家門の栄光

2009年，師走でございます。
韓流ブームが過ぎ去った今でも，私の日常は相変わらずの韓流三昧，今年も沢山の映画やドラマを視聴させていただきました。
本作とは全く関係ありませんが，この場をお借りして，2009年に私が視聴した分野別ベスト５（あくまでも個人的な見解）をご紹介させていただきます。
ドラマ編：家門の栄光，ベートーベンウイルス，カインとアベル，妻の誘惑（視聴中），松薬局の息子たち（視聴中）。
時代劇編：風の絵師，イサン，大王世宗，風の国，善徳女王（視聴中）。
映画編：ハピネス，楽しき人生，優雅な世界，チェイサー，セブンデイズ。


さて本作ですが，代々受け継がれてきた宗家と，成金だけど宗家に憧れる二つの家族のお話で，54話もある長編ですけど最近長編に慣れているせいか，作品が良質だったのか，あまり長く感じませんでした。
一つの事件を解決するのにあまり時間をかけませんので，ダラダラ感が無くテンポよく進みます。しかも事件は盛りだくさんに用意されていますので，飽きることなく（最初の10話ぐらいは辛かったが）楽しく視聴できます。
ドラマの背景には，現代にも残る両班意識のような考え方と，家族と家を大切にする韓国人気質のようなものがあるように感じました。
ただ，あまりにも登場人物が多くて，誰がメインキャストなのか分かりにくいと思います。連続物だと思わないで，１話完結型ぐらいの気持ちでご覧になるのも一つの作戦だと思います。それでも十分楽しめます。

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古いしきたりを守り伝統を受け継いでゆく由緒正しい宗家の人々。
片や宗家とは真逆で金儲けが第一と考える成金一家。
この二つの家族を中心とした物語。

１話から引き込まれる展開。成金一家の「家計図を買う」との言葉に驚かされ‥場面が変わると姦通罪で浮気現場に乗り込まれた宗家の次男が警察に連行される折、なんと義姉の浮気現場に遭遇！？
義理の姉弟が同時に不倫！？と、驚きのスタートです。

登場人物が多く大変かな？とも心配しましたが１巻でおおよその関係は掴めます。
ただ祖父の妹が祖父の息子よりも若かったり‥とちょっと慣れるまでにはもう少しかかるかも知れませんが〜

このドラマで見たかったのは韓国人でもめったに見られないという伝統の葬儀シーン。本当に壮大でした。
劇中使われた衣装、そして作法まで忠実に再現したようでこのシーンの撮影だけで６日かかったと聞きました。
田んぼのあぜ道を行進する葬列は別世界のように感じられました。

私は１０話迄観たところで最初から面白いと思って視聴しているのですが、これから古風で真面目な宗家の孫娘ダナ（ユン・ジョンヒ）と野心家で傲慢な成金一家の息子ガンソク（パク・シフ）の偽装恋愛から始まる切ない恋へと物語が進み目の離せない展開が待っているとの事ですので凄く楽しみです♪

個人的には大学の准教授であるダナを慕う６歳年下の学生ヒョンギュ（イ・ヒョンジン）が気に入っています。
シットコムドラマ「キムチ・チーズ・スマイル」に出ているようですがまだＤＶＤ化されていないようで残念。

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　ひき逃げされて、重症を負ったガンソク。植物状態になりそうなガンソクに必死に看病するダナ。
　自分のせいだと責めるダナは、自分の幸せをかけてガンソクを救いたいと祈るだが、そう祈った瞬間にガンソクは意識を回復して。。。
　ガンソクの回復に家族達は安堵したが今度は、妹へジュの身に危険が…

　ガンソク親子を恨んでいる男キム・ソンテがヘジュを誘拐し、身代金３億ウォンを貰おうと企てる。
　ヘジュの気持ちを受け止めるかどうか悩んでいたヒョンギュは、ヘジュを探しに行くがそこでヘジュが何者かの車で連れて行かれるのを目撃する。
　ヘジュを助けようとするヒョンギュが本当に正義感が溢れていてカッコイイです！
　それにしてもキム・ソンテって凄い嫌な奴です！

　ガンソクをひき逃げし、今度はヘジュを誘拐するとは…早く捕まえて欲しいと思いますが。。。

　ガンソクが退院した事でダナの中では、ガンソクと別れようと決めます。
　自分の運命が怖いと泣くダナにガンソクは愛情いっぱいにビンタします。
　私はここで涙。。。この事故をきっかけで２人の絆は強くなった気がしますが。。。。

　

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　ガンソクとダナの結婚にやっと許しが出て嬉しい２人。
結婚式の日取りを決めようとダナの家族は１ヶ月後にしようと話すが…ガンソクは、一日でもダナと一緒になりたいと言い張り、祖父に日取りを巡って囲碁で勝負しようと言うほど。。
　彼の頑固に根負けしたダナの祖父は、２週間後というのを承諾するが。

　とうとうダナとガンソク結婚するんだ！！とこっちもホッとしていたのもつかの間…まさかまさかの事故が起こるとは。

　どこまでも不幸なダナに運命ではないよとは言えない位です！！今までガンソク親子たちがやってきた悪事がこんな時に襲い掛かってくるとは、うーん。
　突然の事故で意識不明の重症になったガンソク。生死の境にいるガンソクにダナは、必死に看病しそして戻ってきて欲しいと願いをかけるのですが。。

　予測できない今後に気持ちもはやります。

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父親が失った宗家の肩書き、財産すべてを取り戻して立て直したテヨン建設会長ハ・マンギ（シン・グ）が当主のハ家と１代でゴミ拾いから今の財を築いた成金一家イ家を中心とした毛色の変わったホームドラマです。

ハ家の家族――。
当主マンギにはテヨン建設社長である１人息子ハ・ソクホ（ソ・インソク）より若い妹のジュジョンがいて、３０才過ぎた孫達からはおばあさんと呼ばれている。
ハ家の孫、スヨン（チョン・ノミン）とテヨン（キム・ソンミン）は容姿も性格も似ても似つかない双子の兄弟。
長男スヨンは幼い頃より宗家の跡継ぎであることを自覚していた感があり、優等生で控え目、自分の感情を表わさないタイプ。
テヨンはいいヤツだが、単細胞ですぐかっとなる熱い男。家庭を顧みないわけではないが、息子のトンドンよりも子供のようなとこがあり、浮気も常習犯。しかし今回ばかりは・・
大学の助教授の長女ダナ（ユン・ジョンヒ）。宗家の女とはかくもこうなのか。とにかく家族思い、性格も控え目で優雅、そのくせ芯が強い。そんな彼女は結婚式直後の交通事故で自分をかばうように死んでいった夫をいつまでも忘れられずにいる。

成金で無学の両親を心から敬うイ・ガンソク（パク・シフ）。家族以外の人間を愛することはなく、両親の作った金融会社（金貸し）を大きくし、やがては一流企業へと導くことに全勢力を傾けている。強引なＭ＆Ａは方々に恨みさえ買っている。そんなガンソクが次に狙うはテヨン建設。

「完璧な恋人に出会う方法」であっと驚くストーリーを展開したチョン・ジウ女史脚本。今までのホームドラマとは違いますよ！愛を執着にカン違いするようなヤツも、やれ身分だ、財産だなんていうヤツも出てきません。全く異なる恋愛模様が繰り広げられますがそのどれもがヒューマンストーリーです。

今回も主役にパク・シフ君を起用。このガンソクというお金さえあれば何でも買えるという冷徹人間が、ダナとの出会いによってどのように変わっていくか・・ダナも身代わりに死んでいったような夫のため、一生孤独に生きて行こう決めたはずなのに・・

「完璧な恋人〜」は傑作にも関わらず、最初の５話程度、登場人物の多さと話の複雑さで混乱を招き、一部にそっぽを向かれたことを踏まえてか、今回はこの多い登場人物を素晴らしいさばき方で紹介しています。
もう私はこの第１巻から魅せられました。

臨終間近のハ家の曽祖父を背景に――。
地方出張中のダナが、家の格式を切望する両親のため、宗家の家系図をお金を使って手に入れようとするガンソクと最悪な出会いをすることになります。

スヨン、テヨンの家族、その後２人に関係してくる女性陣等、一同を介した警察署での出来事。このシーンでそれぞれが今どんな立場なのか、どんな人間なのかが面白おかしく紹介しています。
とにかくこの警察署のシーンは見事です！

続いて曽祖父の死。宗家の驚きのお葬式。これによって宗家とは？漠然ですが判っていきます。

演技達者なキム・ソンミンは今回はムードメーカーのコメキャラです。あまりにも上手すぎて、却って兄役の静かなチョン・ノミンが目立ってしまいました。この２人がとってもいいです。
今回も子役が面白いです。テヨンの息子トンドン。こましゃくれた子供で笑いを誘います。ひい爺役のシン・グとの年の差コンビぶりは見ていて微笑ましいです。
脇役陣にもすべて見せ場が用意されています。
しかし、何と言ってもメインは冷徹男のパク・シフと涙のユン・ジョンヒ（魔性の女的要素もあるよ）。２人が擬似恋愛に入ってからがますます面白くなります。

最初の子供時代のマンギと父親のシーン。宗家のお屋敷を指差しながら、お前は宗家の子孫と言い聞かせるシーンは最後に意味を持ってくるものになります。そして、古臭い伝統の宗家の当主のマンギをとおして家族とは？こうあるべきでは？と問いかけてくれます。

全５４話と長編ですが間違いなく楽しめます。