ほらあの・・・。鼻のデカイオヤジの・・・」
「デ・ニーロ?」
「そうそう。そのデ・ニーロの若いときの映画で、怪しいタクシーの運転手が売春婦と仲良くなって・・」
「タクシー・ドライバー?」
「あ、そうそう!」
って、かなりアルツハイマってる私でした。これでわかるうちのかみさんもすごい!

 でもって、昔観て、10代の時は訳がわからず、30代の時にビデオで見たときに名作だと思ったはずなのですが、ストーリーを思い出せなくて、再度鑑賞しました。

 う〜ん、なんで名作だと思ったんだろう・・・?いや、悪くはないのですがいろいろな意味で中途半端かなと。どういう風にでも考えられるエピソードを投げつけて、鑑賞する側にいろいろと考えさせることが主眼であるのなら、ストーリーの作り込みすぎ、説明しすぎだし、娯楽作品として成立するためには難解すぎる。
 マーティン・スコセッシ監督の意図がよくわかりません。本作でパルムドールを獲得しましたが、アカデミー賞では未受賞。その後、何度もノミネートされながら一度も受賞していないのは、こういう中途半端さが原因かも知れません(今回、「ディパーテッド」でやっと受賞と言う感がありますが、内容はあまり評判が良くないようですし。すいません。未見です)

 デ・ニーロの切れた演技は必見ものですし、13才の売春婦役をを演じたジョディ・フォスターもすごい!ハーヴェイ・カイテルもいい味だしているのですが(デ・ニーロもカイテルも年取った方がいい男ですけどね)物語としては、
「何が言いたいの?」
というような内容です。誰にも共感できないしね。

 この作品で一番良いと思うのは、バーナード・ハーマンの音楽ですね。オーソン・ウェルズの「市民ケーン」の音楽によって、一躍名前が知られ、ヒッチコック作品等の音楽を手がけたハーマンの遺作だそうです。1976年にこの作品でアカデミー作曲賞にノミネートされながら、ブライアン・デ・パルマ監督の「愛のメモリー」でも作曲賞にノミネートされた為に、票が割れて受賞できなかったそうです。そして授賞式を前にこの世を去りました。

 映像と音楽、そして俳優の演技。これらのハーモニーが良い映画を作るとすれば、本作の冒頭シーンはその片鱗を見せつけていると思われます。彼の音楽なくして、あのシ=ンは成立し得ないのだと思うのです。本作以前の「恐怖のメロディー」といい、本作以後の「ミザリー」といい、サスペンスドラマにおける音楽の重要性は大きいのだと思います。

 ケチケチさんがおっしゃるように難解な作品は、良い映画だとは思えないのです。というか、中途半端になんかいなものは。すっきり納まるエンタメなのか、難解ならば、頭を抱えてしまうくらい難解な方が、映画としておもしろいのでしょう。
 
 この作品にインスパイア(そういう言い方でいいのか?)されて、レーガン大統領を狙った異常者がいたそうですけど、映画の影響力ってすごいですよね。(「模倣犯」見て、模倣する奴いないかな?あれじゃ無理か・・・)

 Bikke兄さんが言われるように、見る人によって評価が全く変わる作品です。それって、ある意味で良い作品なのかも・・・。何の感想も出ない映画って言うのは、悲しいですもの・・・。

このレビューは気に入りましたか? 20人の会員が気に入ったと投稿しています

話が見えない点多し。 もっと怖い映画だと勝手に思っていたw ネタバレ

投稿日:2009/06/08 レビュアー:pokorou

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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話が見えない点多し。
わからなくはない。でも、つなぎ目が雑に思えた。
結果は見せるが、流れは見せない。
これも一つの取り方だろうけど、全てにおいて、そうされると
わからないまま次のシーンへ移って居て、考える暇無し。

トラヴィスは根は悪い人間では無い事はわかる。

不可思議な言動も、(あのモヒカンはどうかと思うが・・・)
ベトナム帰りという設定が時折納得の理由になる。

「武器様ですから・・・」って感じでしょうか。

ラストは粋でしたね。

粋と言えば音楽。決して良い男設定では無いのに、あの音楽の
相乗効果でかなりいい男に見えるデニーロ。
決して素敵な街では無いのにお洒落にも感じる。
音楽って凄い効果があるんだと改めて実感。

ジャケットのモヒカンデニーロはほんの少ししか登場しません。
ジャケット写真の力って意外と凄いのね。このジャケットを見て
借りたくなったんだもんw
しかし、このジャケットから受ける、恐ろし印象とは違った。
デニーロの読めない動きがある意味恐ろしかったりするけど。

良く言えば、男らしい、純粋、勇敢、行動力有り。
悪く言えば、大人になり切れて無い、勘違い、時代遅れ

悪言えば、の理由は先ほど書きましたが、ベトナム帰り、そこに
原因があるともとれる。


良いか悪いかはわからないけど、
デニーロ作品の中では、あんまり好きじゃないかな〜。

しかし、あの笑顔は素敵。
あの笑顔はデニーロの武器だwww




                       pokorou

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ユーザーレビュー

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結局、殺したいのは自分を含めたすべての不浄

投稿日

2004/11/23

レビュアー

ケチケチ

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学生時代、この映画が難解で一日中場末の映画館に入り浸って見た映画です。今見直してもやっぱり難解な映画なんですよね。

私なりの解釈をすると…、
ベトナムから帰ってみればニューヨークで目にする物は汚れた物ばかり。そんな町で、汚れていない物を探し、見つけた物は大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィという女性だった。彼女とデートをするものの、汚れた自分の心が原因でデートは失敗におわり喧嘩別れ。ベッツィも汚れたものという判断に至る。
汚れた町を何とかしようと、幾つもの拳銃を買い、体を鍛えてみたものの、何をするべきかさえ解らない。親には政府の仕事をしていると嘘をつき、汚れた町に苛立ちながらも何も出来ない自分自身に腹が立つ。
そんな折、以前自分のタクシーに乗り込み助けを求めてきた、幼い売春婦のことを思い出す。彼女に会い、説得を試みては見たものの、彼女は聞き入れる様子もなく、嘘とご託ばかりを並べている自分自身に苛立つばかり。
彼女を力ずくで助けるために乗り込むわけだが、その前にしておかなければならないことがある。それは、自分と同じように綺麗事ばかりを並べて、何一つ実行できない大統領候補の抹殺。まずは大統領候補の抹殺に向かうがあえなく失敗。
いよいよ幼い売春婦の救出。拳銃を撃ちまくり重傷を負いながらも、救出は何とか成功。しかし、自分自身こそがこの汚れた町の人々と何も変わらない殺人者。自殺を図ろうとするが既に拳銃に弾は残っていなかった。
少女を助け出し有名になるわけだが、この町は依然として何も変わらない。そんな時、喧嘩別れしたベッツィがタクシーの客として現れる。有名になった自分に接近してきたのであろうが、彼女もタクシーの窓外に映る汚れた町の一員であることになんの変わりもない。そして、バックミラーに映る自分自身も汚れた町の汚れた一員。

汚れた町の汚れた人々も、それに対して何もすることが出来ない大統領候補も、そして自分自身も同列の存在であって、抹殺されなければならない者。そんなロジックの映画なんだと思えます。でも、難解な映画はいい映画とは思わない。5段階評価は、3。

数々の反ベトナム映画が出て組る前に戦争の無意味さを訴えた傑作

投稿日

2008/09/05

レビュアー

bokensdorf

男の子の映画

投稿日

2008/01/25

レビュアー

ポッシュ

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 心理療法家パールズの言葉を借りれば「人は見るもの聞くものすべてが自分の心の投影」。なので、主人公トラビス(R・デニーロ)の憤り=「この街はクズだらけで汚れきっている」というつぶやきも、自分自身に対する憤りと思える。

 何の取り柄もなく生きる目的が見出せない自分。そんな折に街で見かけたとびきりの美人。彼女への恋はきっと、誇らしい自分になりたい、クズを返上したいという心理ゆえだろう。そんな自分本位の恋だから相手への思いやりが欠けているのも当然で、上手くいくはずもない。

 “美”を手に入れられなかった彼は次に“力”を持とうとする。銃を手に入れ身体を鍛える。そして売春婦の少女に近づき「そんな生活からは逃げろよ。助けてあげるから」と説得する。これもまた自分自身のための行動、他人の人生をコントロールすることで自らのパワーを確認しようとしているに過ぎないので、少女の心には響かない。自分の家庭がイヤで家出してきた子だ、ポン引きの男の方がそんな彼女をあるがままに受け止め「側にいてくれ」と率直に愛着心をみせるので、少女は男を信頼している。皮肉なものだが、うなずけてしまう。

 トラビスの眠れない日々は続き、頭痛もたびたび起こる。訳の分からない焦燥感にかられ、両親には「政府の仕事をしている」などと妄想めいた手紙を書き、自分自身を追い詰めていく。ひとかどの人物にならなければ・・・!何か行動を起さねば・・・!

 大統領候補の暗殺は、自分の存在を世に知らしめるためだったのか。「俺を認めてくれ!」という世間に対する叫びだったのか。しかし、ずさんな計画はあっさり見破られ失敗に終る。結局はそれだけの男なのだ。誇れる自分になるための努力を怠ってきたため、自分で自分を認められない、そのやるせなさを、「世の中が自分を認めてくれない、そんな世の中はクソ食らえだ、汚いものだらけじゃねえか」とヤツ当たりしている。自分自身の内にある醜さを社会に投影して毒づいている、そんな男。そして彼が向かったのは売春宿。たぶん最後には自殺するつもりで挑んだ少女の救出は、あれだけ準備していって、拳銃の練習だってあんなにしてたのに、てこずりまくって自分も撃たれちゃうし、やたらと無駄撃ちして自殺する弾も残らなかったっていうマヌケな展開。でもなんとか成功する。そう。とうとう、彼は成し遂げた。

 このことによって、ようやくトラビスは人並みの自尊心を手に入れたわけだ。もう自分を飾る必要はない。少女を救ったヒーローとして新聞に取り上げられた彼に、あの美女が近づいてきても、「もう君なんて僕には必要ないんだよ」ってな笑みを浮かべてサヨナラする。

 自我肥大症のダメダメ男の再生物語・・・にしちゃ、カッコつけすぎだし、血生臭すぎるけど、なんだかキョーレツな魅力にあふれてるのは確かだと思います。10年くらい前に初めて観たときにも、何がどうって感慨もなかったのだけど、ただただキョーレツな印象だけが残った不思議な作品。これは間違いなく“男の子の映画”ですねぇ〜。

ほらあの、鼻のデカイオヤジ・・・

投稿日

2007/05/27

レビュアー

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 先日、かみさんと昔の映画の話をしていて、この作品の名前が出てこなくて、
「ほらあの・・・。鼻のデカイオヤジの・・・」
「デ・ニーロ?」
「そうそう。そのデ・ニーロの若いときの映画で、怪しいタクシーの運転手が売春婦と仲良くなって・・」
「タクシー・ドライバー?」
「あ、そうそう!」
って、かなりアルツハイマってる私でした。これでわかるうちのかみさんもすごい!

 でもって、昔観て、10代の時は訳がわからず、30代の時にビデオで見たときに名作だと思ったはずなのですが、ストーリーを思い出せなくて、再度鑑賞しました。

 う〜ん、なんで名作だと思ったんだろう・・・?いや、悪くはないのですがいろいろな意味で中途半端かなと。どういう風にでも考えられるエピソードを投げつけて、鑑賞する側にいろいろと考えさせることが主眼であるのなら、ストーリーの作り込みすぎ、説明しすぎだし、娯楽作品として成立するためには難解すぎる。
 マーティン・スコセッシ監督の意図がよくわかりません。本作でパルムドールを獲得しましたが、アカデミー賞では未受賞。その後、何度もノミネートされながら一度も受賞していないのは、こういう中途半端さが原因かも知れません(今回、「ディパーテッド」でやっと受賞と言う感がありますが、内容はあまり評判が良くないようですし。すいません。未見です)

 デ・ニーロの切れた演技は必見ものですし、13才の売春婦役をを演じたジョディ・フォスターもすごい!ハーヴェイ・カイテルもいい味だしているのですが(デ・ニーロもカイテルも年取った方がいい男ですけどね)物語としては、
「何が言いたいの?」
というような内容です。誰にも共感できないしね。

 この作品で一番良いと思うのは、バーナード・ハーマンの音楽ですね。オーソン・ウェルズの「市民ケーン」の音楽によって、一躍名前が知られ、ヒッチコック作品等の音楽を手がけたハーマンの遺作だそうです。1976年にこの作品でアカデミー作曲賞にノミネートされながら、ブライアン・デ・パルマ監督の「愛のメモリー」でも作曲賞にノミネートされた為に、票が割れて受賞できなかったそうです。そして授賞式を前にこの世を去りました。

 映像と音楽、そして俳優の演技。これらのハーモニーが良い映画を作るとすれば、本作の冒頭シーンはその片鱗を見せつけていると思われます。彼の音楽なくして、あのシ=ンは成立し得ないのだと思うのです。本作以前の「恐怖のメロディー」といい、本作以後の「ミザリー」といい、サスペンスドラマにおける音楽の重要性は大きいのだと思います。

 ケチケチさんがおっしゃるように難解な作品は、良い映画だとは思えないのです。というか、中途半端になんかいなものは。すっきり納まるエンタメなのか、難解ならば、頭を抱えてしまうくらい難解な方が、映画としておもしろいのでしょう。
 
 この作品にインスパイア(そういう言い方でいいのか?)されて、レーガン大統領を狙った異常者がいたそうですけど、映画の影響力ってすごいですよね。(「模倣犯」見て、模倣する奴いないかな?あれじゃ無理か・・・)

 Bikke兄さんが言われるように、見る人によって評価が全く変わる作品です。それって、ある意味で良い作品なのかも・・・。何の感想も出ない映画って言うのは、悲しいですもの・・・。

話が見えない点多し。 もっと怖い映画だと勝手に思っていたw

投稿日

2009/06/08

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pokorou

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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話が見えない点多し。
わからなくはない。でも、つなぎ目が雑に思えた。
結果は見せるが、流れは見せない。
これも一つの取り方だろうけど、全てにおいて、そうされると
わからないまま次のシーンへ移って居て、考える暇無し。

トラヴィスは根は悪い人間では無い事はわかる。

不可思議な言動も、(あのモヒカンはどうかと思うが・・・)
ベトナム帰りという設定が時折納得の理由になる。

「武器様ですから・・・」って感じでしょうか。

ラストは粋でしたね。

粋と言えば音楽。決して良い男設定では無いのに、あの音楽の
相乗効果でかなりいい男に見えるデニーロ。
決して素敵な街では無いのにお洒落にも感じる。
音楽って凄い効果があるんだと改めて実感。

ジャケットのモヒカンデニーロはほんの少ししか登場しません。
ジャケット写真の力って意外と凄いのね。このジャケットを見て
借りたくなったんだもんw
しかし、このジャケットから受ける、恐ろし印象とは違った。
デニーロの読めない動きがある意味恐ろしかったりするけど。

良く言えば、男らしい、純粋、勇敢、行動力有り。
悪く言えば、大人になり切れて無い、勘違い、時代遅れ

悪言えば、の理由は先ほど書きましたが、ベトナム帰り、そこに
原因があるともとれる。


良いか悪いかはわからないけど、
デニーロ作品の中では、あんまり好きじゃないかな〜。

しかし、あの笑顔は素敵。
あの笑顔はデニーロの武器だwww




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