道頓堀川 / 松坂慶子
全体の平均評価点: (5点満点)
(10)
解説・ストーリー
宮本輝原作の同名小説を元にした巨匠・深作欣二監督作。ビリヤードを巡って対立する父と子の因縁、絵描きを志す貧しい青年と小料理屋を営む元芸者の恋など、さまざまな人間たちが織りなす愛と憎しみの情念が鮮烈に描かれる。
宮本輝原作の同名小説を元にした巨匠・深作欣二監督作。ビリヤードを巡って対立する父と子の因縁、絵描きを志す貧しい青年と小料理屋を営む元芸者の恋など、さまざまな人間たちが織りなす愛と憎しみの情念が鮮烈に描かれる。
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「道頓堀川」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
宮本輝原作の同名小説を元にした巨匠・深作欣二監督作。ビリヤードを巡って対立する父と子の因縁、絵描きを志す貧しい青年と小料理屋を営む元芸者の恋など、さまざまな人間たちが織りなす愛と憎しみの情念が鮮烈に描かれる。
「道頓堀川」 の作品情報
「道頓堀川」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
道頓堀川の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
122分 |
|
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DA9306 |
2005年08月27日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
5枚
|
0人
|
1人
|
道頓堀川の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
122分 |
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1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DA9306 |
2005年08月27日
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在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:10件
松坂慶子さま
1982年といえば、オレは♪盗んだバイクで走り出す〜♪な年頃。実は映画館へ観に行ったんですこれ。同じクラスのヤツ(もちろん野郎)と。どういう経緯でそいつと行くことになったのかは憶えていませんが、本作を観た目的はただひとつ、松坂慶子さま・・・(正確に言うと)の濡れ場。
当時15やそこらのガキからしたら、30歳の松坂慶子さまはくらくらするほどの大人の女性。映画中盤の、相手役真田広之との小料理屋2階の狭い部屋での濡れ場をドキドキしながら観ていたことだけよく憶えています。
で、懐かしさも手伝って、実に20年以上ぶりに観直してみました。
すでに、劇中での松坂慶子さまは、今のオレにとっては年下の女性。綺麗なのは間違いなく綺麗だと思いつつ、妙にオーバーアクト気味なところが気になってしまったり、濡れ場にしてもこんなにあっさりやったかなみたいな印象で、やっぱ時の流れを感じてしまいました。
けど、その反面、ドラマ部分に思いのほか入り込み、しっぽりと観てしまったのでした。
美大に通いながら、絵描きをめざす邦彦(真田広之)、邦彦の同級生で日本一のハスラーをめざす隆夫(佐藤浩市)、隆夫の父親(山崎努)。この3人を軸に描かれる道頓堀川のほとりに暮らす人々の人間模様。いやほんと、よかったです。
また、真田広之、佐藤浩市という現在の日本映画には欠かすことの出来ない同い年の二人の俳優の、22歳という若さにまかせた初々しい演技を見るだけでも、なかなか貴重といえるかもしれません。
DVDの特典映像に、当時の関係者へのインタビューが収録されていたのですが、原作とは違うラストをめぐって原作者宮本輝ともめた話とか、主演なのに先の3人が軸になったストーリーで自分の出番が少ないことにジレンマを感じた松坂慶子さまが、軽いうつ状態になってしまった話とか、ちょっと興味深い話が聴けました。
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悲し過ぎる結末
投稿日:2010/05/03
レビュアー:獅子丸主婦
真田さんが、アクション専門俳優から演技派俳優も出来るんだよ〜と、言わしめた初めての映画であります。貧弱な美大生を、うまく演じております。映画全編、体の筋肉を隠した服装をしておりますが、店の看板の絵に色を塗るシーンで、半袖Tシャツとオーバーオールの服装なのですが、Tシャツの袖丈が短すぎて筋肉隆々がバレております。(もっと、袖丈長くダブダブしたTシャツ着ないとね)邦彦とまち子さんが、結ばれるシーンもやはり、運動禁止して抑えたつもりでしょうが、筋肉が目立ちました。。(まち子さん、初めての男の子に教えている割には、感じ過ぎじゃ〜ありませんか??邦彦が、感じて恍惚としてるのは分かるけど。。)
原作じゃ、ハッピーエンドなのに深作監督のモラルとして、悲しい結末になってしまっています。あれじゃ、原作者の宮本輝さんも怒るってものです。。
しかし最後、邦彦が腹を包丁で刺されてしまう立ち回りシーンは、
やはりJAC色が出てしまってますね。。普通、貧弱な男子だったら刺された時点で、気を失ってますよ。ふと、「吼えよ鉄拳」の冒頭シーンの、双子の兄が殺される場面と似てるな〜と思ってしまいました。。しかし、まち子さん可哀想過ぎます!泣けてくる。。
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映画の中で生きている
投稿日:2006/07/08
レビュアー:サファイア
原作というのは.”原作”でしかなくて、映画となると監督の考えや思いで印象が違うものになってしまうんだなとつくづく感じました。設定とタイトルは同じでも.やっぱり宮本輝さんの小説とは別物だと考えてみた方がいい感じでした。原作は.なんとなく暗く濁った川を遠くから眺めている印象でしたが.映画ではその川に飛び込んで行きそうな勢いを感じました。でも.原作.映画共に人間の明暗.若さがもっている無鉄砲さやそこから抜け出したい苛立ち.大人がもっている後悔している過去や若さに対する嫉妬や老婆心...人間臭さは十分に伝わってきました。
そして映画をみて全体に感じたあの雰囲気は.深作監督独特のものだと思いました。俳優全てが人間臭い魅力と躍動感.生きているという実感が溢れているのです。松坂慶子さんの少し大人のために冒険を恐れてしまっている心情.真田広之さんの若さ溢れる真直ぐさと衝動.佐藤浩市さんの親に反発する心と親を欲している心.山崎努さんの子供だから真っ当に生きて貰いたいという心...本当に生きている実感がある人たちは魅力的に色っぽく映ることができるんだと思います。深作さんはものすごく人間の心を大事にして.愛し愛された人なのだろうと思います。
そして.原作と全く違ったラストシーンは深作監督のこだわりというかモラルだったんだなとメイキングをみて知りました。仲間意識や人間同士の繋がりを一番大事にする人の最終的な解釈なのかもしれないと自分は思いました。自分はちょっと好きじゃないけれど...
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原作とは全く別物だが深作の腕で何とか処理した。
宮本輝の作品は殆ど読破したが彼の原作の映画、TVの殆どは他の例に漏れず全く別物となる。原作のテイストを上手く処理したのは小栗の「泥の河」、是枝の「幻の光」位か。本作も原作と比較すれば殆ど完璧に原作の体を残していない。小説の中のビリヤードの一部を拝借しているだけで全く別物である。ここまで変えていて原作と銘打って作っていいものだろうか。しかし、名匠深作の腕で一つのオリジナル作品として観れば見せ場はある。この作品を救っているのは山崎努である。クライマックスの息子役佐藤浩一とビリヤード勝負のシーンは親父が勝負事の汚さ、狡さ、非情さを息子に完膚なき迄に叩き込んで見応えがある。松坂慶子は一番色っぽかった時期で真田とのラブシーンは照明がいささか暗かったのは残念だがエロかった。以後も「蒲田行進曲」「火宅の人」でも深作は松坂を脱がしたが噂の通り深作は松坂をやっちゃったんじゃないかと思う。色っぽさが違う。残念なのはラスト、唐突に真田が路上で刺殺されて凄く違和感を感じた。無理やり悲恋話にして終わらせたかったかの様な展開である。勿論原作にはこんな場面はない。
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どんな題材でもそれなりにさばける深作。
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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東映実録路線の終焉から深作欣二は様々なジャンルに触手を伸ばしていった。大型時代劇「柳生一族の陰謀」「魔界天生」で大当たりをとり、SF大作「宇宙からのメッセージ」「復活の日」で賛否はあるが話題にはなった。それと彼がしばらくの間、がっぷり組んでいった相手が松坂慶子である。彼が「蒲田行進曲」「火宅の人」で新たなジャンルで評価を高める前に放ったのが本作である。当時映像化作品の多かった芥川賞作家、宮本輝の川三部作の最終作なのが本作なのだがこれを深作は原作とは全く異なる自分のカラーに作りかえた。当時宮本の作品はかなり映画、テレビで映像化されたのだが、ほぼ殆どが原作の良さを殺してしまって、つまらなくしてしまった。唯一、原作のイメージを映像化したのは自分の知る限りでは小栗康平の代表作になった「泥の川」、是枝裕和の出世作になった「幻の光」位だ。ただ、他の多くの凡作とは異なり深作は原作とは全く違う世界にしてしまってはいるが、流石に匠なのでその実力で別の新たな面白い世界を構築したので本作は捨てがたい。深作はこの作品をビリヤードで繋がる山崎努の親父とそれに反抗する息子の佐藤浩市に焦点を絞った。これが成功している。クライマックスのこの両者のビリヤード対決は見応えがある。本来の主役は誠実な苦学生役の真田広之なのだが、明らかに深作はこの親子の方に感心を持っている。ビリヤードの勝負の世界の汚さ、厳しさを山崎は自惚れて思い上がった息子の浩市にイヤという程、叩き込むのだ。最近、出版された邦画評論家、春日太一のムック本「深作欣二 現場を生きた、仁義なき映画人生」に浩市のインタビューが載っていて本作についても述べていて面白かったのが、クライマックス、浩市が山崎にビリヤードでコテンパンにやられて屈服して泣き崩れるシーンを撮った時に浩市は山崎の前で両膝をついたそうだ。すると深作が「浩市くん、片膝にしてくれないか。」って云われて「僕の気分は片膝じゃないんですよ。両膝なんですよ!」って浩市が返した。すると深作が「いや、それだと様が悪いんだ。片膝にしてくれ。」と。でも「嫌だ。俺の気分はこっちなんだ!」って23歳の小僧がと、浩市が当時の自分自身について述べている。(デビュー間もない頃から生意気だったんだね。)浩市はその時を、以下の様にコメントしている。「多分、作さんは親父の事を思い出したんじゃないかな。「親子二代で全く言う事を聞かねえ役者だ。」と思ったんだろうなぁと。それからパッタリです。当然呼ばれなくなって、作さんとの仕事はしばらくありませんでした。」浩市がそう思ったのは以前、三国からこう聞いていたからだそうだ。「「狼と豚と人間」の時は俺が全然言うことを聞かないから深作が泣いていたよ。」(そう云えば、この両者その後全然組んでいないんじゃないか。「仁義なき戦い」のスタート前、当初金子信雄演じる山守親分の役は三国が候補だったそうだから、深作は嫌で、ごねたんじゃないだろうか。)それから深作と浩市は10年程経って漸く両者は「忠臣蔵外伝 四谷怪談」で再び組んで共にこの作品で評価を更に上げた。上記の深作のムック本は現場の役者、裏方等による、当時の現場での深作についてのコメントばかりで構成されていて自分の記憶している印象的な数多くのシーンのエピソードがごろごろ飛び出してきてめちゃ面白かった。彼のチームが「深作組」という名称を「深夜作業組」と称される程、タフな現場でありながら、スタッフ、キャストにどれだけ愛されていたかがよく分かる。
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ユーザーレビュー
松坂慶子さま
投稿日
2006/05/21
レビュアー
ぶわつ
1982年といえば、オレは♪盗んだバイクで走り出す〜♪な年頃。実は映画館へ観に行ったんですこれ。同じクラスのヤツ(もちろん野郎)と。どういう経緯でそいつと行くことになったのかは憶えていませんが、本作を観た目的はただひとつ、松坂慶子さま・・・(正確に言うと)の濡れ場。
当時15やそこらのガキからしたら、30歳の松坂慶子さまはくらくらするほどの大人の女性。映画中盤の、相手役真田広之との小料理屋2階の狭い部屋での濡れ場をドキドキしながら観ていたことだけよく憶えています。
で、懐かしさも手伝って、実に20年以上ぶりに観直してみました。
すでに、劇中での松坂慶子さまは、今のオレにとっては年下の女性。綺麗なのは間違いなく綺麗だと思いつつ、妙にオーバーアクト気味なところが気になってしまったり、濡れ場にしてもこんなにあっさりやったかなみたいな印象で、やっぱ時の流れを感じてしまいました。
けど、その反面、ドラマ部分に思いのほか入り込み、しっぽりと観てしまったのでした。
美大に通いながら、絵描きをめざす邦彦(真田広之)、邦彦の同級生で日本一のハスラーをめざす隆夫(佐藤浩市)、隆夫の父親(山崎努)。この3人を軸に描かれる道頓堀川のほとりに暮らす人々の人間模様。いやほんと、よかったです。
また、真田広之、佐藤浩市という現在の日本映画には欠かすことの出来ない同い年の二人の俳優の、22歳という若さにまかせた初々しい演技を見るだけでも、なかなか貴重といえるかもしれません。
DVDの特典映像に、当時の関係者へのインタビューが収録されていたのですが、原作とは違うラストをめぐって原作者宮本輝ともめた話とか、主演なのに先の3人が軸になったストーリーで自分の出番が少ないことにジレンマを感じた松坂慶子さまが、軽いうつ状態になってしまった話とか、ちょっと興味深い話が聴けました。
悲し過ぎる結末
投稿日
2010/05/03
レビュアー
獅子丸主婦
真田さんが、アクション専門俳優から演技派俳優も出来るんだよ〜と、言わしめた初めての映画であります。貧弱な美大生を、うまく演じております。映画全編、体の筋肉を隠した服装をしておりますが、店の看板の絵に色を塗るシーンで、半袖Tシャツとオーバーオールの服装なのですが、Tシャツの袖丈が短すぎて筋肉隆々がバレております。(もっと、袖丈長くダブダブしたTシャツ着ないとね)邦彦とまち子さんが、結ばれるシーンもやはり、運動禁止して抑えたつもりでしょうが、筋肉が目立ちました。。(まち子さん、初めての男の子に教えている割には、感じ過ぎじゃ〜ありませんか??邦彦が、感じて恍惚としてるのは分かるけど。。)
原作じゃ、ハッピーエンドなのに深作監督のモラルとして、悲しい結末になってしまっています。あれじゃ、原作者の宮本輝さんも怒るってものです。。
しかし最後、邦彦が腹を包丁で刺されてしまう立ち回りシーンは、
やはりJAC色が出てしまってますね。。普通、貧弱な男子だったら刺された時点で、気を失ってますよ。ふと、「吼えよ鉄拳」の冒頭シーンの、双子の兄が殺される場面と似てるな〜と思ってしまいました。。しかし、まち子さん可哀想過ぎます!泣けてくる。。
映画の中で生きている
投稿日
2006/07/08
レビュアー
サファイア
原作というのは.”原作”でしかなくて、映画となると監督の考えや思いで印象が違うものになってしまうんだなとつくづく感じました。設定とタイトルは同じでも.やっぱり宮本輝さんの小説とは別物だと考えてみた方がいい感じでした。原作は.なんとなく暗く濁った川を遠くから眺めている印象でしたが.映画ではその川に飛び込んで行きそうな勢いを感じました。でも.原作.映画共に人間の明暗.若さがもっている無鉄砲さやそこから抜け出したい苛立ち.大人がもっている後悔している過去や若さに対する嫉妬や老婆心...人間臭さは十分に伝わってきました。
そして映画をみて全体に感じたあの雰囲気は.深作監督独特のものだと思いました。俳優全てが人間臭い魅力と躍動感.生きているという実感が溢れているのです。松坂慶子さんの少し大人のために冒険を恐れてしまっている心情.真田広之さんの若さ溢れる真直ぐさと衝動.佐藤浩市さんの親に反発する心と親を欲している心.山崎努さんの子供だから真っ当に生きて貰いたいという心...本当に生きている実感がある人たちは魅力的に色っぽく映ることができるんだと思います。深作さんはものすごく人間の心を大事にして.愛し愛された人なのだろうと思います。
そして.原作と全く違ったラストシーンは深作監督のこだわりというかモラルだったんだなとメイキングをみて知りました。仲間意識や人間同士の繋がりを一番大事にする人の最終的な解釈なのかもしれないと自分は思いました。自分はちょっと好きじゃないけれど...
原作とは全く別物だが深作の腕で何とか処理した。
投稿日
2011/08/24
レビュアー
CCR
宮本輝の作品は殆ど読破したが彼の原作の映画、TVの殆どは他の例に漏れず全く別物となる。原作のテイストを上手く処理したのは小栗の「泥の河」、是枝の「幻の光」位か。本作も原作と比較すれば殆ど完璧に原作の体を残していない。小説の中のビリヤードの一部を拝借しているだけで全く別物である。ここまで変えていて原作と銘打って作っていいものだろうか。しかし、名匠深作の腕で一つのオリジナル作品として観れば見せ場はある。この作品を救っているのは山崎努である。クライマックスの息子役佐藤浩一とビリヤード勝負のシーンは親父が勝負事の汚さ、狡さ、非情さを息子に完膚なき迄に叩き込んで見応えがある。松坂慶子は一番色っぽかった時期で真田とのラブシーンは照明がいささか暗かったのは残念だがエロかった。以後も「蒲田行進曲」「火宅の人」でも深作は松坂を脱がしたが噂の通り深作は松坂をやっちゃったんじゃないかと思う。色っぽさが違う。残念なのはラスト、唐突に真田が路上で刺殺されて凄く違和感を感じた。無理やり悲恋話にして終わらせたかったかの様な展開である。勿論原作にはこんな場面はない。
どんな題材でもそれなりにさばける深作。
投稿日
2021/09/28
レビュアー
CCR
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東映実録路線の終焉から深作欣二は様々なジャンルに触手を伸ばしていった。大型時代劇「柳生一族の陰謀」「魔界天生」で大当たりをとり、SF大作「宇宙からのメッセージ」「復活の日」で賛否はあるが話題にはなった。それと彼がしばらくの間、がっぷり組んでいった相手が松坂慶子である。彼が「蒲田行進曲」「火宅の人」で新たなジャンルで評価を高める前に放ったのが本作である。当時映像化作品の多かった芥川賞作家、宮本輝の川三部作の最終作なのが本作なのだがこれを深作は原作とは全く異なる自分のカラーに作りかえた。当時宮本の作品はかなり映画、テレビで映像化されたのだが、ほぼ殆どが原作の良さを殺してしまって、つまらなくしてしまった。唯一、原作のイメージを映像化したのは自分の知る限りでは小栗康平の代表作になった「泥の川」、是枝裕和の出世作になった「幻の光」位だ。ただ、他の多くの凡作とは異なり深作は原作とは全く違う世界にしてしまってはいるが、流石に匠なのでその実力で別の新たな面白い世界を構築したので本作は捨てがたい。深作はこの作品をビリヤードで繋がる山崎努の親父とそれに反抗する息子の佐藤浩市に焦点を絞った。これが成功している。クライマックスのこの両者のビリヤード対決は見応えがある。本来の主役は誠実な苦学生役の真田広之なのだが、明らかに深作はこの親子の方に感心を持っている。ビリヤードの勝負の世界の汚さ、厳しさを山崎は自惚れて思い上がった息子の浩市にイヤという程、叩き込むのだ。最近、出版された邦画評論家、春日太一のムック本「深作欣二 現場を生きた、仁義なき映画人生」に浩市のインタビューが載っていて本作についても述べていて面白かったのが、クライマックス、浩市が山崎にビリヤードでコテンパンにやられて屈服して泣き崩れるシーンを撮った時に浩市は山崎の前で両膝をついたそうだ。すると深作が「浩市くん、片膝にしてくれないか。」って云われて「僕の気分は片膝じゃないんですよ。両膝なんですよ!」って浩市が返した。すると深作が「いや、それだと様が悪いんだ。片膝にしてくれ。」と。でも「嫌だ。俺の気分はこっちなんだ!」って23歳の小僧がと、浩市が当時の自分自身について述べている。(デビュー間もない頃から生意気だったんだね。)浩市はその時を、以下の様にコメントしている。「多分、作さんは親父の事を思い出したんじゃないかな。「親子二代で全く言う事を聞かねえ役者だ。」と思ったんだろうなぁと。それからパッタリです。当然呼ばれなくなって、作さんとの仕事はしばらくありませんでした。」浩市がそう思ったのは以前、三国からこう聞いていたからだそうだ。「「狼と豚と人間」の時は俺が全然言うことを聞かないから深作が泣いていたよ。」(そう云えば、この両者その後全然組んでいないんじゃないか。「仁義なき戦い」のスタート前、当初金子信雄演じる山守親分の役は三国が候補だったそうだから、深作は嫌で、ごねたんじゃないだろうか。)それから深作と浩市は10年程経って漸く両者は「忠臣蔵外伝 四谷怪談」で再び組んで共にこの作品で評価を更に上げた。上記の深作のムック本は現場の役者、裏方等による、当時の現場での深作についてのコメントばかりで構成されていて自分の記憶している印象的な数多くのシーンのエピソードがごろごろ飛び出してきてめちゃ面白かった。彼のチームが「深作組」という名称を「深夜作業組」と称される程、タフな現場でありながら、スタッフ、キャストにどれだけ愛されていたかがよく分かる。
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道頓堀川