フェア・ゲーム

CIAの大量破壊兵器対策工作員であるヴァレリー（ナオミ・ワッツ）はイラクに潜入し、ある調査を行う。
のちに、ヴァレリーの夫で元・ニジェール大使であるジョー（ショーン・ペン）もまた、
CIAの依頼で同じ調査を行い、結果を報告する。
ところ、2人の報告は無意味となるような方向へと、事態が悪化していく・・。

最近、事実に基づいた作品が多いなと感じていましたが、これもまたそうでした。
というか、ほとんど実話！？映画の中で特にそのように表記は出てこなかったと思いますが、
実際の映像（ブッシュ大統領など）がところどころで多用されていて、政治的なこと、
国際的なニュースに疎い私でも、もしかして？と感付き、最後にはヴァレリー本人の映像も出てきて、
よりリアルにこの事件（プレイム事件）、この映画の内容がドドッと胸に押し寄せたという次第です。

初めのうちは、夫婦の家庭の様子は僅かで、ヴァレリーの仕事ぶりやジョーの調査などCIAの様子、
そしてイラクがどうこう、イエローケーキ（ウラン）がどうこうといった、
本当に私の興味無い苦手な話が続くので、正直、面白くはありませんでした。
面白くはないけれど、ただナオミ・ワッツとショーン・ペンに釣られて、見ていくことが出来ました。
そんな、惹き付ける魅力を持った二人の演技派が、更に魅せてくれるこの作品の見所、大事な部分が
もう大分、後半に入ってからあったのでした！

テーマは「絶対に折れない心」。でしょうか。ちょっと感銘を受けましたね。
それと同時に、真実さえも、簡単に潰そうと思えば潰せる力を持った、上のほうの存在の怖さも感じました。
面白くはないと言いながらも、レンタルして失敗とは思わない、知って良かった、見て良かったと思えた作品です。
なので、もし面白くないと思っても、折れない心を持って、是非、最後まで見ていただきたいです。

えっ？（今ジャケット写真を見て）「スパイ・アクション大作」！？
それは違うような。。。アクションは無かったです。

はっきり言って細かいストーリーはもう覚えていない。でも思う事は、未だにイラクではこんな過酷な紛争が続いているという事。家から一歩外に出れば銃撃音の嵐、家の中にいても爆発で家が吹っ飛ばされそうになる。今でも言葉で理解し合わない者達による戦いが行われている。
ナオミ・ワッツはとても難しい話を次々話していて、言っている事は正直言って分からない。でも彼女の喜怒哀楽(喜と楽はほとんどないけど)を見られる。その表情でどのような事になっているかを感じ取る事が出来る。一番びっくりしたのはエンディング。えーこれ実話だったの。全く知らずに見ていた。ありとあらゆる境遇に晒されたCIAエージェントの、複雑な状況と壊れそうになる家庭の問題の両方を果敢に乗り越えていく物語だ。

実際にあった話を元にした映画。
ＣＩＡ、政府、その近くにある人々の悲劇を描いた作品。
情報漏えいの問題がメインテーマ。
情報が人の命にかかわることもあり得ること、同時に情報は簡単に漏えいするものであることが分かる。

結論ありき　アメリカは民主国家だ。…　正義は勝つ　呆れる　アメリカ国家は保守派とリベラル派しか存在しないのかぁ!?　

見るべき所がない　　以上。

この手の映画はどこまで事実でどこからが演出なのかが見ている者にわからないために、評価がむずかしい。イラクの核開発が不可能であるというCIAの情報を副大統領が歪曲していたと描写されているが事実はどうだっだのか？映画ではヴァレリー・プレイム（ナオミ・ワッツ）がイラクの科学者にコンタクトして、情報提供と引き換えに脱出させる手引きをしていたが、そういった事実はなかったそうである。