空の大怪獣ラドン / 佐原健二
空の大怪獣ラドン
/本多猪四郎
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(15)
解説・ストーリー
九州の阿蘇山にある炭坑で、坑道に巣くう巨大なヤゴ・メガヌロンの幼虫による犠牲者が発生した。事件を調査する河村は、その怪物をもしのぐ、巨大な怪鳥の姿を目撃する。その怪鳥・ラドンこそ、各地で相次ぐ災害の元凶だったのだ。その音速を超える飛翔速度はソニックブームを起こし、街はまたたくまに壊滅していく。そして、自衛隊の圧倒的な火力によってラドンを追いつめたかに思われたとき、もう一体のラドンが現れたのだった……。
九州の阿蘇山にある炭坑で、坑道に巣くう巨大なヤゴ・メガヌロンの幼虫による犠牲者が発生した。事件を調査する河村は、その怪物をもしのぐ、巨大な怪鳥の姿を目撃する。その怪鳥・ラドンこそ、各地で相次ぐ災害の元凶だったのだ。その音速を超える飛翔速度はソニックブームを起こし、街はまたたくまに壊滅していく。そして、自衛隊の圧倒的な火力によってラドンを追いつめたかに思われたとき、もう一体のラドンが現れたのだった……。
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「空の大怪獣ラドン」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
九州の阿蘇山にある炭坑で、坑道に巣くう巨大なヤゴ・メガヌロンの幼虫による犠牲者が発生した。事件を調査する河村は、その怪物をもしのぐ、巨大な怪鳥の姿を目撃する。その怪鳥・ラドンこそ、各地で相次ぐ災害の元凶だったのだ。その音速を超える飛翔速度はソニックブームを起こし、街はまたたくまに壊滅していく。そして、自衛隊の圧倒的な火力によってラドンを追いつめたかに思われたとき、もう一体のラドンが現れたのだった……。
「空の大怪獣ラドン」 の作品情報
「空の大怪獣ラドン」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
空の大怪獣 ラドンの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
82分 |
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日(解説)
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV3227R |
2004年11月12日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
4枚
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0人
|
0人
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日(解説)
空の大怪獣 ラドンの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
82分 |
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日(解説)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV3227R |
2004年11月12日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
4枚
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0人
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0人
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
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ユーザーレビュー:15件
円谷特撮の最高峰
円谷特技監督の作品群の中で、純粋に特殊撮影=特殊効果が最大限に発揮された映画といえば文句なくこちらです。
坑道内のセットもリアルなメガヌロン騒動を前哨戦として、ラドンが阿蘇山麓に姿を現してからは、まずその細かな生態描写に舌を巻き、いざ飛翔してからは、風圧に巻き込まれて吹っ飛ぶジープを始めとして、破壊されて燃え上がる市街地の描写がとにかくリアルできめ細かい。ミニチュア自身がしっかり演技をさせられており、後年の怪獣ブームで、怪獣を出してミニチュアを踏みつぶせば子供が喜ぶだろうという安易な発想の下で粗製濫造された凡百の怪獣映画もどきとは雲泥の差。
怪獣映画とは、単に怪獣を映すのではなく、その怪獣によって被る破壊と災害を如何にリアルに描くかが重要なのだ、という鉄則を如実に示したお手本です。
是非とも50インチ以上の大画面で(できればスクリーンで)見て欲しい。画面が大きくなればなるほど効果が拡大する、文字通りの「映画」です。
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空の大怪獣ラドン
投稿日:2019/03/27
レビュアー:片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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熊本の阿蘇から現れたラドンと人類の戦いの話。
1956年という制作年という時代からしても恐ろしい特撮の出来の凄さでヤゴの怪物との洞窟内での戦いから始まり、ヤゴの怪物を餌にして巨大化したラドンが現れてラドンが飛び回るときの衝撃波にやられるというのが後半にひたすら大破壊描写が凄い迫力でした。
ラドンとかの怪獣パートは凄い迫力で楽しいですが、人間パートはラドンとかの生態の説明とかは面白かったですが、記憶喪失になる主人公とヒロインの関係とかは序盤と最後の方に出てくるだけで描かれ方は薄くて、これだったら最初から描かなくてもよかったのではないかと思ってしまう主人公たちでした。
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日本初カラーの怪獣特撮映画
「ラドン」は、原子番号「86」番目に発見された放射性元素「Rn」。
ラドン泉というものがあり、たまに露天風呂で浸かっています。
映画「空の大怪獣 ラドン」(1956)は、日本の特撮映画初のカラー映画です。
1954年、最初の傑作「ゴジラ」を本多猪四郎:円谷英二で作り、大ヒットしました。太平洋戦争の記憶が残り、朝鮮戦争が始まろうとしていました。東宝は、多忙になった本多監督の代役に小田基義を据え、円谷英二の特撮で、「ゴジラの逆襲」(1955、白黒)を作り、2番目の針ネズミ型怪獣「アンギロス」を登場させています。そして、本多・円谷のコンビで翌翌年に、総天然色(カラー)で、この映画を作ります。相当な資本を投入していますが、これも大ヒットしました。
フィルム合成、今盛んなCGを、一切使わない映画。カラーになるので、円谷組は、破壊される福岡市をミニチュアで精細に再現し、ラドンの羽の暴風として、大型扇風機で完全に破壊しています。
ここで、東宝の最先端の技術は、黒澤組の「七人の侍」と連環しています。
円谷は飛べなかった航空兵で、ともかく飛行機を模型でも飛ばしたい。
年長の本多は日中戦争中期の予備役であり、戦後、黒澤組の助監督となる。
「ラドン」は、阿蘇山の火口下部で、「プテラノドン」という翼竜の卵が、長崎の原子爆弾の地下エネルギーによる地殻変動で再生した「ラドン」という怪獣が生まれ、九州を破壊し、最後は阿蘇の噴火で番(つがい)が死んで行く物語です。(卵が10年足らずでふ化するという問題はさて置き。)
福岡県の筑豊を中心とする北部九州は、1956年ころ石炭と、付随物質の銅を採掘する鉱山地帯で佳境にあった。この「ラドン」では、なかなか当怪獣が出現せず、炭坑街で、古代の超大蜻蛉の幼虫「メガヌロン」が住居に侵入し、人を襲うことから始まります。予兆です。
福岡の破壊シーンは、この映画の圧巻で、次々と吹き上げられる、丁寧に作られた企業看板で明らかです。
「○鉄」「めんたい○」「博多ラーメン○○や」「電気商会○○」「○薬局」……など、看板が飛び、次に瓦が一枚ずつ剥がれて飛ぶ、川から水が逆流する。橋が流される。災害映画の典型となる破壊場面です。昨年の台風被害を思い出します。
映画における「リアル」とは、これ以上に恐ろしい映像に満ちたものである。
今日は、春の嵐であった。
近所の工事現場で、足場が倒れ。上から転落した年輩の男性が重体、足場に下敷きになった若い男性が重傷と聞いた。二人とも、危ない。
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これは緻密な特撮が魅せるスペクタクル映画なのだ
都道府県ご当地作品レビュー 熊本県
( ネタばれあり )
40年以上ぶりの鑑賞。 カラー作品( 怪獣映画では初 )という基本的な事すら忘れていました。
阿蘇山付近の炭坑を舞台にしていると言っても、俳優たちは方言ではなく共通語を話しているし、その点でのご当地色は希薄。
また白川由美さんはきれいだし、佐原健二、平田昭彦さんは若くて溌剌としているが、率直なところ、戦争体験が色濃く出て悲劇性が強かった『 ゴジラ 』に比べると、恋愛感情や登場人物たちの内面のドラマも、今ひとつ。
だがそんなことはもうどうでもいい、これはメカニカルな特撮が魅せるスペクタクル映画なのです。 そのすばらしさに改めて興奮と感動を禁じ得ない。
オーディオ・コメンタリーで、特撮部分の撮影担当で、のちに「ウルトラQ」などで特撮監督をされた有川貞昌さんは、うまくいって満足しているシーンがある一方で、いくつかのシーンについてはうまくいかず、 いかにもちゃちで恥ずかしいようなことを、謙虚に、そして率直に言っておられる。
たしかに戦闘機の破壊シーンなどはいかにもミニチュアの軽さが出て、ちゃちな感じのする部分もないとは言えない。
いやいや、何をおっしゃいますか。
全体を通じての圧倒的な、この質感。 細部にこだわった手作り感のすばらしさはどうだろう。
風。 吹き飛ばされる建物、車。 みずしぶき、火山の噴火。 いかにもミニチュアだとはっきりわかるのに、この壮観さは何だろう。
夜に現れ、白黒映像のゴジラに対して、青空を飛翔するラドンとそれを追いかける飛行機の鮮やかなカラー映像。
重厚さに満ちてゆっくりと歩き進むゴジラに対して、圧倒的なスピード感。
追いかける戦闘機は、ラドンが描いていく飛行機雲の中に入っていく。
下に広がる、建物、橋の姿は文字通りスペクタクル。
レイ・ハリーハウゼン、ジェリー・アンダーソンとともに、円谷英二とそのスタッフたちの作り出す特撮の造形美とこのわくわく感は、技術がいくら進歩しても、やはり格別なものです。
円谷英二、本多猪四郎、有川貞昌とみなさん、本当に心から飛行機が、映画が好きなんですね。
ぼくが生まれた年に作られた、飛ぶものはメカニカルな美しさがあること、緻密なものは壮観であること、スペクタクルは映画の大きな魅力の一つであること、を教えてくれる、これも日本映画史上に残るクラシック作品の一本です。
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初めてカラーで見る怪獣
投稿日:2010/10/02
レビュアー:さっちゃん
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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ひさびさの東宝特撮のレヴューであります。レヴュアーは『ゴジラ』『モスラ』それに本作を勝手に東宝怪獣映画のベスト3と決めております。
いずれも初めて、それぞれの怪獣がスクリーンに登場したこととドラマと特撮が相互に補完しあった高い完成度を見せている点を評価してのレヴュアーなりの選択です。その中で本作ですが、特撮もさることながら演出のテクニックがまた見事です。
『ゴジラ』のときもそうでしたが、怪獣の姿を見せずに恐怖を盛り上げるという手法が、本作ではちょっとひねって使われております。時代は日本の戦後復興期、舞台となる炭鉱町で、太古のトンボ”メガヌロン”の幼虫、すなわちでっかいヤゴが現れ人々を襲う時絵kンが発生します。警察や自衛隊の攻撃によってメガヌロンは坑道の奥深く撃退されたかに見えましたが、実はその奥には阿蘇山に続く地下の洞穴にラドンが卵を孵していたのです。で、言葉でここまですらっと書いてきましたが、この顛末は主役の佐原健二を通して語られるため、この時系列に沿って話が展開しないところがミソなのです。まず、巨大な虫が炭鉱町を襲うという展開があって、その後、メガヌロンへの攻撃の際に主人公が行方不明になります。しばらくして阿蘇の近くで発見された主人公は記憶喪失になっており、鳥籠の小鳥を見てひどく怯えるのです。そこで一気に記憶が戻り、卵から孵ったばかりのラドンの雛がメガヌロンをついばむシーンへと繋がる、この演出には見ていてまいってしまいました。人間よりでかいメガヌロン→それをベビーフードとして食ってしまう雛という図式で、ラドンの巨大さをより印象付けている訳です。
そして、特撮の重要なパートであるミニチュアも忘れてはいけません。レヴュアーが本作を初めて見たのは、熊本市のオールナイト上映の怪獣映画大会だったのですが、ちょうど九州ということで、(時代は随分昔ですが)阿蘇の風景やラドンの衝撃波により崩れ落ちる西海橋、ラドンの起こす風で吹き飛ばされる博多の町とか、その出来栄えに感激しました。
本作は恐怖の要素は強いのですが、『ゴジラ』のようなメッセージ性は薄いように思います。和暦で言うと30年代に入って、戦争の影も少しずつ遠ざかり、日本も落ち着いてきた頃かと思われます。敢えて言えば自然の脅威という要素かとも考えますが、むしろ当時の観客は素直にきれいで怖い映画として見たのかもしれません。完成度は高いですから特撮マニアでなくともお勧めできます。
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ユーザーレビュー
円谷特撮の最高峰
投稿日
2004/11/26
レビュアー
ロートルマニア
円谷特技監督の作品群の中で、純粋に特殊撮影=特殊効果が最大限に発揮された映画といえば文句なくこちらです。
坑道内のセットもリアルなメガヌロン騒動を前哨戦として、ラドンが阿蘇山麓に姿を現してからは、まずその細かな生態描写に舌を巻き、いざ飛翔してからは、風圧に巻き込まれて吹っ飛ぶジープを始めとして、破壊されて燃え上がる市街地の描写がとにかくリアルできめ細かい。ミニチュア自身がしっかり演技をさせられており、後年の怪獣ブームで、怪獣を出してミニチュアを踏みつぶせば子供が喜ぶだろうという安易な発想の下で粗製濫造された凡百の怪獣映画もどきとは雲泥の差。
怪獣映画とは、単に怪獣を映すのではなく、その怪獣によって被る破壊と災害を如何にリアルに描くかが重要なのだ、という鉄則を如実に示したお手本です。
是非とも50インチ以上の大画面で(できればスクリーンで)見て欲しい。画面が大きくなればなるほど効果が拡大する、文字通りの「映画」です。
空の大怪獣ラドン
投稿日
2019/03/27
レビュアー
片山刑事
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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熊本の阿蘇から現れたラドンと人類の戦いの話。
1956年という制作年という時代からしても恐ろしい特撮の出来の凄さでヤゴの怪物との洞窟内での戦いから始まり、ヤゴの怪物を餌にして巨大化したラドンが現れてラドンが飛び回るときの衝撃波にやられるというのが後半にひたすら大破壊描写が凄い迫力でした。
ラドンとかの怪獣パートは凄い迫力で楽しいですが、人間パートはラドンとかの生態の説明とかは面白かったですが、記憶喪失になる主人公とヒロインの関係とかは序盤と最後の方に出てくるだけで描かれ方は薄くて、これだったら最初から描かなくてもよかったのではないかと思ってしまう主人公たちでした。
日本初カラーの怪獣特撮映画
投稿日
2020/01/08
レビュアー
ちゅく
「ラドン」は、原子番号「86」番目に発見された放射性元素「Rn」。
ラドン泉というものがあり、たまに露天風呂で浸かっています。
映画「空の大怪獣 ラドン」(1956)は、日本の特撮映画初のカラー映画です。
1954年、最初の傑作「ゴジラ」を本多猪四郎:円谷英二で作り、大ヒットしました。太平洋戦争の記憶が残り、朝鮮戦争が始まろうとしていました。東宝は、多忙になった本多監督の代役に小田基義を据え、円谷英二の特撮で、「ゴジラの逆襲」(1955、白黒)を作り、2番目の針ネズミ型怪獣「アンギロス」を登場させています。そして、本多・円谷のコンビで翌翌年に、総天然色(カラー)で、この映画を作ります。相当な資本を投入していますが、これも大ヒットしました。
フィルム合成、今盛んなCGを、一切使わない映画。カラーになるので、円谷組は、破壊される福岡市をミニチュアで精細に再現し、ラドンの羽の暴風として、大型扇風機で完全に破壊しています。
ここで、東宝の最先端の技術は、黒澤組の「七人の侍」と連環しています。
円谷は飛べなかった航空兵で、ともかく飛行機を模型でも飛ばしたい。
年長の本多は日中戦争中期の予備役であり、戦後、黒澤組の助監督となる。
「ラドン」は、阿蘇山の火口下部で、「プテラノドン」という翼竜の卵が、長崎の原子爆弾の地下エネルギーによる地殻変動で再生した「ラドン」という怪獣が生まれ、九州を破壊し、最後は阿蘇の噴火で番(つがい)が死んで行く物語です。(卵が10年足らずでふ化するという問題はさて置き。)
福岡県の筑豊を中心とする北部九州は、1956年ころ石炭と、付随物質の銅を採掘する鉱山地帯で佳境にあった。この「ラドン」では、なかなか当怪獣が出現せず、炭坑街で、古代の超大蜻蛉の幼虫「メガヌロン」が住居に侵入し、人を襲うことから始まります。予兆です。
福岡の破壊シーンは、この映画の圧巻で、次々と吹き上げられる、丁寧に作られた企業看板で明らかです。
「○鉄」「めんたい○」「博多ラーメン○○や」「電気商会○○」「○薬局」……など、看板が飛び、次に瓦が一枚ずつ剥がれて飛ぶ、川から水が逆流する。橋が流される。災害映画の典型となる破壊場面です。昨年の台風被害を思い出します。
映画における「リアル」とは、これ以上に恐ろしい映像に満ちたものである。
今日は、春の嵐であった。
近所の工事現場で、足場が倒れ。上から転落した年輩の男性が重体、足場に下敷きになった若い男性が重傷と聞いた。二人とも、危ない。
これは緻密な特撮が魅せるスペクタクル映画なのだ
投稿日
2014/05/24
レビュアー
ロキュータス
都道府県ご当地作品レビュー 熊本県
( ネタばれあり )
40年以上ぶりの鑑賞。 カラー作品( 怪獣映画では初 )という基本的な事すら忘れていました。
阿蘇山付近の炭坑を舞台にしていると言っても、俳優たちは方言ではなく共通語を話しているし、その点でのご当地色は希薄。
また白川由美さんはきれいだし、佐原健二、平田昭彦さんは若くて溌剌としているが、率直なところ、戦争体験が色濃く出て悲劇性が強かった『 ゴジラ 』に比べると、恋愛感情や登場人物たちの内面のドラマも、今ひとつ。
だがそんなことはもうどうでもいい、これはメカニカルな特撮が魅せるスペクタクル映画なのです。 そのすばらしさに改めて興奮と感動を禁じ得ない。
オーディオ・コメンタリーで、特撮部分の撮影担当で、のちに「ウルトラQ」などで特撮監督をされた有川貞昌さんは、うまくいって満足しているシーンがある一方で、いくつかのシーンについてはうまくいかず、 いかにもちゃちで恥ずかしいようなことを、謙虚に、そして率直に言っておられる。
たしかに戦闘機の破壊シーンなどはいかにもミニチュアの軽さが出て、ちゃちな感じのする部分もないとは言えない。
いやいや、何をおっしゃいますか。
全体を通じての圧倒的な、この質感。 細部にこだわった手作り感のすばらしさはどうだろう。
風。 吹き飛ばされる建物、車。 みずしぶき、火山の噴火。 いかにもミニチュアだとはっきりわかるのに、この壮観さは何だろう。
夜に現れ、白黒映像のゴジラに対して、青空を飛翔するラドンとそれを追いかける飛行機の鮮やかなカラー映像。
重厚さに満ちてゆっくりと歩き進むゴジラに対して、圧倒的なスピード感。
追いかける戦闘機は、ラドンが描いていく飛行機雲の中に入っていく。
下に広がる、建物、橋の姿は文字通りスペクタクル。
レイ・ハリーハウゼン、ジェリー・アンダーソンとともに、円谷英二とそのスタッフたちの作り出す特撮の造形美とこのわくわく感は、技術がいくら進歩しても、やはり格別なものです。
円谷英二、本多猪四郎、有川貞昌とみなさん、本当に心から飛行機が、映画が好きなんですね。
ぼくが生まれた年に作られた、飛ぶものはメカニカルな美しさがあること、緻密なものは壮観であること、スペクタクルは映画の大きな魅力の一つであること、を教えてくれる、これも日本映画史上に残るクラシック作品の一本です。
初めてカラーで見る怪獣
投稿日
2010/10/02
レビュアー
さっちゃん
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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ひさびさの東宝特撮のレヴューであります。レヴュアーは『ゴジラ』『モスラ』それに本作を勝手に東宝怪獣映画のベスト3と決めております。
いずれも初めて、それぞれの怪獣がスクリーンに登場したこととドラマと特撮が相互に補完しあった高い完成度を見せている点を評価してのレヴュアーなりの選択です。その中で本作ですが、特撮もさることながら演出のテクニックがまた見事です。
『ゴジラ』のときもそうでしたが、怪獣の姿を見せずに恐怖を盛り上げるという手法が、本作ではちょっとひねって使われております。時代は日本の戦後復興期、舞台となる炭鉱町で、太古のトンボ”メガヌロン”の幼虫、すなわちでっかいヤゴが現れ人々を襲う時絵kンが発生します。警察や自衛隊の攻撃によってメガヌロンは坑道の奥深く撃退されたかに見えましたが、実はその奥には阿蘇山に続く地下の洞穴にラドンが卵を孵していたのです。で、言葉でここまですらっと書いてきましたが、この顛末は主役の佐原健二を通して語られるため、この時系列に沿って話が展開しないところがミソなのです。まず、巨大な虫が炭鉱町を襲うという展開があって、その後、メガヌロンへの攻撃の際に主人公が行方不明になります。しばらくして阿蘇の近くで発見された主人公は記憶喪失になっており、鳥籠の小鳥を見てひどく怯えるのです。そこで一気に記憶が戻り、卵から孵ったばかりのラドンの雛がメガヌロンをついばむシーンへと繋がる、この演出には見ていてまいってしまいました。人間よりでかいメガヌロン→それをベビーフードとして食ってしまう雛という図式で、ラドンの巨大さをより印象付けている訳です。
そして、特撮の重要なパートであるミニチュアも忘れてはいけません。レヴュアーが本作を初めて見たのは、熊本市のオールナイト上映の怪獣映画大会だったのですが、ちょうど九州ということで、(時代は随分昔ですが)阿蘇の風景やラドンの衝撃波により崩れ落ちる西海橋、ラドンの起こす風で吹き飛ばされる博多の町とか、その出来栄えに感激しました。
本作は恐怖の要素は強いのですが、『ゴジラ』のようなメッセージ性は薄いように思います。和暦で言うと30年代に入って、戦争の影も少しずつ遠ざかり、日本も落ち着いてきた頃かと思われます。敢えて言えば自然の脅威という要素かとも考えますが、むしろ当時の観客は素直にきれいで怖い映画として見たのかもしれません。完成度は高いですから特撮マニアでなくともお勧めできます。
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