ナチュラル

この映画は2度見たがおもしろいねえ。いくら野球の才能があっても、いい気になっていると魔が差すこともある。悪い女に惹かれてしまうんだね。昔禁煙パイポの宣伝に「私はこれで会社をやめました。」というのがあったが「私はこれで野球をやめました。」。16年後また野球がやりたくなってメジャーに復帰、主人公の孤独な戦いが始まるのだ。しかしこの男、また悪い女にひっかかる。馬鹿な男だねえ。しかしこの男、むっつり助平なだけで、全然悪気はない、野球一心のくそ真面目な男なのである。
この映画のラスト近くで「ある秘密」が明かされる。なんだかシックス・センスみたいになってきてしまったが、それほど大げさな秘密ではない。でもそれが私の心には妙にひっかかるんだよね。これは男の身勝手な映画なので、ひょっとすると女性が見ると頭にくるかもしれない。でもこれが男のロマンなんだよね。
それからＳＡＶＯＹ　ＳＰＥＣＩＡＬのバットの男の子がとてもかわいく、いい味を出していた。
ラストは2人の男の子に対する主人公の限りない想いが感じ取られ、感動的な映画に仕上がっている。

1984年(アメリカ)バリー・レヴィンソン監督作品。

「趣味は洋画さん」のレビューを読まなければ、一生観る機会が
なかったと思います。ありがとうございます。

とにかく面白いです。
「野球映画」と一括りに出来ない、大人の寓話的な映画です。
本当に数奇な半生を送ったロイ・ハプス(ロバート・レッドフォード)の物語りです。

20歳でシカゴカブスの入団試験を受けるため、ロイは列車に乗ります。
そこで自己紹介してきた色っぽい熟女(バーバラ・ハーシー）。
ホテルに着くとその女から、呼び出しの電話がかかります。
出かけたロイは、黒服に喪服のベールを被ったその女に、銃撃されてしまうのです。
野球選手の夢が断たれるここまでが、たったの10分です。
一気にに映画の世界に引き込まれました。
いきなり出会い頭のアッパーパンチ。
ズシリと効きます。

次の場面では、16年が経っていて、36歳のロイ(演じるレッドフォードは、なんと48歳近い)
そのロイがニューヨーク・ナイツに入団する場面に変わっています。
題名の「ナチュラル」とは、ここでは「天性の才能の持ち主」の意味だとか。
確かにロイは野球の天才。
真っ芯に当たればすべて大ホームラン。

ベンチ要員だったロイを監督が起用すると、ナイツは快進撃が始まり遂には、ワールドシリーズに出場する迄になります。
しかしここまでに、またまた悪い女・キム・ペーシンガーに引っ掛かるやら、
彼女のパトロンの野球賭博の胴元とかの悪巧みがあったり、
ロイの胃の中から、16年前の弾丸がみつかり、それが悪さをして、死にかけたり、
韓流映画並みのジェットコースター・ムービーなのです。

まだまだ隠し玉がありますが、この辺でやめにします。
ラストは是非ご覧になって確かめてくださいね。
古い映画と侮れないサービス満点の娯楽作でした。

昔もみたことがあった気がしましたが、再度観てみました。
レッドフォードがもう５０歳近いのに、２０代から３６歳くらいまでを演じている。
おじいさんジャン！！！と思ってしまった。

ハンサムは、ハンサムだけど。

お話としては結構面白かった。
何が「ナチュラル」なんだろう。
グレン・クローズが若くてかわいいのが印象的。
キム・ベイシンガーもしかり。

なんか不思議な映画だ。

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この映画はロバート・レッドフォードが主演の1984年の野球映画です。

結構楽しめる！映画でした。
なぜならロバート・レッドフォードのユニフォーム姿が似合わない（爆）
そして当時すでに40代後半であった彼が20代前半（そのくらいだと思う）を演じている。
特殊メイクとかそんなのなしで。

む、無理でしょう（笑）

でも、若々しさを必死にだそうとしてましたね、顔のアップもあんまりなかったし。

それにこの映画、本当に現実ではありえない映画的なことばかりで逆に新鮮でした（笑）
だって、最近の映画って妙にリアルでしょ（笑）
だからオチの読める映画っていうんでしょうか、話がうまくいきすぎだったり結構おもしろいです。

ロバート・レッドフォードに、こういう映画を求めるのもたまにはいいのではないでしょうか。

「３５歳にして“奇跡のルーキー”として活躍する事になった男ロイ・ホッブス」の半生を描いた映画ですが、
演じたロバート・レッドフォードは、４０代後半（というよりほぼ５０歳くらい）。
だから、ロバート・レッドフォードによる、ロバート・レッドフォードのための、スター映画なわけですが、
妙にアップが少ない気がします。
いくら永遠の美青年であるロバート・レッドフォードも５０歳間近で、
３５歳（冒頭なんて２０歳前後を演じている！！）には見えないのが欠点の映画です。

しかし、前途洋洋、才能あふれる若者が不幸な事件（少し意味不明な）に巻き込まれ、
やっと掴んだメジャーの座にもなんか不穏さ（そしてイマイチ盛り上がりに欠けるストーリー）なのに、
徹頭徹尾さわやかな雰囲気を失わないのは、やはりロバート・レッドフォードが演じているからに
他ならないと思います。

個人的には、リチャード・ファーンズワース（『ストレイトストーリー』の主演が有名）の大ファンなので、
彼が味のある役で出演していてうれしかったです。
『危険な情事』以降、悪役をやらせるとすばらしいというイメージで、美人女優という路線から外れてしまった
グレン・クローズも白いワンピースが似合い、とても美しかったです。

やっぱり、メジャーリーグって、夢なんだなとしみじみします。