銀河鉄道９９９（劇場版）

当時劇場で、そして何故か一人でこの作品を観に行った。
主人公の鉄郎は15歳。
私は14歳。
まさしく鉄郎の旅に自分の姿を重ねて観ていた。
だから感動も一入 だった。

それから30年以上が過ぎ、改めて観ると
作品的にはダイジェストのようで、かなり内容は浅く、
実は機械人間は悪という図式もあまりに主張が乱暴すぎて
ツッコミどころが満載の作品だった。
かなり自分の記憶の中で作品を美化していたようだ。

それでもやはりこの作品には思い入れがある。
故人となり今はもう新しいナレーションを聞くことの出来ない
城 達也 の渋いナレーションもグッとくる。
また短足ブサイク（劇場版はやや男前）な主人公が、
「男はタフでなければ生きて行けない。
優しくなれなければ生きている資格がない 」を実践し、
男の価値は容姿で決まらないという松本零士作品の多くに流れている
哲学が、少年たちの心を勇気づけた。
さらにメーテルは多くの少年のあこがれであった。

30年の時を経て、この作品で素直に感動できたあの頃の自分を懐かしく思う。
しかしそれはかなわないだろう。
この映画はまさに私の青春の幻影だ。

さらば青春の日々よ。

さらば銀河鉄道999・・・・

　視聴者の顔色ばかりをうかがう今のアニメ作品と違い、この当時のアニメーションは、良い意味で原作者の人生観のおしつけが強く、それが観るものと共感したとき、非常に良い作品として生きるのだと思う。あとにも先にも日本のアニメーションの頂点であったような気がする。

３０年ぶりくらいに鑑賞して見ましたが、結構ＴＶ版のエピソードをかいつまんだような、忙しい作りだったんですね。
やはり名作と言われた２作目の方がじっくり腰を据えて観られるような感じもします。

しかしながら、当時の少年が夢見ていた銀河鉄道に再び乗れた喜びは隠しきれませんでした。
始終ニヤニヤしながら観ており、最後は本当に涙ぐみそうになりましたよ。

松本アニメで言う｢男｣はやはりハーロックであり、それを目指す少年が鉄郎なんでしょうね。
社会人になって、いい大人になった今、ハーロックの言葉、「負けると分かっていても戦わなくてはならない時がある」という言葉が改めて身に沁みます。
そして問いかけてみたくなります。
今、私は｢男｣ですか？

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30年も前の作品、私が小学生の頃に映画館で母と見た思い出の映画。音楽・映像・話の構成どれも最高だと思います。

初めからテンポ良く進んでいきます、始まって10分くらいで鉄郎の過去が明かされます。機械化人間に“人間狩り”によって母親を殺されてしまいます。いきなりここで泣かされます。
それを期に彼は機械の身体になって復讐しようと誓う。ここから機械の身体になることにやけに固執してしまいます。
メーテルと出会い旅する事になるのだが、彼女の役目とは！？凄い複線が引かれてます！

途中エメラルダスやハーロックが登場します。ここは劇場版ならではのお約束ってとこでしょうか！？当時、劇場ではここで盛り上がりますｗ
意外な事なんですがエメラルダスってトチローに一途だったんですね・・・私、『ハーロックの情婦』くらいだと思ってました・・・

旅していく内に母の仇“機械伯爵”の存在を知り、根城である“時間城”へ乗り込もうとするのだが未熟な彼には困難極まりない。
そして時間城内で見た物は・・・母の剥製であった・・・。

いろんな困難を乗り越え、やがては『生身の身体でいよう』と成長していく鉄郎。

終盤、メーテルは自分の秘密が知られたせいか弱気になるのだが、鉄郎がたくましく成長し彼女を引っ張って行くのである、いつのまにか旅するうちに大人になっていったのだ。
ずっと一緒に旅したいと言う鉄郎だが
メーテルは諭す自分は『青春の幻影』なのだと・・・。


名作と言うものはいつまでも色褪せない。
もしくは、当時の感動を呼び起こすのだろう。
非常に良い作品でした。ラストのゴダイゴの曲が流れるとこなんて最高ですね♪鳥肌立ちますよ！
30年も前の古臭い作品だと思われそうですが、今でも十分楽しめると思います。古臭く感じるかもしれませんが「命の大切さ、はかなさ」も感じられると思います。

昭和40年代産まれの方くらいにベストマッチでしょうか！？
子供さんと見られるのも良いかと思います。
最近のアニメにやや飽きた方にも新鮮かと思います。
万人向けの映画で楽しめます！オススメです！

久しぶりに観て心が奮えました！これぞ映画の醍醐味！リバイバル上映しないかなぁ。珠玉の名作！オススメ！