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男はつらいよ 私の寅さん 【第12作】
男はつらいよ 私の寅さん 【第12作】
男はつらいよ 私の寅さん 【第12作】 / 渥美清
男はつらいよ 私の寅さん 【第12作】
/山田洋次
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(15)
解説・ストーリー
岸恵子が画家のマドンナ役で登場する人気シリーズ劇場版第12作。柴又に帰った寅次郎はある日、小学校時代の友人と再会。彼の妹である独身の美しい女流画家と知り合い、一目惚れしてしまう。以来、寅次郎のアトリエ通いが始まる。
岸恵子が画家のマドンナ役で登場する人気シリーズ劇場版第12作。柴又に帰った寅次郎はある日、小学校時代の友人と再会。彼の妹である独身の美しい女流画家と知り合い、一目惚れしてしまう。以来、寅次郎のアトリエ通いが始まる。
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「男はつらいよ 私の寅さん 【第12作】」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
岸恵子が画家のマドンナ役で登場する人気シリーズ劇場版第12作。柴又に帰った寅次郎はある日、小学校時代の友人と再会。彼の妹である独身の美しい女流画家と知り合い、一目惚れしてしまう。以来、寅次郎のアトリエ通いが始まる。
「男はつらいよ 私の寅さん 【第12作】」 の作品情報
「男はつらいよ 私の寅さん 【第12作】」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
「男はつらいよ 私の寅さん 【第12作】」 のシリーズ作品
最新巻情報
男はつらいよ 私の寅さん 【第12作】のシリーズ商品
男はつらいよ 私の寅さん
岸恵子が画家のマドンナ役で登場する人気シリーズ劇場版第12作。柴又に帰った寅次郎はある日、小学校時代の友人と再会。彼の妹である独身の美しい女流画家と知り合い、一目惚れしてしまう。以来、寅次郎のアトリエ通いが始まる。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
107分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DA9512 |
2004年10月23日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
4枚 |
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男はつらいよ 私の寅さん HDリマスター版 【第12作】
国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第12弾がデジタルリマスター版で復活。柴又に帰った寅次郎はある日、小学校時代の友人と再会。彼の妹である独身の美しい女流画家と知り合い、一目惚れしてしまう。以来、アトリエに通い始める寅次郎だが…。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
107分 |
日本語英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DB8512 |
2008年11月27日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
2枚 |
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1人 |
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男はつらいよ 私の寅さん 【第12作】のシリーズ商品
男はつらいよ 私の寅さん
作品詳細を開く
- 収録時間:
107分
- 字幕:
日本語
- 音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
- レイティング:
- 記番:
DA9512
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2004年10月23日
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男はつらいよ 私の寅さん HDリマスター版 【第12作】
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107分
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日本語英語
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1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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DB8512
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2008年11月27日
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ユーザーレビュー:15件
第12作
投稿日:2007/11/17
レビュアー:ケチケチ
これもまた「柴又慕情」と同様に、ドラマじゃなくバラエティですね。
前半40分は、寅を除くとらや一家の九州への家族旅行にまつわるシークエンスです。寅の疎外感がクローズアップされ、これが後半にどのように繋がるかと思いきや、マドンナ・りつ子(岸恵子)とのシークエンスへの繋がりは極めて薄いもので、ドラマの中核を担うことはありません。
寅の失恋にしても、前半に描写される何らかのものが深く繋がりを持つわけでもありませんし、当然のごとく、寅の恋やマドンナの恋、その果ての失恋という描写は通り一遍の上辺だけをなぞる描写で終わってしまいます。
0点。
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6人の会員が気に入ったと投稿しています
♪柱ぁのきぃーずぅーはキリギーリースー♪
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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今回のマドンナは、寅次郎の小学校時代の同級生で放送作家をしている「柳文彦(前田武彦さん)」の妹で、柳りつ子(岸恵子)という女流画家。前田さん演じる文彦は、後の第28作2度目の出演では何故か「とっても嫌な性格」になって登場するのですが、本作ではいつも朗らかに笑っている「とってもイイ奴」です。寅もイイ友達もってるじゃん!って思うくらいです。
シリーズでは第3作で、おいちゃん・おばちゃんが三重県四日市の湯の山温泉へでかけたことがありましたが、本作では諏訪一家も含めたとらやご一統が初めて九州地方ロケに出ており、いつもは「旅に出ている渡世人」である寅次郎を柴又に留守番させておく逆設定にしているのが面白いですね。
「心配してんだから毎日電話をかけて来い」なんて無茶を要求する寅さん。山田監督は、普段如何にさくら達が兄さんのことを心配しているか寅に知らせたかったのでしょうか?
ところで、本作のマドンナ岸恵子さんは同じ松竹映画の「君の名は」で一世風靡した女優さんですが、志高いりつ子役がぴったりでした。
本作をご覧になられた方は、寅と文彦が歌う童謡「せいくらべ」の替え歌が暫く頭から離れなくなることでしょう。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
女の心が読めない男は、つらいな。
( ネタバレあり)
山田洋次がまだ若手の頃は、同世代の松竹出身の監督たち、大島渚、篠田正浩、吉田喜重や今村昌平らがシリアスなテーマを撮る映像派としてスポットライトを浴びたのに対して、斬新な映像もなくホームドラマ、喜劇を作り続けた山田洋次は地味な評価だったと思います。
また芸術家の作風を、ピカソ、マイルス・デイビス、ボブ・ディランなど頻繁に表現スタイルやモチーフを変えるタイプと、モネや岸田劉生など同じ表現スタイルやモチーフを繰り返して創作するタイプにざっくり分けて考えるとしたら、松竹出身の映画監督では木下恵介は前者、小津安二郎は後者にあたる。
この世代の松竹若手の例にもれず、若き山田洋次は黒澤明や木下恵介にあこがれ、小津には少なからず反発を感じていたようですが、近年は自身への少なからず影響を後年認めています。
48作もの男はつらいよシリーズだけでなく、馬鹿シリーズ、学校シリーズ、「たそがれ清兵衛」以下の時代劇3作、家族はつらいよシリーズなど、各時期同様の作品を続けて作る傾向があります。
ただ、東京物語をモチーフに『 東京家族 』を撮りましたが、作風の違いからやはりまったく似て非なるもので、同じキャストで撮った『 家族はつらいよ 』シリーズのほうが彼らしい。
表現が控えめで淡々とし、静謐な小津の作風に対して、山田洋次は、よく言えば丁寧な描写、悪く言えばやぼったく蛇足になるくらい、ベタでわかりやすい描写。
ぼくのまったく勝手な自説で言えば、花のパリ、魔都上海などに対して、東京の映画的記号は「 失われた家族 」であり、その原点は『 東京物語 』であると思っていますが、それに対して『 男はつらいよ』シリーズでは東京の下町・葛飾柴又のとらやが寅さんの心のよりどころ。
よく言われるように、叔父夫妻・異母きょうだいの妹と、直近の家族の血のつながりに少しだけ距離があり、そうでありながらの濃密な絆があります。
家族のあり方が昭和の、旧世代であり、1980年代以降の日本映画では『 家族ゲーム 』『 ドレミファ娘の血は騒ぐ 』『 台風クラブ 』から『 トウキョウソナタ 』『 接吻 』『 転々 』『 告白 』などに至るまで、「 心がつながらない痛み、悲しみ 」をモチーフとした作品群があり、それらは『 東京物語 』を嚆矢とした一つの流れと考えていますが、山田洋次作品はそれとは対する作風と思います。
本作は男はつらいよ第12作。 テレビドラマの映画化から始まったが、観客動員も100万、200万と突破していき松竹の屋台骨を支えるドル箱シリーズと成長し、第6作の若尾文子、第8作池内淳子、第9作・第13作・吉永小百合、第10作八千草薫、第11作、第15作浅丘ルリ子とマドンナも映画スター、テレビの視聴率女王と格が上がり、岸恵子を迎えた本作は観客動員数シリーズ歴代1位と絶頂を迎えています。
さて、マドンナの兄を演じた前田武彦。
永六輔、大橋巨泉とならんで放送作家から人気タレントとなったはしりの人で「 夜のヒットスタジオ 」「 ゲバゲバ90分 」などで一時代を築いていましたが、この年の参議院選挙直後に自分が支援した候補との約束から軽い気持ちで、テレビ番組エンディングで「 共産党バンザイ 」とやってしまった。そのために、すべての番組を降ろされ、テレビ業界からその後も数年にわたり干されることになってしまった。 リアルタイムで本作を見た当時、ぼくには事件後初めてのお目見えでした。
本作の兄役に、どことなく、傷心して気弱な姿を感じます。
津川雅彦は『 狂った果実 』でのデビュー( 子役時代とは別 )以来若手スターとして売り出しましたが、デヴィ夫人との交際が不倫として週刊誌から激しく叩かれました。 写真誌もワイドショーもない時代ですが、数年にわたり仕事が激減。 当時は悪役やキザな女たらしのイメージの嫌われ役が多くて、本作出演もそういう流れの起用かな。
この年、本作出演の少し前に朝丘雪路と結婚。 長女誘拐事件は翌年。
大河ドラマや伊丹十三作品の常連の実力派として評価されるのはこの数年後のこと。
ご冥福をお祈りします。
本作のあのシーンは観た当時も爆笑だったと思いますが、考えれば、女性に好意を抱き、その相手の笑顔を自分への好意と思っているが、実は毛嫌いされていての作り笑いだと気づかない男が世の中にはたくさんいるということで、実はこわいシーンなんだな。
男はつらいな。
( ykk1976さんの映画会 第95回のレビュー )
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
ヅ○被った前武さんおなつかしい。
この作品は何時もの逆バージョン。とらやファミリーが旅に出て、寅が留守番。
ほとんど旅暮らしで家族に心配をかけている寅が3泊旅行の家族を毎日心配して怒り狂っているシーンが滑稽で面白い。
前武さんが小学校時代のの同級生で出演。そこでゲバゲバ90分を思い出す。
面白いシーンが続くが、映画としては2本のオムニバスを1本にくっつけたような作品。ここへ来て一旦ネタ尽きたんだろうか?
岸惠子さんとの恋愛話は作品の中頃から始まるという調子。
ただ、前にも記したがこの当時の女優さんは上品で可憐で高嶺の花だ。
品の欠片もない現代の女優には本当にうんざりだね。寂しい〜。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
天草〜阿蘇〜別府は、なかなかの長距離移動。
投稿日:2018/11/18
レビュアー:ぴよさん
話は全然違うが『西部警察』で大門軍団が地方で大暴れするエピソードという
ものがあった。おそらくは都内近郊での爆破ロケが難しくなり、地方でなら
許可が取れると模索した結果じゃなかったか。(しかし城西署の管轄はどうな
ってたんだ。あそこはFBI的な設定だった?)地方の名所などを紹介したり
協賛スポンサーを画面に滑り込ませたりしながら、何かしらを大爆破して
毎回終わっていたものだ。大門軍団の方がテロを誘発してたろ、どう見ても。
さて、寅さん。珍しくとらやの面々が九州旅行へと向かうエピソードだ。この
九州パートは西部警察を彷彿させる(どこがだ)名所を紹介しながらのシーク
エンスとなる。留守番状態でふて腐れる寅さんとの対比となるわけだが、なぜか
早々に家族は帰って来ちゃう。これはこの手のお話の展開として中途半端だ。
とらやに独りとなった寅さんが、マドンナを巡りラブアフェアを起こし、単独で
(もしくは柴又に残っている人と)その一件を乗り越えた後に、やっとみんなが
帰って来て、寅さんが何事も無かったよとにっこり笑って迎えてこそカタルシス
とペーソスが生まれたろうに。
この作品を観て感じるであろう違和感は、九州旅行の前半と後半が乖離してて
意味無いじゃんというモヤモヤした思い。
おかげでりつ子の登場が遅れ、展開があまりに性急になってしまった。まあ
寅の一目ぼれはいつものことだが、りつ子側もあんだけ怒っといて一日経ったら
もう旧知の友人みたいになるのは、ちょっと情緒不安定。
今回のマドンナりつ子は、画家であるがゆえに感覚が生活じみていない。
(それにしても劇中りつ子の絵は拙すぎるなぁ。一応プロの設定なんだから、
もちっとどうにかならなかったかね美術さん)
「寅さんは私のパトロンね」という軽口がそもそもずれている。すべての人が
「いやいや寅はパトロンにゃ一番なり得ない人だよ」と思っているから。もちろん
そこをついてのセリフなんだろうけど。それだけりつ子の理解が浅いということ
でもあり、それはやっぱり前半のシークエンスのせいだと思う。
寅さんを「心のパトロン」とするならば話は違ってくるのだが、それにしたっ
て、かな。
興味深いのは前武扮するデベソ君。医者の跡継ぎから脚本家になって、今はメロ
ドラマ書きになっているという、少し特殊な設定。これは誰かモチーフがいそうだ。
となれば、妹が画家というのもそこから借りているのかも。
劇中の、寅の先生がキリギリスの歌を歌い返したというエピソードもどこかで
聞いたことのある話なんだけど、何か元ネタがあるのかな。
個人的に寅さんの片思い癖にはやたらシンクロするところがあって、笑って
観たあとに、しこりの様なものが胸に残る。今回のように、それほど深い失恋
で無いエピソードは、それが小さく済むので助かるのです。
(YKK1976さんの映画会 第95回)
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
第12作
投稿日
2007/11/17
レビュアー
ケチケチ
これもまた「柴又慕情」と同様に、ドラマじゃなくバラエティですね。
前半40分は、寅を除くとらや一家の九州への家族旅行にまつわるシークエンスです。寅の疎外感がクローズアップされ、これが後半にどのように繋がるかと思いきや、マドンナ・りつ子(岸恵子)とのシークエンスへの繋がりは極めて薄いもので、ドラマの中核を担うことはありません。
寅の失恋にしても、前半に描写される何らかのものが深く繋がりを持つわけでもありませんし、当然のごとく、寅の恋やマドンナの恋、その果ての失恋という描写は通り一遍の上辺だけをなぞる描写で終わってしまいます。
0点。
♪柱ぁのきぃーずぅーはキリギーリースー♪
投稿日
2006/10/22
レビュアー
KUBOCHIN
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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今回のマドンナは、寅次郎の小学校時代の同級生で放送作家をしている「柳文彦(前田武彦さん)」の妹で、柳りつ子(岸恵子)という女流画家。前田さん演じる文彦は、後の第28作2度目の出演では何故か「とっても嫌な性格」になって登場するのですが、本作ではいつも朗らかに笑っている「とってもイイ奴」です。寅もイイ友達もってるじゃん!って思うくらいです。
シリーズでは第3作で、おいちゃん・おばちゃんが三重県四日市の湯の山温泉へでかけたことがありましたが、本作では諏訪一家も含めたとらやご一統が初めて九州地方ロケに出ており、いつもは「旅に出ている渡世人」である寅次郎を柴又に留守番させておく逆設定にしているのが面白いですね。
「心配してんだから毎日電話をかけて来い」なんて無茶を要求する寅さん。山田監督は、普段如何にさくら達が兄さんのことを心配しているか寅に知らせたかったのでしょうか?
ところで、本作のマドンナ岸恵子さんは同じ松竹映画の「君の名は」で一世風靡した女優さんですが、志高いりつ子役がぴったりでした。
本作をご覧になられた方は、寅と文彦が歌う童謡「せいくらべ」の替え歌が暫く頭から離れなくなることでしょう。
女の心が読めない男は、つらいな。
投稿日
2018/11/16
レビュアー
ロキュータス
( ネタバレあり)
山田洋次がまだ若手の頃は、同世代の松竹出身の監督たち、大島渚、篠田正浩、吉田喜重や今村昌平らがシリアスなテーマを撮る映像派としてスポットライトを浴びたのに対して、斬新な映像もなくホームドラマ、喜劇を作り続けた山田洋次は地味な評価だったと思います。
また芸術家の作風を、ピカソ、マイルス・デイビス、ボブ・ディランなど頻繁に表現スタイルやモチーフを変えるタイプと、モネや岸田劉生など同じ表現スタイルやモチーフを繰り返して創作するタイプにざっくり分けて考えるとしたら、松竹出身の映画監督では木下恵介は前者、小津安二郎は後者にあたる。
この世代の松竹若手の例にもれず、若き山田洋次は黒澤明や木下恵介にあこがれ、小津には少なからず反発を感じていたようですが、近年は自身への少なからず影響を後年認めています。
48作もの男はつらいよシリーズだけでなく、馬鹿シリーズ、学校シリーズ、「たそがれ清兵衛」以下の時代劇3作、家族はつらいよシリーズなど、各時期同様の作品を続けて作る傾向があります。
ただ、東京物語をモチーフに『 東京家族 』を撮りましたが、作風の違いからやはりまったく似て非なるもので、同じキャストで撮った『 家族はつらいよ 』シリーズのほうが彼らしい。
表現が控えめで淡々とし、静謐な小津の作風に対して、山田洋次は、よく言えば丁寧な描写、悪く言えばやぼったく蛇足になるくらい、ベタでわかりやすい描写。
ぼくのまったく勝手な自説で言えば、花のパリ、魔都上海などに対して、東京の映画的記号は「 失われた家族 」であり、その原点は『 東京物語 』であると思っていますが、それに対して『 男はつらいよ』シリーズでは東京の下町・葛飾柴又のとらやが寅さんの心のよりどころ。
よく言われるように、叔父夫妻・異母きょうだいの妹と、直近の家族の血のつながりに少しだけ距離があり、そうでありながらの濃密な絆があります。
家族のあり方が昭和の、旧世代であり、1980年代以降の日本映画では『 家族ゲーム 』『 ドレミファ娘の血は騒ぐ 』『 台風クラブ 』から『 トウキョウソナタ 』『 接吻 』『 転々 』『 告白 』などに至るまで、「 心がつながらない痛み、悲しみ 」をモチーフとした作品群があり、それらは『 東京物語 』を嚆矢とした一つの流れと考えていますが、山田洋次作品はそれとは対する作風と思います。
本作は男はつらいよ第12作。 テレビドラマの映画化から始まったが、観客動員も100万、200万と突破していき松竹の屋台骨を支えるドル箱シリーズと成長し、第6作の若尾文子、第8作池内淳子、第9作・第13作・吉永小百合、第10作八千草薫、第11作、第15作浅丘ルリ子とマドンナも映画スター、テレビの視聴率女王と格が上がり、岸恵子を迎えた本作は観客動員数シリーズ歴代1位と絶頂を迎えています。
さて、マドンナの兄を演じた前田武彦。
永六輔、大橋巨泉とならんで放送作家から人気タレントとなったはしりの人で「 夜のヒットスタジオ 」「 ゲバゲバ90分 」などで一時代を築いていましたが、この年の参議院選挙直後に自分が支援した候補との約束から軽い気持ちで、テレビ番組エンディングで「 共産党バンザイ 」とやってしまった。そのために、すべての番組を降ろされ、テレビ業界からその後も数年にわたり干されることになってしまった。 リアルタイムで本作を見た当時、ぼくには事件後初めてのお目見えでした。
本作の兄役に、どことなく、傷心して気弱な姿を感じます。
津川雅彦は『 狂った果実 』でのデビュー( 子役時代とは別 )以来若手スターとして売り出しましたが、デヴィ夫人との交際が不倫として週刊誌から激しく叩かれました。 写真誌もワイドショーもない時代ですが、数年にわたり仕事が激減。 当時は悪役やキザな女たらしのイメージの嫌われ役が多くて、本作出演もそういう流れの起用かな。
この年、本作出演の少し前に朝丘雪路と結婚。 長女誘拐事件は翌年。
大河ドラマや伊丹十三作品の常連の実力派として評価されるのはこの数年後のこと。
ご冥福をお祈りします。
本作のあのシーンは観た当時も爆笑だったと思いますが、考えれば、女性に好意を抱き、その相手の笑顔を自分への好意と思っているが、実は毛嫌いされていての作り笑いだと気づかない男が世の中にはたくさんいるということで、実はこわいシーンなんだな。
男はつらいな。
( ykk1976さんの映画会 第95回のレビュー )
ヅ○被った前武さんおなつかしい。
投稿日
2013/06/28
レビュアー
涼風マヨネーズ
この作品は何時もの逆バージョン。とらやファミリーが旅に出て、寅が留守番。
ほとんど旅暮らしで家族に心配をかけている寅が3泊旅行の家族を毎日心配して怒り狂っているシーンが滑稽で面白い。
前武さんが小学校時代のの同級生で出演。そこでゲバゲバ90分を思い出す。
面白いシーンが続くが、映画としては2本のオムニバスを1本にくっつけたような作品。ここへ来て一旦ネタ尽きたんだろうか?
岸惠子さんとの恋愛話は作品の中頃から始まるという調子。
ただ、前にも記したがこの当時の女優さんは上品で可憐で高嶺の花だ。
品の欠片もない現代の女優には本当にうんざりだね。寂しい〜。
天草〜阿蘇〜別府は、なかなかの長距離移動。
投稿日
2018/11/18
レビュアー
ぴよさん
話は全然違うが『西部警察』で大門軍団が地方で大暴れするエピソードという
ものがあった。おそらくは都内近郊での爆破ロケが難しくなり、地方でなら
許可が取れると模索した結果じゃなかったか。(しかし城西署の管轄はどうな
ってたんだ。あそこはFBI的な設定だった?)地方の名所などを紹介したり
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毎回終わっていたものだ。大門軍団の方がテロを誘発してたろ、どう見ても。
さて、寅さん。珍しくとらやの面々が九州旅行へと向かうエピソードだ。この
九州パートは西部警察を彷彿させる(どこがだ)名所を紹介しながらのシーク
エンスとなる。留守番状態でふて腐れる寅さんとの対比となるわけだが、なぜか
早々に家族は帰って来ちゃう。これはこの手のお話の展開として中途半端だ。
とらやに独りとなった寅さんが、マドンナを巡りラブアフェアを起こし、単独で
(もしくは柴又に残っている人と)その一件を乗り越えた後に、やっとみんなが
帰って来て、寅さんが何事も無かったよとにっこり笑って迎えてこそカタルシス
とペーソスが生まれたろうに。
この作品を観て感じるであろう違和感は、九州旅行の前半と後半が乖離してて
意味無いじゃんというモヤモヤした思い。
おかげでりつ子の登場が遅れ、展開があまりに性急になってしまった。まあ
寅の一目ぼれはいつものことだが、りつ子側もあんだけ怒っといて一日経ったら
もう旧知の友人みたいになるのは、ちょっと情緒不安定。
今回のマドンナりつ子は、画家であるがゆえに感覚が生活じみていない。
(それにしても劇中りつ子の絵は拙すぎるなぁ。一応プロの設定なんだから、
もちっとどうにかならなかったかね美術さん)
「寅さんは私のパトロンね」という軽口がそもそもずれている。すべての人が
「いやいや寅はパトロンにゃ一番なり得ない人だよ」と思っているから。もちろん
そこをついてのセリフなんだろうけど。それだけりつ子の理解が浅いということ
でもあり、それはやっぱり前半のシークエンスのせいだと思う。
寅さんを「心のパトロン」とするならば話は違ってくるのだが、それにしたっ
て、かな。
興味深いのは前武扮するデベソ君。医者の跡継ぎから脚本家になって、今はメロ
ドラマ書きになっているという、少し特殊な設定。これは誰かモチーフがいそうだ。
となれば、妹が画家というのもそこから借りているのかも。
劇中の、寅の先生がキリギリスの歌を歌い返したというエピソードもどこかで
聞いたことのある話なんだけど、何か元ネタがあるのかな。
個人的に寅さんの片思い癖にはやたらシンクロするところがあって、笑って
観たあとに、しこりの様なものが胸に残る。今回のように、それほど深い失恋
で無いエピソードは、それが小さく済むので助かるのです。
(YKK1976さんの映画会 第95回)
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