ザ・セル

ウ〜〜　なんか半分むなしい気持ちで終わった。う〜〜〜〜ん。。。

確かに噂の通。
素晴らしい影像美には感嘆しました。オープニングから目に刺さるような、色！色！色の描写が幻想的で、メイクや衣装など豪華で恐ろしくて気持ちいい。
なんだか夢の中に入ってしまうようでした。ジェニファーも綺麗。

ただ、ストーリー展開がな〜。なんか結局、チープで面白くない。


子供を父親が虐待するシーンも、酷く、長い描写でつらい。
執拗に痛めつける描写がなければ、この映画は完成しなかったのだろうか。
。。。そんなシーン、遊びで観れないし。。。

なんかこの監督って性格悪いのでは？

すごいでしょ！すごいでしょ！ここ綺麗でしょ。
んで、ここ怖いでしょ！びびったでしょ！

っていちいち聞かれてるようで、なんかむなしい。。。

　スリラーものの映画はほとんど見ません。怖くて心臓に悪そうだから(笑)。しかし、この作品は人間の精神世界を描いているということで関心を持ちました。米国映画「ザ・セル」(2000年。ターセム監督)をレンタルで見ました。

　若き心理学者キャサリン(ジェニファー・ロペス)はシカゴ郊外の研究所で人間の潜在意識や夢の中に入り込む技術を研究していました。その彼女がある殺人鬼の心の中を覗くことになります。ガラス張りの大きな水槽(セル)に女性を閉じ込め溺死させることで性的快楽を得る殺人鬼の心の中を覗き、行方不明になったままの女性の居場所を探るのです。

　殺人鬼であるとないとに関わらず人間の潜在意識の世界はこんな風に複雑で意味不明になっているんだなぁとは思います。この映画ではそこを幻想的、空想的な映像で表現しようとしています。ターセム監督がインド人と知り最高に抽象的な映像づくりに納得です。

この作品は、人それぞれの好み等で
分かれてくるものだと思いますが…。

私自身は以前、購入して以来、現在でもよく観る程
大好きな作品です♪

同じ監督による現在公開中の新作、『落下の王国』が素晴らしかったので、借りてみました。
んで一言でいえば狂ってる（笑）

設定はどなたが言ってるように『パプリカ』みたいな感じ。
作品の半分が人間の潜在意識（精神世界？）の出来事で
だから余計に映像美とか衣装・メイクの凝り方とか、
そういう化粧部分に目がいってしまったりもするのだけど、
（筋肉を模したと思われるスーツは普通にエロいし）
『落下の王国』を観たからだろうか、
やっぱこの監督は、映画に対して
ある種の楽観性を持ってるよなーと感じました。

その楽観性っていうのはもちろん肯定的な意味で、
まあ換言すれば観客を信じてるっていうことだと思う。

ストーリーのご都合主義的な展開とか
サスペンス要素（事件の謎解き）の度外視とか目立って
（陳腐な意味での）完成度は低いんだけど、
でもこの人はそれくらいいいでしょって思ってる気がする。
「そんな完成度なんかより、狂った球を投げれば
観客はそれを面白がってキャッチしてくれるんだ」という
観る側のリテラシーを無防備に信頼している気がする。

そしてそれは、本当に映画が好きじゃなきゃできないことだと思う。

ともかくも、この作品はその変態さ加減においてデイビッド・リンチなんか目じゃないよなと、そう納得させるだけの飛距離を、デビュー作にして既に獲得してしまってて、そこは感嘆に値する。

ターセムの新作「落下の王国」を鑑賞して興味を持ち、レンタルしてみました。

彼の研ぎ澄まされた映像の冴えは、まさに心の中の世界を描くのにうってつけかもしれません。
素晴らしかったです。

ストーリーはイントロのとおり、猟奇連続殺人犯が拉致している女性の居場所を聞き出す為に、その犯人の心の中に入り込むというもの。

アニメの「パプリカ」のような設定。
「パプリカ」はアニメで心の中の不思議な世界を描いて成功していましたが、本作は実写で見事に描いて成功していました。

でも、どうでしょう、心の中に他人が入り込み影響をを与えることが可能なのでしょうか？分裂症が悪化しそう。

楽しめました。
お勧めします。（１５禁かもしれませんが）