だいじょうぶマイフレンド

あのピーター・フォンダが出てますからね。あのフォンダ一族のぐうたら息子が（笑）

なぜか、だいじょーぶ、まあいふれーんど♪っていうイントロだけが頭にはいってんの。誰が歌ってたかしらんが結構宣伝してたし。友達が落ち込んでた時に肩をたたきながら、だいじょーぶ、まあいふれーんどって歌ってあげた記憶がある（笑）

当時の噂では、なんかすごいらしいよ、この映画・・・誰か見てレビューしてちょ。

村上龍（1952生）の初監督作（1981）。

最近はちょっと「龍」が好きです。この山師的・多重的な才能こそ、現代の表現者の資質たろうと思うからです。
「春樹」の文章は構造的に簡潔・正確であるし、叙情的で、「閉塞した」「閉塞させられている」人に叙情や癒しを与えることは確かです。彼は文体を確立しています。しかしその文体は、閉塞したひとに慰謝と新しい壁を破るのではなく静かに浸透する勇気への一歩を示唆するのです。次の壁で、やはりその繰り返し。そこに彼の世界的な人気と限界があります。そして、特定の宗教に捉われない祈り、諦観、鎮静があります。建築的な長編構造をつくるのはロシアの作家は異常に得意ですが、それは、国家が非常に混乱し、思想を小説で模索しようとした特異さがあったのかもしれません。日本の作家は不得手であろうと思います。漱石が「明暗」で試み、失敗しています。

文体も作家性も確立していない山師「龍」は、ジャンルを最初から文章に限定していない表現者で、芥川賞受賞作「限りなく透明に近いブルー」（1976）で、選考委員の（当時、小説を書いていない漱石研究家の）江藤淳さんからの批判を受け、「唾をかけられたらその唾を飲んでやろう」と言ったのが勇ましく思うのです。

「文筆」に全くこだわらない、小説から映画、経済と自分の興味・創作領域を広げていき、「カンブリア宮殿」も、彼の創作活動の一環と思っています。
さまざまなメディアに関わりながら、自分の創作を併行していく村上龍の姿勢は、彼が才能あるからこそ成り立ちます。「コインロッカー・ベイビーズ」（1980）のように、眼の前の悲劇を先読みし、それを転換する小説を書いてほしいと思っています。彼は「僕は書いてきた」と言うでしょう。今の彼の本領は、小説ではないように思える。
この映画───「龍」は、「獅子」に惚れた。冒頭からこの眠り姫、張りつめた踊り子（ダンサー）の美しさに、「龍」は「アート」のカンバスを越えて完全に欲情しています。

作曲、加藤和彦。歌詞は、安井かずみの「目を閉じてごらん　愛が見えてくる　遠く近くにあなたをとりまく優しいハーモニー感じたら目を開けて見て　……」。この素晴らしい主題歌の地平を、広田玲央名が踊る。
そして、ピーター・フォンダが噴水遊びをする。「イージー・ライダー」の主演・監督を、村上龍は「もし将来、映画をつくるなら彼を呼ぶ」と思っていて実現したのだろう。「相手の唾棄を飲んでやろうぜ」は、「イージー・ライダー」で共演、最初に撃たれるジャック・ニコルスンのセリフではなかったろうか。

「映画を撮るぞ！」という「龍」の初心の喜び、「玲央名」への嘆賞が現れている。
あのダンス音楽で、加藤和彦・安井かずみの「愛のスーパーマジック」的な全能感、とくに安井さんの詩の単純明解な深さにうたれました。彼女の詩は素晴らしい。

なんだかなぁ。一言で言えば”バブリーな映画”です。無駄に贅沢なキャスト、無駄に贅沢な作曲陣。。。そんなに制作費余ってたんならバブル崩壊後の日本映画界の為に繰り越して置いて欲しかった。Ｂ級映画好きの私でもこの内容のお粗末さには閉口。涙がにじむような低予算で作られてた”かにゴールキーパー”のほうが１００倍楽しめたよ。けど、小松政夫の”トメィトゥ”のシーンだけは一見の価値ありです。
しかし、内容をこんなにコケにしながら、それから一週間は頭の中で”ダイジョ〜ブ　マイフレ〜ンド”がヘビーローテーション。さすが贅沢な作曲家陣の手になるテーマ曲はスゴイです。

　なんかね、レンタルして見る程の物でも無いと思いました。テレビで深夜（朝方４時台に終わる様な）に放送される映画レベルです。決してゴールデンタイムでは放送されない様な。
　この映画の見所は、終盤近くの薄ら寒くなってしまう「あ！やっちゃたー！！イタタッ！」な渡辺裕之のミュージカルシーンや、ピーターの「トマートォ！」と言う発音の良い叫びとか（笑）
C級映画が好きな方にはオススメです♪

最近の子供向けヒーローものみたいな感じです。
こんな映画あったんだっ、て笑えます。８０年代の香りがします。
なんじゃこりゃ！と思いつつも最後まで観てしまいました。
くだらないものでも楽しめる人は面白いかもしれません。

原作は結構好きなんですけど・・・。