狼の血族

昔見たときは、なんやそれ？的な印象しかなかった映画なんすけど、昔のファンタジー＆ホラー系の映画祭を調べてたら、
色んな映画祭でこの映画が賞を撮ってたんで、ニールジョーダン監督の出世作（？）「狼の血族」を観てみました♪

うーん、今観ても、やっぱなんやそれ？ってな感じですが、まぁ昔よりは面白かったです。

お話はそんなに面白く無いし、誤魔化しの為のテンポの悪さは気になるけど、ニール・ジョーダンらしい独特の間と、
独特の美的センスは、十二分の堪能できました♪

オープニングの走る犬（？）と森の生き物の画なんて美しすぎてウットリするんすけど、
その直後のベッドで魘される女の子の画があまりにもヒドイというアンバランスさ！

その後も、良いシーンと悪いシーンの落差が非常に激しいなんともノリ難い展開！

この映画しか観てない場合は、なんなんだこれは？っつー話で、まぁカルト映画に過ぎない（実際カルト映画になったともいえる）
んすけど、今から考えると、このふり幅の大きさこそが、ニール・ジョーダンの魅力っつーやつっすね（（φ（・д・。）

後々「クライングゲーム」や「モナリザ」という、ふり幅の大きさこそが魅力ともいえる傑作を生み出したことを考えると、
このアンバランスさは、意図的に作り出されたものであることが解るっすね♪

ま、とにかく、ダークファンタジーとかファンタジーホラーといわれる映画の古典っすね♪
オススメではないっすけど、ニール・ジョーダンを知ってれば、観て損はしないかな？っつー映画っすね。

個人的満足度　６６点！　オススメ度　６０点！

　２０年ほど前、ＴＶのスペシャルで当時の特撮映画特集があった。
　『ターミネーター』『スペース・ヴァンパイア』『ハウリング』
『死霊のはらわた』ｅｔｃ・・・そんななかの１本にこの『狼の血族』もあって、狼への変身場面がやけに印象に残ってず〜っと観たいと思いながら、ついに観る事が出来た。

　グリム童話の「赤頭巾」をモチーフにしているだけあって、幻想的で耽美で・・・思わず寝そうになった・・・。
　ストーリーはちょっとついていけへんわ。
　一般受けしそうにないですね。
　狼への変身場面は、今観ると逆にインパクトがあったけど。

　ニール・ジョーダンの監督デビュー作ってことでも興味と期待があったんですが、ちょっと肩透かしかな。

　一風変わった映画ではあるので、そこに興味のある方は観てみるのもいいかもしれません。

童話の赤ずきんのフロイト的解釈を恥ずかしいほどモロにやっております。それがモロすぎてサラリーマン対象のダサイ新書みたいな内容になっています。例えば「オオカミ人間」に「森の人」的な先住民族のイメージをだぶらせて民俗学的な意味を持たせ、ややユング的にするなど少しひねらないと、タダのユメだろ！と突っ込みたくなってしまいます。身も蓋もないと申しましょうか。しかし、ストーリーはまあそんな感じなのですが、オオカミ男の変身場面はなかなかです。童話では「人間の皮を被ったオオカミ」という設定ですが、「人間の皮を被る」という言葉通りを実写で見せるというのはかなり大胆な発想です。びっくりしました。貴族に呪いをかけてオオカミ人間にする村の女が出てきますが、あの女が一体何なのか、よく分かりません。あそこは女はとにかく、呪いをかけられてオオカミ人間になった貴族たちは、周りの人間に噛みついて手足引きちぎって大スプラッタ大会にすべきだったでしょう。鏡を使った見せ方は巧いけれど上品過ぎて「ユメ」のグロテスクさ、エグさが出てません。その一方では日本では「例の事件」以来、描写が難しくなっている生首ゴロリの場面が二度も出てきます。ここは痛快ですが、やっぱりあまりエグくならないよう、生首がすぐ陶器になったり、ミルクの中に入ったりします。でもまあめったに見られない生首が２回見れたので良いとしましょうか。ディスカスにはぜひ、大蔵の『生首情痴事件』をリストに加えて欲しいものです。ＤＶＤはハピネット・ピクチャーズから出ております。

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狼と人間が住んでいる中世の村が舞台です。夢なのか現実なのか交合にシーンが変わる。『赤頭巾ちゃん』をモチーフにしたと言う、とてもダークで幻想的な映画です。
狼がハンサムな青年になりすまし女性に近づく、結婚式を挙げるも初夜に外に出て帰って来ない。女性は別の男性と結婚し、子供を３人儲けます。なぜか姿を消した狼男がヨレヨレの姿で現れ・・・。
私は結婚式の披露宴のシーンが好きです。なにしろ楽しく宴会をしていたがあることがあり、みんな狼に変身してしまうのです。その変身の過程が笑っちゃいます。そして森の中に逃げていく狼は皆洋服を着たまま一斉にダッシュして駆け去ります。いろいろなエピソードがあり退屈しません。
狼男はおばあさんを食べてしまいますが、残したものがあります。それは髪の毛でした。暖炉で燃やしていました。そして娘に赤頭巾も燃やそうと言い暖炉に入れてしまいます。恐！そして・・・。
ラスト夢の中のヒロインは・・・。母は狼の首に娘と同じネックレスを見てしまいます。村人は銃を乱射します。母は「撃たないで！」と叫びます。その狼は仲間の狼たちと森の中に走り去った。。。
ファンタジック・ホラーだとは知らずにレンタルしましたが、めぐり合えて良かったです。

この映画は下記の賞を受賞しています。
1985年アボリアッツ・ファンタスティック映画祭審査員特別賞

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多感な年頃の少女の心理描写とグリム童話の教訓を抱き合わせた耽美的要素が　含まれた不思議な作品。　リアルタイムでもレンタルビデオでもテレビオンエアでも　何回も観てますがこのチープさが堪らなくスキです。が　石野真子の　某ヒット曲♪が　被ってしまうのは私だけでしょうか（苦笑）