デモン・シード

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淀川長治さんが真剣に解説していたのを、子供心に憶えてる。
当時は、ただスケベちっくなＳＦと言う認識しかなかったが
DVDを購入して改めて見て見ると、トンデモ映画(良い意味で)
だったんだなぁ・・・と、色んな意味でいい時代でしたね。

原作は今や大家のモダン・ホラーの雄、Dean R. Koontz
記憶が正しければ、これが初の映画化された作品だったと思う
ストーリーは珍しく、DISCASのイントロダクションの通りです。
オスカー女優Julie Christieが、こんな役をと今なら思うが
しかし、しっかりと作られているお陰で荒唐無稽な原作が
きちんとサスペンスになっている点は、素直に褒めたいです。
この頃のMGMは「ウエストワールド」「コーマ」「ハンガー」
「ブレインストーム」と良作を連発していたのですが
興行的には今一つで、ハリウッドきっての名門も今や日本の
ＳＯＮＹの傘下に(ソニーは念願の007の製作が実現した訳で)
映画と言う商売はムズイですね・・・
一言で言うと、SF版「ローズマリーの赤ちゃん」かな。

因みにプロテウス４の声は、あのRobert Vaughnです。

ジュリー・クリスティーで検索して観たのですが、やはり私はSFが苦手ですね。状況設定が自由なのはSFの利点なのでしょうが、その分テーマを明確にしないと単なる個人的妄想を形にしただけになってしまい、付き合わされる方は迷惑という気分になります。そして「妄想」といえば男の場合殆どが「性的妄想」であり、この映画もコンピューター社会とか地球環境とか企業のエゴとか「テーマ」らしきものがあるように見せかけてはいても、結局作者（原作者なのか映画の監督、脚本家なのか知らないが）は自分の個人的な性的妄想を映像にしたかっただけのことで、そのためには作者個人としてはどうしてもジュリー・クリスティーでなければならなかったのでしょう。しかし妄想というものはどこまで「形にした」と思っても常に不満が残る。その上ポルノ女優を使えばもっと過激に出来たかもしれないが、一応オスカー女優では限界があるし、ポルノにしてしまったらカネかけて製作する意味が無くなってしまう。その辺の自己矛盾で右往左往している作者のイラ立ちが、やたらと出てくる幾何学模様のグルグルに表われているようで、物悲しくなります。自分の妄想を形にしようと空しい努力をするより、観客の妄想を掻き立ててニヤニヤするほうが面白いという明確な意図を持って作られた「インビジブル」のような作品のほうが映画としては余程優れていると私には思えます。

他にお二人の方がレビューを書いていらっしゃるのですが、正にその通りという感じで、改めて書くことがない・・・。

ストーリーは、好みですね。設定が良い。
突っ込みどころは満載だが、一時間半という短さではそれも仕方のないことかな？
全く怖くはないね。
普通に、ただボォ〜っと観れました。

ところで、この作品って、ホラーでいいの？
何か、ホラーってイメージじゃなかったんだけど・・・。

なかなか良かったです。ちょっと小馬鹿にして観ていたのですが、７７年の作品というのを今見て驚いてます。コンピューターに自分で学び成長する、という能力を与えておきながら「命令に従えばいいのだ！」という博士の矛盾した台詞には、人間の貪欲で自分勝手なところがよく出ていると思いました。結局、機会は機会のままであるのが一番なのでは・・・ラストはどうなることかと思っていたが、ちょっとやられたーって感じで、全体的にありがちな話なのに新鮮な面白さを感じた。あと、効果音も良かったです。

公開当時、見たいと思っていて見逃した映画でした。かなり昔なので、コンピューターが知能を持って反乱するにしても、そのコンピューター自身がちょっとちゃちなのは仕方ない。自分の分身の手の生えた車椅子みたいなのも、すぐ壊れそうで。
　でも将来ありえるかもなと思わせるような気もする。自分の子供を残すことが唯一生きている証だというのは、最近見た、「ソウ２」でも言っていたような。どちらも自分の命がまもなく無くなる人間と機械の言葉です。
　時々ＣＧで、それも単なる幾何学模様でごまかすシーンなんかあって、金かけてないなあと分かるが、途中だれることなく、最後まで見たので、よしとする。生まれた子供が人間と機械の中間じゃなくてよかった。このコンピューター、本当は、人間より環境を考えているえらい奴でした。環境問題をちょっとのぞかせてみましたという作り手が見えますが、たいしたことないです。