悪霊島 / 鹿賀丈史
全体の平均評価点: (5点満点)
(26 )
解説・ストーリー
瀬戸内海・刑部島で起きる奇怪な連続殺人に挑む名探偵・金田一耕助。横溝正史の同名推理小説を映像化。
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「悪霊島」 の解説・あらすじ・ストーリー
作品詳細
解説・ストーリー
瀬戸内海・刑部島で起きる奇怪な連続殺人に挑む名探偵・金田一耕助。横溝正史の同名推理小説を映像化。
「悪霊島」 の作品情報
「悪霊島」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
悪霊島 サウンドリニューアル・エディションの詳細
収録時間:
字幕:
音声:
132分
1:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
レイティング:
記番:
レンタル開始日:
DABR0045
2004年07月23日
在庫枚数
1位登録者:
2位登録者:
4枚
0人
0人
1:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
悪霊島 サウンドリニューアル・エディションの詳細
収録時間:
字幕:
音声:
132分
1:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
レイティング:
記番:
レンタル開始日:
DABR0045
2004年07月23日
在庫枚数
1位登録者:
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0人
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1:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
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A2022年10月2日以前に「TSUTAYA DISCAS」の定額プランの利用を終了された方であって、2022年10月3日以降、「TSUTAYA DISCAS」の定額プランを利用していない方
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ユーザーレビュー:26件
DVDが出るなんて思わなかった・・でも嬉しい(^○^)。
投稿日:2004/08/14
レビュアー:RUSH
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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いやぁ〜しかし、この作品よくDVD化出来ましたね(^^ゞ。ファンの間ではDVD化どころかテレビ放送もされないだろうと言われていたいわく付きの作品です。長くDVD化されなかった理由は主題歌にビートルズの「LET IT BE」を使ったことによる版権の問題、そして腰のくっついた奇形児の話が出てくることなどファンの間では色々と言われています。で、この作品、サウンドリニューアルエディションと言われるだけあって主にエンディングにかかる(それ以外もある)「LET IT BE」がビートルズではなく別の演奏者、歌手で部分編集されているのです。ですからこの作品は完全なオリジナルではないのです。こだわりのないファンであれば全く問題ありません。ですが一度オリジナルを見ていると違和感バリバリです(笑)。 内容では原作との違いが多数あります(^^ゞ。これは映画をおもしろくする演出なのでしょう。巴御寮人が双子だったり、広島が舞台だったり(横溝といえば岡山が普通(^^ゞ)、越智竜平の島への大金投資の理由が違ったりとあげればきりがありません(^^ゞ。この作品は結構いろんなことを詰め込んでいるのでストーリーがわかりにくくなっている気がしてなりません。出来れば原作をこの作品を見終わった後に読むと効果的だと思います(^^ゞ。TBSテレビドラマ金田一シリーズ第27弾悪霊島ではもっと話がシンプルになっています。こっちの方がわかりやすいですが原作の内容からは基本的にあっているだけでかなり演出されていますが(^^ゞ。 おいらが高校生の頃公開された作品ですがテレビCMの「鵺の鳴く夜は恐ろしい・・・・。」というキャッチコピーは未だに覚えています。怖かったですからね(^^ゞ。いきなりジョン・レノン暗殺のニュースから話が始まります。でも主題歌は「LET IT BE」。これってポールの歌なんですよね(^^ゞ。ま、ビートルズの歌だからいいんだろうけどさ(^^ゞ。あとなんと言っても岩下志麻さん!もう最高っす!綺麗でしかも怖い(笑)。ラストの穴に落ちていく巴御寮人の顔の怖さといったらありません。「太郎丸?次郎丸?太郎丸次郎丸太郎丸次郎丸・・・もう怖すぎっ(^^ゞ。二重人格を完璧に演じ分けています。目が目がすごいんです。目の演技がすごいです。一度は見ておいて損はないと思いますよ(^^ゞ。
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はい
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横溝正史ブームが生んだあだ花
「悪霊島」は80年代に起った横溝正史ブームが生んだあだ花と言うような作品だ。当時既に巨匠扱いされていた篠田正浩がテレビ等の凡百の横溝作品とは違うものを作ろうと意気込んで制作された作品だと思うが、可もなく不可もない作品にしかなっていない。横溝作品の特徴と言える複雑な背景や係累、一族の「呪われた歴史」等を破綻させず理解不能や未消化に陥ることもなくそれなりにきれいにまとめ上げている点においては力量は感じられるが、結局そう言った筋道の説明に終始してしまってそれ以上でも以下でもないものになっている。逆にぎりぎりの制約の中で岩下志麻演ずる影の主人公の人間ドラマなどを中途半端におどろおどろしく描いてしまっているところなどは全体の流れから浮いてしまっていた。まあ、この手の作品は映画にするのは難しいのはよく分かるんだけど。
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はい
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角川映画バンザ〜イ4
映画館で見ました。パンフレットの表紙とあまりにも違うジャケ写に、ちょっと違和感が・・・暗い・・・ 鵺(ぬえ)の鳴く夜は恐ろしい・・・ってキャッチコピーだったけど、作品は全然怖くない!!!! ガッカリしたのを覚えてますよ。岩下志麻さん、大好きな女優です。でも彼女のせっかくの怪演も空回り。岸本加代子さんに限ってはミスキャストのような気がします。物語もふーんそうかー・・・だし、ハラハラするような演出もない・・・というか上手く発揮できてない感じが否めないです。 横溝ワールド特有の奇怪さとおどろおどろしさが、なければ意味がないです。 レルピー、レルピー♪・・・ビートルズの曲だけが印象に残った作品でした。やはり市川昆監督が制作しなきゃね。
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はい
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亀有ブラザーズ世代ですので、楽曲の差替えは気になりません(*^.^*)
版権の問題でDVD化が難航していた本作品。 カバー楽曲に差し替えることで問題を回避したようで、ビートルズに思い入れのある方からすれば不満が残る出来栄えともいえます。 私の場合、『LET IT BE』は亀有ブラザーズによる替え歌『アトピー』の印象が強い為(・・。)ゞ 全く気になりませんでした。 ”袋の周りが〜♪”と歌詞を思い出しながら、古尾谷雅人さんの”金田一さ〜ん”の叫ぶ表情に大感動するという摩訶不思議状態に陥りました。(*^.^*) 懐かしむ年代は普通の方と違えど、20年ぐらい前を懐かしみつつ、最後に映る鹿賀さん演じる金田一耕助の姿に胸が熱くなりました。 TVドラマ版の古谷一行さん、映画版の石坂浩二さんが金田一役の双璧ですが、鹿賀さんも悪くなかったです。 『金田一耕助の冒険』で古谷一行さんが熱弁されていた犯行を見守る、犯人を思いやる、決して出しゃばらない探偵像が守られていたからでしょうか。 (トヨエツ版『八つ墓村』が気に入らなかったのは、この辺もあるのかも?) 主役の金田一耕助が目立つのではなく、小川真由美さん、岸惠子さん、司葉子さん等、出演女優が大きな存在感を残す歴代の名作群のように、 岩下志麻さんが妖艶さで圧倒的な存在感を醸し出し名作群の雰囲気は感じ取ることができます。 石橋蓮司さん、佐分利信さんをはじめ俳優陣が活躍する中、横溝正史さんの独特の世界観の演出はいま一つ。(・・。)ゞ インパクトのある映像が点にとどまり、線となって作品の厚みを出すに至っていないことが、ビートルズ問題以前の致命的な問題のようにも感じます。
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はい
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金田一耕助の普遍化
鹿賀丈史は、いい役者だけど、金田一耕助が似合わんなぁ。不思議だ。演技力も雰囲気も申し分ないのに、なぜか惹きつけられない。やっぱり鹿賀は、舞台が一番だよな。四季の「ウエストサイド物語」でトニー役を演じてた頃が懐かしい〜。 篠田正浩監督は、脚本を清水邦夫、撮影を宮川一夫で臨んだ。その結果、本作は味わい深いものとなったが、残念なのは、ドロドロした情念が“郷愁”に置き換えられたことだ。そのため、金田一耕助モノというより“懐かしの青春ミステリー”といった仕上がりになってしまった。 クセモノ篠田監督だから、これも十分計算のうちだろう。だから、レノンの暗殺から始まり、「LET IT BE 」で終わる。あざといと言えば、それまでだが、“金田一耕助”を普遍化したという点では、意味のあることだろう。つまり、ファンタジーということだね。 高度成長時代は、ああした因習との闘いの時代――破壊して行く時代でもあった。自由を標榜していたヒッピーに、家族への希求を内在させ、それを粉砕する演出は、篠田監督にとって、60〜70年代を体現する手法として、ごくごく自然な選択だったろう。ビートルズの曲は、その歌詞のごとく自由の象徴であると同時に、幻想であることの証左でもある。 人は生まれ、成長し、青春を謳歌し、やがてキズついて大人になる。 金田一耕助は、そんなキズついた大人たちや若者を見守る存在として登場する。(そのまなざしを、鹿賀は、よく表現していたと思う)だから、金田一は、いつの時代にも存在し、私たちの前に現れる。なぜなら、それが彼の存在理由だからだ。このことは、映画「金田一耕助の冒険」が端的に表現している。さすがは大林宣彦監督と、つかこうへいだ。個人的には、本作よりも、こちらの方が好きだ。このテーマを表現する手法としては、パロディの方が受容しやすいと思うからだ。 この作品は、きわめて詩的な映画だ。壊された遊園地のミニチュアや、波間の浮かぶ神輿の映像が、心の突き刺さる。本作は、ミステリーとしての出来映えや、細部に至る演出を云々するよりも、より大きなテーマの捉え方として特異なアプローチを試みた点に於いて、賞賛に値する。じっくりと観られたし。必ず青春の1ページを思い起こさせてくれるはずだ。
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はい
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ユーザーレビュー
DVDが出るなんて思わなかった・・でも嬉しい(^○^)。
投稿日
2004/08/14
レビュアー
RUSH
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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いやぁ〜しかし、この作品よくDVD化出来ましたね(^^ゞ。ファンの間ではDVD化どころかテレビ放送もされないだろうと言われていたいわく付きの作品です。長くDVD化されなかった理由は主題歌にビートルズの「LET IT BE」を使ったことによる版権の問題、そして腰のくっついた奇形児の話が出てくることなどファンの間では色々と言われています。で、この作品、サウンドリニューアルエディションと言われるだけあって主にエンディングにかかる(それ以外もある)「LET IT BE」がビートルズではなく別の演奏者、歌手で部分編集されているのです。ですからこの作品は完全なオリジナルではないのです。こだわりのないファンであれば全く問題ありません。ですが一度オリジナルを見ていると違和感バリバリです(笑)。 内容では原作との違いが多数あります(^^ゞ。これは映画をおもしろくする演出なのでしょう。巴御寮人が双子だったり、広島が舞台だったり(横溝といえば岡山が普通(^^ゞ)、越智竜平の島への大金投資の理由が違ったりとあげればきりがありません(^^ゞ。この作品は結構いろんなことを詰め込んでいるのでストーリーがわかりにくくなっている気がしてなりません。出来れば原作をこの作品を見終わった後に読むと効果的だと思います(^^ゞ。TBSテレビドラマ金田一シリーズ第27弾悪霊島ではもっと話がシンプルになっています。こっちの方がわかりやすいですが原作の内容からは基本的にあっているだけでかなり演出されていますが(^^ゞ。 おいらが高校生の頃公開された作品ですがテレビCMの「鵺の鳴く夜は恐ろしい・・・・。」というキャッチコピーは未だに覚えています。怖かったですからね(^^ゞ。いきなりジョン・レノン暗殺のニュースから話が始まります。でも主題歌は「LET IT BE」。これってポールの歌なんですよね(^^ゞ。ま、ビートルズの歌だからいいんだろうけどさ(^^ゞ。あとなんと言っても岩下志麻さん!もう最高っす!綺麗でしかも怖い(笑)。ラストの穴に落ちていく巴御寮人の顔の怖さといったらありません。「太郎丸?次郎丸?太郎丸次郎丸太郎丸次郎丸・・・もう怖すぎっ(^^ゞ。二重人格を完璧に演じ分けています。目が目がすごいんです。目の演技がすごいです。一度は見ておいて損はないと思いますよ(^^ゞ。
横溝正史ブームが生んだあだ花
投稿日
2006/01/06
レビュアー
parole
「悪霊島」は80年代に起った横溝正史ブームが生んだあだ花と言うような作品だ。当時既に巨匠扱いされていた篠田正浩がテレビ等の凡百の横溝作品とは違うものを作ろうと意気込んで制作された作品だと思うが、可もなく不可もない作品にしかなっていない。横溝作品の特徴と言える複雑な背景や係累、一族の「呪われた歴史」等を破綻させず理解不能や未消化に陥ることもなくそれなりにきれいにまとめ上げている点においては力量は感じられるが、結局そう言った筋道の説明に終始してしまってそれ以上でも以下でもないものになっている。逆にぎりぎりの制約の中で岩下志麻演ずる影の主人公の人間ドラマなどを中途半端におどろおどろしく描いてしまっているところなどは全体の流れから浮いてしまっていた。まあ、この手の作品は映画にするのは難しいのはよく分かるんだけど。
角川映画バンザ〜イ4
投稿日
2010/06/08
レビュアー
エコエコアザラク
映画館で見ました。パンフレットの表紙とあまりにも違うジャケ写に、ちょっと違和感が・・・暗い・・・ 鵺(ぬえ)の鳴く夜は恐ろしい・・・ってキャッチコピーだったけど、作品は全然怖くない!!!! ガッカリしたのを覚えてますよ。岩下志麻さん、大好きな女優です。でも彼女のせっかくの怪演も空回り。岸本加代子さんに限ってはミスキャストのような気がします。物語もふーんそうかー・・・だし、ハラハラするような演出もない・・・というか上手く発揮できてない感じが否めないです。 横溝ワールド特有の奇怪さとおどろおどろしさが、なければ意味がないです。 レルピー、レルピー♪・・・ビートルズの曲だけが印象に残った作品でした。やはり市川昆監督が制作しなきゃね。
亀有ブラザーズ世代ですので、楽曲の差替えは気になりません(*^.^*)
投稿日
2013/10/27
レビュアー
伝衛門
版権の問題でDVD化が難航していた本作品。 カバー楽曲に差し替えることで問題を回避したようで、ビートルズに思い入れのある方からすれば不満が残る出来栄えともいえます。 私の場合、『LET IT BE』は亀有ブラザーズによる替え歌『アトピー』の印象が強い為(・・。)ゞ 全く気になりませんでした。 ”袋の周りが〜♪”と歌詞を思い出しながら、古尾谷雅人さんの”金田一さ〜ん”の叫ぶ表情に大感動するという摩訶不思議状態に陥りました。(*^.^*) 懐かしむ年代は普通の方と違えど、20年ぐらい前を懐かしみつつ、最後に映る鹿賀さん演じる金田一耕助の姿に胸が熱くなりました。 TVドラマ版の古谷一行さん、映画版の石坂浩二さんが金田一役の双璧ですが、鹿賀さんも悪くなかったです。 『金田一耕助の冒険』で古谷一行さんが熱弁されていた犯行を見守る、犯人を思いやる、決して出しゃばらない探偵像が守られていたからでしょうか。 (トヨエツ版『八つ墓村』が気に入らなかったのは、この辺もあるのかも?) 主役の金田一耕助が目立つのではなく、小川真由美さん、岸惠子さん、司葉子さん等、出演女優が大きな存在感を残す歴代の名作群のように、 岩下志麻さんが妖艶さで圧倒的な存在感を醸し出し名作群の雰囲気は感じ取ることができます。 石橋蓮司さん、佐分利信さんをはじめ俳優陣が活躍する中、横溝正史さんの独特の世界観の演出はいま一つ。(・・。)ゞ インパクトのある映像が点にとどまり、線となって作品の厚みを出すに至っていないことが、ビートルズ問題以前の致命的な問題のようにも感じます。
金田一耕助の普遍化
投稿日
2005/10/21
レビュアー
みなさん(退会)
鹿賀丈史は、いい役者だけど、金田一耕助が似合わんなぁ。不思議だ。演技力も雰囲気も申し分ないのに、なぜか惹きつけられない。やっぱり鹿賀は、舞台が一番だよな。四季の「ウエストサイド物語」でトニー役を演じてた頃が懐かしい〜。 篠田正浩監督は、脚本を清水邦夫、撮影を宮川一夫で臨んだ。その結果、本作は味わい深いものとなったが、残念なのは、ドロドロした情念が“郷愁”に置き換えられたことだ。そのため、金田一耕助モノというより“懐かしの青春ミステリー”といった仕上がりになってしまった。 クセモノ篠田監督だから、これも十分計算のうちだろう。だから、レノンの暗殺から始まり、「LET IT BE 」で終わる。あざといと言えば、それまでだが、“金田一耕助”を普遍化したという点では、意味のあることだろう。つまり、ファンタジーということだね。 高度成長時代は、ああした因習との闘いの時代――破壊して行く時代でもあった。自由を標榜していたヒッピーに、家族への希求を内在させ、それを粉砕する演出は、篠田監督にとって、60〜70年代を体現する手法として、ごくごく自然な選択だったろう。ビートルズの曲は、その歌詞のごとく自由の象徴であると同時に、幻想であることの証左でもある。 人は生まれ、成長し、青春を謳歌し、やがてキズついて大人になる。 金田一耕助は、そんなキズついた大人たちや若者を見守る存在として登場する。(そのまなざしを、鹿賀は、よく表現していたと思う)だから、金田一は、いつの時代にも存在し、私たちの前に現れる。なぜなら、それが彼の存在理由だからだ。このことは、映画「金田一耕助の冒険」が端的に表現している。さすがは大林宣彦監督と、つかこうへいだ。個人的には、本作よりも、こちらの方が好きだ。このテーマを表現する手法としては、パロディの方が受容しやすいと思うからだ。 この作品は、きわめて詩的な映画だ。壊された遊園地のミニチュアや、波間の浮かぶ神輿の映像が、心の突き刺さる。本作は、ミステリーとしての出来映えや、細部に至る演出を云々するよりも、より大きなテーマの捉え方として特異なアプローチを試みた点に於いて、賞賛に値する。じっくりと観られたし。必ず青春の1ページを思い起こさせてくれるはずだ。
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悪霊島