死刑台のエレベーター / ジャンヌ・モロー
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(27)
死刑台のエレベーター
/ルイ・マル
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「死刑台のエレベーター」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
土地開発会社に勤める技師ジュリアンは社長夫人フロランスと通じており、邪魔な社長を殺す完全犯罪を目論んでいた。だが社内で社長を殺した帰途、残してきた証拠に気づいたジュリアンは現場へ戻ろうとするが、週末で電源を落とされたエレベーター内に閉じ込められてしまう。しかも会社の前に置いてあった車は、若いカップルに無断で使われており、彼らは彼らで別の犯罪を引き起こしていた……。
「死刑台のエレベーター」 の作品情報
「死刑台のエレベーター」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
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死刑台のエレベーターの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
92分 |
日本語 |
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PCBX10026 |
2009年01月05日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
12枚
|
7人
|
2人
|
【Blu-ray】死刑台のエレベーター(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
91分 |
日本語 |
1:リニアPCM/モノラル/フランス語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DAXR1168 |
2013年02月08日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
13枚
|
0人
|
1人
|
死刑台のエレベーターの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
92分 |
日本語 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
PCBX10026 |
2009年01月05日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
12枚
|
7人
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2人
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収録時間: |
字幕: |
音声: |
91分 |
日本語 |
1:リニアPCM/モノラル/フランス語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DAXR1168 |
2013年02月08日
|
在庫枚数 |
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ユーザーレビュー:27件
未だに色あせない
アップで映し出されるジャンヌ・モローが「待ってるわ。あなただけを」その後、マイルス・ディヴィスのトランペットが流れます。印象的なプロローグです。
完全犯罪を目論むのですが、ちょっとした偶然が重なり脆くも計画が崩れるばかりか、当の本人も知らない殺人事件で指名手配までされてしまいます。
一つのミスから事態が思いもよらぬ展開になっていく面白さと、運命に弄ばれる登場人物たちが絶妙に描かれていて、ちょっと可笑しいです。
別な事件のアリバイを話せば自分の実行した犯罪を認める事になる。
絶体絶命の危機を迎える主人公。しかし、フロランス(J・モロー)がジュリアンを助け出そうとする偶然から犯罪の証拠も暴かれていくところが、上手いと思います。
ジュリアンを釈放するべく奔走する愛人役のジャンヌ・モローの存在感は、この映画の中でやはり群を抜いているように感じました。パリの街を歩く彼女が素敵です。
街を彷徨うフロランスの揺れる心情や、エレベーターに閉じ込められたジュリアンの焦りや恐怖を盛り上げ、古い映像とマッチしています。
古典的名作は、納得できるプロットを分かりやすく展開してくれるので、安心感がありますね。
そして、マイルスの奏でる旋律と映画のムードが実に絶妙にマッチしています。
ラストのジャンヌ・モローの表情がすべてを語っているようでした。
現代のサスペンスからすればこのシナリオは緻密とは言えないと思います。あまりに無理が多すぎるし、登場人物たちも、ぬかりあるように思います。
それを差し引いても、映画として十分に魅力的な作品に思えます。
このレビューは気に入りましたか?
22人の会員が気に入ったと投稿しています
愛は罪作り
この映画はいつだろう、中学生ぐらいの頃か、テレビで放映されたときに見た記憶がある。
その時は子供過ぎたからだろうか、あまり面白い映画とは思わなかった。
あれから数十年の年月を経て、今見直してみると、自分が年を重ねた日々は決して無駄ではなかったようで、
映画の持つシュールな持ち味を存分に味わうことが出来たのは、万々歳だ。
なおかつ、子供の時には、綺麗な女優だとは露ほども思わなかったジャンヌ・モローがなんとも艶めかしく美しいこと!
少したるみ気味のふくよかな頬でさえ、色気を感じる。
この時彼女は29歳。
この色気と落ち着いた物腰、余裕のある演技、そして何より足のラインが素晴らしく綺麗だ。
サスペンス要素としては、ミルクチョコさんも言われているように、あまりに無理は多すぎるし、主人公たちを含め登場人物たちの行動は甘すぎる
(特にあの若者たちの行動は不可解なり)のだけれど、そんなことをすべて払拭させてしまうのが、彼女のラストの表情なのかもしれない。
あの分厚い唇から発せられる「ジュ・テーム」に、当時の多くのフランス男が痺れたのではないだろうか。
そしてバックに流れるマイルス・デイヴィスが奏でるトランペットの気だるさが、この映画の雰囲気を大いに盛り立てていることは間違いない。
ジャンヌ・モロー、84歳で今も健在。
数年前に見た「僕を葬る」では、ゲイの孫を唯一理解している優しいおばあちゃんの役で出ていた彼女。
若き日の面影は全く残していなかったが(それは仕方のないことだけどね)、まあまあかわいいおばあちゃんにはなっている。
このレビューは気に入りましたか?
14人の会員が気に入ったと投稿しています
ルイ・マル25歳
投稿日:2010/01/03
レビュアー:よふかし
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
ボリス・ヴィヴァンの仲介でルイ・マルはマイルス・デイヴィスに音楽を依頼したそうだ。音楽をつけたい箇所のフィルムを流しながらの即興演奏はひと晩で録音されたという。ルイ・マルの実質的なデビュー作。50年前の作品ながら、今見ても十分楽しめるフィルム・ノワールである。
(以下重大なネタバレあり)
――物憂げなトランペットの音色が響いて、男と女が電話で話している。話の中身は、殺人計画だ。女(ジャンヌ・モロー)のハスキーで甘い声が、男の迷いをふっ切らせる。アリバイ作りも織り込んで、殺人は実行され、計画はうまくいきそうに見えたが……。
出色なのは、エレベータに閉じ込められた男(モーリス・ロネ)の描写だ。マル自身は、本作をヒチコックとブレッソンの諸作に大きく影響されていると語っているが、このエレベータ内のシーンは台詞が一切なく、演技も極端に削り込まれて、まさにブレッソン的と見える(もちろん、床からの脱出劇のサスペンスなど、ブレッソンよりははるかにエンタテインメントな仕上がり)。
一方、約束の場所にやってこないロネを探して夜のパリをさまようジャンヌ・モローは、従来の映画的な照明を排し高感度フィルムを用いてロケ撮影されたそうで、本作がヌーヴェル・ヴァーグの先触れと言われる所以だという。モローは饒舌に内面の思いをモノローグで表現する。この手法は当時まだスターとは言えなかったモローの美しさ、繊細な表情の演技を際立たせていると思うが、ストイックなロネの描写とはいかにも対照的であるのが面白い。
こうした対照的な手法を迷いなく一作に盛り込んでしまうところに、このあと『恋人たち』『地下鉄のザジ』と作風をどんどん変えていくマルの軽やかさ、器用さが感じられる。
ヒチコック的な瞬間といえば、ようやくエレベータから解放されたロネがカフェに入り、皆に胡散臭い視線を向けられる場面だろうか。というのはロネの幽閉中に彼の車を盗んだ「勝手にしやがれ」なカップルが、ドイツ人ツーリストを射殺するという事件を起こし、その犯人はロネであると新聞に写真付きで出ていたからだ。ロネ以外はみんなそのニュースを知っているのに、自分だけが知らない――眼鏡の少女の使い方も含めて、この場面にはヒチコックへのオマージュがあふれていると思う。あるいは、より重大な容疑を回避するために、真実を告白しなければならなくなるという皮肉なプロットそのものが、ヒチコック的とも言えるだろうか。
終盤、ジャンヌ・モローがドイツ人殺しの真犯人を探す部分は、やや軽くなった。また、本作の大きな特徴は、計画殺人の共謀者である男と女が、最後の瞬間まで同じフレームに寄り添うことがない、という点である。抱き合うふたりを映し出す終い方は、なかなか粋なのだが、これもまたやや軽い。いや若い、瑞々しいというべきだろうか。
何といっても、ルイ・マル25歳の時の作品なのである。そう思えば驚きも新たに、70点。
このレビューは気に入りましたか?
13人の会員が気に入ったと投稿しています
完全犯罪のはずが・・・思わぬアクシデントで八方ふさがり
こちらでいつまでたっても借りられないので、店舗で借りました(店舗でも相当待ちましたが)
社長夫人と密会を重ねる社員ジュリアンは
とうとう社長暗殺実行。
ぬかりない完全犯罪のはずが・・・・・・
偶然というかアクシデントが発生して
もう一つの殺人事件の容疑者になってしまう!?
殺人事件→犯人探しみたいなフツーのサスペンスと違い
完全犯罪が思わぬアクシデントに見舞われ
ジュリアンが焦っていくという設定と、
そのアクシデントの発生で
別の殺人事件(ドイツ人殺害)の容疑者になってしまう
っていう設定が絶妙です♪
別の事件に関しては身の潔白を証明したいが
それを証明するには社長殺しの日の行動を話さなければいけない・・・
どちらにしろ絶望的・・・・
社長夫人もこの男を助けようとするのですが・・・・
ジュリアンの大ピンチのときの焦燥感が
手に取るようにわかります。
冒頭からの印象的なジャンヌモローのアップとセリフ
エレベーターに閉じ込められたジュリアンの焦りと恐怖
身の潔白を証明したくても絶対出来ないという八方塞感。
エレベーター点検(全館停電?)を事前に調べてなかった
ロープをおいてきた
なんてのは、完全犯罪にしては凡ミスすぎる気もするのですが
それでも、この設定のおかげで面白かったです♪
本作満足したので、がっかりしないためにも邦画版リメイクは見ない方向にします(爆
このレビューは気に入りましたか?
12人の会員が気に入ったと投稿しています
格調高い雰囲気はありますね
リメイクを見て、ひどいなーと思い、オリジナルを見てみました。
確かにオリジナルは格調高いし、音楽もいい。
ヒロインの社長夫人役、ジャンヌ・モローは美しかったです。
でもこの物語、出てくる人がみんな自分勝手でマヌケですよね。
ジュリアンは、いきなり二つも大きな凡ミスをして、戦争の英雄にしてはダメすぎます。
待つ社長夫人の悶々とする姿も、映像としては美しいけれど、長すぎるし。
計画をめちゃくちゃにしてしまう若いカップルも、あまりにもバカ過ぎる。
せめて、主人公の二人の純愛に共感できればよかったんですが、それもないし。
どうして恋に落ちたのかがわからないし、ただの気まぐれで勝手な情熱に思えてしまいます。
その辺は、リメイクの方が描けていたのかも?
主要な登場人物が能天気で油断し過ぎの、自分勝手な人ばかりで、あきれてしまって物語に入り込めない。
雰囲気だけよくてもねえ…薄っぺらい感じです。
ラストのヒロインのセリフも、失敗したジュリアンと同様、安っぽく感じてしまうのでした…
この名作のよさがわからないのか?と言われそうですが、ハイ、イマイチでしたと言わざるを得ません^^;
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
未だに色あせない
投稿日
2011/05/18
レビュアー
ミルクチョコ
アップで映し出されるジャンヌ・モローが「待ってるわ。あなただけを」その後、マイルス・ディヴィスのトランペットが流れます。印象的なプロローグです。
完全犯罪を目論むのですが、ちょっとした偶然が重なり脆くも計画が崩れるばかりか、当の本人も知らない殺人事件で指名手配までされてしまいます。
一つのミスから事態が思いもよらぬ展開になっていく面白さと、運命に弄ばれる登場人物たちが絶妙に描かれていて、ちょっと可笑しいです。
別な事件のアリバイを話せば自分の実行した犯罪を認める事になる。
絶体絶命の危機を迎える主人公。しかし、フロランス(J・モロー)がジュリアンを助け出そうとする偶然から犯罪の証拠も暴かれていくところが、上手いと思います。
ジュリアンを釈放するべく奔走する愛人役のジャンヌ・モローの存在感は、この映画の中でやはり群を抜いているように感じました。パリの街を歩く彼女が素敵です。
街を彷徨うフロランスの揺れる心情や、エレベーターに閉じ込められたジュリアンの焦りや恐怖を盛り上げ、古い映像とマッチしています。
古典的名作は、納得できるプロットを分かりやすく展開してくれるので、安心感がありますね。
そして、マイルスの奏でる旋律と映画のムードが実に絶妙にマッチしています。
ラストのジャンヌ・モローの表情がすべてを語っているようでした。
現代のサスペンスからすればこのシナリオは緻密とは言えないと思います。あまりに無理が多すぎるし、登場人物たちも、ぬかりあるように思います。
それを差し引いても、映画として十分に魅力的な作品に思えます。
愛は罪作り
投稿日
2012/05/11
レビュアー
飛べない魔女
この映画はいつだろう、中学生ぐらいの頃か、テレビで放映されたときに見た記憶がある。
その時は子供過ぎたからだろうか、あまり面白い映画とは思わなかった。
あれから数十年の年月を経て、今見直してみると、自分が年を重ねた日々は決して無駄ではなかったようで、
映画の持つシュールな持ち味を存分に味わうことが出来たのは、万々歳だ。
なおかつ、子供の時には、綺麗な女優だとは露ほども思わなかったジャンヌ・モローがなんとも艶めかしく美しいこと!
少したるみ気味のふくよかな頬でさえ、色気を感じる。
この時彼女は29歳。
この色気と落ち着いた物腰、余裕のある演技、そして何より足のラインが素晴らしく綺麗だ。
サスペンス要素としては、ミルクチョコさんも言われているように、あまりに無理は多すぎるし、主人公たちを含め登場人物たちの行動は甘すぎる
(特にあの若者たちの行動は不可解なり)のだけれど、そんなことをすべて払拭させてしまうのが、彼女のラストの表情なのかもしれない。
あの分厚い唇から発せられる「ジュ・テーム」に、当時の多くのフランス男が痺れたのではないだろうか。
そしてバックに流れるマイルス・デイヴィスが奏でるトランペットの気だるさが、この映画の雰囲気を大いに盛り立てていることは間違いない。
ジャンヌ・モロー、84歳で今も健在。
数年前に見た「僕を葬る」では、ゲイの孫を唯一理解している優しいおばあちゃんの役で出ていた彼女。
若き日の面影は全く残していなかったが(それは仕方のないことだけどね)、まあまあかわいいおばあちゃんにはなっている。
ルイ・マル25歳
投稿日
2010/01/03
レビュアー
よふかし
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
ボリス・ヴィヴァンの仲介でルイ・マルはマイルス・デイヴィスに音楽を依頼したそうだ。音楽をつけたい箇所のフィルムを流しながらの即興演奏はひと晩で録音されたという。ルイ・マルの実質的なデビュー作。50年前の作品ながら、今見ても十分楽しめるフィルム・ノワールである。
(以下重大なネタバレあり)
――物憂げなトランペットの音色が響いて、男と女が電話で話している。話の中身は、殺人計画だ。女(ジャンヌ・モロー)のハスキーで甘い声が、男の迷いをふっ切らせる。アリバイ作りも織り込んで、殺人は実行され、計画はうまくいきそうに見えたが……。
出色なのは、エレベータに閉じ込められた男(モーリス・ロネ)の描写だ。マル自身は、本作をヒチコックとブレッソンの諸作に大きく影響されていると語っているが、このエレベータ内のシーンは台詞が一切なく、演技も極端に削り込まれて、まさにブレッソン的と見える(もちろん、床からの脱出劇のサスペンスなど、ブレッソンよりははるかにエンタテインメントな仕上がり)。
一方、約束の場所にやってこないロネを探して夜のパリをさまようジャンヌ・モローは、従来の映画的な照明を排し高感度フィルムを用いてロケ撮影されたそうで、本作がヌーヴェル・ヴァーグの先触れと言われる所以だという。モローは饒舌に内面の思いをモノローグで表現する。この手法は当時まだスターとは言えなかったモローの美しさ、繊細な表情の演技を際立たせていると思うが、ストイックなロネの描写とはいかにも対照的であるのが面白い。
こうした対照的な手法を迷いなく一作に盛り込んでしまうところに、このあと『恋人たち』『地下鉄のザジ』と作風をどんどん変えていくマルの軽やかさ、器用さが感じられる。
ヒチコック的な瞬間といえば、ようやくエレベータから解放されたロネがカフェに入り、皆に胡散臭い視線を向けられる場面だろうか。というのはロネの幽閉中に彼の車を盗んだ「勝手にしやがれ」なカップルが、ドイツ人ツーリストを射殺するという事件を起こし、その犯人はロネであると新聞に写真付きで出ていたからだ。ロネ以外はみんなそのニュースを知っているのに、自分だけが知らない――眼鏡の少女の使い方も含めて、この場面にはヒチコックへのオマージュがあふれていると思う。あるいは、より重大な容疑を回避するために、真実を告白しなければならなくなるという皮肉なプロットそのものが、ヒチコック的とも言えるだろうか。
終盤、ジャンヌ・モローがドイツ人殺しの真犯人を探す部分は、やや軽くなった。また、本作の大きな特徴は、計画殺人の共謀者である男と女が、最後の瞬間まで同じフレームに寄り添うことがない、という点である。抱き合うふたりを映し出す終い方は、なかなか粋なのだが、これもまたやや軽い。いや若い、瑞々しいというべきだろうか。
何といっても、ルイ・マル25歳の時の作品なのである。そう思えば驚きも新たに、70点。
完全犯罪のはずが・・・思わぬアクシデントで八方ふさがり
投稿日
2012/01/15
レビュアー
MM3
こちらでいつまでたっても借りられないので、店舗で借りました(店舗でも相当待ちましたが)
社長夫人と密会を重ねる社員ジュリアンは
とうとう社長暗殺実行。
ぬかりない完全犯罪のはずが・・・・・・
偶然というかアクシデントが発生して
もう一つの殺人事件の容疑者になってしまう!?
殺人事件→犯人探しみたいなフツーのサスペンスと違い
完全犯罪が思わぬアクシデントに見舞われ
ジュリアンが焦っていくという設定と、
そのアクシデントの発生で
別の殺人事件(ドイツ人殺害)の容疑者になってしまう
っていう設定が絶妙です♪
別の事件に関しては身の潔白を証明したいが
それを証明するには社長殺しの日の行動を話さなければいけない・・・
どちらにしろ絶望的・・・・
社長夫人もこの男を助けようとするのですが・・・・
ジュリアンの大ピンチのときの焦燥感が
手に取るようにわかります。
冒頭からの印象的なジャンヌモローのアップとセリフ
エレベーターに閉じ込められたジュリアンの焦りと恐怖
身の潔白を証明したくても絶対出来ないという八方塞感。
エレベーター点検(全館停電?)を事前に調べてなかった
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なんてのは、完全犯罪にしては凡ミスすぎる気もするのですが
それでも、この設定のおかげで面白かったです♪
本作満足したので、がっかりしないためにも邦画版リメイクは見ない方向にします(爆
格調高い雰囲気はありますね
投稿日
2012/05/19
レビュアー
みなみ
リメイクを見て、ひどいなーと思い、オリジナルを見てみました。
確かにオリジナルは格調高いし、音楽もいい。
ヒロインの社長夫人役、ジャンヌ・モローは美しかったです。
でもこの物語、出てくる人がみんな自分勝手でマヌケですよね。
ジュリアンは、いきなり二つも大きな凡ミスをして、戦争の英雄にしてはダメすぎます。
待つ社長夫人の悶々とする姿も、映像としては美しいけれど、長すぎるし。
計画をめちゃくちゃにしてしまう若いカップルも、あまりにもバカ過ぎる。
せめて、主人公の二人の純愛に共感できればよかったんですが、それもないし。
どうして恋に落ちたのかがわからないし、ただの気まぐれで勝手な情熱に思えてしまいます。
その辺は、リメイクの方が描けていたのかも?
主要な登場人物が能天気で油断し過ぎの、自分勝手な人ばかりで、あきれてしまって物語に入り込めない。
雰囲気だけよくてもねえ…薄っぺらい感じです。
ラストのヒロインのセリフも、失敗したジュリアンと同様、安っぽく感じてしまうのでした…
この名作のよさがわからないのか?と言われそうですが、ハイ、イマイチでしたと言わざるを得ません^^;
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