ゴーン・ガール

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殺された男のひと、首を切られたあとにいかされたということ(笑)??
首を切られて、いく??
血を噴き出しながら、そっちも出す??
そこは止められない??

もはや、女はこわいとか、奥さんは大切にしなきゃの話じゃない。
この女、プロフェッショナルやん。


自分で自分の顔面を金槌で殴打するシーンやワインボトルを使うシーンが、あの「エスター」のエスターが自分で自分の腕を折るシーンと重なりました。
目的達成のためなら痛点すら消すことができるという、エイミーの集中力がエクセレント。

ベン・アフレック好きやわぁ、と又しても思った作品でした。彼って、やっぱり小物感あふれる大物役やらせると最高やね。この作品なんかドンピシャの役ですよ。嫁さんの狂気に目がいきがちですが、これはやっぱりベン・アフレックだからこそ出来た作品だと思います。中途半端な男優では、この微妙な役回りは出来ん。

さて、中身・・・・色々思わせぶりなシーンがあって、最終的にうまいこと？？終わったけど、そうではないのかな、っていう感じもあるんですが、まぁ、正直後味いい作品かというとどうかな、って感じ。特に、世の旦那連中は「嫁さんにいつ寝首かかれるか分からん！！」って思わせてしまった作品ではないでしょうか。わしゃ、あんな嫁さん無理じゃ・・・

結局のところ、嫁さんは両親が作り上げたパーフェクト・エイミーを嫌いつつそのものであったんだな、とダメ夫の目線で色々感じてしまいました。だからこそ、逃げて、ベン・アフレック！！って思ってしまうんだなぁ・・・でも、逃げない・・・つくづく男ってバカだな、って思った作品でした。そう、男の方こそ女々しくバカなんですよ。

ゴーンガール

仲良くやっていた夫婦が、徐々に心が離れ、妻が失踪、夫の浮気、金使い、暴力、妊婦が絡み、マスコミ注目の事件に発展。ネタバレできないので、結末は是非見てください。感情移入が妻から夫に変わる醍醐味が味わえました。結末が一番怖いと思える着地だった。後々まで引きずる怖さです（笑）

ロザムンド・パイクは０３年「００７／ダイ・アナザー・デイ」で、ダイヤモンド王の秘書ミランダ・フロスト役が印象深く、当時から知っていました。
２０１２年「アウトロー」では、地方検事の娘ヘレン・ロディンを実に瑞々しく演じ、トム・クルーズを相手にすっかりメジャーになりました。
この２作ですっかり彼女のファンとなり、往年のキャンディス・バーゲンを彷彿させる面持ちに、本作の期待感が高まっての鑑賞です。

成長しましたね。本作出演時は３４〜３５歳でしょう。もう悪女役が似合う年齢となりました。
作品自身は、‘単なる夫婦喧嘩の顛末’と言えなくもないのですが、そこは鬼才デヴィッド・フィンチャー、真実に迫る過程の描写は一級品です。
終始野暮ったいベン・アフレックは放っておくとして、Ｒ・パイクの旬で切れ味鋭い演技をはじめ、主人公の妹マーゴに扮したキャリー・クーン、ロンダ・ボニー刑事に扮したキム・ディケンズは好演です。

話題性には富んだ作品ですが、Ｒ・パイクなしでは成り立たない．．．．うーん、やっぱり‘所詮は夫婦喧嘩の行く末．．．’なんですね。

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長丁場ながら、目が離せないストーリー展開。
現実離れしている？とも感じるが、全てが劇場化されたエンターテイメントのアメリカ社会では、
あながち現実的な話なのかも。
（ますますアメリカの有名人夫婦がメディアの前で仲睦まじくしているのは、胡散臭く感じる様になった。）

見事なのは、人物描写の表から裏の切り替えを、徐々に描いてゆくのだが、そのネタバラし感が、
上手くパズルのピースの様にスッポリと嵌って行く様で、
段々に「夫婦って一体、何なのか？」って事をしみじみと考えさせられる内容である事と
「う〜ん、女性は恐ろしい．．．。」って事を実感する。

ベン・アフレックは、愛想振りまいた感じがちょっとアホな感じのアメリカンを上手く演じています。
結局、最後までやられっぱなしなのだが、一矢報いたのはテレビでの反省会見。
まさかこれでコロッと行く分けないよな〜と見ていると、まさかの展開。
瞬時に計算出来るのは凄いけど．．．なんだか単純すぎる？？
単なる夫婦喧嘩によって、ある時は同情したり、一変し怒号をあびせたり、
最終的に拍手を送る様を、メディアに騙され続ける群衆心理として風刺している。
確か、「白雪姫殺人事件」も同じ様な、群衆心理の怖さを描いていましたね。

ラストは今後、この夫婦が今後どの様になるのかが気になるエンディングだが、
彼が妻を受け入れるって言う事も、一つの夫婦のあり方なのかも知れないですね。