天城越え

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天城越え / 渡瀬恒彦
全体の平均評価点:
(5点満点)

25

  • DVD
ジャンル:

「天城越え」 の解説・あらすじ・ストーリー

14歳の少年と娼婦が天城峠を旅しているとき起きた殺人事件と、30年間、事件を追い続けた老刑事の姿を描く。家が嫌になり静岡の兄を訪ねるため、ひとり天城越えの旅に出た少年。途中、素足で旅するハナという女性と出会い、二人並んで歩く。しかし、道中、旅の資金を手に入れるために行きずりの男に声をかけるハナ。無理やり少年と別れたハナの後を、密かに追った少年は草陰で情交を重ねる二人の姿を目撃してしまう……。

「天城越え」 の作品情報

製作年: 1983年
製作国: 日本

「天城越え」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

天城越えの詳細

  • 旧作
収録時間: 字幕: 音声:
99分 1:ドルビーデジタル/モノラル/日本語
レイティング: 記番: レンタル開始日:
DA9773 2005年10月29日
在庫枚数 1位登録者: 2位登録者:
9枚 1人 0人

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ユーザーレビュー:25件

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1〜 5件 / 全25件

切なく悲しい抒情的な作品ネタバレ

投稿日:2006/03/17 レビュアー:parole

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『天城越え』は松本清張の小説を原作とする殺人事件を題材とした作品だが、実はサスペンスや推理ものと言うよりも切なく悲しい極めて叙情性の高い作品だ。

退職した刑事である老人が印刷会社を訪ねて、彼が初めて担当した事件の顛末を記録したものの印刷を依頼することからこの物語は始まる。依頼した印刷会社の社長はその事件に関わりのあった当時はまだ少年だった人物らしい。以降、現在の刑事と社長との姿を時折交えながら、社長の回想を中心としてその事件の経緯が語られていく。事件に至るまでの少年の行状、事件発生後に刑事達が調査をし容疑者を追い詰める姿、またこの作品における中核的な人物となるハナと名乗る売春婦についてのエピソードなどが時間軸を前後しながら断章的に描写される。ともすれば時間の前後や登場人物達の位置付けなどがわかりにくくなりがちな構成の作品なのだが、余計な部分を削ぎ落としながらも物語の核や人物の設定などが余すところなくかつ性格に描写されるため、素直に物語を辿り登場人物達を位置付けや関係を明確に把握することができる。

だが、この作品は推理小説としては欠くことができない事件の真相について結局は明らかにすることはない。犯人捜し物ではないため、社長が真犯人であることは冒頭部分から示唆されているのだが、肝心の、何故彼が殺人を犯したのかについては最後まで明確に語ることはしないのだ。少年のハナへの恋慕や、彼の性に対する鬱屈とした感情など、背景的なことは語られてはいるが、それらとて必要最低限のことが描写されているに過ぎず、原因追及を目的としている人にとっては不満足感しか感じないものだろう。

しかし、ラストのシークエンスにおける、実際に少年が殺害する荒々しく生々しいシーンを観ていると、明確に言葉で語りうる理由などと言う物はどうでもよく感じられ、殺人を犯さざるを得なかった、あるいは衝撃的に殺人に走ってしまった少年の切実な心境がひしひしと伝わってくるのだ。そして、その様は殺人事件というおぞましいものには似つかわしくない、切なく寂しい抒情的なものなのだ。

少年と被害者とが押し合いへし合いする様をアップ中心とした手持ち撮影した後に、俯瞰の移動カメラでとどめを刺すシーンに続くのだが、哀愁漂わせる音楽の効果も相俟って、自然と涙がこぼれてしまう。もちろん、その涙の理由は私自身でもよく分からなかった。

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映画の奇跡

投稿日:2005/11/01 レビュアー:勝王

田中裕子がすごくいいです。話は実にシンプルなのですが、田中裕子の魅力で最後まで見てしまいます。三村晴彦監督の演出もとても巧い。ハナという主人公の哀れさをセリフでなく映像できちんと表現しています。女性が見たらどう思うのか疑問ですが、男性にとってはハナは「女性的なるもの」の象徴として描かれています。映画の奇跡です。

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ハナは日本のジェルソミーナかネタバレ

投稿日:2010/12/16 レビュアー:港のマリー

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絶対的な神さまのいない日本では、わが身を犠牲にして他人を救うにしても、そのひとの魂を救うのではない、まずは現世の安寧と幸せを与えてやるのです。しのつく雨のなか、拘置所に連行される美しい酌婦ハナ(田中裕子)は目で、語りかけます。
 あにさんは若いんだもの、これからがある、ほんとのことは言っちゃだめよ、わたしが代わってあげるから。頑張るのよ、しあわ せにね。さ・よ・な・ら…
小野寺少年(伊藤洋一)はその言葉に甘えて40年余、今や静岡市内にかなり大きな印刷会社を構えるほどになりました。
ところがそこへまるで過去からの亡霊のように、元県警刑事田島老人(渡瀬恒彦)が訪ねてきて、過去の事件の記録を印刷してほしいと依頼する。原稿を見て初老の小野寺(平幹二郎)の顔色が変わります。あの時のハナの美しい面影に、伊豆山中の渓流の映像が重なり記憶の川を遡っていることがわかります。

 映画は現在の小野寺と田島の対決と、ハナが犯人とされた天城峠での殺人事件の、二人の回想で構成されています。回想の部分も時系列は一方方向ではなく、いろいろ工夫がされて最後にいちばん盛り上がるようになっており、真犯人は冒頭で明かされているようなものですが、興趣がそがれることはありません。サスペンスというより痛切な心理劇、少年の女性への憧れと性衝動が、ふいに激しい暴力として噴出するさまを、大変リアルに表現しています。何度もナイフを突き立てるシーンは手持ちカメラの至近距離で、崖を転げ落ちる被害者を執拗に追い詰め川の水に浸かってもなお攻撃を止めないようすは、ぐっと引いて超望遠カメラでの隠し撮りといった趣で冷徹に撮影し、観客は少年の衝動の激しさ、怒りのエネルギーの凄まじさに震撼させられます。
母親と叔父の情事を目撃してショックをうけ、下田の家を飛び出して天城越えを始めたが、出会った大人は、ずるくて汚い連中、坂上二郎に柄本明、途方にくれたところに現れた美しいハナに、まだ汚されていない母の面影を見たのかもしれません。だからハナと情交する「土工」は母を汚す憎き叔父、あるいは最愛の母の愛を奪う存在としての「父」の似姿と映ったのかもしれない。
じめじめ湿った日本の風土での屈折を重ねた「父殺し」の映画かとも、思われました。「犠牲」と「父殺し」という、人類精神史上のハードな二大課題、さらに「罪と罰」を加えて三大課題としてもいい、を100分にも満たい切ない抒情映画にしてしまっているのが凄いのです。勝王さんがおっしゃるように、「映画の奇跡」と呼んでもいいかもしれません。
 レンタル落ちの中古ビデオを持っていて何度も見ていますが、いつも気になる。名前も与えられていない、「流れ者の土工」「大きな男」、彼が一番哀れです。社会の底辺をさすらい病んでのたれ死に寸前の彼に、なぜあんなに激しく排除される役目を背負わせたのか。清張の意図が謎です。

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田中裕子が色っぽい〜

投稿日:2006/04/19 レビュアー:じゃじゃまる

けっこうヒットした作品です。
最初からなんとなく犯人がわかるのですが、動機とか、この時代にとってはけっこうショッキングかも。
田中裕子は美人じゃないけど色っぽいし、渡瀬恒彦も、平幹二朗も若い〜。
少年の伊藤洋一くんはテレビの浮れ雲で、はぐれ雲の息子役でした。
きりりとした、清潔感のある少年です。

ラストの、叫びながらの犯行はぐっと来るものが有ります。

松本清張の作品は単なる推理物としてではなく、人間模様をも描き出すのですごく見ごたえがあります。
ちなみに原作も読んじゃいましたわ。

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レビューが少なくてビックリ

投稿日:2006/04/07 レビュアー:おうち大好き

すばらしい映画です。
以前テレビで放映されて録画したビデオテープを未だにとってあるほどです。
キャストが全員いいです。ミスキャストなしです。
(少年役の伊藤洋一君がかわいい〜。今現在は芸能界から離れて会社員になっていた。「あの人は今」で見た。)

殺人を犯してしまったのには理由があって、それは悲しくて切ない訳があって・・・

最後の雨の中のシーンが印象的です。
娼婦(田中裕子)の微笑みには少年が渇望したであろう母性を感じました。




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