紅の豚

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いま改めて観かえすと、メタボ男性に贈る癒しの物語・・・みたいな側面があるような気がします。

最初に観たのは高校生のときです。私は別に宮崎駿だけが好きというわけではないので、前年の「おもひでぽろぽろ」と比べて、あまりの軽さに腹立たしく思いましたが、これはこれで面白いのかなと思い返した次第です。

高校生のときですから、フィオが飛行機の設計をするということがどういうことを意味するのかいまいちピンときませんでしたが、いまは一から全てを自分の頭の中で組み立てるということの難しさと面白さを思い返しているところです。そして試運転もなしに本番に臨む無謀さも。

その無謀さを実現するために、ポルコはフィオと一緒に飛行艇に乗ることになります。
また、その無謀さを生んだ根本には、ファシズムがあった。ポルコがマークされるという意味もありますし、軍隊に男性を取られて女性だけになってしまったという意味もあるでしょう。

こう割り切って言ってしまえるという意味では、宮崎駿作品で最も具体的に社会的な作品とも言えると思います。

「おもひでぽろぽろ」の後に、宮崎駿さんは「行きつくところまで行きついてしまった。だから自分はモラトリアムな作品を作る」というような意味を仰ったと記憶しています。ですが結局十五年経って観かえすと、宮崎駿さんなりに「おもひでぽろぽろ」にひきずられたところがあるように感じます。


高畑さんなら絶対動きをつけると思うところで動きが省略されていたりして、製作という観点からは、「早く、安く」を目指されたように思います。ですが飛行機のシーンには比較的労力を裂かれているのと、もっというとそのなかでも、木製できしんだり、その修理の為に木を切ったり削ったり、板金を叩いたりという、より非線形で難しいと思われる動きが描かれていて、楽しく観させていただきました。

美しいアドリア海、胸躍る空中戦、ポルコは渋いし、夢のシーンは最高だと思います。たくさんの美点があるアニメです。

でもだめなんです、「フィオ」が…どうしても。宮崎アニメにおいて究極の少女は誰かというと「ナウシカ」？「ラナ」？いえ、彼女らには「キレたらなにをするか分からない凶暴さ」「無力さ」という枷がありました。試練も過酷でした。フィオには？なにもない。あるハンデは少女だから当然ですが「幼さ」だけです。それさえもカーチスまでが彼女に惚れることで無効になってしまいます。究極の少女はフィオだと思います。ここまでパーフェクトだと、しんどいっす監督。

「紅の豚」の「豚」に違和感を感じて、今まで未見でした。

でも、なかなか良いという噂なので、レンタルしてみました。

なかなか面白かったです。

男は顔じゃない！を究極に表現したかったの「豚」・・・
女はみんな良い女だったのは、監督が男だからか・・・
でもあんなに愛想なくて本当にモテルのかは疑問、男の願望の現われなのかもしれません。
ニヒルな俺を誰か理解してよ！・・と決して思ってはいけません？
人殺しを見せない平和な作品

意外と良かったです。
お勧めします。

宮崎作品の中でも一番好きな映画。
なぜかというと、出てくる女の子が全員がんばってるから。
で、戦争がない。
大人のダンディズムと、男女関係のちょっとした香り。で、そういう「ちょっとした」感覚がまだない女の子の成長物語。
とてもいい。
一人の女の子が成長しく過程、周囲の元気さ、男女の切れない恋の糸。とにかく全部がちょこちょこ入ってるおいしいチョコの詰め合わせみたいな映画。三十路を超えた人に見てほしい

主人が宮崎アニメの中で一番好きなアニメといって間違いないでしょう。

ビデオも持っていましたが、あまりにも何度もみて、
かすれてきてしまい、
このたびDVDで観ることにしました。

映像が本当にきれいです。

そうそう、最後の方のシーンで、
ポルコが飛行機の羽でカツーンでぶつけられるのですが、
その時のめがねの形がハートなの気付きました？

私は全く気付かず、主人に言われて感動しました。

他にも、色々と発見してください。

かなりおもしろいです。

宮崎アニメの中で、結論をはっきり提示していないのも気になる。

あーーー、ジーナさんの賭けはどうなったんだろう！！！

今日も考えると眠れない・・・