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男はつらいよ 翔んでる寅次郎 【第23作】
男はつらいよ 翔んでる寅次郎 【第23作】
男はつらいよ 翔んでる寅次郎 【第23作】 / 渥美清
男はつらいよ 翔んでる寅次郎 【第23作】
/山田洋次
平均評価点:
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全体の平均評価点: (5点満点)
(9)
解説・ストーリー
北海道で出会った一人旅を楽しむ娘。その後、彼女は会社社長令息との結婚式を途中で抜け出し、寅を頼って柴又までやって来てしまった。当時の女優であった桃井かおりをマドンナに起用した人気シリーズ劇場版の第23弾。
北海道で出会った一人旅を楽しむ娘。その後、彼女は会社社長令息との結婚式を途中で抜け出し、寅を頼って柴又までやって来てしまった。当時の女優であった桃井かおりをマドンナに起用した人気シリーズ劇場版の第23弾。
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「男はつらいよ 翔んでる寅次郎 【第23作】」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
北海道で出会った一人旅を楽しむ娘。その後、彼女は会社社長令息との結婚式を途中で抜け出し、寅を頼って柴又までやって来てしまった。当時の女優であった桃井かおりをマドンナに起用した人気シリーズ劇場版の第23弾。
「男はつらいよ 翔んでる寅次郎 【第23作】」 の作品情報
「男はつらいよ 翔んでる寅次郎 【第23作】」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
「男はつらいよ 翔んでる寅次郎 【第23作】」 のシリーズ作品
最新巻情報
男はつらいよ 翔んでる寅次郎 【第23作】のシリーズ商品
男はつらいよ 翔んでる寅次郎
北海道で出会った一人旅を楽しむ娘。その後、彼女は会社社長令息との結婚式を途中で抜け出し、寅を頼って柴又までやって来てしまった。当時の女優であった桃井かおりをマドンナに起用した人気シリーズ劇場版の第23弾。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
107分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DA9523 |
2004年11月25日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
5枚 |
0人 |
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男はつらいよ 翔んでる寅次郎 HDリマスター版 【第23作】
国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第23弾がデジタルリマスター版で復活。寅次郎は北海道でひとり旅をしている娘と知り合う。大会社の社長令息との結婚を強制された彼女は、途中で式を抜け出し、寅を頼って柴又までやって来てしまう。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
107分 |
日本語英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DB8523 |
2008年11月27日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
0枚 |
1人 |
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男はつらいよ 翔んでる寅次郎 【第23作】のシリーズ商品
男はつらいよ 翔んでる寅次郎
作品詳細を開く
- 収録時間:
107分
- 字幕:
日本語
- 音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
- レイティング:
- 記番:
DA9523
- レンタル開始日:
2004年11月25日
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5枚
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北海道で出会った一人旅を楽しむ娘。その後、彼女は会社社長令息との結婚式を途中で抜け出し、寅を頼って柴又までやって来てしまった。当時の女優であった桃井かおりをマドンナに起用した人気シリーズ劇場版の第23弾。
男はつらいよ 翔んでる寅次郎 HDリマスター版 【第23作】
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- 収録時間:
107分
- 字幕:
日本語英語
- 音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド)
- レイティング:
- 記番:
DB8523
- レンタル開始日:
2008年11月27日
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0枚
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1人
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国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第23弾がデジタルリマスター版で復活。寅次郎は北海道でひとり旅をしている娘と知り合う。大会社の社長令息との結婚を強制された彼女は、途中で式を抜け出し、寅を頼って柴又までやって来てしまう。
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ユーザーレビュー:9件
第23作
投稿日:2007/11/24
レビュアー:ケチケチ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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人が支え合うことを描いた前作に対して、「自立」を描いた本作です。自立があってこそ支え合うことも出来るわけですし、そのテーマは第8作「寅次郎恋歌」にも通じるところです。
この当時の映画は「女性の自立」をテーマに据えたものがブームなんですよね。本作のマドンナ・桃井かおり主演の「もう頬づえはつかない」も同じ年の公開です。しかし、作品の出来は、それと比べれば天と地ほどの差があります。
前半は、お嬢様の我が儘ぶり全開のマドンナ・ひとみ(桃井かおり)が描かれ、そんな低い次元から話を始めるのかと驚きがあります。この当時の映画としても、そこまで次元を下げる必要は無かったと思うんですけどね。
まあどうにかこうにか、寅が語る身売りをする娘の昔話や、タコ社長の身代わりのお見合いの話などにも支えられ、現在もなお続いている封建的な一面に対するひとみの反発という、過多で言い訳がましい説明で共感を得ることは出来るのですが、そこまで噛み砕く必要性を疑問視してしまいます。
さらに後半の展開は、寅に「思い遣りの気持ちが大事」と諭され、ひとみは変化の兆しを見せますが、これも台詞だけでは安っぽいです。本来なら寅と別の女性とのありようを見て変化するというのが当然の構成だと思いますが、そんな工夫すらされていないんですよね。故に今回は、寅の恋愛に対する描写も、安直な恋愛指南としてしか描かれず、深みが全くありません。
そもそもマドンナ・ひとみ(桃井かおり)の相手役・邦夫に布施明を起用すると言うところに、作品の出来とは掛け離れた興行面のスケベ心が見えますし、ひとみと邦夫の恋愛シチュエーションで流れるコーラス入りのBGMなどは、当時のテレビ番組を彷彿とさせます。時代はやや遡りますが、布施明の主演からは「S・Hは恋のイニシャル」なんていうところを起源とした、石立鉄男主演の人気テレビ番組を連想させますし、男女の入れ替わりこそあれ二階の下宿という設定も、そんなテレビシリーズを意識でもしているんでしょうか。
いずれにしても、クライマックスへ向かっての展開は、邦夫に対する安っぽい同情から始まる凡庸なヒューマニズムを描く女性の自立の描写で終わってしまいます。
何も凡庸な描写に歩み寄って観客動員を狙うことなど全くないと思いますね。それこそ映画を衰退させる原因となるものだと思います。
前作と同じ作家の映画とは思えないほど凡庸な作品の本作です。
20点。
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10人の会員が気に入ったと投稿しています
異色〜ブルジョアな「男はつらいよ」
投稿日:2007/04/21
レビュアー:ユルング
ブルジョアな雰囲気が漂う、いつもと一味違う寅さん23作目。
翔んでる桃井かおりがヒロインを務めます。
裕福な男女が、一度の破局を乗り越え結ばれるまで。
タコ社長の工場で働く職工の結婚式から始まり、ひとみの結婚式で終わる、粋な展開です。
映画「卒業」をパロッたような、花嫁衣裳で「とらや」に逃げ込むシーンなどは、なんとも笑えて、いつもながらついわくわくしてきます。
今度の寅さんはキューピット役。
それでも期待してしまうのが寅さんで、お決まりの失恋が待っています――
桃井かおりのお相手が布施明という時点で、ふたりのハッピーエンドは分かりきってしまいますが、地味だけど優しい男を演じた布施さんは好演してました。
最後の身内だけで披かれた結婚式で歌うシーンは、ギター片手に美声を披露していて本作の見所でもあります。
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
田園地帯のお嬢様??
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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シリーズも中期となり、博さんと櫻の一子満男君も大きくなってきました。小学校の作文で三重丸を貰ったのはいいけれど、そこには寅伯父さんの気ままな暮らしに心を痛めるお母さんの記述があったところから、映画の前半でまたとらやでのひと騒動が起こります。
この作品、というか…DVDの見所は、私の年代以上には懐かしい小暮実千代さんがヒロインの母親役で、いかにも上流階級のご婦人という貫禄ある演技を見せている点がひとつ(こういう女優さん少なくなりました)。そしてボーナス映像の予告編が本編とけっこう違うシーンがあるところがふたつめ。予告編を見て違いを探すのも面白いでしょう。それと、現在もハリウッド映画に出演するなど活躍を続ける桃井かおりさんが本作のヒロイン、そして最初ふられて最後に結ばれる婚約者役が布施明さんですが、27歳頃の若々しいかおりさんや、オリビア・ハッセーと結婚する前年の明さんが観られたり、彼の弾き語りが映画内で聴けるのが3つ目のポイントかも。柴又の劇中でかおりさんは1975-76年のTVシリーズ「前略おふくろ様」で茶の間の認知度を上げ、77年には山田監督の名作「幸福の黄色いハンカチ」に出演していますが、それに続いて、79年の本作ではマリッジブルーに悩むひとみ役を演じてます。
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
『幸福の黄色いハンカチ』の余韻――たぶん 20.7km地点
本作品は『幸福の黄色いハンカチ(77)』の後日談ではないかと思えるくらい印象がよく似ている。前々作『寅次郎我が道をゆく』に武田鉄矢さんが出演した時も、舞台は九州なのに北海道に見えた。山田監督にとっても撮影の高羽さんにとっても、『幸福の〜』は強烈なイメージと充実感を残した作品だったに違いない。本作品は1979年の製作だから、この時、『幸福の〜』の公開から既に 2年を経過していたにも関わらず、そのイメージに縛られていることが証査である。
マドンナは、桃井かおりさん。当時、彼女を象徴する言葉として“翔んでる”がよく使われていたが、本作品の副題にも用いられている。(おそらく『翔んだカップル』が、この言葉の火付け役だろう) 披露宴の最中に“脱走”した花嫁さんが翔んでるのかどうか分からないが、互いに顔を合わせたことすらないのに結婚させられた時代のことを思えば、十分に“ぶっ飛んでいる”と言える。教会から手を繋いで逃げたエレンとベン(『卒業』)から10年、日本の社会は、経済的にも精神的にも、ようやくそのレベルに達したのかも知れない。(笑)
北海道で仕事をしていた寅さんは、ふとしたきっかけで1人旅の娘(桃井かおり)を助けることになる。彼女は良家の娘だったが、親が勧めるままに見合い結婚することに悩んでいた。決して見合い相手がキライなわけではない。敷かれたレールにのって結婚することに割り切れぬ疑問を抱いていたのである。寅さんと別れ、東京に戻った彼女は、式当日を迎える。しかし、まだ気持ちの整理がつかない。機械的に進行する披露宴に、遂に彼女の感情は爆発する。ウエディングドレスのまま式場を逃げ出した彼女は、タクシーに乗って“とらや”を目指す。……というお話し。
考えてみれば、相手のこともよく知らないのに親の言いなりに結婚するシチュエーションが、既に古い。(笑) 当時の世相からしてもアナクロではなかろうか。桃井かおりさんが体現していた“翔んだ”女性像を描くには、旧いしきたりを持ち出す必要があったのだろう。そう考えると、脚本も演出も花嫁の脱走劇と若い2人が自立を目指す姿を上手いこと描いてはいるが、山田監督のセンスは少しづつ時代に遅れ始めていたのかも知れない。(あの頃、『もう頬づえはつかない』や『夕暮れまで』といった女性の性と自立を描いた小説や映画が多かったが、もっと設定は現代的で自由だった)
マンネリを嫌い、大胆に時代感を取り入れたつもりだったのだろうが、明らかに失敗だった。次作では再びお馴染みのスタイルに振り戻している。
ある意味、山田監督のセンスは昭和40年代までで止まっており、以降に起きた変化に対しては上手にとりこめずにいる。野村芳太郎監督がバランスのいい時代感覚を有していたのと対照的だ。いずれにせよ、無理せずに手の届く範囲で映画を作るのがイチバンだ。
確かに、70〜80年代はハリウッド映画に押され、邦画の観客層はお年寄りと児童ばかりになっていた。映画会社が、何とか若い世代を取り込みたいと考えたところで誰も責められない。ひとつだけ誤算があったとすれば、山田監督の“引き出し”はもっともっと多かった、ということである。ヘタな方針を打ち出す必要はなかったのである。
偉大な国民的映画は、“翔んだ”女優を担ぎ出して若者に媚びを売らなくても、ちゃんとシリーズを継続することが出来ただろう。
布施明さんが、桃井かおりさんの相手役として出演。その演技を見ながら「残念だなぁ」と何度も思った。(苦笑) あれだけ歌唱力がありながらアーティストとして大成しなかったのは、“布施明”という独自の世界観を形成することが出来なかったからである。今も昔も、彼は単なる歌い手さんでしかない。スケールは違っても、バーやクラブで他人の歌を歌っているドサ回りの歌手と質的に変わらない。スクリーンに映り込んだ彼は、役者としても歌手としても輝きが薄かった。
『卒業』と観較べると面白い発見があるかも知れない。――ということで「オススメ!」としておきましょう。
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
今回は寅さんがキューピッド
女性の幸せは結婚?それともキャリア?というテーマは、1970年代後半から始まったようですが、その時代に生きる女性の気持ちの揺れがよく分かる作品でした。
桃井かおりも布施明も、強烈な個性がでる前の若さでなんとも初々しいです。
さくらも結婚10年目なんですって。すっかり母親の貫禄がでてますねー! 昔の作品からポンと飛んでこの作品を見ると、倍賞千恵子の演技の渋みが増したことに気付いて、なんか感激してしまいました。素敵だなあ。
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ユーザーレビュー
第23作
投稿日
2007/11/24
レビュアー
ケチケチ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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人が支え合うことを描いた前作に対して、「自立」を描いた本作です。自立があってこそ支え合うことも出来るわけですし、そのテーマは第8作「寅次郎恋歌」にも通じるところです。
この当時の映画は「女性の自立」をテーマに据えたものがブームなんですよね。本作のマドンナ・桃井かおり主演の「もう頬づえはつかない」も同じ年の公開です。しかし、作品の出来は、それと比べれば天と地ほどの差があります。
前半は、お嬢様の我が儘ぶり全開のマドンナ・ひとみ(桃井かおり)が描かれ、そんな低い次元から話を始めるのかと驚きがあります。この当時の映画としても、そこまで次元を下げる必要は無かったと思うんですけどね。
まあどうにかこうにか、寅が語る身売りをする娘の昔話や、タコ社長の身代わりのお見合いの話などにも支えられ、現在もなお続いている封建的な一面に対するひとみの反発という、過多で言い訳がましい説明で共感を得ることは出来るのですが、そこまで噛み砕く必要性を疑問視してしまいます。
さらに後半の展開は、寅に「思い遣りの気持ちが大事」と諭され、ひとみは変化の兆しを見せますが、これも台詞だけでは安っぽいです。本来なら寅と別の女性とのありようを見て変化するというのが当然の構成だと思いますが、そんな工夫すらされていないんですよね。故に今回は、寅の恋愛に対する描写も、安直な恋愛指南としてしか描かれず、深みが全くありません。
そもそもマドンナ・ひとみ(桃井かおり)の相手役・邦夫に布施明を起用すると言うところに、作品の出来とは掛け離れた興行面のスケベ心が見えますし、ひとみと邦夫の恋愛シチュエーションで流れるコーラス入りのBGMなどは、当時のテレビ番組を彷彿とさせます。時代はやや遡りますが、布施明の主演からは「S・Hは恋のイニシャル」なんていうところを起源とした、石立鉄男主演の人気テレビ番組を連想させますし、男女の入れ替わりこそあれ二階の下宿という設定も、そんなテレビシリーズを意識でもしているんでしょうか。
いずれにしても、クライマックスへ向かっての展開は、邦夫に対する安っぽい同情から始まる凡庸なヒューマニズムを描く女性の自立の描写で終わってしまいます。
何も凡庸な描写に歩み寄って観客動員を狙うことなど全くないと思いますね。それこそ映画を衰退させる原因となるものだと思います。
前作と同じ作家の映画とは思えないほど凡庸な作品の本作です。
20点。
異色〜ブルジョアな「男はつらいよ」
投稿日
2007/04/21
レビュアー
ユルング
ブルジョアな雰囲気が漂う、いつもと一味違う寅さん23作目。
翔んでる桃井かおりがヒロインを務めます。
裕福な男女が、一度の破局を乗り越え結ばれるまで。
タコ社長の工場で働く職工の結婚式から始まり、ひとみの結婚式で終わる、粋な展開です。
映画「卒業」をパロッたような、花嫁衣裳で「とらや」に逃げ込むシーンなどは、なんとも笑えて、いつもながらついわくわくしてきます。
今度の寅さんはキューピット役。
それでも期待してしまうのが寅さんで、お決まりの失恋が待っています――
桃井かおりのお相手が布施明という時点で、ふたりのハッピーエンドは分かりきってしまいますが、地味だけど優しい男を演じた布施さんは好演してました。
最後の身内だけで披かれた結婚式で歌うシーンは、ギター片手に美声を披露していて本作の見所でもあります。
田園地帯のお嬢様??
投稿日
2006/04/17
レビュアー
KUBOCHIN
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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シリーズも中期となり、博さんと櫻の一子満男君も大きくなってきました。小学校の作文で三重丸を貰ったのはいいけれど、そこには寅伯父さんの気ままな暮らしに心を痛めるお母さんの記述があったところから、映画の前半でまたとらやでのひと騒動が起こります。
この作品、というか…DVDの見所は、私の年代以上には懐かしい小暮実千代さんがヒロインの母親役で、いかにも上流階級のご婦人という貫禄ある演技を見せている点がひとつ(こういう女優さん少なくなりました)。そしてボーナス映像の予告編が本編とけっこう違うシーンがあるところがふたつめ。予告編を見て違いを探すのも面白いでしょう。それと、現在もハリウッド映画に出演するなど活躍を続ける桃井かおりさんが本作のヒロイン、そして最初ふられて最後に結ばれる婚約者役が布施明さんですが、27歳頃の若々しいかおりさんや、オリビア・ハッセーと結婚する前年の明さんが観られたり、彼の弾き語りが映画内で聴けるのが3つ目のポイントかも。柴又の劇中でかおりさんは1975-76年のTVシリーズ「前略おふくろ様」で茶の間の認知度を上げ、77年には山田監督の名作「幸福の黄色いハンカチ」に出演していますが、それに続いて、79年の本作ではマリッジブルーに悩むひとみ役を演じてます。
『幸福の黄色いハンカチ』の余韻――たぶん 20.7km地点
投稿日
2012/07/10
レビュアー
みなさん(退会)
本作品は『幸福の黄色いハンカチ(77)』の後日談ではないかと思えるくらい印象がよく似ている。前々作『寅次郎我が道をゆく』に武田鉄矢さんが出演した時も、舞台は九州なのに北海道に見えた。山田監督にとっても撮影の高羽さんにとっても、『幸福の〜』は強烈なイメージと充実感を残した作品だったに違いない。本作品は1979年の製作だから、この時、『幸福の〜』の公開から既に 2年を経過していたにも関わらず、そのイメージに縛られていることが証査である。
マドンナは、桃井かおりさん。当時、彼女を象徴する言葉として“翔んでる”がよく使われていたが、本作品の副題にも用いられている。(おそらく『翔んだカップル』が、この言葉の火付け役だろう) 披露宴の最中に“脱走”した花嫁さんが翔んでるのかどうか分からないが、互いに顔を合わせたことすらないのに結婚させられた時代のことを思えば、十分に“ぶっ飛んでいる”と言える。教会から手を繋いで逃げたエレンとベン(『卒業』)から10年、日本の社会は、経済的にも精神的にも、ようやくそのレベルに達したのかも知れない。(笑)
北海道で仕事をしていた寅さんは、ふとしたきっかけで1人旅の娘(桃井かおり)を助けることになる。彼女は良家の娘だったが、親が勧めるままに見合い結婚することに悩んでいた。決して見合い相手がキライなわけではない。敷かれたレールにのって結婚することに割り切れぬ疑問を抱いていたのである。寅さんと別れ、東京に戻った彼女は、式当日を迎える。しかし、まだ気持ちの整理がつかない。機械的に進行する披露宴に、遂に彼女の感情は爆発する。ウエディングドレスのまま式場を逃げ出した彼女は、タクシーに乗って“とらや”を目指す。……というお話し。
考えてみれば、相手のこともよく知らないのに親の言いなりに結婚するシチュエーションが、既に古い。(笑) 当時の世相からしてもアナクロではなかろうか。桃井かおりさんが体現していた“翔んだ”女性像を描くには、旧いしきたりを持ち出す必要があったのだろう。そう考えると、脚本も演出も花嫁の脱走劇と若い2人が自立を目指す姿を上手いこと描いてはいるが、山田監督のセンスは少しづつ時代に遅れ始めていたのかも知れない。(あの頃、『もう頬づえはつかない』や『夕暮れまで』といった女性の性と自立を描いた小説や映画が多かったが、もっと設定は現代的で自由だった)
マンネリを嫌い、大胆に時代感を取り入れたつもりだったのだろうが、明らかに失敗だった。次作では再びお馴染みのスタイルに振り戻している。
ある意味、山田監督のセンスは昭和40年代までで止まっており、以降に起きた変化に対しては上手にとりこめずにいる。野村芳太郎監督がバランスのいい時代感覚を有していたのと対照的だ。いずれにせよ、無理せずに手の届く範囲で映画を作るのがイチバンだ。
確かに、70〜80年代はハリウッド映画に押され、邦画の観客層はお年寄りと児童ばかりになっていた。映画会社が、何とか若い世代を取り込みたいと考えたところで誰も責められない。ひとつだけ誤算があったとすれば、山田監督の“引き出し”はもっともっと多かった、ということである。ヘタな方針を打ち出す必要はなかったのである。
偉大な国民的映画は、“翔んだ”女優を担ぎ出して若者に媚びを売らなくても、ちゃんとシリーズを継続することが出来ただろう。
布施明さんが、桃井かおりさんの相手役として出演。その演技を見ながら「残念だなぁ」と何度も思った。(苦笑) あれだけ歌唱力がありながらアーティストとして大成しなかったのは、“布施明”という独自の世界観を形成することが出来なかったからである。今も昔も、彼は単なる歌い手さんでしかない。スケールは違っても、バーやクラブで他人の歌を歌っているドサ回りの歌手と質的に変わらない。スクリーンに映り込んだ彼は、役者としても歌手としても輝きが薄かった。
『卒業』と観較べると面白い発見があるかも知れない。――ということで「オススメ!」としておきましょう。
今回は寅さんがキューピッド
投稿日
2005/09/25
レビュアー
ハナ
女性の幸せは結婚?それともキャリア?というテーマは、1970年代後半から始まったようですが、その時代に生きる女性の気持ちの揺れがよく分かる作品でした。
桃井かおりも布施明も、強烈な個性がでる前の若さでなんとも初々しいです。
さくらも結婚10年目なんですって。すっかり母親の貫禄がでてますねー! 昔の作品からポンと飛んでこの作品を見ると、倍賞千恵子の演技の渋みが増したことに気付いて、なんか感激してしまいました。素敵だなあ。
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