日本の首領＜ドン＞　やくざ戦争

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飯干晃一のベストセラーを映画化した仁侠映画といえば『仁義なき戦い』シリーズがあまりにも有名ですが、それに匹敵するのがこの『日本の首領』３部作です。

やくざ戦争はその第一幕となる物語で全国制覇を目指す中島組（３代目山口組がモデル）が政財界を巻き込んだリアルな侵攻で全国を席巻していく過程と挫折を中心に丁度５年前に公開されて記録的大ヒットなった『ゴッドファーザー』のドン・コルレオーネ（マーロン・ブランド）みたいな父としての人間模様を織り交ぜながら描いた壮大な叙事詩です。

佐分利信、鶴田浩二、千葉真一、松方弘樹、成田三樹夫、尾藤イサオ、小林稔持、矢吹二朗、小池朝雄、渡瀬恒彦、志賀勝、西村晃、金子信雄、梅宮辰夫、地井武男、中村錦司、田中邦衛、火野正平、内田朝雄、市原悦子、橘麻紀、待田京介、二宮さよ子、高橋悦史、折原真紀、絵夢、菅原文太

主なキャストだけ見てもその豪華さが分かると思います。

中島組　組長の佐倉一誠（佐分利信）と子飼の武闘派若頭辰巳（鶴田浩二）の実の親子よりも強い絆と確執。佐倉ファミリーの愛憎劇など見所満載。


ネタバレ
なんといっても是非見ていただきたいのは鶴田浩二。とにかくカッコイイ。武闘派で鳴らしイケイケで攻めまくっていたのに腹心の切り込み隊長迫田（千葉真一）を敬愛する親分佐倉一誠（佐分利信）に切り捨てられ、公権力に追い詰められて身も心もボロボロになりついには引退を決意し病院で「字がわからへん・・」と呻くシーンなどは忘れることが出来ない。
黛敏郎の音楽も贅沢にもフルオーケストラで単なる仁侠映画とは一線を隔します。


本作とは関係ありませんが
ここでお詫びと訂正を
これまで投稿してきたレビューを読み返して誤字、脱字、前投稿者とのネタカブリなど改めて赤面する思いです。

�@『地下鉄（メトロ）に乗って』　大杉たかお→大沢たかお

�A『がんばっていきまっしょい』　補足；敷村さんは’８０年卒業、ストーリーの時代背景は７０年代末。イントロダクションにある８０年代後半というのは誤り。

�B『蒲田行進曲』　キャデラックに免許のクダリはケイアイさんと被ってました。よく確認していなかった、マネッコじゃないです。

�C『ステイ』　仏人より独人は云々のところでフォースターとハネケ、２人とも独国人でした。

�D『カオルちゃん最強伝説　番長足球』　最後で足球を蹴球と誤記

以後、充分気をつけます。御免なさい。

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　西日本最大のやくざファミリーが関東進出し始めて、関東のやくざと衝突したり。ヤクザのドンの家族がいろいろ問題を起こしたり。

　渋い役者さんたちの脂ぎったお芝居が最高で、それをみるだけでも面白い140分でした。
　政財界とやくざの関係、警察との関係。みんなが利害関係で持ちつ持たれつの関係があって、あっちへついたこっちへついたと生き残りをかけて戦っていく。
　その流れと主人公のヤクザのドンの娘さんとお婿さんになる医者との関係や次女の淫乱っぷりに頭を悩ませたり。

　親分とその片腕とその子分たちが東京へ。当然、関東のやくざと対立で血が流れたり、警察の取り締まりが厳しくなったり。
　展開はちょっと遅く感じて、この内容で130分はチト長かったです。家族の描写に時間が割かれるので、政財界の展開が進まない印象でした。とはいえ、娘婿のお医者さんがファミリーのために最後に子分が勝手に組を解散しようとしてたところを多量のモルヒネを注入して……というカタギがヤクザなことしちゃったりするのはお医者さんの変化があってよかったです。

今は亡き、日本の個性派俳優陣が
豪華絢爛に競演しています。
個性的な脇役俳優が偲ばれる一本です。

鶴田浩二、千葉真一、松方弘樹・・みんな格好良すぎます。内容ともかく「格好いい」男たちの熱演に「○」です。「仁義なき戦い」と出演者も殆ど同じな分だけかぶってしまいますが・・。

古き良き時代の日本映画ですね。
この時代の俳優さんたちは渋くていいですね。
黄門様も出てきます。
黄門様のかっこうはしてませんが。
女優さんたちも綺麗ですね。
脱ぎっぷりも良いです。