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太陽を盗んだ男 / 沢田研二

太陽を盗んだ男 /長谷川和彦

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DVD

旧作

お届け率:100%

解説・ストーリー

原爆をつくり上げた中学教師が、国家を相手に理不尽な要求を突きつけていく痛快犯罪サスペンス。中学校の理科教師、城戸誠。東海村の原子力発電所からプルトニウムを盗み出し、自宅のアパートで原子爆弾の製造に成功する。城戸は原爆を武器に、警察に対してプロ野球のTV中継を最後まで見せろと要求。続いて城戸は、ローリング・ストーンズの日本公演をラジオ番組を通じて要求する……。

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「太陽を盗んだ男」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

原爆をつくり上げた中学教師が、国家を相手に理不尽な要求を突きつけていく痛快犯罪サスペンス。中学校の理科教師、城戸誠。東海村の原子力発電所からプルトニウムを盗み出し、自宅のアパートで原子爆弾の製造に成功する。城戸は原爆を武器に、警察に対してプロ野球のTV中継を最後まで見せろと要求。続いて城戸は、ローリング・ストーンズの日本公演をラジオ番組を通じて要求する……。

「太陽を盗んだ男」 の作品情報

作品情報

製作年:

1979年

製作国:

日本

「太陽を盗んだ男」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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洋画・邦画

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国内・海外ドラマ

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アニメ

9,200
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R-18

210,000
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CD

250,000
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寂しき 不発の 「 核爆弾 」 ネタバレ

投稿日:2010/08/06 レビュアー:ロキュータス

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

1979年作。 アズラ・ヴォーゲルが『Japan as No.1 』を上梓し、ウォークマンが発売された年です。
平準化神話、一億総中流化神話が完成し、経済的にはこの後輸出攻勢、バブルがはじけるまで「戦後日本の絶頂期」ともいえる時期です。
当時のパンフレットを見ると、東宝の翌年1980年度の表紙は山口百恵。
主演のジュリー、沢田研二(1948年生まれ 当時31歳)はすでに「勝手にしやがれ」を出して「TOKIO」を出す前。 百恵、ジュリーを筆頭に「ザ・ベストテン」で歌謡曲が最後のピークを迎えた頃。
刑事役の菅原文太(1933年生まれ 当時46歳)は東映の看板として『トラック野郎』シリーズで松竹の『男はつらいよ』シリーズと張り合ったころでこれも絶頂期。

プロデューサーの山本又一朗(1947年生まれ 当時32歳)は、最近では『あずみ』や『クローズ・ゼロ』また単に事務所の社長という以上に俳優・小栗旬をプッシュしているが、この映画の当時は『ベルサイユのばら』や『がんばれ!!タブチくん!』などを制作し、角川春樹に対抗するような新進気鋭の一匹狼的プロデューサーとして売り出しの頃。

監督の長谷川和彦(1946年生まれ 当時33歳)は、『神々の深き欲望』のスタッフとして今村昌平プロに入社後、藤田敏八や神代辰巳らの助監督を経て、3年前『青春の殺人者』でデビュー、キネマ旬報1位を獲得、カンヌにも出品されて、これも気鋭の監督としての2作目。
(『人間の証明』の監督を角川春樹に依頼されるが、その態度が気に入らずTV本番で本人に対し、親の金で映画を作っている得意になってえらそうにしているのを批判し「バカだねコイツ」と言ってのけたらしい。笑)

長谷川監督のあだ名は「ゴジ」 東大アメフト部出身で、行動に馬力があり、また酒豪かつ酒乱気味で、新宿ゴールデン街などでの武勇伝は数知れず。  恩師の藤田敏八と口論になって暴れたときは、藤田夫人の赤座美代子にフライパンではり倒されたらしい? (笑)  

その豪快さにゴジラ由来のあだ名はふさわしいが、長谷川和彦が広島生まれで、胎内被曝者というのを聞くと、あだ名の由来をぼくは深読みしてしまう。
(また菅原文太の代表作と言えば『仁義なき戦い』『県警対組織暴力』だが、この両作品は戦後、新時代には不都合な存在として追いやられる戦中世代の物語だし、何より広島弁なしには語れない。)

ではこの映画は原爆を落とされた街の子の、国の子の怨念の物語なのか。
戦前世代の 「息子を出征させ国に息子を奪われた」老人(伊藤雄之助)は国家に対して、体制に対して怨念があり、戦中世代の 菅原文太演じる警部は体制としてそれを受け止め、反体制側と対立軸をなす存在です。

しかし戦後生まれの ジュリー演じる犯人は、国家を脅かすほどの武器である原爆を手に入れながら、体制に要求すべきことがありません。  
団塊の世代は安保闘争、学生運動など政治の季節を経験してきているはずなのに、もはや自分を「反体制」と意識して行動することはないのです。

そして戦無世代の 池上季実子演じる零子(ゼロとは象徴的な名前)にいたっては、「おもしろそう」が動機で、従来の「反体制」といった政治性は皆無です。
一億総保守ともいえますが、体制反体制などということ自体に無関心。
ノンポリと言う言葉は政治的であることが前提であり、無関心が大勢ではもはや死語。

生き残り、最後これら3人から取り残された主人公は、心の内に時限装置を抱えながら街をさまよいます。
爆発音で暗示されますが、この後ほんとうに爆発したのでしょうか。
爆弾を抱え、爆発させたいと思いながら、どう爆発させるかわからず「不発」に終わる。
その虚しさ、寂しさこそが、彼の姿、長谷川監督が感じた当時の日本人の思いではないでしょうか。

そうした虚無と、エネルギーと情熱が同居するゆえに、カルト作品となった一作です。

このレビューは気に入りましたか? 16人の会員が気に入ったと投稿しています

これが邦画だ!最高の痛快エンターテイメント! ネタバレ

投稿日:2006/01/11 レビュアー:ガラリーナ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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とにかくジュリーですよ、ジュリー。いきなり満員電車に顔おしつぶしたジュリーのアップにのけぞる。で、その後も、くちゃくちゃガムばっか噛んでて、生徒から付けられたあだ名が「フーセンガム」。こいつが暴走するんだ。

前半の原爆を製造する工程の描写が秀逸。ジュリーの鬼気迫る表情、しかもボロアパートの一室がどっかの研究所みたいにどんどん改造されてく。原爆の製造が進むうちにたまらず学校でも「原爆の作り方」なんて授業をやっちゃう。完成した時にボブ・マーリーの曲に合わせて踊るシーンも最高にイカしてます。だけど、原爆ができあがった後の虚無感。一体それを何に使ったらいいのかわからない。「おい、お前は何がしたいんだ?」と原爆に向かって語りかける・・・こういう若者を当時はシラケ世代と呼んでいたようですが、そのメンタリティは現代の若者にも非常に通じるところがあります。

皇居近くでゲリラ撮影したらしいですけど、ちょっと今はできないんじゃないでしょうか。ってか、そんなことしたら公開できないんじゃないかな。国会議事堂のトイレも、屋上から金をばらまくのも、ゲリラ撮影。後半のカースタントも当時にしてはかなりがんばってます。

それでいて、そんなアホな!と思わず笑ってしまうシーンもいっぱいあるんです。例えばプルトニウムを盗みに行った原子力発電所でのストップモーションでの銃撃シーンとか、ジュリーが女装して原爆を隠しに行くシーンとか。もうてんこ盛りです。このあたりのおバカなシーンは「力ずく」っていうんですかねえ。細かいこといちいち気にするな!という凄みさえ感じます。

このレビューは気に入りましたか? 14人の会員が気に入ったと投稿しています

のたうちまわるような興奮を。

投稿日:2008/01/17 レビュアー:にゃお

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もしも、あなたが、原爆をつくったら〜 ネタバレ

投稿日:2006/10/14 レビュアー:いつも眠たい馬

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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演技はともかくとして沢田研二の虚無的で不逞さを感じさせる目がいい。教師として働く昼の焦燥と徒労、アパートでの原爆製造時の高揚、そして完成後の途方に暮れた様子が面白い。
原爆と戯れるあたりチャップリンの「独裁者」を思いだしてしまいます。

残念なことに、原爆奪回を図るあたりから怪しくなってしまいます。(もちろん、原発に押し入る辺りもなんなんですが、プルトニウムは絶対に必要なので目をつぶりましょう)
子供じみたアクションや毎度おなじみのパターンの連続でちょっとがっかりさせられました。
池上季実子のキャスターも女を絡めなければという考えにしか見えない。その死など何も考えずにパターンを踏襲しただけ。こんなことなら最初から出さなければいいのに。ただ、海に放り込むところは良かったですね。
屋上から落とされそうになり腰を抜かしそうになる沢田研二がおかしい。ラストはまずまず。

DISCAS様、イントロダクションは「城戸が原爆を武器に突きつけた要求とは....」くらいで止めておくべきですよ。見る者の楽しみを奪っています。

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伊藤雄之助、菅原文太、沢田研二 ネタバレ

投稿日:2009/10/21 レビュアー:港のマリー

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 テロリスト三世代という感じでした。文太は警察官ですが、どうも沢田研二が一目惚れしたらしいですから、虚無への情熱を身にまとった、立場が変わればテロリストになり得る人物だったのでしょう。最後は失恋で終わりますが。

 いちばん肝の据わったテロリストは伊藤雄之助のバスジャック老人です。軍服を着て機関銃と手榴弾で武装し皇居へ突入しようとする。要求は「息子を返してくれるよう陛下にお話する」
 沢田研二の輝きに目を眩まされて昔は気付かなかったのですが、このエピソードは大胆です。タブーへと軽やかにステップを踏んでいる。ゲリラ撮影といい、今ではとうていできないでしょう。
 そのバスジャック老人に刑事、文太はどこかシンパシィを感じているふしがあります。日本国の神とも「太陽」とも崇められた存在に、単身、直接対決しようとする気迫。遠くからパチンコ玉を撃つのではありません。

 原爆を作ってしまった沢田研二は、この二人とは別の種類のテロリストのようです。最強の兵器を持ちながら、倒すべき敵も果たすべき要求も明確ではない。原爆=全能の思い込みの裏に、どうしようもない虚無感があったようです。だから高揚したのは制作途中だけで、手にしたとたん途方にくれてしまう。「一度死んだ街を殺してなぜ悪い」などと言っていますから、漠然とした破壊への衝動はあったのでしょう。が、「お前が殺せるのはお前だけだ」と刑事に喝破されると動揺してしまう、なんともひ弱なテロリスト。そのくせ自分の存在を認めさせずにはいられない。沢田研二は時代の道化師のような役柄を、ほんとうにスタイリッシュに演じています。

 そしてここでもタブーに踏み込んでいます。言うまでもなく「原爆」を娯楽にするというタブー。しかし荒唐無稽なストーリー運びと面白そうなものは全部詰め込んだという感のある画面展開は、そういうことをあまり感じさせません。ある意味凄い映画です。それこそが長谷川和彦の豪快なニヒリズムかもしれません。

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ユーザーレビュー

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寂しき 不発の 「 核爆弾 」

投稿日

2010/08/06

レビュアー

ロキュータス

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1979年作。 アズラ・ヴォーゲルが『Japan as No.1 』を上梓し、ウォークマンが発売された年です。
平準化神話、一億総中流化神話が完成し、経済的にはこの後輸出攻勢、バブルがはじけるまで「戦後日本の絶頂期」ともいえる時期です。
当時のパンフレットを見ると、東宝の翌年1980年度の表紙は山口百恵。
主演のジュリー、沢田研二(1948年生まれ 当時31歳)はすでに「勝手にしやがれ」を出して「TOKIO」を出す前。 百恵、ジュリーを筆頭に「ザ・ベストテン」で歌謡曲が最後のピークを迎えた頃。
刑事役の菅原文太(1933年生まれ 当時46歳)は東映の看板として『トラック野郎』シリーズで松竹の『男はつらいよ』シリーズと張り合ったころでこれも絶頂期。

プロデューサーの山本又一朗(1947年生まれ 当時32歳)は、最近では『あずみ』や『クローズ・ゼロ』また単に事務所の社長という以上に俳優・小栗旬をプッシュしているが、この映画の当時は『ベルサイユのばら』や『がんばれ!!タブチくん!』などを制作し、角川春樹に対抗するような新進気鋭の一匹狼的プロデューサーとして売り出しの頃。

監督の長谷川和彦(1946年生まれ 当時33歳)は、『神々の深き欲望』のスタッフとして今村昌平プロに入社後、藤田敏八や神代辰巳らの助監督を経て、3年前『青春の殺人者』でデビュー、キネマ旬報1位を獲得、カンヌにも出品されて、これも気鋭の監督としての2作目。
(『人間の証明』の監督を角川春樹に依頼されるが、その態度が気に入らずTV本番で本人に対し、親の金で映画を作っている得意になってえらそうにしているのを批判し「バカだねコイツ」と言ってのけたらしい。笑)

長谷川監督のあだ名は「ゴジ」 東大アメフト部出身で、行動に馬力があり、また酒豪かつ酒乱気味で、新宿ゴールデン街などでの武勇伝は数知れず。  恩師の藤田敏八と口論になって暴れたときは、藤田夫人の赤座美代子にフライパンではり倒されたらしい? (笑)  

その豪快さにゴジラ由来のあだ名はふさわしいが、長谷川和彦が広島生まれで、胎内被曝者というのを聞くと、あだ名の由来をぼくは深読みしてしまう。
(また菅原文太の代表作と言えば『仁義なき戦い』『県警対組織暴力』だが、この両作品は戦後、新時代には不都合な存在として追いやられる戦中世代の物語だし、何より広島弁なしには語れない。)

ではこの映画は原爆を落とされた街の子の、国の子の怨念の物語なのか。
戦前世代の 「息子を出征させ国に息子を奪われた」老人(伊藤雄之助)は国家に対して、体制に対して怨念があり、戦中世代の 菅原文太演じる警部は体制としてそれを受け止め、反体制側と対立軸をなす存在です。

しかし戦後生まれの ジュリー演じる犯人は、国家を脅かすほどの武器である原爆を手に入れながら、体制に要求すべきことがありません。  
団塊の世代は安保闘争、学生運動など政治の季節を経験してきているはずなのに、もはや自分を「反体制」と意識して行動することはないのです。

そして戦無世代の 池上季実子演じる零子(ゼロとは象徴的な名前)にいたっては、「おもしろそう」が動機で、従来の「反体制」といった政治性は皆無です。
一億総保守ともいえますが、体制反体制などということ自体に無関心。
ノンポリと言う言葉は政治的であることが前提であり、無関心が大勢ではもはや死語。

生き残り、最後これら3人から取り残された主人公は、心の内に時限装置を抱えながら街をさまよいます。
爆発音で暗示されますが、この後ほんとうに爆発したのでしょうか。
爆弾を抱え、爆発させたいと思いながら、どう爆発させるかわからず「不発」に終わる。
その虚しさ、寂しさこそが、彼の姿、長谷川監督が感じた当時の日本人の思いではないでしょうか。

そうした虚無と、エネルギーと情熱が同居するゆえに、カルト作品となった一作です。

これが邦画だ!最高の痛快エンターテイメント!

投稿日

2006/01/11

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ガラリーナ

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とにかくジュリーですよ、ジュリー。いきなり満員電車に顔おしつぶしたジュリーのアップにのけぞる。で、その後も、くちゃくちゃガムばっか噛んでて、生徒から付けられたあだ名が「フーセンガム」。こいつが暴走するんだ。

前半の原爆を製造する工程の描写が秀逸。ジュリーの鬼気迫る表情、しかもボロアパートの一室がどっかの研究所みたいにどんどん改造されてく。原爆の製造が進むうちにたまらず学校でも「原爆の作り方」なんて授業をやっちゃう。完成した時にボブ・マーリーの曲に合わせて踊るシーンも最高にイカしてます。だけど、原爆ができあがった後の虚無感。一体それを何に使ったらいいのかわからない。「おい、お前は何がしたいんだ?」と原爆に向かって語りかける・・・こういう若者を当時はシラケ世代と呼んでいたようですが、そのメンタリティは現代の若者にも非常に通じるところがあります。

皇居近くでゲリラ撮影したらしいですけど、ちょっと今はできないんじゃないでしょうか。ってか、そんなことしたら公開できないんじゃないかな。国会議事堂のトイレも、屋上から金をばらまくのも、ゲリラ撮影。後半のカースタントも当時にしてはかなりがんばってます。

それでいて、そんなアホな!と思わず笑ってしまうシーンもいっぱいあるんです。例えばプルトニウムを盗みに行った原子力発電所でのストップモーションでの銃撃シーンとか、ジュリーが女装して原爆を隠しに行くシーンとか。もうてんこ盛りです。このあたりのおバカなシーンは「力ずく」っていうんですかねえ。細かいこといちいち気にするな!という凄みさえ感じます。

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2008/01/17

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にゃお

もしも、あなたが、原爆をつくったら〜

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2006/10/14

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いつも眠たい馬

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演技はともかくとして沢田研二の虚無的で不逞さを感じさせる目がいい。教師として働く昼の焦燥と徒労、アパートでの原爆製造時の高揚、そして完成後の途方に暮れた様子が面白い。
原爆と戯れるあたりチャップリンの「独裁者」を思いだしてしまいます。

残念なことに、原爆奪回を図るあたりから怪しくなってしまいます。(もちろん、原発に押し入る辺りもなんなんですが、プルトニウムは絶対に必要なので目をつぶりましょう)
子供じみたアクションや毎度おなじみのパターンの連続でちょっとがっかりさせられました。
池上季実子のキャスターも女を絡めなければという考えにしか見えない。その死など何も考えずにパターンを踏襲しただけ。こんなことなら最初から出さなければいいのに。ただ、海に放り込むところは良かったですね。
屋上から落とされそうになり腰を抜かしそうになる沢田研二がおかしい。ラストはまずまず。

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伊藤雄之助、菅原文太、沢田研二

投稿日

2009/10/21

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港のマリー

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 テロリスト三世代という感じでした。文太は警察官ですが、どうも沢田研二が一目惚れしたらしいですから、虚無への情熱を身にまとった、立場が変わればテロリストになり得る人物だったのでしょう。最後は失恋で終わりますが。

 いちばん肝の据わったテロリストは伊藤雄之助のバスジャック老人です。軍服を着て機関銃と手榴弾で武装し皇居へ突入しようとする。要求は「息子を返してくれるよう陛下にお話する」
 沢田研二の輝きに目を眩まされて昔は気付かなかったのですが、このエピソードは大胆です。タブーへと軽やかにステップを踏んでいる。ゲリラ撮影といい、今ではとうていできないでしょう。
 そのバスジャック老人に刑事、文太はどこかシンパシィを感じているふしがあります。日本国の神とも「太陽」とも崇められた存在に、単身、直接対決しようとする気迫。遠くからパチンコ玉を撃つのではありません。

 原爆を作ってしまった沢田研二は、この二人とは別の種類のテロリストのようです。最強の兵器を持ちながら、倒すべき敵も果たすべき要求も明確ではない。原爆=全能の思い込みの裏に、どうしようもない虚無感があったようです。だから高揚したのは制作途中だけで、手にしたとたん途方にくれてしまう。「一度死んだ街を殺してなぜ悪い」などと言っていますから、漠然とした破壊への衝動はあったのでしょう。が、「お前が殺せるのはお前だけだ」と刑事に喝破されると動揺してしまう、なんともひ弱なテロリスト。そのくせ自分の存在を認めさせずにはいられない。沢田研二は時代の道化師のような役柄を、ほんとうにスタイリッシュに演じています。

 そしてここでもタブーに踏み込んでいます。言うまでもなく「原爆」を娯楽にするというタブー。しかし荒唐無稽なストーリー運びと面白そうなものは全部詰め込んだという感のある画面展開は、そういうことをあまり感じさせません。ある意味凄い映画です。それこそが長谷川和彦の豪快なニヒリズムかもしれません。

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