影武者 / 仲代達矢
全体の平均評価点: (5点満点)
(56)
解説・ストーリー
巨匠・黒澤明監督が手がけた戦国スペクタクル巨編。武田信玄の影武者として生きた男の悲喜劇を荘厳にして絢爛な映像で描く。戦国時代。家康の野田城攻めの折り、鉄砲で撃たれこの世を去った武田信玄。弟信廉は信玄死すの報を打ち消すため信玄の影武者を立てる。男は盗みの罪から処刑されるところを信玄と瓜二つだったことから助けられたのだった。だが男にとって戦国の雄・信玄として生きることはあまりにも過酷だった……。カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。
巨匠・黒澤明監督が手がけた戦国スペクタクル巨編。武田信玄の影武者として生きた男の悲喜劇を荘厳にして絢爛な映像で描く。戦国時代。家康の野田城攻めの折り、鉄砲で撃たれこの世を去った武田信玄。弟信廉は信玄死すの報を打ち消すため信玄の影武者を立てる。男は盗みの罪から処刑されるところを信玄と瓜二つだったことから助けられたのだった。だが男にとって戦国の雄・信玄として生きることはあまりにも過酷だった……。カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。
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「影武者」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
巨匠・黒澤明監督が手がけた戦国スペクタクル巨編。武田信玄の影武者として生きた男の悲喜劇を荘厳にして絢爛な映像で描く。戦国時代。家康の野田城攻めの折り、鉄砲で撃たれこの世を去った武田信玄。弟信廉は信玄死すの報を打ち消すため信玄の影武者を立てる。男は盗みの罪から処刑されるところを信玄と瓜二つだったことから助けられたのだった。だが男にとって戦国の雄・信玄として生きることはあまりにも過酷だった……。カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。
「影武者」 の作品情報
「影武者」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
影武者の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
179分 |
日本語 |
日:ドルビーデジタル4.0ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV2807R |
2004年04月09日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
2枚
|
4人
|
0人
|
影武者の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
179分 |
日本語 |
日:ドルビーデジタル4.0ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV2807R |
2004年04月09日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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|
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|
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ユーザーレビュー:56件
今見てみるとなんかいいですなぁ〜。
投稿日:2004/04/10
レビュアー:RUSH
この作品は私が高校の頃の作品でその後テレビで何回か見たことがありました。その時は時代劇が好きであるにも関わらず、長くつまらない作品としか思えませんでした。しかし、私も年をとり今、現在この作品を見直すとそのすばらしさを何となくわかったような気がしました(^^ゞ。セットといい衣装といい役者といい「この時代にはCGなんてまだない頃だったのによくこんなシーンをとれたなぁ〜?」と思わせる、逆にいうと「今だったらこのシーンはCG処理だなぁ〜?」と思わせるところが多数ありました。きっと制作費はものすごかったのではないでしょうか?じっくり見る時間がとれる人にお勧めです。
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18人の会員が気に入ったと投稿しています
90分なら傑作になったかも?
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
長い。この作品に3時間の上映時間は余りにも長すぎる。黒澤明の作品は総じて長いものが多く、さらには彼の特性から物理的な長さ以上に長いと感じる作品が少なくないのだが、「影武者」は長さを感じる最たるものだと思った。特にラストシーンにおけるしつこいスローモーションのシーンなどはその極北であり、画面を見ながら「ごめんなさい、お願いですから、もう勘弁してください」などと叫び出したくなってしまった。
思えばこの作品が初公開された頃には私は黒澤明のことをよく知らず、「影武者」も巨匠の久々の新作としてその公開を楽しみにしていた。が、テレビで公開前の特集番組があり、その中で恐らくはディレクターか何かが見所のシーンの一つと思って得意になって映したであろう夢のシーンを観て、心底ゲンナリし観に行くのをやめてしまった。まあ、あんなに酷いシーンはあそこだけだったのだが、でも基本にあるのはあのシーンと同じものであり、それはこの作品に限らず黒澤明のある意味では本質であったため観に行かなくて、さらにはその後黒澤明に対する思い入れを持たずに正解だったと思う。
題材は悪くはないと思うので、時間を90程度に収め「用心棒」と同じトーンの、つまりエンターテイメント性に徹した作品であったなら決して悪いものにはならなかったと感じるだけに、惜しい作品ではあると思う。
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11人の会員が気に入ったと投稿しています
70歳で 歴史スペクタクル映画をつくったモンスター
大滝秀治さんを偲んで。 その2
( ネタばれあり )
劇場公開時、いやその前の、企画発表、撮影中の段階からもう大騒ぎでした。
『 赤ひげ 』から15年。 長い長い15年でした。
『 どですかでん 』はコケてしまい、『 トラ ! トラ ! トラ ! 』の監督解任、自殺未遂。
『 デルス・ウザーラ 』での国際的なカムバック。
70年代後半、名前しか知らなかった黒澤作品が、『 用心棒 』『 椿三十郎 』『 天国と地獄 』『七人の侍 』など、つぎつぎと劇場でリバイバル公開され、ぼくら当時の若い世代は興奮したものです。
その黒澤明が日本でいよいよ新作を撮る。 武田信玄とその影武者を描いた時代劇大作だという。
絵コンテが出版されて話題に。
製作資金の調達に難航していたところコッポラとルーカスが海外版のプロデューサーとなり海外配給が決まる。 出演者はオーディションで一般公募、萩原健一や根津甚八らの出演が決まる。
劇場では音楽に「ペール・ギュント」が使われた予告編が流され、その荘重さに期待は高まる。
NHKがメイキングのドキュメンタリーを放送。
『 地獄の黙示録 』公開を控えたコッポラとサントリーのCMで共演、「日曜洋画劇場」などでオンエアーされる。
劇場公開直後、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞( 審査委員長はカーク・ダグラス。)・・・・期待と興奮はヒートアップしていきました。
一方で。
撮影は宮川一夫を考えていたが、高齢と体調不良から実現せず。 音楽の佐藤勝と衝突、降板。池辺晋一郎に。
撮影開始早々、主役の勝新太郎と対立、解雇。 このころから黒澤監督の「天皇ぶり」をつつく週刊誌のネタとなっていきました。
カンヌのパルムドールも、さほどの傑作とは思えない『 オール・ザット・ジャズ 』とのダブル受賞なので、審査評価を疑問視する声も。
映画は大ヒットしましたが、作品に対しての評価はいまいちとする声がかなり聞こえてきました。
僕自身の評価も、歴史劇のスケールは感じたものの、一部の出演者の棒読みの台詞回し、冗長ともいえる展開、クライマックスの長篠の合戦のシーンは肩透かしを食った感じがして、当時満足しなかったのは確かです。 秀作だけども、残念な点も多い作品だと。
今では『 どですかでん 』以降の黒澤明はあまり評価されないのが、一般的です。
一つには、高倉健が言うように、三船敏郎と組まなくなり、黒澤演出に応えられるスターがいなくなったから。
勝新太郎の降板も残念ですが、なるほど、三船さんがもう少し若いころに作品が作られたら、どんな風に演じたでしょうかね。
評価されない別の点は展開が冗長、人物描写が類型的、大仰、など、というもの。
わくわくする痛快さがなくなり説教くさくなったという批判は、今日では宮崎駿に向けられていますね、
国民的さらに世界的になった巨匠が、全盛期を過ぎて、抱えるハードルの高さと創作力のギャップ。
黒澤は時代に合わなくなった。 黒澤は衰えたの声
それは事実でしょう。 でも見方を変えれば、「時代が黒澤明に合わなくなった」とも言えるのではないでしょうか。
劇場映画とはスクリーンの登場人物を見上げて見るものでしたが、テレビ慣れして、私たちは登場人物を上から目線で見るようになりました。
つまらないとチャンネルを変えるか、ビデオになると早送りするようになり、多くの映画の作品構成にためがなくなりました。
黒澤明には「なんちゃって」も、あいまいさも、なーなーもありません。 その断定的な描写が、大仰に見えるようになったと思います。
私たちの感性、人間観が、大文字を嫌い小文字になって、時代だの、国家だの、イデオロギーを描かなくなって、人と人、集団と集団とがぶつかりあうドラマツルギーなんてものはだんだんと描かれなくなった・・・・といえないでしょうか。
「世界のクロサワ」はエラそーでカワイクないですからね。
最近の僕の評価は、肯定否定の比重が変わってきました。
たしかに残念な点の多い作品だけれども、さすがに黒澤明だなと。
昨今は、時代ものといえば、テレビでも映画でも、歴史も歴史劇もなめてるのかといいたくなります。
発声も言葉づかいも現代風で、のセリフまわしも、歩き方も、たたずまいも平成調まるだし。
体になじんでなくて着物に着られていて、いかにも衣装を着けてますというような着こなし
身分制度、忠義や面目を重んじる気風を感じさせないので、敵味方でも緊張感がなくてぬるい。
(つづく)
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8人の会員が気に入ったと投稿しています
黒澤作品鑑賞3作目
投稿日:2006/12/30
レビュアー:こむすび
さすがに一気には見られなかった。
レビューでいろんな声がありましたが、
それでもやっぱりこれだけのものを作るのはすごい。
その人間ドラマに何度も涙してしまった。
影、として生きることを課せられた男の苦悩、
そしてその行く末。
ラストのスローモーションのシーンは圧巻。
音楽とともに、ずっしりと残ります。
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7人の会員が気に入ったと投稿しています
時代劇スペクタル大作
1980年。黒澤明監督作品。
外国版プロデューサーにフランシス・フォード・コッポラとジョージ・ルーカス。
カンヌ映画祭パルムドール受賞した。
配給収入は27億円でこの年の邦画第一位をたたき出した。
黒澤明監督はこの作品の前に「乱」を監督したかった。
製作費が膨大で実現が難しかった。
そこに「影武者」の企画が来て、まるで「乱」の予行練習のように、
この作品を先に監督したのだった。
実は私も、数日前に「乱」を観ました。
たしかに合戦の映像は酷似してきます。
聞けば、鎧、甲冑、鉄砲・・・などを「影武者」で使った物をそっくり「乱」に使うと言う算段が黒澤の脳裏には初めからあったそうです。
素人の私が言うのもおこがましいですが、この映画、心打たれませんでした。
時代劇スペクタル。
たしかに2000頭の馬、エキストラ2000人とスケールは大きいのですが、
合戦・・・「馬を狙え!」鉄砲隊に敵将は告げます。
しかし馬を撃つ場面はない。
騎乗で侍が相対して刀を奮って戦うシーンがない。
地上でも兵士の兵士が刀を奮って殺し合うシーンは皆無なのです。鉄砲隊は一列に並び一斉に鉄砲を打ちます→馬から騎乗兵が落ちる→また落ちる。
そんな繰り返しです。
合戦は平面的で立体感はない、平板なのです。
人間ドラマとしても武田信玄の影武者の葛藤はそれなりに描かれますが、ドラマとして薄い。
ドラマティックな映画とは思えません。
良くも悪くも超大作。
黒澤明監督作品として、私はあまり感動がありませんでした。
底に流れるヒューマニズムなど、黒澤映画に流れるテイストが薄く残念な感じを持ちました。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
今見てみるとなんかいいですなぁ〜。
投稿日
2004/04/10
レビュアー
RUSH
この作品は私が高校の頃の作品でその後テレビで何回か見たことがありました。その時は時代劇が好きであるにも関わらず、長くつまらない作品としか思えませんでした。しかし、私も年をとり今、現在この作品を見直すとそのすばらしさを何となくわかったような気がしました(^^ゞ。セットといい衣装といい役者といい「この時代にはCGなんてまだない頃だったのによくこんなシーンをとれたなぁ〜?」と思わせる、逆にいうと「今だったらこのシーンはCG処理だなぁ〜?」と思わせるところが多数ありました。きっと制作費はものすごかったのではないでしょうか?じっくり見る時間がとれる人にお勧めです。
90分なら傑作になったかも?
投稿日
2006/01/06
レビュアー
parole
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
長い。この作品に3時間の上映時間は余りにも長すぎる。黒澤明の作品は総じて長いものが多く、さらには彼の特性から物理的な長さ以上に長いと感じる作品が少なくないのだが、「影武者」は長さを感じる最たるものだと思った。特にラストシーンにおけるしつこいスローモーションのシーンなどはその極北であり、画面を見ながら「ごめんなさい、お願いですから、もう勘弁してください」などと叫び出したくなってしまった。
思えばこの作品が初公開された頃には私は黒澤明のことをよく知らず、「影武者」も巨匠の久々の新作としてその公開を楽しみにしていた。が、テレビで公開前の特集番組があり、その中で恐らくはディレクターか何かが見所のシーンの一つと思って得意になって映したであろう夢のシーンを観て、心底ゲンナリし観に行くのをやめてしまった。まあ、あんなに酷いシーンはあそこだけだったのだが、でも基本にあるのはあのシーンと同じものであり、それはこの作品に限らず黒澤明のある意味では本質であったため観に行かなくて、さらにはその後黒澤明に対する思い入れを持たずに正解だったと思う。
題材は悪くはないと思うので、時間を90程度に収め「用心棒」と同じトーンの、つまりエンターテイメント性に徹した作品であったなら決して悪いものにはならなかったと感じるだけに、惜しい作品ではあると思う。
70歳で 歴史スペクタクル映画をつくったモンスター
投稿日
2012/10/22
レビュアー
ロキュータス
大滝秀治さんを偲んで。 その2
( ネタばれあり )
劇場公開時、いやその前の、企画発表、撮影中の段階からもう大騒ぎでした。
『 赤ひげ 』から15年。 長い長い15年でした。
『 どですかでん 』はコケてしまい、『 トラ ! トラ ! トラ ! 』の監督解任、自殺未遂。
『 デルス・ウザーラ 』での国際的なカムバック。
70年代後半、名前しか知らなかった黒澤作品が、『 用心棒 』『 椿三十郎 』『 天国と地獄 』『七人の侍 』など、つぎつぎと劇場でリバイバル公開され、ぼくら当時の若い世代は興奮したものです。
その黒澤明が日本でいよいよ新作を撮る。 武田信玄とその影武者を描いた時代劇大作だという。
絵コンテが出版されて話題に。
製作資金の調達に難航していたところコッポラとルーカスが海外版のプロデューサーとなり海外配給が決まる。 出演者はオーディションで一般公募、萩原健一や根津甚八らの出演が決まる。
劇場では音楽に「ペール・ギュント」が使われた予告編が流され、その荘重さに期待は高まる。
NHKがメイキングのドキュメンタリーを放送。
『 地獄の黙示録 』公開を控えたコッポラとサントリーのCMで共演、「日曜洋画劇場」などでオンエアーされる。
劇場公開直後、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞( 審査委員長はカーク・ダグラス。)・・・・期待と興奮はヒートアップしていきました。
一方で。
撮影は宮川一夫を考えていたが、高齢と体調不良から実現せず。 音楽の佐藤勝と衝突、降板。池辺晋一郎に。
撮影開始早々、主役の勝新太郎と対立、解雇。 このころから黒澤監督の「天皇ぶり」をつつく週刊誌のネタとなっていきました。
カンヌのパルムドールも、さほどの傑作とは思えない『 オール・ザット・ジャズ 』とのダブル受賞なので、審査評価を疑問視する声も。
映画は大ヒットしましたが、作品に対しての評価はいまいちとする声がかなり聞こえてきました。
僕自身の評価も、歴史劇のスケールは感じたものの、一部の出演者の棒読みの台詞回し、冗長ともいえる展開、クライマックスの長篠の合戦のシーンは肩透かしを食った感じがして、当時満足しなかったのは確かです。 秀作だけども、残念な点も多い作品だと。
今では『 どですかでん 』以降の黒澤明はあまり評価されないのが、一般的です。
一つには、高倉健が言うように、三船敏郎と組まなくなり、黒澤演出に応えられるスターがいなくなったから。
勝新太郎の降板も残念ですが、なるほど、三船さんがもう少し若いころに作品が作られたら、どんな風に演じたでしょうかね。
評価されない別の点は展開が冗長、人物描写が類型的、大仰、など、というもの。
わくわくする痛快さがなくなり説教くさくなったという批判は、今日では宮崎駿に向けられていますね、
国民的さらに世界的になった巨匠が、全盛期を過ぎて、抱えるハードルの高さと創作力のギャップ。
黒澤は時代に合わなくなった。 黒澤は衰えたの声
それは事実でしょう。 でも見方を変えれば、「時代が黒澤明に合わなくなった」とも言えるのではないでしょうか。
劇場映画とはスクリーンの登場人物を見上げて見るものでしたが、テレビ慣れして、私たちは登場人物を上から目線で見るようになりました。
つまらないとチャンネルを変えるか、ビデオになると早送りするようになり、多くの映画の作品構成にためがなくなりました。
黒澤明には「なんちゃって」も、あいまいさも、なーなーもありません。 その断定的な描写が、大仰に見えるようになったと思います。
私たちの感性、人間観が、大文字を嫌い小文字になって、時代だの、国家だの、イデオロギーを描かなくなって、人と人、集団と集団とがぶつかりあうドラマツルギーなんてものはだんだんと描かれなくなった・・・・といえないでしょうか。
「世界のクロサワ」はエラそーでカワイクないですからね。
最近の僕の評価は、肯定否定の比重が変わってきました。
たしかに残念な点の多い作品だけれども、さすがに黒澤明だなと。
昨今は、時代ものといえば、テレビでも映画でも、歴史も歴史劇もなめてるのかといいたくなります。
発声も言葉づかいも現代風で、のセリフまわしも、歩き方も、たたずまいも平成調まるだし。
体になじんでなくて着物に着られていて、いかにも衣装を着けてますというような着こなし
身分制度、忠義や面目を重んじる気風を感じさせないので、敵味方でも緊張感がなくてぬるい。
(つづく)
黒澤作品鑑賞3作目
投稿日
2006/12/30
レビュアー
こむすび
さすがに一気には見られなかった。
レビューでいろんな声がありましたが、
それでもやっぱりこれだけのものを作るのはすごい。
その人間ドラマに何度も涙してしまった。
影、として生きることを課せられた男の苦悩、
そしてその行く末。
ラストのスローモーションのシーンは圧巻。
音楽とともに、ずっしりと残ります。
時代劇スペクタル大作
投稿日
2020/08/01
レビュアー
カマンベール
1980年。黒澤明監督作品。
外国版プロデューサーにフランシス・フォード・コッポラとジョージ・ルーカス。
カンヌ映画祭パルムドール受賞した。
配給収入は27億円でこの年の邦画第一位をたたき出した。
黒澤明監督はこの作品の前に「乱」を監督したかった。
製作費が膨大で実現が難しかった。
そこに「影武者」の企画が来て、まるで「乱」の予行練習のように、
この作品を先に監督したのだった。
実は私も、数日前に「乱」を観ました。
たしかに合戦の映像は酷似してきます。
聞けば、鎧、甲冑、鉄砲・・・などを「影武者」で使った物をそっくり「乱」に使うと言う算段が黒澤の脳裏には初めからあったそうです。
素人の私が言うのもおこがましいですが、この映画、心打たれませんでした。
時代劇スペクタル。
たしかに2000頭の馬、エキストラ2000人とスケールは大きいのですが、
合戦・・・「馬を狙え!」鉄砲隊に敵将は告げます。
しかし馬を撃つ場面はない。
騎乗で侍が相対して刀を奮って戦うシーンがない。
地上でも兵士の兵士が刀を奮って殺し合うシーンは皆無なのです。鉄砲隊は一列に並び一斉に鉄砲を打ちます→馬から騎乗兵が落ちる→また落ちる。
そんな繰り返しです。
合戦は平面的で立体感はない、平板なのです。
人間ドラマとしても武田信玄の影武者の葛藤はそれなりに描かれますが、ドラマとして薄い。
ドラマティックな映画とは思えません。
良くも悪くも超大作。
黒澤明監督作品として、私はあまり感動がありませんでした。
底に流れるヒューマニズムなど、黒澤映画に流れるテイストが薄く残念な感じを持ちました。
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- ※本キャンペーンの無料お試しの対象者は、次の@ABのいずれかに該当する方に限ります。
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- A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
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影武者