妖怪大戦争

子供のころ、劇場でこの映画を見たといえば、年がわかってしまいます。書割、操演、着ぐるみ、お面、セットで描かれる江戸の妖怪世界ですが、リアルから余りに離れているが故に、かえって不思議な幻想世界を作り上げています。ＣＧを見慣れていると、一種、異様な魅力を感じます。カレル・ゼマンのアニメーションを見たときと同じような、強烈な魅力です。関西弁やら江戸弁やら熊本弁やら、日本各地の方言をしゃべる妖怪たちは、子供のころはその子供騙しに思えてがっかりしたものですが、今見ると実に微笑ましく、楽しめました。最初のバビロニアの場面などは『日本沈没』などにもつながるスペクタクルシーンで迫力満点ですし、妖怪ダイモンもなかなかカッコいいです。確かに子供向けの映画ではありますし、昔の映画なので安っぽい感じはしますが、私は好きです。大人になった今こそ、この映画の本当の面白さが味わえるような気がします。新作『妖怪大戦争』には劣りますが、見て損はありません。

子供の頃は恐かったのに、さすがに大人になって見直してみるとそう恐くはなく（そりゃそうか）、時間も短いので観やすいです。なぜか女の幽霊にエロスを感じてしまう。幽霊がそれぞれいい味だしてます。リメイク版も楽しみです。
西洋の妖怪ダイモンの中に入っているのは、これまた橋本力さん。なんやかんや言ってこの時期忙しかったんでしょうね。尊敬してます。

作品名で検索して　まだまだ話題作だし
まったくもって今年公開作品だと思い込んじゃいました。

やられたー。とほほ。みなさんも気をつけてー。

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平成版妖怪大戦争を見て、借りるのを思いついた今作品。

制作年代等を考えても比べちゃあいけないのは分かってました。
しかし、やっぱり比べてしまう。
大映さんだから、やっぱりガメラなんかのイメージが画面から伝わってきます。ジオラマなんかまさにガメラワールドです。

いきなり外国から始まるシーンにわくわくしちゃいますが、
最後はやっぱりな、の一言です。

出てくる妖怪たちは、幽霊と区別してない手作り感満載の可愛さで、
戦うシーンも「妖怪大戦争」ならぬ「妖怪小競り合い」ってなもんです。

だけどやっぱりいいですね。
あの時代の映画。
一生懸命造ってて。

ストーリーも無理があって、セットも陳腐で、
だけどほんわかしてて、所々ぐっとくるしーんもあったりしちゃって。

平成　神木クン版を見た後にこれを見る方、
決して比べちゃあいけません。
これは独立した大映映画です。

昔のほんわかのんびり手作り妖怪達に会いたい方のみに
オススメです。

むか〜し、映画館で見たときは（確か、ゴジラかガメラの映画と併映でやってた。）もうちょっと面白かった気がしたのですが、この時代に改めて見ると、やっぱ無理があるかな…。
でも子供が見るならそれなりに楽しめそうですけど。