トラ・トラ・トラ! / マーティン・バルサム
トラ・トラ・トラ!
/リチャード・フライシャー
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(58)
解説・ストーリー
1941年12月8日の日本軍による真珠湾攻撃の全容を、日米合作オールスター・キャストで映画化した超大作。巨費(3300万ドル)を投じて再現した真珠湾攻撃の模様は、まさに圧倒的。
1941年12月8日の日本軍による真珠湾攻撃の全容を、日米合作オールスター・キャストで映画化した超大作。巨費(3300万ドル)を投じて再現した真珠湾攻撃の模様は、まさに圧倒的。
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「トラ・トラ・トラ!」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
1941年12月8日の日本軍による真珠湾攻撃の全容を、日米合作オールスター・キャストで映画化した超大作。巨費(3300万ドル)を投じて再現した真珠湾攻撃の模様は、まさに圧倒的。
「トラ・トラ・トラ!」 の作品情報
「トラ・トラ・トラ!」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
トラ・トラ・トラ!の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
145分 |
日本語・英語 |
英:ドルビーデジタル4.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
FXBR1017 |
2002年12月09日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
11枚
|
0人
|
0人
|
【Blu-ray】トラ・トラ・トラ!<製作40周年記念完全版>(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
149分 |
|
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
FXXR1017*B |
2009年12月04日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
10枚
|
1人
|
0人
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トラ・トラ・トラ!の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
145分 |
日本語・英語 |
英:ドルビーデジタル4.1ch |
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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FXBR1017 |
2002年12月09日
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在庫枚数 |
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11枚
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【Blu-ray】トラ・トラ・トラ!<製作40周年記念完全版>(ブルーレイ)の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
149分 |
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
FXXR1017*B |
2009年12月04日
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在庫枚数 |
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10枚
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1人
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ユーザーレビュー:58件
『虎 虎 虎 』
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
今年が生誕百年となる黒澤明監督作品・・・・・となるはずの作品でした。
『史上最大の作戦』を成功させた20世紀フォックス社の社長ダリル・F・ザナックが企画し、その太平洋版として日米双方の視点から真珠湾攻撃を描く作品の、日本側の監督として指名されました。
しかし撮影は数々のトラブルで難航し、奇行がめだち心身ともに問題ありと判断された彼は、監督を解任されてしまいました。
そのいきさつは田草川弘・著「黒澤明VSハリウッド」に詳しく書かれています。
『虎 虎 虎 』は黒澤明が担当していたときのこの映画のタイトルです。
本人の意思でクレジットはされておりませんが、本作の日本側の脚本は黒澤明の書いたものを基にしています。(共同脚本 小国英雄、菊島隆三) 後任監督は舛田利雄、深作欣二。
アメリカ側の監督はリチャード・フライシャー。
制作費は実際の真珠湾攻撃の戦費の25倍、空母赤城の4分の3の実物大セット、全長220メートルのこれも実物大の戦艦長門のセットは圧巻、そしてCGの無い時代、総数160機ものプロペラ戦闘機が撮影に使われました。
当時実際の真珠湾攻撃を目撃しているジェイソン・ロバーツはあまりのリアルさにフラッシュ・バックが起きたそうです。
日本、ヨーロッパでは好評を博したものの、ベトナム戦争中にアメリカの敗北である真珠湾攻撃を描いた本作品はアメリカでの興行がふるわず、製作費を回収できませんでした。
責任を問われザナック父子が20世紀フォックス社を追われる原因となりました。
このブルーレイ版、アメリカ公開版と日本公開版の両方が収録されています。
DVD版のレビューで挙げられている日付変更線でのコミカルなシーン(渥美清と松山英太郎)が日本公開版で、昔劇場で観て以来久々に観ることができました。
また特典で製作裏話を観ることができ、プロデューサーのエルモ・ウィリアムスやリチャード・フライシャーがインタビューに答えています。
公開当時観に行き、生まれて初めて2回観た映画です。
当時中学生で、親たちから敗戦の屈辱を聞かされていたぼくは、日本がアメリカをやっつける作品が単純に面白かったのです。 子どもでしたね。
今でも夜明けに空母から戦闘機が飛び立ち、攻撃に向かう編隊のシーンには美しさと複雑な感情が沸き起こります。
子どもの頃は戦艦8隻など船の破壊という戦果にばかり意識がありましたが、この奇襲攻撃で2400名以上のアメリカ人が殺され亡くなっています。
(同じく特典で当時のアメリカのニュース映画が収録されています。 市街地の被害、報復のドゥーリトル隊などの映像には考えさせられます。)
真珠湾攻撃がもたらしたもの、アメリカ人への心理的ショックは余りにも大きい。
第二次大戦開始以来、実に2年3か月もの間、ヨーロッパのほとんどとロシアまでナチス・ドイツに占領され、アジアでも日本と中国が戦っていても行われなかったアメリカの参戦をもたらしました。
そして平時極めて少なかった陸軍だけでなくあらゆる規模で軍隊が大きくなり、CIAもできました。
航空機による攻撃の有効性が確認され、戦時米国民にも極秘で核兵器が開発され、日本はそれらによって甚大な損害を与えられます。
アメリカは孤立主義と決別、国際問題に介入していきます。
国内の締め付けを強化し、また冷戦期の異常なまでの核武装を許容する口実にされました。
真珠湾攻撃を企画した山本五十六が連合艦隊司令長官に就任したのは1939年9月1日。
その模様からこの映画は始まりますが、奇しくもこの日はドイツがポーランドを奇襲し、第二次世界大戦が始まった日です。
その日から奇襲まで、日米の情報戦、外交交渉もふくめ、真珠湾攻撃とはいかなるものだったか、を、この映画は描きます。
このレビューは気に入りましたか?
18人の会員が気に入ったと投稿しています
このスペクタクルは・・・すごい!
投稿日:2007/03/31
レビュアー:よふかし
エイちゃんさんのレビューに惹かれて見直してみました。以前は左利きのことは思いもつかなかったので、なるほどと思いました。
黒澤明監督の降板など紆余曲折の末できあがったこの映画は、もともと『史上最大の作戦』の太平洋版として構想されており、実質的にはフォックスのザナック父子と製作のエルモ・ウィリアムズの作品というべきなのかもしれません。けれども作品にはドキュメンタリー出身のリチャード・フライシャーの持ち味が生きていて、とても淡々としていながら的確な筋運び、スペクタクルを堪能できます。
ハワイ上空を女性教官が乗った練習機が飛んでいる、すると遥か後方に日本軍の戦闘機の編隊が見え、ぐんぐんと練習機に迫ってくる、いつのまにか周囲を囲むようになってしまう。珍しいものを見るような、日本軍の搭乗員の眼差し、慌てて旋回して降下していく練習機。搭乗員らは別撮りのスクリーン・プロセスですが、飛行シーンは実写です。映画館で見たかった素晴らしい場面です。
また、ほんの少しの日系人の描写。日本軍の航空機が飛ぶ下で、黙々と農作業をする人々。軍関係の施設でメールボーイとして働く日系人少年。攻撃開始後、米兵からわずかに厳しい視線を投げかけられる。無言で耐える少年の、緊張した眼差し。
このDVDは米国公開版でもともといくつかカットされているところがありますが、それでも面白い70点。
実に面白いノンフィクション『黒澤明vs.ハリウッド』(田草川弘著)はこの作品の黒澤降板劇のほぼ全容を解明して、まさに巻措く能わざる興奮がありますが、黒澤がフライシャーを嫌っていて、「ミクロ野郎」と呼んで蔑んでいたことにはびっくりしました。先に起用が決まっていた黒澤側から、米側監督候補にも注文がついていたのですが、それによるとワイラー、ジンネマン、スタージェスあたりという(スタージェスは自作リメイクしてくれたから?)。黒澤の映画観が出ていますが、『ミクロの決死圏』一本しか見ていないのにフライシャーを馬鹿にしていた巨匠の人間性というものにも感じるところがありました。
それはともかく、同書によると、本作の日米両サイドへのフェアな描き方は黒澤の脚本によるところが大きそうです。惜しむらくは当初の黒澤脚本に比べ、山本五十六の人間像が凡庸となってしまったことですが、日米のバランスをとるという視点からすればいたしかたないことでしょう。何しろ黒澤が京都での喜劇じみた三週間で撮ったわずか8分のフィルム、そこでは演技素人の企業経営者が山本五十六を演じていたのです。もしうまく行ったとしても、フライシャー部分と合体させるのは至難の技であり、映画史に残る怪作となったような気がします。
このレビューは気に入りましたか?
18人の会員が気に入ったと投稿しています
30年以上前の作品なのに完成度は高い。
投稿日:2004/10/13
レビュアー:RUSH
トラトラトラ・・これが暗号であることは有名ですよね。でも最初に邦題を見てこの暗号がそのまま邦題になっていたのでなんてこんな邦題をつけるのだろうと思ったものです(笑)。原題そのままだったのですね(^^ゞ。トラトラトラ=我奇襲に成功せり。この真珠湾の奇襲に成功したことで日本は敗戦に突き進むことになります。成功したのはアメリカの策略だという意見もありますし、たまたまラッキーだったという意見もあります。この奇襲が失敗していればひょっとしたら日本の敗戦も無かったかも知れません。でも今の平和もなかったかもしれません(^^ゞ。う〜ん、微妙〜〜(笑)。
真珠湾奇襲作戦を描いた作品に映画「パールハーバー」がありますが、私にはこちらの方がスケールが大きいと感じました。作品を描く視点が違うので一概に比較はできませんが個人的な好みなのでしょうかCG処理よりもCG処理のない30年以上前の作品の方に迫力を感じたからです。特に空中戦は見事と言うしかありません。零戦が編隊を組んでいるシーンはとても格好良かったですし綺麗でした。さすがに映画「トップガン」ほどの空中戦はないものの美しさと迫力をかねた映像は見応えがありました。実物を飛ばしての空中戦、実際の戦闘機を破壊させながらの爆破シーンなどはとてもリアルで説得力があります。
この時代、かなりお金がかかったでしょうねぇ(笑)。戦艦や空母の艦橋のセットなんて良くできていました。今ではCG処理ですますようなシーンもしっかり作り込んであって非常に好感が持てます。感心しきりです。本当にすばらしい(^○^)。今後、このようなすばらしい作品にはお目にかかれないかもしれませんね。ちょっと寂しいです。CG全盛時代だけに残念です。でも裏を返せばこの作品の良さが際だつということかもしれませんね。
この作品は日米共同製作なのでしょうか?それまでありがちなアメリカ側からの一方的な視点から描かれるということはなく日米それぞれの視点からきっちり描かれているのです。日本人に関しても変な描き方はされておらず、幸いにして違和感を感じることもなく見ることが出来ました。ま、所々「あれ?」と言うところはありましたが特に気になる所はなかったです。
しかし、30年以上も前にこのようなすばらしい作品があったなんて目から鱗状態です。映画「パールハーバー」と見比べてみるのもいいかと思います。
このレビューは気に入りましたか?
13人の会員が気に入ったと投稿しています
リチャード・フライシャーを追悼する
87年「おかしなおかしな成金大作戦」を最後に日本公開が遂に無いまま フライシャーは逝ってしまった まあ89歳大往生 この人もまたハリウッドを 映画と言う名の戦場を静かに戦い抜いた巨匠だ 「ポパイ」で有名なデイズニーに消されたといっていいマックス・フライシャーを父に持ち 主にSFアドベンチャー物などで手堅い演出で重宝がられていたのだけど オール・ジャンルなんでもござれで「コナン・パート2」「悪魔の棲む家3」など二番煎じの作品などで映画的評価のされかたは比較的低い人だった
しかし黒沢清 トビー・フーパーなど玄人筋からは絶大の評価をされている人で 初期の渋い傑作「鏡の中の亀裂」「恐怖の土曜日」などはアテネフランセで何度も上映されているし「絞殺魔」などは昨今のサイコサスペンス物を作る際には密かに 常に参照されているのだし「ミクロの決死圏」などもそうだがアメリカ映画にかかわらずの広い影響力を持つ そういえば観たばかりの「マンダレイ」はフライシャーの「マンディンゴ」のマホガニー色の世界を絶対に参考にしていると確信しているし レヴューのなかで好評なこの醒めた客観性がいかにもフライシャーな「トラトラトラ」は イーストウッドの「硫黄島」を彼の死によって呼び寄せているのではないだろうか 不思議な暗号がフライシャー的だ
職業的娯楽映画の監督だが 何度か書いているんだけど アメリカ映画の中でもとてもクールな作風は 一度その魅力に取りつかれるとやめられない味わいがある ディスカスのリストにもけっこう彼の作品がありますんで是非 フライシャーこそ映画なのだを体験してください フライシャーよ安らかに眠れ!
このレビューは気に入りましたか?
11人の会員が気に入ったと投稿しています
ちょっと残念
本編の数箇所がカットされていることが残念である。
特に、ハワイへの航行中、日付変更線に纏わるエピソードがカットされている件については大変ガッカリであった。
渥美清と松山栄太郎の扮する主計課の兵隊(コックさん)の会話は実に絶妙であって、その会話の最後のほうに、”昨日の敵に今日の弾丸(タマ)が当るのか?”ってところ。
作品自体がとてもシリアスであって、そんな中にどうして?と思う人もいるかも知れないが、これを理解できないようでは、この作品を観る資格なしと私は思う。
あの「史上最大の作戦」だって、ショーンコネリーがsgt.フラナガンと称して、相棒の兵隊と大ボケをカマシテいたではないか。
戦争を語る上で、一介の兵隊の会話や考え方は非常に重大なウエイトを占めるはず。
笑いを誘う会話やウイットは、絶対カットしちゃーいけない。
ましてや、TV放映じゃあるまいし、私が求めるDVDは完全無欠でなきゃ意味がないんだよ。
”カットなんかするなー!”と私は言いたい。
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
『虎 虎 虎 』
投稿日
2010/01/01
レビュアー
ロキュータス
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
今年が生誕百年となる黒澤明監督作品・・・・・となるはずの作品でした。
『史上最大の作戦』を成功させた20世紀フォックス社の社長ダリル・F・ザナックが企画し、その太平洋版として日米双方の視点から真珠湾攻撃を描く作品の、日本側の監督として指名されました。
しかし撮影は数々のトラブルで難航し、奇行がめだち心身ともに問題ありと判断された彼は、監督を解任されてしまいました。
そのいきさつは田草川弘・著「黒澤明VSハリウッド」に詳しく書かれています。
『虎 虎 虎 』は黒澤明が担当していたときのこの映画のタイトルです。
本人の意思でクレジットはされておりませんが、本作の日本側の脚本は黒澤明の書いたものを基にしています。(共同脚本 小国英雄、菊島隆三) 後任監督は舛田利雄、深作欣二。
アメリカ側の監督はリチャード・フライシャー。
制作費は実際の真珠湾攻撃の戦費の25倍、空母赤城の4分の3の実物大セット、全長220メートルのこれも実物大の戦艦長門のセットは圧巻、そしてCGの無い時代、総数160機ものプロペラ戦闘機が撮影に使われました。
当時実際の真珠湾攻撃を目撃しているジェイソン・ロバーツはあまりのリアルさにフラッシュ・バックが起きたそうです。
日本、ヨーロッパでは好評を博したものの、ベトナム戦争中にアメリカの敗北である真珠湾攻撃を描いた本作品はアメリカでの興行がふるわず、製作費を回収できませんでした。
責任を問われザナック父子が20世紀フォックス社を追われる原因となりました。
このブルーレイ版、アメリカ公開版と日本公開版の両方が収録されています。
DVD版のレビューで挙げられている日付変更線でのコミカルなシーン(渥美清と松山英太郎)が日本公開版で、昔劇場で観て以来久々に観ることができました。
また特典で製作裏話を観ることができ、プロデューサーのエルモ・ウィリアムスやリチャード・フライシャーがインタビューに答えています。
公開当時観に行き、生まれて初めて2回観た映画です。
当時中学生で、親たちから敗戦の屈辱を聞かされていたぼくは、日本がアメリカをやっつける作品が単純に面白かったのです。 子どもでしたね。
今でも夜明けに空母から戦闘機が飛び立ち、攻撃に向かう編隊のシーンには美しさと複雑な感情が沸き起こります。
子どもの頃は戦艦8隻など船の破壊という戦果にばかり意識がありましたが、この奇襲攻撃で2400名以上のアメリカ人が殺され亡くなっています。
(同じく特典で当時のアメリカのニュース映画が収録されています。 市街地の被害、報復のドゥーリトル隊などの映像には考えさせられます。)
真珠湾攻撃がもたらしたもの、アメリカ人への心理的ショックは余りにも大きい。
第二次大戦開始以来、実に2年3か月もの間、ヨーロッパのほとんどとロシアまでナチス・ドイツに占領され、アジアでも日本と中国が戦っていても行われなかったアメリカの参戦をもたらしました。
そして平時極めて少なかった陸軍だけでなくあらゆる規模で軍隊が大きくなり、CIAもできました。
航空機による攻撃の有効性が確認され、戦時米国民にも極秘で核兵器が開発され、日本はそれらによって甚大な損害を与えられます。
アメリカは孤立主義と決別、国際問題に介入していきます。
国内の締め付けを強化し、また冷戦期の異常なまでの核武装を許容する口実にされました。
真珠湾攻撃を企画した山本五十六が連合艦隊司令長官に就任したのは1939年9月1日。
その模様からこの映画は始まりますが、奇しくもこの日はドイツがポーランドを奇襲し、第二次世界大戦が始まった日です。
その日から奇襲まで、日米の情報戦、外交交渉もふくめ、真珠湾攻撃とはいかなるものだったか、を、この映画は描きます。
このスペクタクルは・・・すごい!
投稿日
2007/03/31
レビュアー
よふかし
エイちゃんさんのレビューに惹かれて見直してみました。以前は左利きのことは思いもつかなかったので、なるほどと思いました。
黒澤明監督の降板など紆余曲折の末できあがったこの映画は、もともと『史上最大の作戦』の太平洋版として構想されており、実質的にはフォックスのザナック父子と製作のエルモ・ウィリアムズの作品というべきなのかもしれません。けれども作品にはドキュメンタリー出身のリチャード・フライシャーの持ち味が生きていて、とても淡々としていながら的確な筋運び、スペクタクルを堪能できます。
ハワイ上空を女性教官が乗った練習機が飛んでいる、すると遥か後方に日本軍の戦闘機の編隊が見え、ぐんぐんと練習機に迫ってくる、いつのまにか周囲を囲むようになってしまう。珍しいものを見るような、日本軍の搭乗員の眼差し、慌てて旋回して降下していく練習機。搭乗員らは別撮りのスクリーン・プロセスですが、飛行シーンは実写です。映画館で見たかった素晴らしい場面です。
また、ほんの少しの日系人の描写。日本軍の航空機が飛ぶ下で、黙々と農作業をする人々。軍関係の施設でメールボーイとして働く日系人少年。攻撃開始後、米兵からわずかに厳しい視線を投げかけられる。無言で耐える少年の、緊張した眼差し。
このDVDは米国公開版でもともといくつかカットされているところがありますが、それでも面白い70点。
実に面白いノンフィクション『黒澤明vs.ハリウッド』(田草川弘著)はこの作品の黒澤降板劇のほぼ全容を解明して、まさに巻措く能わざる興奮がありますが、黒澤がフライシャーを嫌っていて、「ミクロ野郎」と呼んで蔑んでいたことにはびっくりしました。先に起用が決まっていた黒澤側から、米側監督候補にも注文がついていたのですが、それによるとワイラー、ジンネマン、スタージェスあたりという(スタージェスは自作リメイクしてくれたから?)。黒澤の映画観が出ていますが、『ミクロの決死圏』一本しか見ていないのにフライシャーを馬鹿にしていた巨匠の人間性というものにも感じるところがありました。
それはともかく、同書によると、本作の日米両サイドへのフェアな描き方は黒澤の脚本によるところが大きそうです。惜しむらくは当初の黒澤脚本に比べ、山本五十六の人間像が凡庸となってしまったことですが、日米のバランスをとるという視点からすればいたしかたないことでしょう。何しろ黒澤が京都での喜劇じみた三週間で撮ったわずか8分のフィルム、そこでは演技素人の企業経営者が山本五十六を演じていたのです。もしうまく行ったとしても、フライシャー部分と合体させるのは至難の技であり、映画史に残る怪作となったような気がします。
30年以上前の作品なのに完成度は高い。
投稿日
2004/10/13
レビュアー
RUSH
トラトラトラ・・これが暗号であることは有名ですよね。でも最初に邦題を見てこの暗号がそのまま邦題になっていたのでなんてこんな邦題をつけるのだろうと思ったものです(笑)。原題そのままだったのですね(^^ゞ。トラトラトラ=我奇襲に成功せり。この真珠湾の奇襲に成功したことで日本は敗戦に突き進むことになります。成功したのはアメリカの策略だという意見もありますし、たまたまラッキーだったという意見もあります。この奇襲が失敗していればひょっとしたら日本の敗戦も無かったかも知れません。でも今の平和もなかったかもしれません(^^ゞ。う〜ん、微妙〜〜(笑)。
真珠湾奇襲作戦を描いた作品に映画「パールハーバー」がありますが、私にはこちらの方がスケールが大きいと感じました。作品を描く視点が違うので一概に比較はできませんが個人的な好みなのでしょうかCG処理よりもCG処理のない30年以上前の作品の方に迫力を感じたからです。特に空中戦は見事と言うしかありません。零戦が編隊を組んでいるシーンはとても格好良かったですし綺麗でした。さすがに映画「トップガン」ほどの空中戦はないものの美しさと迫力をかねた映像は見応えがありました。実物を飛ばしての空中戦、実際の戦闘機を破壊させながらの爆破シーンなどはとてもリアルで説得力があります。
この時代、かなりお金がかかったでしょうねぇ(笑)。戦艦や空母の艦橋のセットなんて良くできていました。今ではCG処理ですますようなシーンもしっかり作り込んであって非常に好感が持てます。感心しきりです。本当にすばらしい(^○^)。今後、このようなすばらしい作品にはお目にかかれないかもしれませんね。ちょっと寂しいです。CG全盛時代だけに残念です。でも裏を返せばこの作品の良さが際だつということかもしれませんね。
この作品は日米共同製作なのでしょうか?それまでありがちなアメリカ側からの一方的な視点から描かれるということはなく日米それぞれの視点からきっちり描かれているのです。日本人に関しても変な描き方はされておらず、幸いにして違和感を感じることもなく見ることが出来ました。ま、所々「あれ?」と言うところはありましたが特に気になる所はなかったです。
しかし、30年以上も前にこのようなすばらしい作品があったなんて目から鱗状態です。映画「パールハーバー」と見比べてみるのもいいかと思います。
リチャード・フライシャーを追悼する
投稿日
2006/03/28
レビュアー
裸足のラヴァース
87年「おかしなおかしな成金大作戦」を最後に日本公開が遂に無いまま フライシャーは逝ってしまった まあ89歳大往生 この人もまたハリウッドを 映画と言う名の戦場を静かに戦い抜いた巨匠だ 「ポパイ」で有名なデイズニーに消されたといっていいマックス・フライシャーを父に持ち 主にSFアドベンチャー物などで手堅い演出で重宝がられていたのだけど オール・ジャンルなんでもござれで「コナン・パート2」「悪魔の棲む家3」など二番煎じの作品などで映画的評価のされかたは比較的低い人だった
しかし黒沢清 トビー・フーパーなど玄人筋からは絶大の評価をされている人で 初期の渋い傑作「鏡の中の亀裂」「恐怖の土曜日」などはアテネフランセで何度も上映されているし「絞殺魔」などは昨今のサイコサスペンス物を作る際には密かに 常に参照されているのだし「ミクロの決死圏」などもそうだがアメリカ映画にかかわらずの広い影響力を持つ そういえば観たばかりの「マンダレイ」はフライシャーの「マンディンゴ」のマホガニー色の世界を絶対に参考にしていると確信しているし レヴューのなかで好評なこの醒めた客観性がいかにもフライシャーな「トラトラトラ」は イーストウッドの「硫黄島」を彼の死によって呼び寄せているのではないだろうか 不思議な暗号がフライシャー的だ
職業的娯楽映画の監督だが 何度か書いているんだけど アメリカ映画の中でもとてもクールな作風は 一度その魅力に取りつかれるとやめられない味わいがある ディスカスのリストにもけっこう彼の作品がありますんで是非 フライシャーこそ映画なのだを体験してください フライシャーよ安らかに眠れ!
ちょっと残念
投稿日
2006/12/21
レビュアー
lincoln
本編の数箇所がカットされていることが残念である。
特に、ハワイへの航行中、日付変更線に纏わるエピソードがカットされている件については大変ガッカリであった。
渥美清と松山栄太郎の扮する主計課の兵隊(コックさん)の会話は実に絶妙であって、その会話の最後のほうに、”昨日の敵に今日の弾丸(タマ)が当るのか?”ってところ。
作品自体がとてもシリアスであって、そんな中にどうして?と思う人もいるかも知れないが、これを理解できないようでは、この作品を観る資格なしと私は思う。
あの「史上最大の作戦」だって、ショーンコネリーがsgt.フラナガンと称して、相棒の兵隊と大ボケをカマシテいたではないか。
戦争を語る上で、一介の兵隊の会話や考え方は非常に重大なウエイトを占めるはず。
笑いを誘う会話やウイットは、絶対カットしちゃーいけない。
ましてや、TV放映じゃあるまいし、私が求めるDVDは完全無欠でなきゃ意味がないんだよ。
”カットなんかするなー!”と私は言いたい。
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トラ・トラ・トラ!