ＴＡＪＯＭＡＲＵ

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わりと話に入っていければ、次の展開がどうなるか興味があって、すんなりと観れたのですが…。

なんかスッキリしない感じ。
まとまってない感じ。

松方弘樹と田中圭とやべきょうすけの演技は良かったですよ〜！
松方さんの多襄丸は、本当に一瞬だったので、
「え？？松方さんが多襄丸なの？」みたいな感じだったのですが、
いい盗賊でしたね〜。味もありました。
田中圭さんが悪役でビックリ！でも、演技は良かったと思います。
やべきょうすけさん率いる盗賊と小栗さんの多襄丸との友情というか絆も素晴らしかったですし、やべさんの最期の演技に魅了されました。松方さんとやべさんの死に方、うまいな〜と。

盗賊たちの衣装＆ヘアスタイルも現代風とミックスな
感じでしたが、そこらへん、『GOEMON』のほうが断然よかったな♪

そして！
なんか安っぽい。
小栗さんの多襄丸はヘタレだし。
家を捨てて多襄丸となったはずなのに、家が心配になり、自分が直光だと言ってみたり、最後はまた多襄丸だと言ってみたり…。
私は、家を捨ててそのまま多襄丸で生きてほしかったな〜。
それに、谷に落ちてからも「骨折とかしてないの〜！！！？？？」ってビックリ。姫も！
そして、簡単に命拾いの鎖がある…。
あれは、盗賊からのつながりだったけど、なぜに？？
そんなに谷は浅いのかと…。

あと、真実を語ってくれるときも、
そこで全部終わらせちゃってる感じが、なんともいえない（呆）

しかも、最後の桜丸との対戦も、
波きりの刀って今まで、スパッと他の人の刀を切っていたのに、
最後の桜丸の刀は切れず…。

桜丸がどうして兄弟みたいに育った二人と育ててもらった家を裏切るのかという幼少時代の気持ちの変化みたいなのをもうちょっと深く描いてほしかったなと思います。

洋楽が途中で流れたのもビックリ。
なんだか、中途半端でした。

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何かの番組で、芸能リポーターの方が「小栗さんの涙が美しいんです」とおっしゃっていましたが…。

確かに美しいです。
美しいですが、要は直光さんがヘタレということなんでしょうか。
この時代の男子たるもの、あんなに泣かないんじゃ…？

それに直光さん、姫を守ると言って連れ出しているにも関わらず、守れていません。
あれでは守るために連れ出したんじゃなくて、心中するために連れ出したようなもの。
ヒーローだから強くなくてはダメ、とは言いませんが、口ほどにもなく泣いているだけのヒーローでは興ざめです。

他にもセットがお粗末な所とか、将軍の演技が鼻につく所（もともとあの俳優さんの演技が好きではないせいもありますが）とか、嗜好的な部分から生じる問題点は多々ありますが、一番の問題は種明かしシーンの残念さでしょうか。
いまひとつ感情移入ができません。
あの盗賊の人、どうしてそこまで知ってるの、と突っ込みたくなります。
物凄い事情通ですよね。
皆さんの気持ちを全て的確に代弁していらっしゃいます。
あんたは心理学者か！
ここで謎解きをしなくては先に進まないのかも知れませんが、もう少し違った魅せ方もあったのではないかと残念でなりません。

それから、疫病を封じる為に遺体を投げ込むのに使われるような崖なら、とても険しいものであるはず。
そんな所に身を投じた二人が生きていて、しかも骨折などの怪我もなく、再び崖を這い上がって戻って来ることができるなんて、物凄い設定。
物語なのである程度のファンタジー要素は許容できますが、あまりのリアリティのなさに、思わず失笑してしまいました。

これはひどい。ストーリーが安っぽい。
一人で見ても、家族で見ても、恋人と見ても、誰と見ても後悔することでしょう。
寒いんですよ。全体的に。

　初見の際は、「GOEMON」や「ICHI」「カムイ外伝」とかリメイク版「隠し砦の三悪人」や「どろろ」なんかより、よほどキチンと出来ている映画じゃないの、と思ったのですが・・・。
　最近「羅生門」がデジタル復元完全版で出されたもんで観てみました。すみません、黒澤明と比較するのが間違いと言われてしまえばそれまでですが、やっぱり、「TAJOMARU」も装飾過多になりすぎているようです。特に萩原健一の足利義政はどうでもいい役だと思いますね。
　時代劇アクションにしたいのか、二人の男と一人の女の宿業を描きたかったのか、どっちかにフォーカスした方が、もっとすっきりしたんじゃないかなぁ。
　あ、でも、それでも先に書いた映画よりは、こっちの方を自分は支持したいとは思ってます。

ずいぶんと制作費を削ったって感じ。特にセットって言っても旬君の家だけだし、松方弘樹と萩原健一で重厚感は出たものの、物凄いシーンもなかったし話のつじつまが合わない部分が多い。多襄丸になってからもっとすごいシーンでもあるかと思いきや結局は白馬の王子様に逆戻り。残念。