トラック野郎　望郷一番星

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

『トラック野郎』シリーズ全１０作の３作目に当たる作品。
当時は盆正月と言えば『男はつらいよ』か当作品かと言うくらいで“トラトラ対決”とまで言われてた程の人気作、現代なら『釣りバカ日誌』みたいなものか。
打ち切られた後も人気が根強く、年末年始や盆にはよく深夜で放映されてたのが懐かしい。

寅さんを意識して作られてるのは明らかで、各地を旅しヒロインと恋仲になれそうだが実らない、義理人情に厚い、豪華キャストが出演とここまで見ればなかなかの作品に思われそうだが・・・・・
下品な服装に言葉使いにギャグ、程良く散りばめられた下ネタ、名作と迷作の違いがここに出てると思う。


季節は夏、北海道を舞台に一番星・ジョナサンの珍道中が繰り広げられる。
いつものトンチを使って無線で警察を騙すシーンから始まる、こう言った場面が好きなんですよね、バカバカしいのですがこのような作品が好きな人はグッと心を掴まれます！
結構、女性ドライバーとモメて喧嘩にもなります。女であろうが容赦しないとこが笑えますが、高確率でその女の男が出てきます、大抵がライバルって事になりますｗ

この後マドンナ登場でいつものような展開になるのですが、マンネリなんだが引きつけられる、見ていて楽なんですよねこのようなドタバタコメディって。
つまらない下品なギャグで笑ってるんですが、終盤は無理難題な荷物運び・・・・・綺麗に装飾されたトラックの行燈は割れ、泥で車体は汚れ、汗びっしょりで運転する一番星にハラハラさせられる！それがたとえ特撮であっても・・・普段は滅茶苦茶な一番星だが仕事には一本槍、そして仲間のドライバーの助け、毎回絶交だと言いながら深い絆のジョナサンに一番星。
今では拒否反応されそうな、汗臭い友情が何故か心地よい。

そんな作品を豪華キャストが盛り上げる
梅宮辰夫・土田早苗・ハイセイコー（競走馬　友情出演）・松鶴家千とせ・笑福亭鶴光・室田日出男・吉川団十郎・川谷拓三・小林稔侍・小倉一郎 ・草薙幸二郎・海原千里　万里・都はるみ　他

はっきり言って低俗でＢ物の部類です。受け付けない人にはダメでしょうが懐かしいスターや昭和の風景（トルコなんてありますｗ）を見てみたい人には案外ウケるかもしれません。
『釣りバカ』『岸和田少年愚連隊　カオルちゃんシリーズ』『ポリスアカデミー』なんかが大丈夫な人は是非試してみてもらいたいですね。私は大好きな作品です！

当時、私が小学1年生の時に松竹の寅さんに東映が対抗して上映していた映画です。ついにデジタルリマスターされて復活した映像はため息モノでした。菅原文太はもちろんですが梅宮辰夫、上沼えみこなどの２７年前の貴重な映像がつい最近撮影されたかのような錯覚すら覚えるくらい綺麗にリマスターされており、感動しました。

僕がうまれた頃の時代の雰囲気が感じられて良かった。話は大体いつものパターン。

この作品に登場する俳優ひとりひとりがとても若く、懐かしいの一言です。
内容としては、ドタバタといつものように繰り広げられ、退屈はしませんでした。

行く先々で、ケンカとトラブルをひきおこすトラック運転手の話。