第3逃亡者 / ノバ・ピルビーム
第3逃亡者
/アルフレッド・ヒッチコック
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全体の平均評価点: (5点満点)
(13)
解説・ストーリー
ジョセフィン・ティーの小説を基に、ヒッチコックがイギリス時代に撮ったサスペンス。女優の殺害犯人として、現場に残されたコートから、ロバートという青年の名が上がった。だが彼は無実を主張、警察署長の娘エリカと共に逃走する。捜査の手をかわして逃げる二人は、事件の背後に意外な真相があることを突き止めるが……。
ジョセフィン・ティーの小説を基に、ヒッチコックがイギリス時代に撮ったサスペンス。女優の殺害犯人として、現場に残されたコートから、ロバートという青年の名が上がった。だが彼は無実を主張、警察署長の娘エリカと共に逃走する。捜査の手をかわして逃げる二人は、事件の背後に意外な真相があることを突き止めるが……。
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「第3逃亡者」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
ジョセフィン・ティーの小説を基に、ヒッチコックがイギリス時代に撮ったサスペンス。女優の殺害犯人として、現場に残されたコートから、ロバートという青年の名が上がった。だが彼は無実を主張、警察署長の娘エリカと共に逃走する。捜査の手をかわして逃げる二人は、事件の背後に意外な真相があることを突き止めるが……。
「第3逃亡者」 の作品情報
「第3逃亡者」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
世界名作映画全集 22 第3逃亡者の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
84分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DMIP5981 |
2005年01月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
9枚
|
0人
|
0人
|
世界名作映画全集 22 第3逃亡者の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
84分 |
日本語・英語 |
1:ドルビーデジタル/モノラル/英語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
DMIP5981 |
2005年01月26日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
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ユーザーレビュー:13件
瞬きするドラマー
投稿日:2018/03/31
レビュアー:趣味は洋画
<まず冒頭に>
特に今月、私に多くの投票(ポチ)をして下さった方(或いは方々)、どなた様か分かりませんが、この場をお借りして、心から御礼申し上げます。
この「第3逃亡者」はヒッチコック作品ながら未見でしたが、「飛べない魔女」さんのレビューがきっかけで、観てみました。なかなか軽いノリのサスペンスで、ヒッチコックお得意のユーモアも織り込まれ、肩肘張らず観ることができました。
冒頭から激しく口論する女優のクリスティン(パメラ・カーム)と夫のガイ(ジョージ・カーゾン)。
ガイの嫉妬深さにキレたクリスティンは、ガイに平手打ちを食わせ、ガイは外へ出てしまう。だが翌朝、浜にクリスティンの死体が上がり、発見者の青年ロバート(デリック・デ・マーニイ)が逮捕される。
ロバートは被害者と顔見知りであり、さらに彼のレインコートのベルトが凶器として使われていた。
ロバートは、レインコートはドライブインで無くしたというが、クリスティンの遺言状には「遺産の一部を彼(ロバート)に譲る」と記載されており、ロバートの疑惑は更に濃くなる。夜を徹しての厳しい取り調べにより、ロバートは失神するが、警察署長(パーシー・マーモント)の娘エリカ(ノヴァ・ピルビーム)に介抱される...。
ひょんなことから知り合ったロバートとエリカ。
明るい性格のエリカが、まるでロバートの保護者のように振る舞います。
彼の逃亡を助けながら一緒に行動するうち、エリカまでもが共犯として疑われるのです。
2人は次第に心を通わせながら、やがて互いに愛情を感じ始めるように...。
ヒッチコックのイギリス時代の作品ですが、彼は1920年に映画界入りし、編集や字幕デザイン、美術責任者、助監督など、様々な経験をしています。
ヒッチコック独特の表現力ある映像は、これら下積みの努力の賜でしょう。
そして、黒人のオーケストラ団員に扮した男の「目のまばたき」は、重要なキーワードとなっています。
愛嬌ある顔立ちながら、意志の強そうな女性エリカを演じたノヴァ・ピルビームが印象的でした。
同じヒッチコック監督の、34年「暗殺者の家」では誘拐される娘役を演じていました。
本作では18歳とは思えない、落ち着いた演技でした。
このレビューは気に入りましたか?
6人の会員が気に入ったと投稿しています
ヒッチコックはいつでもユーモアーを忘れない
1937年製作、イギリス時代のヒッチコック作品です。
80年以上も前の作品なので、さすがに画像は粗いですが
お話は今見ても愉快で、軽快で、軽く見ることが出きる
ラブコメミステリーでした。
冒頭に真犯人の顔を、観ているこちら側には明かしてしまいます。
そして、死体の第一発見者であるハンサムな青年ロバートが
殺人犯にされてしまいます。
その辺りの適当な警察の取調べシーンや、捜査ともいえないようなこっけいな立ち回りは
ユーモアたっぷり。
(警察官役はヒッチ・コック自身だったでしょうか?)
ひょんなことから、美しいヒロイン(警察署長の娘・エリカ)と犯人に間違えられた男・ロバートの
真相を求めての逃亡劇が始まります。
そしてお決まりのごとく、次第に惹かれあう二人です。
原題の通りYOUNG AND INNOCENTなエリカだからこそ
ロバートの無実を信じることが出来たのでしょう。
それにしても
邦題の『第3逃亡者』とは、どういう意図でこの題名をつけたのでしょうねぇ^_^;
実になんのこっちゃ、ですよねぇ。
このレビューは気に入りましたか?
5人の会員が気に入ったと投稿しています
きっと誰もが、ファーストシーンを観返す事でしょう
投稿日:2022/03/11
レビュアー:アーモンド
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
ラストシーンを観終わって、最初のシーンを観ました。
やはり男は、まばたきを2度、3度と繰り返していました。
1937年。イギリス時代のヒッチコック監督作品です。
ヒッチコックお得意の「巻き込まれ型スリラー」
そしてラブコメ要素のあるサスペンスです。
ふと思ったんですが、チャップリンのサイレント映画を偲ばせるシーンが
チラホラとあります。
主人公のロバート(犯人の嫌疑をかけられる青年)が失神するシーン。
警察署長の娘エリカは介抱に飛んできて、頬っぺたを引っ叩くやら、耳を引っ張るやら、
過剰に介抱(笑)
エリカは介抱好きなのか、ラストで失神した犯人も介抱に駆けつけます。
ロバートがオデコを怪我した時も、エリカは家外の水道の蛇口から水をかけて洗うのですが、
蛇口の水の蛇口が上を向いてて、強くひねるとものすごい勢いで上に跳ねてロバートは
めちゃくちゃ水浸し。
このシーンも過剰な位に水が跳ねます、何回も何回も。
そして犯人の顔を知る男ウィル。
ラストのボールルームのシーン。
ウィルは暇を持て余して、エリカとダンスをします。
その足の動き・・・チャップリンの足みたいに足を上げ下げして笑わせてくれます。
たった84分の映画なので、多少説明不足かしら?
ファーストシーンに犯人の顔はバッチリと写ります。
男はホテルの部屋のバルコニーから下を覗きます。
下は黒々した海水が濁流のようにうねっています。
ここで私は殺害した犯人は、クリスチーヌ(女優)をベランダから投げ落としたか?と、
思ったのですが、これは多分違います。
死体はビーチに海水帽子をかぶり水着を着て横たわっています。
たしかに死体は水を被っていますが、朝早くに運んで水際に置かれたのだと思われます。
死体の脇には絞殺に使ったらしいベルトがご丁寧に置かれている。
(これも死体と一緒に投げ込まれたのなら、こんな近くに落ちてる筈がありません)
その結果、ベルトの持ち主と思われる第一発見者のロバートが疑われるのですが、
さて第一容疑者にされたロバート。
(本来ならホテルにクリスチーヌと一緒にいた夫が一番に疑われるはずなのでは)
それでロバートは盗まれたコートとベルトを必死に探します。
犯人は殺人の事前にロバートに罪を着せるために、ロバートのコートを盗み、そこからベルトを奪い
殺害時にわざわざベルトを使用したことになります。
(犯人はクリスチーヌ殺害計画をかなり以前から、計画していたことになります)
でも、そんなことをウジウジと重箱の隅をつつくのは野暮と言うもの。
次々と迫るピンチをエリカとロバートは、鮮やかにクリアして行きます。
空き家に隠れるロバートにサンドイッチを差し入れしたり、お金を返したり、
追って来た警官を巻いて、さらに逃走。
古い炭鉱の大きな穴に、車ごと落っこちるスペクタルなシーンも、見どころです。
エリカとロバートが次第に心を通わせ意識し合う様子も、ほのぼのとして楽しい。
そしてウィルが面通しするために3人で訪れるホテルのボールルーム。
ここでのワンシーン・ワンカットはこの映画の名物シーンです。
広いボールルームをとらえたロングから、舞台で演奏する顔を黒塗りしたドラマーの、
まばたきする目のクローズ・アップまでを、ワンショットで寄るクレーン撮影の効果。
今ではワンカット・ワンシーンと歌われる映画は多いけれど、そう見せかけてる事が多い。
ヒッチコックは1937年には、正真正銘のワンカット・ワンシーンを実践してるのですね。
息詰まる緊迫感が、演出されています。
コメディ色の強い楽しいラブコメ風のサスペンス映画。
ロバート役の青年がなかなかの美形でしたね。
中型犬とヒッチコックも出演して、後味最高ですね。?
このレビューは気に入りましたか?
4人の会員が気に入ったと投稿しています
【訂正】 「第3逃亡者」のレビューです。
「第3逃亡者」(1937、英国、白黒、84分)。
A・ヒッチコック監督。英国時代の作品は、90分前後の作品が多く、鑑賞しやすいですね。米国に拠点を移すと、120分超えの作品が多くなってきます。英国と米国での物資の事情の違いが反映されているのかもしれません。あくまで二次大戦終結前の話ですが。
この映画も、ヒッチッコック得意の「巻き込まれ型」のサスペンスです。容疑者に仕立てられた無実の主人公が、潔白を証明するために急に知り合い恋仲になった若い女性とともに冒険する物語です。スパイ物ではありませんが。原作は英国歴史ミステリの傑作「時の娘」(1951)を書いたジョセフィン・テイ(1896〜1952)の長編「ロウソクのために一シリングを」(1936)。ヒッチッコックは大幅に書き変えています。「遺産」の部分の不整合は小説では生じていません。原作の一人の人物をまるまる抜いて、無理やり別の人物(主人公)に接続してしまったのです。原作の探偵役「グラント警部」は一応登場しますが、完全な脇です。ヒッチコックはなんとか最後まで引っ張っていきますが、ミステリ映画として破綻していることは確かです。
冒頭、まぶたをピクピクさせる白人の男が、妻らしい女と口論する場面が映ります。
カモメが飛ぶ(「ライトハウス」でのトラウマが復活する)朝、海岸を散歩していた「ロバート・ティスダル」(デリック・デ・マーニー)は、水着をつけた女の死体を見つけた。死体は彼の知っている映画女優「クリスティーン・クレイ」(パメラ・カーメ)だった。警察署長「バーゴイン大佐」(パーシー・マーモント)は殺人と断定し、第一発見者「ロバート」を逮捕した。彼は女優の別荘の客であり、絞殺に使われたのは彼のレインコートのベルトだったからだ。やがて、彼は、同情してくれる「大佐の娘」=「エリカ」(ノヴァ・ピルビーム)の助けで逃亡し、無罪を証明しようとする。
「クリスティーン」の遺書が発見され、「遺産の一部」の相続者に「ロバート」が指定されていた。(これもよくあるパターンで、真犯人が遺言を偽造し、「ロバート」が有罪になったあと、真犯人がごっそり遺産を頂くのが常套であり、この映画もそうか?)「エリカ」は、「ロバート」がレインコートを無くしたドライブインで、ホームレスの老人「ウィル」(エドワード・リグビー)の存在をつかみ、「ロバート」は「ウィル」の宿に入ったが、「ウィル」が貰ったコートにベルトはなかったことがわかる。それをくれた「痙攣的にまばたきをする男」に焦点が移る。「ロバート」「エリカ」コートのポケットにあった紙マッチを手掛かりに、ホテルへ向かう。
この結末は、読めませんでした。ネタバレ厳禁です。が、「遺書」を書き変えるほど知恵の働く人物だったのだろうか……。それとも遺書は本物で、「遺産の一部」とは何だったのだろうか……。上手なサスペンスなのだが、犯人の出し方やトラップ回収、詰めの部分に色々とモヤモヤが残ります。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
キーワードは 【目、メガネ】
投稿日:2013/06/27
レビュアー:まーしぃ
第3逃亡者〜ぁ!? …なんじゃこりゃ(ーー;) と思って原題を見ると、“若くて無垢”。
なるほどね……そのとおりだわ。
事件に巻き込まれる不運な男は、まだ青年といったデリック・デ・マーニー。
彼と一緒に冒険をすることとなるのは、初々しさが残る少女…もち、金髪(^^)。
今回の黒髪女はというと……おぉ、映画の冒頭から「どならないでよ!」と喚いてるぜ。
と思ったら、もう死体になってる…黒髪女のあつかいは、あいかわらずのヒッチです(^^ゞ。
原題“若くて無垢”とは、すなわち“子供(大人じゃない)”ということで、大人の世界で、子供達が大活躍しています。
だいたいヒロインからいって、そう。
世間を知った女なら、警察署長の娘が進んで殺人者かもしれない男と共に行動なんて、ぜ〜ったい!ありえないもの。
それに「子供は澄んだ眼をしている」とか、「純真な目をした子供」とかいうじゃない。
というわけで、この映画のキーは『目、メガネ』。
真っ直ぐで澄んだ目を持つ主人公の子供達に対して、
犯人の大人には、やましいことがある人がよくやる“まばたき”を大げさにさせてみたり、
無実の男の弁護をすることになった、やる気のない疑り深い弁護士には、度が強いメガネをかけさせた。
まだあるよ、パーティに出ている大人だけに“目隠し”をさせたり、
少年に「カラスに目をつつかれる」と言わせたりね。
ヒッチもカメラをもって登場しているから、もしかしたら“カメラを覗く”という目もあるのかも。
がなりたてる黒髪女で始まった映画は、やさしさに満ちた金髪少女の笑顔で終わる。
ヒッチの映画の中で、最もやさしさにあふれた映画となっています。
このレビューは気に入りましたか?
3人の会員が気に入ったと投稿しています
ユーザーレビュー
瞬きするドラマー
投稿日
2018/03/31
レビュアー
趣味は洋画
<まず冒頭に>
特に今月、私に多くの投票(ポチ)をして下さった方(或いは方々)、どなた様か分かりませんが、この場をお借りして、心から御礼申し上げます。
この「第3逃亡者」はヒッチコック作品ながら未見でしたが、「飛べない魔女」さんのレビューがきっかけで、観てみました。なかなか軽いノリのサスペンスで、ヒッチコックお得意のユーモアも織り込まれ、肩肘張らず観ることができました。
冒頭から激しく口論する女優のクリスティン(パメラ・カーム)と夫のガイ(ジョージ・カーゾン)。
ガイの嫉妬深さにキレたクリスティンは、ガイに平手打ちを食わせ、ガイは外へ出てしまう。だが翌朝、浜にクリスティンの死体が上がり、発見者の青年ロバート(デリック・デ・マーニイ)が逮捕される。
ロバートは被害者と顔見知りであり、さらに彼のレインコートのベルトが凶器として使われていた。
ロバートは、レインコートはドライブインで無くしたというが、クリスティンの遺言状には「遺産の一部を彼(ロバート)に譲る」と記載されており、ロバートの疑惑は更に濃くなる。夜を徹しての厳しい取り調べにより、ロバートは失神するが、警察署長(パーシー・マーモント)の娘エリカ(ノヴァ・ピルビーム)に介抱される...。
ひょんなことから知り合ったロバートとエリカ。
明るい性格のエリカが、まるでロバートの保護者のように振る舞います。
彼の逃亡を助けながら一緒に行動するうち、エリカまでもが共犯として疑われるのです。
2人は次第に心を通わせながら、やがて互いに愛情を感じ始めるように...。
ヒッチコックのイギリス時代の作品ですが、彼は1920年に映画界入りし、編集や字幕デザイン、美術責任者、助監督など、様々な経験をしています。
ヒッチコック独特の表現力ある映像は、これら下積みの努力の賜でしょう。
そして、黒人のオーケストラ団員に扮した男の「目のまばたき」は、重要なキーワードとなっています。
愛嬌ある顔立ちながら、意志の強そうな女性エリカを演じたノヴァ・ピルビームが印象的でした。
同じヒッチコック監督の、34年「暗殺者の家」では誘拐される娘役を演じていました。
本作では18歳とは思えない、落ち着いた演技でした。
ヒッチコックはいつでもユーモアーを忘れない
投稿日
2018/03/07
レビュアー
飛べない魔女
1937年製作、イギリス時代のヒッチコック作品です。
80年以上も前の作品なので、さすがに画像は粗いですが
お話は今見ても愉快で、軽快で、軽く見ることが出きる
ラブコメミステリーでした。
冒頭に真犯人の顔を、観ているこちら側には明かしてしまいます。
そして、死体の第一発見者であるハンサムな青年ロバートが
殺人犯にされてしまいます。
その辺りの適当な警察の取調べシーンや、捜査ともいえないようなこっけいな立ち回りは
ユーモアたっぷり。
(警察官役はヒッチ・コック自身だったでしょうか?)
ひょんなことから、美しいヒロイン(警察署長の娘・エリカ)と犯人に間違えられた男・ロバートの
真相を求めての逃亡劇が始まります。
そしてお決まりのごとく、次第に惹かれあう二人です。
原題の通りYOUNG AND INNOCENTなエリカだからこそ
ロバートの無実を信じることが出来たのでしょう。
それにしても
邦題の『第3逃亡者』とは、どういう意図でこの題名をつけたのでしょうねぇ^_^;
実になんのこっちゃ、ですよねぇ。
きっと誰もが、ファーストシーンを観返す事でしょう
投稿日
2022/03/11
レビュアー
アーモンド
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
レビューを表示する
ラストシーンを観終わって、最初のシーンを観ました。
やはり男は、まばたきを2度、3度と繰り返していました。
1937年。イギリス時代のヒッチコック監督作品です。
ヒッチコックお得意の「巻き込まれ型スリラー」
そしてラブコメ要素のあるサスペンスです。
ふと思ったんですが、チャップリンのサイレント映画を偲ばせるシーンが
チラホラとあります。
主人公のロバート(犯人の嫌疑をかけられる青年)が失神するシーン。
警察署長の娘エリカは介抱に飛んできて、頬っぺたを引っ叩くやら、耳を引っ張るやら、
過剰に介抱(笑)
エリカは介抱好きなのか、ラストで失神した犯人も介抱に駆けつけます。
ロバートがオデコを怪我した時も、エリカは家外の水道の蛇口から水をかけて洗うのですが、
蛇口の水の蛇口が上を向いてて、強くひねるとものすごい勢いで上に跳ねてロバートは
めちゃくちゃ水浸し。
このシーンも過剰な位に水が跳ねます、何回も何回も。
そして犯人の顔を知る男ウィル。
ラストのボールルームのシーン。
ウィルは暇を持て余して、エリカとダンスをします。
その足の動き・・・チャップリンの足みたいに足を上げ下げして笑わせてくれます。
たった84分の映画なので、多少説明不足かしら?
ファーストシーンに犯人の顔はバッチリと写ります。
男はホテルの部屋のバルコニーから下を覗きます。
下は黒々した海水が濁流のようにうねっています。
ここで私は殺害した犯人は、クリスチーヌ(女優)をベランダから投げ落としたか?と、
思ったのですが、これは多分違います。
死体はビーチに海水帽子をかぶり水着を着て横たわっています。
たしかに死体は水を被っていますが、朝早くに運んで水際に置かれたのだと思われます。
死体の脇には絞殺に使ったらしいベルトがご丁寧に置かれている。
(これも死体と一緒に投げ込まれたのなら、こんな近くに落ちてる筈がありません)
その結果、ベルトの持ち主と思われる第一発見者のロバートが疑われるのですが、
さて第一容疑者にされたロバート。
(本来ならホテルにクリスチーヌと一緒にいた夫が一番に疑われるはずなのでは)
それでロバートは盗まれたコートとベルトを必死に探します。
犯人は殺人の事前にロバートに罪を着せるために、ロバートのコートを盗み、そこからベルトを奪い
殺害時にわざわざベルトを使用したことになります。
(犯人はクリスチーヌ殺害計画をかなり以前から、計画していたことになります)
でも、そんなことをウジウジと重箱の隅をつつくのは野暮と言うもの。
次々と迫るピンチをエリカとロバートは、鮮やかにクリアして行きます。
空き家に隠れるロバートにサンドイッチを差し入れしたり、お金を返したり、
追って来た警官を巻いて、さらに逃走。
古い炭鉱の大きな穴に、車ごと落っこちるスペクタルなシーンも、見どころです。
エリカとロバートが次第に心を通わせ意識し合う様子も、ほのぼのとして楽しい。
そしてウィルが面通しするために3人で訪れるホテルのボールルーム。
ここでのワンシーン・ワンカットはこの映画の名物シーンです。
広いボールルームをとらえたロングから、舞台で演奏する顔を黒塗りしたドラマーの、
まばたきする目のクローズ・アップまでを、ワンショットで寄るクレーン撮影の効果。
今ではワンカット・ワンシーンと歌われる映画は多いけれど、そう見せかけてる事が多い。
ヒッチコックは1937年には、正真正銘のワンカット・ワンシーンを実践してるのですね。
息詰まる緊迫感が、演出されています。
コメディ色の強い楽しいラブコメ風のサスペンス映画。
ロバート役の青年がなかなかの美形でしたね。
中型犬とヒッチコックも出演して、後味最高ですね。?
【訂正】 「第3逃亡者」のレビューです。
投稿日
2022/01/22
レビュアー
ちゅく
「第3逃亡者」(1937、英国、白黒、84分)。
A・ヒッチコック監督。英国時代の作品は、90分前後の作品が多く、鑑賞しやすいですね。米国に拠点を移すと、120分超えの作品が多くなってきます。英国と米国での物資の事情の違いが反映されているのかもしれません。あくまで二次大戦終結前の話ですが。
この映画も、ヒッチッコック得意の「巻き込まれ型」のサスペンスです。容疑者に仕立てられた無実の主人公が、潔白を証明するために急に知り合い恋仲になった若い女性とともに冒険する物語です。スパイ物ではありませんが。原作は英国歴史ミステリの傑作「時の娘」(1951)を書いたジョセフィン・テイ(1896〜1952)の長編「ロウソクのために一シリングを」(1936)。ヒッチッコックは大幅に書き変えています。「遺産」の部分の不整合は小説では生じていません。原作の一人の人物をまるまる抜いて、無理やり別の人物(主人公)に接続してしまったのです。原作の探偵役「グラント警部」は一応登場しますが、完全な脇です。ヒッチコックはなんとか最後まで引っ張っていきますが、ミステリ映画として破綻していることは確かです。
冒頭、まぶたをピクピクさせる白人の男が、妻らしい女と口論する場面が映ります。
カモメが飛ぶ(「ライトハウス」でのトラウマが復活する)朝、海岸を散歩していた「ロバート・ティスダル」(デリック・デ・マーニー)は、水着をつけた女の死体を見つけた。死体は彼の知っている映画女優「クリスティーン・クレイ」(パメラ・カーメ)だった。警察署長「バーゴイン大佐」(パーシー・マーモント)は殺人と断定し、第一発見者「ロバート」を逮捕した。彼は女優の別荘の客であり、絞殺に使われたのは彼のレインコートのベルトだったからだ。やがて、彼は、同情してくれる「大佐の娘」=「エリカ」(ノヴァ・ピルビーム)の助けで逃亡し、無罪を証明しようとする。
「クリスティーン」の遺書が発見され、「遺産の一部」の相続者に「ロバート」が指定されていた。(これもよくあるパターンで、真犯人が遺言を偽造し、「ロバート」が有罪になったあと、真犯人がごっそり遺産を頂くのが常套であり、この映画もそうか?)「エリカ」は、「ロバート」がレインコートを無くしたドライブインで、ホームレスの老人「ウィル」(エドワード・リグビー)の存在をつかみ、「ロバート」は「ウィル」の宿に入ったが、「ウィル」が貰ったコートにベルトはなかったことがわかる。それをくれた「痙攣的にまばたきをする男」に焦点が移る。「ロバート」「エリカ」コートのポケットにあった紙マッチを手掛かりに、ホテルへ向かう。
この結末は、読めませんでした。ネタバレ厳禁です。が、「遺書」を書き変えるほど知恵の働く人物だったのだろうか……。それとも遺書は本物で、「遺産の一部」とは何だったのだろうか……。上手なサスペンスなのだが、犯人の出し方やトラップ回収、詰めの部分に色々とモヤモヤが残ります。
キーワードは 【目、メガネ】
投稿日
2013/06/27
レビュアー
まーしぃ
第3逃亡者〜ぁ!? …なんじゃこりゃ(ーー;) と思って原題を見ると、“若くて無垢”。
なるほどね……そのとおりだわ。
事件に巻き込まれる不運な男は、まだ青年といったデリック・デ・マーニー。
彼と一緒に冒険をすることとなるのは、初々しさが残る少女…もち、金髪(^^)。
今回の黒髪女はというと……おぉ、映画の冒頭から「どならないでよ!」と喚いてるぜ。
と思ったら、もう死体になってる…黒髪女のあつかいは、あいかわらずのヒッチです(^^ゞ。
原題“若くて無垢”とは、すなわち“子供(大人じゃない)”ということで、大人の世界で、子供達が大活躍しています。
だいたいヒロインからいって、そう。
世間を知った女なら、警察署長の娘が進んで殺人者かもしれない男と共に行動なんて、ぜ〜ったい!ありえないもの。
それに「子供は澄んだ眼をしている」とか、「純真な目をした子供」とかいうじゃない。
というわけで、この映画のキーは『目、メガネ』。
真っ直ぐで澄んだ目を持つ主人公の子供達に対して、
犯人の大人には、やましいことがある人がよくやる“まばたき”を大げさにさせてみたり、
無実の男の弁護をすることになった、やる気のない疑り深い弁護士には、度が強いメガネをかけさせた。
まだあるよ、パーティに出ている大人だけに“目隠し”をさせたり、
少年に「カラスに目をつつかれる」と言わせたりね。
ヒッチもカメラをもって登場しているから、もしかしたら“カメラを覗く”という目もあるのかも。
がなりたてる黒髪女で始まった映画は、やさしさに満ちた金髪少女の笑顔で終わる。
ヒッチの映画の中で、最もやさしさにあふれた映画となっています。
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第3逃亡者