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男はつらいよ 寅次郎春の夢 【第24作】
男はつらいよ 寅次郎春の夢 【第24作】
男はつらいよ 寅次郎春の夢 【第24作】 / 渥美清
男はつらいよ 寅次郎春の夢 【第24作】
/山田洋次
平均評価点:
予告編を観る
全体の平均評価点: (5点満点)
(9)
解説・ストーリー
ビタミン剤のセールスマン・マイケルは遠くアリゾナからやって来たが、品物がまったく売れず行き倒れ寸前。そこで、“とらや”の人々が面倒をみることになるが、寅次郎はアメリカ嫌い。そこへ美しい英語の先生が寅の下を訪れ・・・。
ビタミン剤のセールスマン・マイケルは遠くアリゾナからやって来たが、品物がまったく売れず行き倒れ寸前。そこで、“とらや”の人々が面倒をみることになるが、寅次郎はアメリカ嫌い。そこへ美しい英語の先生が寅の下を訪れ・・・。
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「男はつらいよ 寅次郎春の夢 【第24作】」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
ビタミン剤のセールスマン・マイケルは遠くアリゾナからやって来たが、品物がまったく売れず行き倒れ寸前。そこで、“とらや”の人々が面倒をみることになるが、寅次郎はアメリカ嫌い。そこへ美しい英語の先生が寅の下を訪れ・・・。
「男はつらいよ 寅次郎春の夢 【第24作】」 の作品情報
「男はつらいよ 寅次郎春の夢 【第24作】」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
「男はつらいよ 寅次郎春の夢 【第24作】」 のシリーズ作品
最新巻情報
男はつらいよ 寅次郎春の夢 【第24作】のシリーズ商品
男はつらいよ 寅次郎春の夢
ビタミン剤のセールスマン・マイケルは遠くアリゾナからやって来たが、品物がまったく売れず行き倒れ寸前。そこで、“とらや”の人々が面倒をみることになるが、寅次郎はアメリカ嫌い。そこへ美しい英語の先生が寅の下を訪れ・・・。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
104分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DA9524 |
2004年11月25日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚 |
0人 |
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男はつらいよ 寅次郎春の夢 HDリマスター版 【第24作】
国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第24弾がデジタルリマスター版で復活。セールスマンのマイケルがアメリカからやって来たが、品物が売れず行き倒れ寸前。そこで“とらや”の人々が面倒を見ることになるが、寅次郎は大のアメリカ嫌いで…。
収録時間: |
字幕: |
音声: |
104分 |
日本語英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語 2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド)
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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DB8524 |
2008年11月27日 |
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
1枚 |
0人 |
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男はつらいよ 寅次郎春の夢 【第24作】のシリーズ商品
男はつらいよ 寅次郎春の夢
作品詳細を開く
- 収録時間:
104分
- 字幕:
日本語
- 音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
- レイティング:
- 記番:
DA9524
- レンタル開始日:
2004年11月25日
- 在庫枚数
9枚
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ビタミン剤のセールスマン・マイケルは遠くアリゾナからやって来たが、品物がまったく売れず行き倒れ寸前。そこで、“とらや”の人々が面倒をみることになるが、寅次郎はアメリカ嫌い。そこへ美しい英語の先生が寅の下を訪れ・・・。
男はつらいよ 寅次郎春の夢 HDリマスター版 【第24作】
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- 収録時間:
104分
- 字幕:
日本語英語
- 音声:
1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
2:ドルビーデジタル/モノラル/日(音声ガイド)
- レイティング:
- 記番:
DB8524
- レンタル開始日:
2008年11月27日
- 在庫枚数
1枚
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国民的人気シリーズ「男はつらいよ」の第24弾がデジタルリマスター版で復活。セールスマンのマイケルがアメリカからやって来たが、品物が売れず行き倒れ寸前。そこで“とらや”の人々が面倒を見ることになるが、寅次郎は大のアメリカ嫌いで…。
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ユーザーレビュー:9件
第24作
投稿日:2007/11/25
レビュアー:ケチケチ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
マンネリからの脱出が20作以降の大きな課題として見えるこのシリーズ、単にアメリカ人がとらやに下宿するという事象だけでは、目先の変化だけに過ぎませんが、浪花節的なシリーズの持ち味はそのままに「母に重ねる望郷の念」を描きつつ、人種や文化の違いを加味した超越も描き、さらには寅やさくらといったシリーズの中心となる人物像をさらに掘り下げることも狙いとした本作だと思います。
今回は実質的なマドンナは、さくら(倍賞千恵子)ですね。さくらの姿に母の姿を重ね、それが恋愛感情となり、失恋へと結びついていくマイケル(ハーブ・エデルマン)が、寅の人物像と重なります。またその振られ方も、寅同様の勘違いですが、今回の勘違いは、日米の文化による違いをマイケルが誤解したと言うことが根底になっていますし、この誤解(垣根)が男女の間に横たわる相違点にも繋がってるんですよね。
今回は存在感の薄いマドンナ・圭子(香川京子)ですが、古風ゆかしき純日本的な彼女の持ち味とは裏腹に、長いアメリカ生活を経験したという設定もあって、「言葉で表せなければ分からない」という、本作がクローズアップする文化の違いというアンチテーゼを代弁する存在にもなっています。
シリーズお決まりの寅の失恋シーンでは、二枚目(ハンサム)という意味の福寿草をプレゼントした寅が失恋に気づき、『今度は三枚目の花を買って来よう』と呟きますが、寅の心の内を察することもなく、圭子(香川京子)とめぐみ(林寛子)は笑い飛ばすんですね。日米の文化の違いを表すと共に、男女関係としては何とも残酷なシーンです。
しかしそのシーンも、マイケルと寅を繋ぐ理解(垣根の超越)に繋がっていて、さくらに振られたマイケルに寅は自分の姿を重ねているでしょうし、ここでは文化の違いや言葉の違いを超越した人の繋がりが描かれます。「言葉で表せなければ分からない」なんて断言することは決して出来ない人種や文化を越えた人の絆なんですね。
また人物像の描写も、シリーズが進むにつれ、満男の母や博の妻という所帯じみた人物像に陥っていたさくらを、一人の女として見つめ直し、寅との兄妹関係を掘り起こしています。一人の女として揺れ動き、マイケルの告白を寅に報告するさくらのシーンは、今回の見せ場ですね。寅がさくらに労られるいつもの立場を逆転し、抱擁する側の立場となって兄らしい強さを見せるシーンですが、また同時に、寅にとっての故郷であるはずのとらや、その中で母の代替となるさくらを労るシーンではないかと思います。マイケルがさくらに母を見たように、寅もまた母を労るような面持ちで、違った一面からさくらの存在を故郷として噛みしめていたんじゃないでしょうかね。
今回は、テレビドラマに歩み寄るような安易なマンネリからの脱出を狙った前作とは打って変わって、人間を見つめ直すことからマンネリを脱しようとした力作だと思います。しかし、作品のまとまりが今ひとつ良くないんですよね。「母に重ねる故郷」「文化を超越した絆」「実の母の代替となる心の中での母や父の存在」と、ドラマになり得る要素は満載なんですが、それらの絡み合いが今ひとつ上手くありません。
たとえば、圭子(香川京子)とめぐみ(林寛子)の母子関係も、お飾りの母子の関係じゃなく、めぐみが見つめる母や父の姿があるはずなんですが、それらが感じられるほど描写はされないんですよね。また寅がみつめるマドンナ・圭子も、今回は本筋の展開の外に置かれていますから、寅自信がバイプレイヤーという機能しか果たさないところが弱いところです。
またこのシリーズのレビューは余り演出面には触れてこなかったのですが、ラストシークエンスの描写は『あぁ、やっぱり山田洋次か』という落胆を通り越して、怒りさえ感じるんですね。
マイケルがアメリカへ向かう飛行機から見つめる江戸川は、第二の故郷としての日本、そして母に重なるさくらへの想いとして理解できますが、江戸川の土手に座り空を見つめるさくらをその後に描く必要がありますかね。一人の女としてのさくらがこのシーンでクローズアップされますが、観客に与える安易な印象として、マイケルとさくらの実らない恋愛に対する郷愁を描いているに過ぎません。山田洋次が言う「分かり易さ」とはそんな次元の物なんでしょうか。もっと言ってしまえば、作品が描いている本質をぼかしてしまう表面だけの分かり易さで、そんなものに頼って盛り上げる必要があるんでしょうかね。
ラストシーンでは、寅の同僚であるテキヤに来た後妻、その子供にとっての継母が描かれますが、作品のまとまりの悪さによるカタルシスの無さばかりじゃなく、ラストシークエンスで突出するような演出のフォーカスの甘さがこのシーンの意味を殺してしまっていると思えます。
40点。
このレビューは気に入りましたか?
10人の会員が気に入ったと投稿しています
インターナショナルな‘とらや’
投稿日:2007/04/24
レビュアー:ユルング
前半最後の24作目は、アメリカ人俳優を迎えて送る、笑えて泣ける良作。
マイケルを演じたのはハーブ・エデルマン。
‘とらや’で厄介になる彼は、西洋の寅。
二人の類似点は沢山あって、好きな相手に振られるのも、暮らしぶりも一緒です。
ぶつかり合う姿に笑い、打ち解けあってほのぼの。
傷心を癒しあう後姿には切ないものを感じて、今度も良く出来ているな〜と、とても満足。
外国人らしい長身を生かしたギャグや、英語漬けになった‘とらや’にもいっぱい笑わせてもらいました。
見所はなんといってもマイケルが妹さくらに恋する件でしょうか。
夫のいるさくらに想いを告げると、さくらは覚えたばかりの英語で「Impossible」と答えます..
とてもいいシーン。
いつもとは一味違うインターナショナルな「男はつらいよ」が楽しめます。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
第24作
笑いと涙、出逢いと失恋。
ご存知、“フーテンの寅さん”の映画シリーズです。
マドンナ 香川京子
ロケ地 和歌山、京都・西陣
アメリカ・アリゾナ
*初の海外ロケ作品*
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
さくらの恋――たぶん 21.6km地点
いつも気になっていることがある。
寅さんの服は、いつもパリッとしている。けれど、いつクリーニングに出しているのだろうか?(笑) “着たきりスズメ”のはずなのに皺ひとつない。営業で外を飛び回っている我が身を鏡に写し、クタクタになったぶら下がりのスーツをどうしたらパリッとした状態に保つことが出来るのだろう、と嘆息する。不思議でならない。何か秘訣があるのなら是非ともうかがいたいものである。(笑)
アメリカ版“寅さん”が登場する一本。米国俳優を起用しながら作りは従来のパターンを踏襲している。なので、安心して楽しむことが出来る。
特にハーブ・エデルマンが上手い。山田洋次監督の演出もあるのだろうが、渥美清さん演じる“寅さん”像を器用に写している。何より寅さんというキャラクタに敬意を払っているところが好ましい。ニール・サイモンの舞台劇に立っていた方らしいので、ちょっととぼけた風貌と機微を演じる繊細さを持っている。良いキャスティングをしたものである。
ビタミン剤の営業で米国から日本にやって来たマイケル・ジョーダン。しかし、商習慣の違いから売れやしない。手持ちの金も底を尽きかけ、安宿を探して柴又に流れ着く。銀座や赤坂のホテルは高くて泊まれなかったのだ。題経寺の境内で途方に暮れていた彼に声を掛けたのは、御前様。しかし、日本語が通じず、さくらを頼って“とらや”にやって来る。
「あんた、学校の成績、良かったじゃろ?」
うーん、実に大雑把な御前様だ。(笑) 勿論、英語の授業が役に立つわけがなく、さくらにもマイケルの話していることが、さっぱり解らない。マイケルどころかとらやの面々まで途方に暮れているところへ、満男が通う英語塾の先生の母親が挨拶にやって来る。事情を察した彼女の通訳で、あれよあれよと言う間にマイケルはとらやに下宿することになる。
そして、お互いに親近感を覚え始めた頃、トラブルメーカの寅さんが旅から帰って来た。……というお話し。
ポスターに顔すら出て来ないが、マドンナよりもマイケルに比重を置いた脚本になっている。マドンナ役は香川京子さんだが、その娘役として林寛子さんも登場しており、正直なところ、あまりパッとしない。香川さんとしては、やや貧乏くじをひかされた感じだ。何しろ鑑賞後に香川さんの印象が残っていないのだから、気の毒なことである。松竹もファンも「次は誰がマドンナか」がポイントの一つになっているが、当の山田監督や脚本の朝間義隆さんには、マドンナを登場させることにこだわっていなかったようだ。むしろ、マンネリを嫌って、敢えて登場させないようにしていたフシがある。本作品なんか、特にそう感じる。
やはり、本作品でキーになるのは、マイケルがさくらに寄せる恋心だろう。これは、寅さんがマドンナに寄せる恋心の代替えである。言わずもがなだが……。寅さんとさくらの関係は、兄妹であると同時に、母子や夫婦、時には恋人であったり、状況に応じて変容してみせる。旅立つ兄にそっとお金を渡す妹、癇癪をおこす兄をなだめる妹、――そこに他人は介在し得ない。濃密な空間を演出して来た山田監督。本作品では、それを客観視するようにH.エデルマンに“寅さん”を演じさせて告白させてみせた。コワイなぁと思うと同時に、それは兄妹の関係を描き続けて来た寅さん映画の集大成とも言える。(寅さん映画をそういう側面で捉えると、シスコン映画と解することが出来る。(笑) かなり今風である)
脚本に名を連ねるのは、レナード・シュナイダー。『キャットピープル』の監督ポール・シュナイダーの実兄である。ポールの方が『タクシードライバー』の脚本家としても名高く、血と硝煙、ヴァイオレンスとエロティシズムのイメージが強い。
一方、兄の方は、アカデミックでロジカルなイメージが私にはある。任侠映画を再構築してみせた『ザ・ヤクザ』のせいかも知れない。本作品では、渡世人の世界、寅さんとさくらの関係を再構築してみせたのかも知れない。
オススメ!
このレビューは気に入りましたか?
2人の会員が気に入ったと投稿しています
寅さん大好き☆
投稿日:2009/07/11
レビュアー:ponta
前回はVHSで見ましたが懐かしくなりまたレンタルしました。
寅さんは日本の心ですね☆
このレビューは気に入りましたか?
0人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
第24作
投稿日
2007/11/25
レビュアー
ケチケチ
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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マンネリからの脱出が20作以降の大きな課題として見えるこのシリーズ、単にアメリカ人がとらやに下宿するという事象だけでは、目先の変化だけに過ぎませんが、浪花節的なシリーズの持ち味はそのままに「母に重ねる望郷の念」を描きつつ、人種や文化の違いを加味した超越も描き、さらには寅やさくらといったシリーズの中心となる人物像をさらに掘り下げることも狙いとした本作だと思います。
今回は実質的なマドンナは、さくら(倍賞千恵子)ですね。さくらの姿に母の姿を重ね、それが恋愛感情となり、失恋へと結びついていくマイケル(ハーブ・エデルマン)が、寅の人物像と重なります。またその振られ方も、寅同様の勘違いですが、今回の勘違いは、日米の文化による違いをマイケルが誤解したと言うことが根底になっていますし、この誤解(垣根)が男女の間に横たわる相違点にも繋がってるんですよね。
今回は存在感の薄いマドンナ・圭子(香川京子)ですが、古風ゆかしき純日本的な彼女の持ち味とは裏腹に、長いアメリカ生活を経験したという設定もあって、「言葉で表せなければ分からない」という、本作がクローズアップする文化の違いというアンチテーゼを代弁する存在にもなっています。
シリーズお決まりの寅の失恋シーンでは、二枚目(ハンサム)という意味の福寿草をプレゼントした寅が失恋に気づき、『今度は三枚目の花を買って来よう』と呟きますが、寅の心の内を察することもなく、圭子(香川京子)とめぐみ(林寛子)は笑い飛ばすんですね。日米の文化の違いを表すと共に、男女関係としては何とも残酷なシーンです。
しかしそのシーンも、マイケルと寅を繋ぐ理解(垣根の超越)に繋がっていて、さくらに振られたマイケルに寅は自分の姿を重ねているでしょうし、ここでは文化の違いや言葉の違いを超越した人の繋がりが描かれます。「言葉で表せなければ分からない」なんて断言することは決して出来ない人種や文化を越えた人の絆なんですね。
また人物像の描写も、シリーズが進むにつれ、満男の母や博の妻という所帯じみた人物像に陥っていたさくらを、一人の女として見つめ直し、寅との兄妹関係を掘り起こしています。一人の女として揺れ動き、マイケルの告白を寅に報告するさくらのシーンは、今回の見せ場ですね。寅がさくらに労られるいつもの立場を逆転し、抱擁する側の立場となって兄らしい強さを見せるシーンですが、また同時に、寅にとっての故郷であるはずのとらや、その中で母の代替となるさくらを労るシーンではないかと思います。マイケルがさくらに母を見たように、寅もまた母を労るような面持ちで、違った一面からさくらの存在を故郷として噛みしめていたんじゃないでしょうかね。
今回は、テレビドラマに歩み寄るような安易なマンネリからの脱出を狙った前作とは打って変わって、人間を見つめ直すことからマンネリを脱しようとした力作だと思います。しかし、作品のまとまりが今ひとつ良くないんですよね。「母に重ねる故郷」「文化を超越した絆」「実の母の代替となる心の中での母や父の存在」と、ドラマになり得る要素は満載なんですが、それらの絡み合いが今ひとつ上手くありません。
たとえば、圭子(香川京子)とめぐみ(林寛子)の母子関係も、お飾りの母子の関係じゃなく、めぐみが見つめる母や父の姿があるはずなんですが、それらが感じられるほど描写はされないんですよね。また寅がみつめるマドンナ・圭子も、今回は本筋の展開の外に置かれていますから、寅自信がバイプレイヤーという機能しか果たさないところが弱いところです。
またこのシリーズのレビューは余り演出面には触れてこなかったのですが、ラストシークエンスの描写は『あぁ、やっぱり山田洋次か』という落胆を通り越して、怒りさえ感じるんですね。
マイケルがアメリカへ向かう飛行機から見つめる江戸川は、第二の故郷としての日本、そして母に重なるさくらへの想いとして理解できますが、江戸川の土手に座り空を見つめるさくらをその後に描く必要がありますかね。一人の女としてのさくらがこのシーンでクローズアップされますが、観客に与える安易な印象として、マイケルとさくらの実らない恋愛に対する郷愁を描いているに過ぎません。山田洋次が言う「分かり易さ」とはそんな次元の物なんでしょうか。もっと言ってしまえば、作品が描いている本質をぼかしてしまう表面だけの分かり易さで、そんなものに頼って盛り上げる必要があるんでしょうかね。
ラストシーンでは、寅の同僚であるテキヤに来た後妻、その子供にとっての継母が描かれますが、作品のまとまりの悪さによるカタルシスの無さばかりじゃなく、ラストシークエンスで突出するような演出のフォーカスの甘さがこのシーンの意味を殺してしまっていると思えます。
40点。
インターナショナルな‘とらや’
投稿日
2007/04/24
レビュアー
ユルング
前半最後の24作目は、アメリカ人俳優を迎えて送る、笑えて泣ける良作。
マイケルを演じたのはハーブ・エデルマン。
‘とらや’で厄介になる彼は、西洋の寅。
二人の類似点は沢山あって、好きな相手に振られるのも、暮らしぶりも一緒です。
ぶつかり合う姿に笑い、打ち解けあってほのぼの。
傷心を癒しあう後姿には切ないものを感じて、今度も良く出来ているな〜と、とても満足。
外国人らしい長身を生かしたギャグや、英語漬けになった‘とらや’にもいっぱい笑わせてもらいました。
見所はなんといってもマイケルが妹さくらに恋する件でしょうか。
夫のいるさくらに想いを告げると、さくらは覚えたばかりの英語で「Impossible」と答えます..
とてもいいシーン。
いつもとは一味違うインターナショナルな「男はつらいよ」が楽しめます。
第24作
投稿日
2005/07/22
レビュアー
京
笑いと涙、出逢いと失恋。
ご存知、“フーテンの寅さん”の映画シリーズです。
マドンナ 香川京子
ロケ地 和歌山、京都・西陣
アメリカ・アリゾナ
*初の海外ロケ作品*
さくらの恋――たぶん 21.6km地点
投稿日
2012/07/22
レビュアー
みなさん(退会)
いつも気になっていることがある。
寅さんの服は、いつもパリッとしている。けれど、いつクリーニングに出しているのだろうか?(笑) “着たきりスズメ”のはずなのに皺ひとつない。営業で外を飛び回っている我が身を鏡に写し、クタクタになったぶら下がりのスーツをどうしたらパリッとした状態に保つことが出来るのだろう、と嘆息する。不思議でならない。何か秘訣があるのなら是非ともうかがいたいものである。(笑)
アメリカ版“寅さん”が登場する一本。米国俳優を起用しながら作りは従来のパターンを踏襲している。なので、安心して楽しむことが出来る。
特にハーブ・エデルマンが上手い。山田洋次監督の演出もあるのだろうが、渥美清さん演じる“寅さん”像を器用に写している。何より寅さんというキャラクタに敬意を払っているところが好ましい。ニール・サイモンの舞台劇に立っていた方らしいので、ちょっととぼけた風貌と機微を演じる繊細さを持っている。良いキャスティングをしたものである。
ビタミン剤の営業で米国から日本にやって来たマイケル・ジョーダン。しかし、商習慣の違いから売れやしない。手持ちの金も底を尽きかけ、安宿を探して柴又に流れ着く。銀座や赤坂のホテルは高くて泊まれなかったのだ。題経寺の境内で途方に暮れていた彼に声を掛けたのは、御前様。しかし、日本語が通じず、さくらを頼って“とらや”にやって来る。
「あんた、学校の成績、良かったじゃろ?」
うーん、実に大雑把な御前様だ。(笑) 勿論、英語の授業が役に立つわけがなく、さくらにもマイケルの話していることが、さっぱり解らない。マイケルどころかとらやの面々まで途方に暮れているところへ、満男が通う英語塾の先生の母親が挨拶にやって来る。事情を察した彼女の通訳で、あれよあれよと言う間にマイケルはとらやに下宿することになる。
そして、お互いに親近感を覚え始めた頃、トラブルメーカの寅さんが旅から帰って来た。……というお話し。
ポスターに顔すら出て来ないが、マドンナよりもマイケルに比重を置いた脚本になっている。マドンナ役は香川京子さんだが、その娘役として林寛子さんも登場しており、正直なところ、あまりパッとしない。香川さんとしては、やや貧乏くじをひかされた感じだ。何しろ鑑賞後に香川さんの印象が残っていないのだから、気の毒なことである。松竹もファンも「次は誰がマドンナか」がポイントの一つになっているが、当の山田監督や脚本の朝間義隆さんには、マドンナを登場させることにこだわっていなかったようだ。むしろ、マンネリを嫌って、敢えて登場させないようにしていたフシがある。本作品なんか、特にそう感じる。
やはり、本作品でキーになるのは、マイケルがさくらに寄せる恋心だろう。これは、寅さんがマドンナに寄せる恋心の代替えである。言わずもがなだが……。寅さんとさくらの関係は、兄妹であると同時に、母子や夫婦、時には恋人であったり、状況に応じて変容してみせる。旅立つ兄にそっとお金を渡す妹、癇癪をおこす兄をなだめる妹、――そこに他人は介在し得ない。濃密な空間を演出して来た山田監督。本作品では、それを客観視するようにH.エデルマンに“寅さん”を演じさせて告白させてみせた。コワイなぁと思うと同時に、それは兄妹の関係を描き続けて来た寅さん映画の集大成とも言える。(寅さん映画をそういう側面で捉えると、シスコン映画と解することが出来る。(笑) かなり今風である)
脚本に名を連ねるのは、レナード・シュナイダー。『キャットピープル』の監督ポール・シュナイダーの実兄である。ポールの方が『タクシードライバー』の脚本家としても名高く、血と硝煙、ヴァイオレンスとエロティシズムのイメージが強い。
一方、兄の方は、アカデミックでロジカルなイメージが私にはある。任侠映画を再構築してみせた『ザ・ヤクザ』のせいかも知れない。本作品では、渡世人の世界、寅さんとさくらの関係を再構築してみせたのかも知れない。
オススメ!
寅さん大好き☆
投稿日
2009/07/11
レビュアー
ponta
前回はVHSで見ましたが懐かしくなりまたレンタルしました。
寅さんは日本の心ですね☆
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