ツィゴイネルワイゼン / 原田芳雄
ツィゴイネルワイゼン
/鈴木清順
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全体の平均評価点: (5点満点)
(48)
解説・ストーリー
狂気にとり憑かれた男女を幻想的に描いた作品。夢と現の交錯する物語が妖しく美しい極彩色の映像の中で展開される清順美学のひとつの到達点。鈴木清順監督を代表する傑作のひとつ。ドーム型移動映画館“シネマ・ブラセット”で製作・上映されたことでも話題に。大学教授の青地(藤田)と元同僚の友人中砂(原田)は旅先で、芸者・小稲(大谷)に会う。一年後、結婚したという中砂の家を訪ねた青地は、その妻・園が小稲に瓜二つであることに驚く……。
狂気にとり憑かれた男女を幻想的に描いた作品。夢と現の交錯する物語が妖しく美しい極彩色の映像の中で展開される清順美学のひとつの到達点。鈴木清順監督を代表する傑作のひとつ。ドーム型移動映画館“シネマ・ブラセット”で製作・上映されたことでも話題に。大学教授の青地(藤田)と元同僚の友人中砂(原田)は旅先で、芸者・小稲(大谷)に会う。一年後、結婚したという中砂の家を訪ねた青地は、その妻・園が小稲に瓜二つであることに驚く……。
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「ツィゴイネルワイゼン」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
狂気にとり憑かれた男女を幻想的に描いた作品。夢と現の交錯する物語が妖しく美しい極彩色の映像の中で展開される清順美学のひとつの到達点。鈴木清順監督を代表する傑作のひとつ。ドーム型移動映画館“シネマ・ブラセット”で製作・上映されたことでも話題に。大学教授の青地(藤田)と元同僚の友人中砂(原田)は旅先で、芸者・小稲(大谷)に会う。一年後、結婚したという中砂の家を訪ねた青地は、その妻・園が小稲に瓜二つであることに驚く……。
「ツィゴイネルワイゼン」 の作品情報
「ツィゴイネルワイゼン」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
ツィゴイネルワイゼンの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
144分 |
|
1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日(解説)
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
GNBR1398 |
2002年10月31日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
15枚
|
0人
|
1人
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
2:ドルビーデジタル/ステレオ/日(解説)
ツィゴイネルワイゼンの詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
144分 |
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日(解説)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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GNBR1398 |
2002年10月31日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
15枚
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0人
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1人
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1:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
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ユーザーレビュー:48件
この世はすべて忘れ物
そして これは清順のやはり最高作だろう 好きなのはたくさんあるけども 海外に出して 毛唐どもにこの日本がわかるかよう と自慢できるのだ 自分もよくわかんないのに やっぱ何も映画のことがわからない日本垢デミー賞も 恐る恐る第一回目の作品賞にしたのは みんなもう忘れてるだろう これでなんとか箔が付いたのだ 清順じゃなくて 日本アホデミー賞のほうに
忘れ物と言えば これは怪談映画なのだが 日本的に開放感があるところがやばい 玄関とゆう場所に 忘れ物を取りに戻る小稲さんがぞくぞくする怖さ ではないだろうか まさに内田百けん
繰り返し玄関先に現れる 小稲さんが最後に思い出す忘れ物は「そうだっけ お前さんも忘れてたよ」に決まってるんだから
忘れたのを思い出されたら あちらに連れて行かれてしまうんだから これは見てる方も冷や汗が出てくる
て まあこれはこの前死んじゃった種村季弘の受け売りなんだけどね
今の映画に 頻出している 円環や 反復やドッペルゲンガーのイマージュが すでに25年も前に 過剰に洪水のように映画を埋め尽くしている 真に映画的興奮を味わえる作品だ
鈴木清順にあって 映画とは存在が無に飲み込まれる儀式であるのだ<<これも受け売り
「サラサーテの盤」を擦り切れるまで聴く様に フィルムが擦り切れるまで観ても謎の残り続ける傑作だ
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この世はあの世あの世はこの世、今昔化身物語
投稿日:2012/10/03
レビュアー:まみもぉ
お祭り縁日の、お化け屋敷のような見世物小屋。
興味津々で、遠巻きに見ていたあの小屋。
妄想掻き立てる赤い提灯が揺れている長暖簾の向こう側にその中に、しらふのまま入ってしまいました。
紙芝居に見入る子供のように、渡された腐りかけの水蜜桃を骨飴のようにしゃぶりながら、
不健全で非常識で悪趣味な見世物々に片っ端から満たされていく好奇心。
蜜汁が滴り落ちる度に立つ鳥肌。
この見世物小屋は”セイジュンの穴”であったと、
放り出されてからわかりました。
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鈴木清順は「骨フェチ」なのか
投稿日:2008/06/03
レビュアー:港のマリー
妖しくも絢爛と咲き誇る蘭の花でいっぱいの植物園の大温室を巡るような映画。深く考えず好みの花を愛でればいいのではないかと思います。「腐りかけた水蜜桃」でも「眼球舐め」でも「女の股間からはい出す真っ赤な蟹」でも。「うなぎの生き肝の口移し」というのも耽美でしたねえ。
で、私のこの映画での好みは「骨」です。服毒自殺をした小稲の弟の骨を火葬場から持ち帰ったらほんのり桜色に染まっていたというエピソードに思わずため息が。怖いけれど美しいです。主人公の中砂も骨に異様に執着します。人間で一番美しい部分は骨だなんて言っている。中原中也には有名な「骨」という詩があるし、金子光晴のその名も「どくろ杯」には人間の頭蓋骨で杯を作ろうと試みる男の話が書かれています。アブナイ人を惹きつける魅力が骨にはあるのでしょうか。確かに骨はすべての虚飾を捨てた究極の人間の姿ではありますね。底知れない虚無の象徴のような気もしますし。鈴木清順も骨フェチに違いないと私はにらんでいます。
骨はまた「非情さ」を暗示しているようにも思えます。二組の夫婦を登場させながらこの映画は「愛」を全く描いていない。ここでの男女にあるのは情欲と狂気だけです。愛だの恋だの、うじうじと湿っぽい人間的感情をばっさり切り捨て、ひたすら脳内に炸裂するイメージを追い求めて美と幻想の人工空間を作り上げた、日本では稀少な「アンチヒューマニズム映画」とも言えるのではないでしょうか。映画の主題の一つは生死一如の思想ですが、最後は死が生を呑み込んでしまうような展開になります。まるでひたひたと押し寄せる黒い水がすべてを無に還してしまうようなラスト、生きているという自覚など本当は不確実極まりない、幻覚かもしれないと、かすかに悪寒が走りました。このあたりの感覚も反人間中心主義的です。
原田芳雄が最高です。亀甲縛りで砂に埋もれている姿を見たら、なぜか「ブルースで死にな」という歌を思い出してしまいました。
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生をつなぐ食欲と性欲、離れられぬ死への陶酔、人間の本質の極み
投稿日:2007/10/21
レビュアー:花ちゃん
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死に際の腐臭の後には、血肉のなくなった清い骨が残る。骨をしゃぶるように欲情する男。親友の妻や愛人と交わるスワッピング妄想。不倫、サディズム、同性愛、三角関係、マザコンなどなどが混在して描かれ、良識ある一般社会では受け入れがたい嗜好の実現が脳内世界とも現実ともつかぬ狭間で繰り返される。許されぬことへどんどん傾倒してゆく狂気とそれに無意識に惹かれることを抗え切れない普通の精神。人間の本能はそれらを全て備えているのか、そして他者や社会の視線を意識しているのか、それとも無意識に隠しさえぎっているのか。
大正と言う時代設定。そこにおける強烈な人物配置。お互いブルジョアな大学の教授同志だが堅実良識派の青地と自分の内なる声そのままに行動する自由な男、中砂。そして対照的な芸者、死の匂いのする人生を背負った小稲と瓜二つの慎ましく従順な妻、そして自己愛の強い青田の妻。臨終の床のその妹。耽美、退廃。
そこに、地面を這うように生きる盲目の角付け(?)芸人達は他人の視線をどう意識しているのか定かで無く興味深い。肺病の夫の寝床で生き胆を口移すうなぎ料理女。惚れるとかのめり込むという共に死ぬことをを恐れない感情や、生をつなぐ食欲と性欲、そして支配を離れられぬ死への陶酔が人間の本質の極地を思わせる。
それら人間たちに負けない強い色彩と虚を突く音響効果、幻想的空気。
幻聴・幻覚・妄想・陶酔その先の狂気。中砂の死で一段落かと思えば、それからが長く今度は残されたものが黄泉の世とを行きつ戻りつして目が離せない。いかにもおどろおどろしくなりかねない情念の世界、普通ならすごい濃厚な見せ場を作りそうなものだがそうではなく何ともいえない、不思議で取り付かれてしまう面白さがある。一度は見といて良かったと思います。
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狂い咲いてる
この作品はよりつげ義春とのシンクロを確認できる、大作であり傑作だ。
酒と女とさすらいの旅というライフスタイルは男の浪漫だ。その男の浪漫を生きる代償として、デスワールドを垣間見ることになったりするんだろうが、それを差し引いてもというか、それすらも含めて憧れる世界ではないでしょうか。
死に対して暗さや重さをあたえてないところが、感傷的になりがちな近代作品との違いとしてもいいなと思う。
大正ロマネスクの空気が作品の中で嗅げるような古き良き民主主義の香り、大正デモクラシー。レトロモダンな佇まい。監督のナンセンスな狂いっぷりが絶品だ。勃起度高し。美味そうな食事。総合的に観て「陽炎座」よりも『ツィゴイネルワイゼン』のほうが上だと思うけど、好みによって割れてもいいでしょう。
しかし、このセクシーな原田芳雄、ハードボイルド系の藤田敏八のダンディズム、大楠道代、大谷直子の美しさときたら!一体何なんでしょう。大好きです。
官能的な芸術性と奇抜なユーモラスが見事に狂い咲いた美の高みに圧倒されて、愛国心すら芽生えそう。ゴダール?まさか・・。
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ユーザーレビュー
この世はすべて忘れ物
投稿日
2005/10/26
レビュアー
裸足のラヴァース
そして これは清順のやはり最高作だろう 好きなのはたくさんあるけども 海外に出して 毛唐どもにこの日本がわかるかよう と自慢できるのだ 自分もよくわかんないのに やっぱ何も映画のことがわからない日本垢デミー賞も 恐る恐る第一回目の作品賞にしたのは みんなもう忘れてるだろう これでなんとか箔が付いたのだ 清順じゃなくて 日本アホデミー賞のほうに
忘れ物と言えば これは怪談映画なのだが 日本的に開放感があるところがやばい 玄関とゆう場所に 忘れ物を取りに戻る小稲さんがぞくぞくする怖さ ではないだろうか まさに内田百けん
繰り返し玄関先に現れる 小稲さんが最後に思い出す忘れ物は「そうだっけ お前さんも忘れてたよ」に決まってるんだから
忘れたのを思い出されたら あちらに連れて行かれてしまうんだから これは見てる方も冷や汗が出てくる
て まあこれはこの前死んじゃった種村季弘の受け売りなんだけどね
今の映画に 頻出している 円環や 反復やドッペルゲンガーのイマージュが すでに25年も前に 過剰に洪水のように映画を埋め尽くしている 真に映画的興奮を味わえる作品だ
鈴木清順にあって 映画とは存在が無に飲み込まれる儀式であるのだ<<これも受け売り
「サラサーテの盤」を擦り切れるまで聴く様に フィルムが擦り切れるまで観ても謎の残り続ける傑作だ
この世はあの世あの世はこの世、今昔化身物語
投稿日
2012/10/03
レビュアー
まみもぉ
お祭り縁日の、お化け屋敷のような見世物小屋。
興味津々で、遠巻きに見ていたあの小屋。
妄想掻き立てる赤い提灯が揺れている長暖簾の向こう側にその中に、しらふのまま入ってしまいました。
紙芝居に見入る子供のように、渡された腐りかけの水蜜桃を骨飴のようにしゃぶりながら、
不健全で非常識で悪趣味な見世物々に片っ端から満たされていく好奇心。
蜜汁が滴り落ちる度に立つ鳥肌。
この見世物小屋は”セイジュンの穴”であったと、
放り出されてからわかりました。
鈴木清順は「骨フェチ」なのか
投稿日
2008/06/03
レビュアー
港のマリー
妖しくも絢爛と咲き誇る蘭の花でいっぱいの植物園の大温室を巡るような映画。深く考えず好みの花を愛でればいいのではないかと思います。「腐りかけた水蜜桃」でも「眼球舐め」でも「女の股間からはい出す真っ赤な蟹」でも。「うなぎの生き肝の口移し」というのも耽美でしたねえ。
で、私のこの映画での好みは「骨」です。服毒自殺をした小稲の弟の骨を火葬場から持ち帰ったらほんのり桜色に染まっていたというエピソードに思わずため息が。怖いけれど美しいです。主人公の中砂も骨に異様に執着します。人間で一番美しい部分は骨だなんて言っている。中原中也には有名な「骨」という詩があるし、金子光晴のその名も「どくろ杯」には人間の頭蓋骨で杯を作ろうと試みる男の話が書かれています。アブナイ人を惹きつける魅力が骨にはあるのでしょうか。確かに骨はすべての虚飾を捨てた究極の人間の姿ではありますね。底知れない虚無の象徴のような気もしますし。鈴木清順も骨フェチに違いないと私はにらんでいます。
骨はまた「非情さ」を暗示しているようにも思えます。二組の夫婦を登場させながらこの映画は「愛」を全く描いていない。ここでの男女にあるのは情欲と狂気だけです。愛だの恋だの、うじうじと湿っぽい人間的感情をばっさり切り捨て、ひたすら脳内に炸裂するイメージを追い求めて美と幻想の人工空間を作り上げた、日本では稀少な「アンチヒューマニズム映画」とも言えるのではないでしょうか。映画の主題の一つは生死一如の思想ですが、最後は死が生を呑み込んでしまうような展開になります。まるでひたひたと押し寄せる黒い水がすべてを無に還してしまうようなラスト、生きているという自覚など本当は不確実極まりない、幻覚かもしれないと、かすかに悪寒が走りました。このあたりの感覚も反人間中心主義的です。
原田芳雄が最高です。亀甲縛りで砂に埋もれている姿を見たら、なぜか「ブルースで死にな」という歌を思い出してしまいました。
生をつなぐ食欲と性欲、離れられぬ死への陶酔、人間の本質の極み
投稿日
2007/10/21
レビュアー
花ちゃん
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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死に際の腐臭の後には、血肉のなくなった清い骨が残る。骨をしゃぶるように欲情する男。親友の妻や愛人と交わるスワッピング妄想。不倫、サディズム、同性愛、三角関係、マザコンなどなどが混在して描かれ、良識ある一般社会では受け入れがたい嗜好の実現が脳内世界とも現実ともつかぬ狭間で繰り返される。許されぬことへどんどん傾倒してゆく狂気とそれに無意識に惹かれることを抗え切れない普通の精神。人間の本能はそれらを全て備えているのか、そして他者や社会の視線を意識しているのか、それとも無意識に隠しさえぎっているのか。
大正と言う時代設定。そこにおける強烈な人物配置。お互いブルジョアな大学の教授同志だが堅実良識派の青地と自分の内なる声そのままに行動する自由な男、中砂。そして対照的な芸者、死の匂いのする人生を背負った小稲と瓜二つの慎ましく従順な妻、そして自己愛の強い青田の妻。臨終の床のその妹。耽美、退廃。
そこに、地面を這うように生きる盲目の角付け(?)芸人達は他人の視線をどう意識しているのか定かで無く興味深い。肺病の夫の寝床で生き胆を口移すうなぎ料理女。惚れるとかのめり込むという共に死ぬことをを恐れない感情や、生をつなぐ食欲と性欲、そして支配を離れられぬ死への陶酔が人間の本質の極地を思わせる。
それら人間たちに負けない強い色彩と虚を突く音響効果、幻想的空気。
幻聴・幻覚・妄想・陶酔その先の狂気。中砂の死で一段落かと思えば、それからが長く今度は残されたものが黄泉の世とを行きつ戻りつして目が離せない。いかにもおどろおどろしくなりかねない情念の世界、普通ならすごい濃厚な見せ場を作りそうなものだがそうではなく何ともいえない、不思議で取り付かれてしまう面白さがある。一度は見といて良かったと思います。
狂い咲いてる
投稿日
2007/03/12
レビュアー
ハーフ&ハーフ
この作品はよりつげ義春とのシンクロを確認できる、大作であり傑作だ。
酒と女とさすらいの旅というライフスタイルは男の浪漫だ。その男の浪漫を生きる代償として、デスワールドを垣間見ることになったりするんだろうが、それを差し引いてもというか、それすらも含めて憧れる世界ではないでしょうか。
死に対して暗さや重さをあたえてないところが、感傷的になりがちな近代作品との違いとしてもいいなと思う。
大正ロマネスクの空気が作品の中で嗅げるような古き良き民主主義の香り、大正デモクラシー。レトロモダンな佇まい。監督のナンセンスな狂いっぷりが絶品だ。勃起度高し。美味そうな食事。総合的に観て「陽炎座」よりも『ツィゴイネルワイゼン』のほうが上だと思うけど、好みによって割れてもいいでしょう。
しかし、このセクシーな原田芳雄、ハードボイルド系の藤田敏八のダンディズム、大楠道代、大谷直子の美しさときたら!一体何なんでしょう。大好きです。
官能的な芸術性と奇抜なユーモラスが見事に狂い咲いた美の高みに圧倒されて、愛国心すら芽生えそう。ゴダール?まさか・・。
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