クレイジー・ハート

愚か者の中年オヤＧの、幸せ再生物語。
飲んだくれ〜の。
ふかしまくり〜の。
たるみまくり〜の。
どうしようもない元人気歌手。
だらしなくて。
しょうもなくて。
だけど才能ある。
酒に溺れて。
タバコに汚れて。
病に侵される一歩手前。
個人的に同情の余地なしの全く好きになれないタイプ。
非常に腹が立つタイプ。
彼は運がいい。
彼は底にたどり着いた。
彼は底に足をつけた。
底に足が着けば、ジャンプ出来る。
また上ることだってできる。
自分の位置を知り。
自分の底を知り。
自分を省みて。
空を見上げることが出来た。
その幸運。
きっと底に足をつけられない人だっている。
もしかしたらそっちのほうが多いかも。
落ちている感覚もなく。
天地も左右もわからない。
でも底に地面があったなら。
その上には天がある。
あとは望むだけだ。
上りたいと望むだけだ。

ジェフ・ブリッジスのダメ男っぷりがイイ。
「恋のゆくえ」も良かったけど、カントリーも似合うね。
音楽とジェフは相性がイイ。
ジェフのヘアースタイルが好き。
マギー・ギレンホール。
かわいいパンダちゃん。
得体の知れない色気は、相変わらず健在です。

大国アメリカで音楽ビジネスで食っていくのも大変だ。
場末のバーやボウリング場で唄うバッドを観て、それが身に染みる。
売れたなら、売れ続けるしかない。
けど、ボウリング場で唄ってる時のバッドは、スゲーかっこいいなぁとも思った。
しがみ付いてる感じがカッコイイなぁって。
酒でタバコでボロボロな感じは大嫌いだけど、音楽にしがみ付いてる感じはとってもカッコイイ。

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ジェフ・ブリッジスはさすがにうまい。

カントリーは馴染みがないのでよくわからないが、なかなか味のある歌だと思った。

コリン・ファレルが珍しくいいひと。

彼もうまい。

しかしマギー・ギレンホールとジェフ・ブリッジス、親子？？？ってくらい歳が違う。

まあ、うまくいかないにしてもアル中から脱出した彼が、彼女を訪ねた際に、あっさり断られたのは、ひょっとしてもう次の男がいたのでは？

とラストのところで、思ってしまった。

マギー・ギレンホールが大体私は苦手なんだけど、やっぱりね、と。

それにしても、なんか最後は切なくて、私は、あんまりすっきりしなかった。

確かにいい映画だけど、なんだか、長い。

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「良い映画」のハズなのにどうも嫌なモノを観てしまった、という吐き気に似た不快感が残って、それが何なのか分かるまでレビュー書くの止めてましたが、一晩寝たらすぐ分かりました。私、このヒロインのシングルマザー、ジーンのような女が大嫌いなんです。大嫌いなのに、こういう女にコロっとイカレてしまって後で痛い目に遭うバカ男に共感してしまう。いや、落ちぶれたカントリー歌手バッドを演じたジェフ・ブリッジスは大好きな男優だし（「恋のゆくえ」の超カッコいいピアニストのイメージを引っ張ってるんですね）、ジーン役のマギー・ギレンホールはこの前観た「主人公は僕だった」のヒロインがエラく気に入ったんで贔屓に加えたばかりだったし、何と言っても冒頭の二人が恋に落ちるシーンでのマギーの演技が素晴らし過ぎたのがイケ無かったんですね。すっかり「良い映画」だと思い込んでしまったけど、よく思い返してみればジーンはただの「母であること」に居直った、可愛げなどカケラも無い「思い込み女」だし、バッドは57歳にもなって（4回も結婚して）もなお自分の人生を後悔し、友人や後輩の憐憫に縋り、それでも性懲りも無くまだ「やり直し」が出来ると思うような、単にアタマが悪いだけの好々爺に過ぎないんです。こんな役でジェフに主演男優賞取らせるアメリカ映画界の堕落を思わずにいられませんね（主演女優賞も「しあわせの隠れ場所」のサンドラ・ブロックだったし）。
それにしてもアメリカという国はアル中もシングルマザー（子供がいても離婚する女）も全然珍しくも無くて、既に完全な「類型」として成立していることにあらためてビックリしますね（いや日本だって同じだ、と仰る方もいるでしょうが）。アル中に「なること」、シングルマザーに「なること」は「誰にでも、よくあること」であり、それは当の本人の責任や個人の意思とは関わりなく「たまたま」身に降りかかった「不幸な偶然」であるかのようです。そうであればこそ「努力すれば、頑張れば」その「不幸な偶然」を乗り越えて「やり直す」ことは可能だし、その「努力、頑張り」が「出来ない」人間はダメだし、「やろうとしない」人間はもっと「許せない」ということになってる。しかし、それほど人間って単純明快、天真爛漫なものだろうか？ってヒネクレ老人は疑問に感じるのですね。たまたま子供が迷子になったくらいで「愛してた」男に愛想尽かしちゃう女も、女に愛想尽かされたくらいで生涯の友と定めた（ハズの）酒を止めちゃう男も、何かすごく「軽い」。「類型的」過ぎて恥ずかしくなっちゃう。
ラストシーンが極め付けです。バッドは「やり直しが出来た」証拠の小切手（カネ）を誇らしげにジーンに手渡そうとする。ジーンは「（貴方より）イイ男が現れた（幸運な偶然）」証拠の指輪を誇らしげに見せびらかす。いったいこの二人にとって「人生」とは何なのか？あの短いけれど確実に「二人だけの」至福の時間であった（ように見えたんですけど）「恋」は二人の人生にとって何だったのか？私の「吐き気」の原因はこれだったんですねぇ（笑）。

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星★★☆☆☆です！

ダークナイトの女優さんが出てきて安心したよ。

迷子を探すシークエンスは
どんな映画でもつまらんな。

年老いたカントリー歌手を演じるジェフブリッジスがかっこいいです。
歌も本人が歌っているなら、なかなかのものです。

作品は、ヒューマンドラマですが、結局ハッピーエンドでも、バッドエンドでもなく、ちょっと中途半端です。
途中までは、年老いた歌手が、どう立ち直るのか期待がありましたが、うやむやのうちに終わってしまった感じしました。