天国の駅

男性陣、大熱演でした。
１：西田敏行氏　
２：津川雅彦氏（この方の真骨頂なので当然といえば当然）
３：三浦友和氏　　
私の大好きな丹波哲郎氏はいつも通りです。もちろんいい意味でです。

吉永小百合様の
（別に私はファンでもないし、崇拝してもいないんですが
　世間の風潮に流され、ついこう呼んでしまいます。）
初の汚れ役ということで、公開当時話題になっていた作品。
私も観たい気はしていたんですが、
何となく観そびれているうちに最近まで忘れてました。

汚れ役って、死刑囚って意味だけだと思ってたんですが、
こういう意味も含んでたのか！と驚きました。
三浦友和氏の悪人役も珍しいんじゃないでしょうか。
小百合様汚れ役の話題性のためか、
当時取り上げられていた記憶がないんですが、
結構悪くない、いやなかなかサマになってると思いました。
誠実な青年役のイメージが強いので、更に効果的だったのかもしれません。

役柄は、さすが小百合様。
死刑囚ですが悪女ではないです。
美しく、優しく生まれたことが仇となって
幸せになれなかった悲劇の女性がハマりまくってます。
この、殺人を犯してなお、純な感じ。
こうならざるを得なかった宿命の悲哀。
小百合様以外では、感じることができなかったように思います。

モデルはおそらく実在の人物なのでしょうね。
予測ですが、小百合様ほどの美人ではないものの
どこか雰囲気のある女性なのではないかと感じました。

この作品を観る限りでは、
穏やかにひっそりと生きていたかっただけなのに
それを許されなかった哀しい女性です。
処刑されることで初めて安寧の地へと導かれたのではないかと思いました。
彼女にもし、その美しさに見合うだけのしたたかさが備わっていれば
こんな結末は辿らなかったのでしょうが、
まったく悲哀もない話になっていたと思います。

吉永小百合の、濡れ場が話題を呼んだ作品。

しかも、自慰をするシーンなんかもあって、あまりに純すぎるのでちょっとピンとこなかったのですが。。。

三浦友和がけっこう悪役ででてましたが、あまりにハンサムすぎて、似合わない。。。
今はいい味出してるんですが、彼は若いとき、いまいちの演技力でしたからねぇ。。

なんといっても西田敏行がよかったです。
一途な思いが伝わって涙しました。。

傑作です。

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吉永小百合に西田敏行に津川雅彦・・その他、名優揃いで、固めたこの映画は抜け目なくすばらしくうま出来上がっています。
これが、ちゃちな俳優だと、この映画は陳腐に終わってた気がする。さすが名優達の腕のすごさを感じた。
清純派女優の吉永小百合のラブシーンは体当たりの演技、あそこまでよくやったな〜。
あと、津川雅彦の狂った女房役の白石加代子なんて、もうコワスギ！(^_^;)

妙ににリアルに起こりそうな事件で、
実話ぽく仕上がってますが、実話ではないんですよね？

加代が出会う男はみな、加代を自分の所有物、人形みたいに扱うなか、
西田敏行演じるターボだけが、純粋に加代を想っていた。
殺人を犯した後、警察の手から逃げるふたりは、必死だが、
道すがら雪合戦したり、虹を見て泣いたり・・
あふれる幸せな愛をやっと見つけた加代だったが
時すでに遅し・・。
最後の死刑台のシーンは、目隠しをしたときに髪を気にしたり、口紅を塗ったり、女であることを強調したかったのかもしれないが、死刑台のシーンないらなかったかもー。
この映画の前に”赤い月”を観たのだが、
どちらも”女の愛”がテーマの映画だと思うが、
赤い月の波子より、
林葉加代のキャラクターの方が共感できることはいうまでもない。

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清純派吉永小百合が、殺人者を演じるというのもすごいけど、濡れ場のシーンもあり、どきどきしてみました。
まさに壮絶な人生。　
西田敏行演じる純粋な心の知的障害者との純粋な愛に、胸があつくなりました。

何よりも存在感があったのは、でもやっぱり、片桐はいりかな。すっごく怖かった。　顔が。　

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　小百合さんといえば最近はＣＭでしかお目にかからないのですが、この映画のころと全然変わらないのはなぜ？かなり上の人と結婚したころは話題になりましたが、子供はいないのですよね。だから生活感がないのかな。
　この映画、封切り当時に映画館でみました。傑作だと思いました。西田としゆきが片目のターボというちょっとおつむの弱い男を演じていますが、コミカルな演技が多い人ですが、こういうシリアスな役でこそ味がでるのだと思います。
　殺人者の映画ですが、致し方なく殺してしまい、逃亡者となった、女の悲劇がここにあります。小百合さんはいつまでも綺麗です。まさに「女優」だと今現在でも実感しております。