ルパン三世　カリオストロの城

・・・・と、TVのファーストシリーズの大ファンだった
ワタシは勝手に憤っていたのですが・・・

先日朝の情報番組に原作者のモンキー・パンチさんが
出演されていて、（御年70歳だそうです。スゴイ）
一番好きなルパンを聞かれたときに、この
”カリオストロの城”をあげていらしたんです。

そうかあ！・・・と何だかとっても感慨深く、
そして、勝手な評価を心で下していたことを
”ゴメンネ”とこれまた心で謝った次第です。

そうだよな、ワタシの好きなファーストシリーズにも
宮崎氏は深く関わっていたんだもんね。。

ちなみに（本作とは関係ありませんが）モンキーパンチさんの
お気に入りの台詞は、五右衛門の
”またつまらないものを切ってしまった・・・”
だそうです。

はぁ・・・。まずはタメ息つかせて下さい。
何年経っても、何十回観ても感動が薄れない、そんな映画がここにあります。

「宮崎駿が初めて劇場用作品の監督を手がけた」１９７９年の作品と言うことは私は小学生だったんだなぁ、初めて観たの。（歳がバレますね・・・。）

宮崎監督の何が好きって「緊張と緩和」、「スピード感」、「水や緑の美しさ」、「風を感じるところ」。

この作品も本当に活き活きと描かれています。


モンサンミッシェル〜海に浮かぶ修道院〜がモデルらしいですね。行ったことはないですけど「アタック２５（結構好きなの）」とかで映像を見ると必ずこの『カリオストロの城』を思い出します。

この映画が好きな人と一緒に行ってみたいなぁ・・・。

「これはルパン三世じゃない」と言うレビューも多いみたいですけど、ルパン・次元・五ェ門・銭形・不二子の息の合ったやりとりが作品の「スピード感」をより引き立てている、と言う魅力に気がついて欲しいな・・・。

でも何と言ってもクラリス（島本須美）の声、でしょうね。
聞きなれたルパン達の声の中で、「お姫さん」らしさが輝いていました。

「お城に閉じ込められたお姫様を王子様（この映画では「泥棒さん」だけど）が助け出す」と言うストーリーがまず　”ぐっ！”っと来てしまいます・・・。
いくつになっても王子様を待っているんですよネ（＾_＾；


銭形の最後の台詞はあまりにも印象的に、観る人全ての心に残っていることと思います。

そして毎回じ〜んと来るのが主題歌。
『炎のたからもの』って題だったのか、ボビーって言う大人の女性が歌ってます。物悲しい歌詞とメロディです・・・。

何度も観ているので、色々な思い出や純粋だった自分までもが一緒によみがえって来て、胸が痛いくらいです。
この歌のせいかもっっ。涙出ちゃうよ・・・。

映画作品としては、宮崎駿監督の頂点にある作品だと思います。
確かに本来のルパン�V世シリーズとは明らかに外れますが、1作品として面白いので許してもらいたいところ。

ストーリー、キャラ、音楽、脚本、演出がすべて良しの何拍子も揃った奇跡のような出来ばえです。
暗記している台詞がいくつもあるくらい名台詞の宝庫で、どうやって観客を驚かすか笑わせるかを周到に計算されている。まさに名人芸の域。
そこが何度も観て、分かっているはずなのにまた心躍らせて観てしまう理由だと思います。
時代を越えても色あせず、この先も世代を越えて支持され続けることでしょう。

監督が巨匠になりすぎてしまったので、食わず嫌いの方もいるかもしれませんが、これを観ないのは本当にもったいないです。

ルパンの泣きどころが相変わらず「女」なのが嬉しい作品。お奨め！

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ルパンがいつもより、ちょっとキザなのがかわいかったです。
特に、北の塔にクラリスを迎えに行った時の『この泥棒めに盗まれてやってください』の一言には・・・
宮崎監督ならではの描写（人がたくさん出てきたり、ぎりぎりのところで助かったり）も多く、楽しかったです。

個人的に好きなシーンはふたつ！敵がむごい死に方（時計のねじに巻き込まれて死ぬ）をする時、ルパンがクラリスに対して『見るな』というシーン。優しい！そしてラスト、落ちていくクラリスを追いかけて、ルパンがクラリスを抱きしめたとき、クラリスの頭を守るところが好きです。優しい！

とっつあんも！ふじこちゃんも！五右衛門も！次元も！
なんて贅沢な映画なんだろうと思います。
みなさんのレビューと同じ事（までもいえてないかも）になってしまいますが、ほんと傑作ですねぇ。

宮崎ルパンも好きですが、ちょっと毒のある危険なルパンも好きなので、また別のを借りようと思います！早速リストアップ！！

と、思ってやまない。だって、最近（？）のルパン3世スペシャルって、、、（なんていうか、スペシャルだからなんやかんやいうのもあれだけど）
そういえばこの前のスペシャルは4VS4の女テロ団（？）がでてきましたね。でも、やっぱ、、、。
あぁもう一回とってくんないかなぁ、宮崎さん。
忙しくて無理か、、、、なぁ、、、。

と思いつつ本筋。
宮崎節が炸裂。なこの映画。私的にヒロインはナウシカとラピュタを足して2で割ったようなイイ子です。
そして一番宮崎さんっぽい、と思うのはあのお城の飛び越え具合。あ、、、未来少年コナン？ていうぐらいの飛びっぷり。走りっぷり。そしてやっぱり一番好きなのはラスト。
あぁ、、、カッコいいじゃないですか、男ですよ〜ルパン。
最後におじ様っ！て叫びたくなる。（ナウシカ風）