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「ハートブルー」「K−19」のキャスリン・ビグロー監督が、テロの脅威が続く混沌のイラクを舞台に、死と隣り合わせの日常を生きるアメリカ軍爆発物処理班の男たちの姿を力強く描き出した緊迫の戦争アクション。主演は「28週後...」のジェレミー・レナー。2004年夏、イラクのバグダッド郊外。アメリカ陸軍ブラボー中隊の爆発物処理班は、班長の殉職を受けてジェームズ二等軍曹を新リーダーとして迎え入れることに。そして、サンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵を補佐役とする3人ひと組の爆弾処理チームは、任務明けまで常に死の危険が孕む38日間を共にしていく。そんな彼らには、狂気と緊張に満ちあふれた数々の試練や悲しみが待ち受けていた…。
製作年: |
2008年 |
---|---|
製作国: |
アメリカ |
原題: |
THE HURT LOCKER |
受賞記録: |
2009年 アカデミー賞 作品賞
2009年 NY批評家協会賞 作品賞 2009年 LA批評家協会賞 作品賞 |
監督: |
キャスリン・ビグロー 、 キャスリン・ビグロー |
---|---|
製作: |
キャスリン・ビグロー 、 ニコラス・シャルティエ 、 グレッグ・シャピロ |
製作総指揮: |
トニー・マーク |
出演: |
ジェレミー・レナー 、 アンソニー・マッキー 、 ブライアン・ジェラーティ 、 レイフ・ファインズ 、 ガイ・ピアース 、 デヴィッド・モース 、 エヴァンジェリン・リリー 、 クリスチャン・カマルゴ |
脚本: |
マーク・ボール |
撮影: |
バリー・アクロイド |
音楽: |
マルコ・ベルトラミ 、 マルコ・ベルトラミ 、 バック・サンダース |
「ハートブルー」「K−19」のキャスリン・ビグロー監督が、テロの脅威が続く混沌のイラクを舞台に、死と隣り合わせの日常を生きるアメリカ軍爆発物処理班の男たちの姿を力強く描き出した緊迫の戦争アクション。主演は「28週後...」のジェレミー・レナー。2004年夏、イラクのバグダッド郊外。アメリカ陸軍ブラボー中隊の爆発物処理班は、班長の殉職を受けてジェームズ二等軍曹を新リーダーとして迎え入れることに。そして、サンボーン軍曹とエルドリッジ技術兵を補佐役とする3人ひと組の爆弾処理チームは、任務明けまで常に死の危険が孕む38日間を共にしていく。そんな彼らには、狂気と緊張に満ちあふれた数々の試練や悲しみが待ち受けていた…。
製作年: |
2008年 |
---|---|
製作国: |
アメリカ |
原題: |
THE HURT LOCKER |
受賞記録: |
2009年 アカデミー賞 作品賞
2009年 NY批評家協会賞 作品賞 2009年 LA批評家協会賞 作品賞 |
監督: |
キャスリン・ビグロー 、 キャスリン・ビグロー |
---|---|
製作: |
キャスリン・ビグロー 、 ニコラス・シャルティエ 、 グレッグ・シャピロ |
製作総指揮: |
トニー・マーク |
出演: |
ジェレミー・レナー 、 アンソニー・マッキー 、 ブライアン・ジェラーティ 、 レイフ・ファインズ 、 ガイ・ピアース 、 デヴィッド・モース 、 エヴァンジェリン・リリー 、 クリスチャン・カマルゴ |
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
131分 | 日吹 | 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
PG-12 | PCBE73669 | 2010年09月02日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
115枚 | 3人 | 1人 |
収録時間:
131分
字幕:
日吹
音声:
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
レイティング:
PG-12
記番:
PCBE73669
レンタル開始日:
2010年09月02日
在庫枚数
115枚
1位登録者:
3人
2位登録者:
1人
DVD
収録時間: | 字幕: | 音声: |
---|---|---|
131分 | 日吹 | 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 |
レイティング: | 記番: | レンタル開始日: |
PG-12 | PCBE73669 | 2010年09月02日 |
在庫枚数 | 1位登録者: | 2位登録者: |
115枚 | 3人 | 1人 |
収録時間:
131分
字幕:
日吹
音声:
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
レイティング:
PG-12
記番:
PCBE73669
レンタル開始日:
2010年09月02日
在庫枚数
115枚
1位登録者:
3人
2位登録者:
1人
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戦争ものは敬遠しがちなんですが、アカデミー作品賞受賞作ということで
見てみました。
そりゃあこれは賞とるよな〜と納得。アカデミー会員が好みそうな作品です。
私は「第9地区」にあげてほしかったけど。
現在の戦争のリアルな姿を知ることができて、一見の価値はあったと思う。
もう1回見たいとは思わないけど^^;
やはり1年に1回位は、こういう作品も見なくちゃいけないのかな…
「知らないこと」では、済まされない気がする。
(以下、ネタバレです)
「戦争の高揚感は中毒になる。戦争は麻薬だ」という
衝撃的な言葉から始まる。
こんなことは始めて聞いたので、びっくり。
冒頭の戦場シーンは、すごい緊迫感。
軽口たたきながら死と隣りあわせという異常な状況。
最近の戦法は、ロボットを使うなど、随分技術が進んでいるだなあ。
でも実際の戦争は、地味で淡々としたものなのだ。
砂漠(?)でのシーンを見て改めてそう思った。
そしてもちろん悲惨なものであり、人間爆弾などという
残酷なものもある。
そして、爆弾処理班は、戦地には必要なものだ。
赴任してきたジェームズはいいヤツではない。彼は戦争中毒だ。
仲間をハラハラさせたり危険に巻き込んだり
仲間に「事故に見せかけて殺っちまうか?」とまで言わせてしまうほど
自分勝手な行動ばかり。
でも現地の少年に息子の面影を見てか、
彼のために行動するような人間的な面もあってほっとした。
任期が終わり、ジェームズは無事家族の元に帰って来たが、
家やスーパーで自分の居場所がないような気がして、とまどう。
そして「誰かが行かなきゃいけない」と、
かわいい息子を置いて、再び1年間の赴任に出かける彼。
ほんとに誰かが行かなくちゃいけないのか?
もし戦争がなかったら、彼にはどんな人生が待っていたのだろう。
劇的に作られた、感動を呼ぶようなドラマではないけど
きわめて現実的な作品で、いろいろ考えさせられました。
このレビューは気に入りましたか? 6人の会員が気に入ったと投稿しています
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いやあ こんなに生々しいレヴューはないっすよ おのおの方 ただいま 8月15日5時19分 新宿から妹が携帯から電話 足止めをくっているとのこと 何だろうと思ったら 妹にお墓参り行ってもらっているんだけど 新宿で友達に会うためロッカーに荷物を預けたので 鳥に言ったら<鳥に何を言うんだアホ変換 取りに行ったら Kサツの厳重警戒 なんと爆弾がロッカーに仕掛けられているとのこと 終戦記念日のテロかなんかかしら いまのとこここまで みんなTV見ろみたいな
で「ハートロッカー」のレヴューなんですが 渋東タワーで見てるんだけど 友人がポップコーンを咽に詰まらせたり キャメラ酔いがして来たりで 一時間で出てしまったのでレヴューにならないんだけど この一時間で嫌になってしまった まずはこの戦争映画 キャメロンの「アヴァター」に対抗さすべく 観る前から推薦作品に構想してたんだけどどうも違うなあすべてが まずこの臨場感ってやつがわざとらしい 見ながらいちいちこのキャメラの位置は違うとか その思わせぶりなカットはだめとか 普通に手に汗握るように撮れてないんだよね オルドリッチやシーゲル フライシャーは こうは撮らないはずだ でも全部見てないからなんとも言えないけどね
キャメロンは亭主関白でマッチョなようでいて柔なロマンチスト 今までのキャリアのいいとこは おかみさんたちのプロヂュスのにらみが効いてるうちは良かったわけだ しかし今回は逆にキャスリンが過剰にマッチョになってしまっていて 女性監督特有の単細胞思考が 垣間見れるような ふはは
全部 見てからまたコメントにでも書こうかしら 取りあえずは ボクもまた非常事態に酔う男なので 興奮して一筆したためましたとさ さて妹の荷物はどうなったかしら
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なかなか見応えのある作品でした。
本作がアカデミー賞を取ったのは、政治・社会的な背景がかなり影響したのでしょう。わざわざイラクまで行って感傷に浸るなよと、正当化出来ない行為に内省を窺わせようとしたかのお話には素直に共感できませんでしたが。
イラク戦争爆弾処理班の日々を追うカメラ。写すのは、常に生死を分かつ分岐点に立ち続け心身ともに疲弊する3人の男達。彼等が爆弾処理で切り取るワイヤーに起爆装置は、闘って勝ち取った命の証しとして、戦場から一皮隔てただけの駐屯地に持ち帰れる戦利品となるのでしょう。
物語の9割方が戦場の風景で、必然的ではないカメラワークと断片的なカット割りが印象的。ほんの5分程度でしょうか、平常の、ジェームズ軍曹帰国後のシーンでは普通の映像だったので、戦場を描写するための意図的な演出だったのでしょう。 ゆらゆらと焦点をさ迷わせグッと寄るカメラは、まるでニュース映像のように鑑賞者の目線を引きます。それは第三者を当人に近付けもするが、決して同一にはなれない、興味本位をただ煽って悲惨な状況を示しはするが感情に触れることは許されない、命のやり取りを情報の羅列として無機質に切り取っているように見えてきます。戦場から遠く離れた安全圏で現実の惨状をニュースとして眺める者が覚える、乗り越えられない絶対の壁の存在を感じてしまうのでした。
情報も細切れで、一部よく理解出来なかったりする行動もあるのですが、これもまた戦場風景としてはよくあることで、兵卒が、自分の行動が戦局にどのように関わっているのか分からない現状を示そうとしたのか、あるいはまったく意味のないことをやらされている無上を表現しようとしたのかもしれません。
ジェームズ軍曹は軍規を省みずに無鉄砲な行動をするのですが、無軌道ではなく、あるルールに従っていると思いました。その男が堕ちていくルールは、戦争という命のやり取りを、ゲームとして楽しむための法則なのでしょう。民間軍事組織の懸賞金稼ぎのエピソードで浮き彫りになるのは、ただひたすら敵を倒すために無感情になっていく男達のこと。彼等の意識はどんどん削ぎ落され、金や名誉を得るためでもなく我が身を守るためでもなくなって、敵を屠ることのみに先鋭化されていく。それは殺人に無感覚になるのではなく、人が狩猟者としての、動物の本能を呼び覚ましていくかのようで、自分の命と引き換えに興奮を味わうルールに憑りつかれた男の異様さがクローズアップされるのでした。
そんな男達も、一旦戦場から切り離されると人らしい感情を取り戻すようで、DVD売りの子供とのやり取りに安らぎを見つけ、故郷の妻への電話に声を出せなくなっている自分に気付いたりするのでした。
冒頭の思わせ振りな字幕にあるように、ジェームズ軍曹は戦地へと舞い戻ります。
それは何故なのか。心撃ち震える戦場の昂揚が恋しいのか、獣の本能を味わうと人へと戻れなくなるのか、 それとも人の全てを削いで戦場で生きることに一種の悟りを見出したのか。
戦争で、殊更イラク戦争で描かれる題材は尽きかけていて、シチュエーションは爆弾処理班という目新しさだったのに、そこで描かれる人の姿は事実の羅列だけで、物語性もかろうじて体裁を保つのみに留める本作。戦争の虜になる男の姿というテーマは、あれやこれやと戦争という局面に捉われる人の姿を描きはするが、そのどれもが中途半端。しかし、それは混迷を極める殺伐とした戦場の描写にはピッタリだったりします。でも、それは偶然そう見えただけで、実際はナレーションによる後付けであったかにも思えてくるのでした。
近代の戦争は思想や人種と言った異文化の衝突のみならず、世界の覇権を握るがための資本のせめぎ合いとか大国に従わざるをえない国情とかあって、悪い奴をやっつけると単純に一言では言い表せない、もやもやした混沌たる現代を切り取ってはいるとも見えてくるのでした。★3+
このレビューは気に入りましたか? 6人の会員が気に入ったと投稿しています
入力内容に誤りがあります。
内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。
ユーザーレビュー:238件
投稿日
2010/09/18
レビュアー
みなみ※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
戦争ものは敬遠しがちなんですが、アカデミー作品賞受賞作ということで
見てみました。
そりゃあこれは賞とるよな〜と納得。アカデミー会員が好みそうな作品です。
私は「第9地区」にあげてほしかったけど。
現在の戦争のリアルな姿を知ることができて、一見の価値はあったと思う。
もう1回見たいとは思わないけど^^;
やはり1年に1回位は、こういう作品も見なくちゃいけないのかな…
「知らないこと」では、済まされない気がする。
(以下、ネタバレです)
「戦争の高揚感は中毒になる。戦争は麻薬だ」という
衝撃的な言葉から始まる。
こんなことは始めて聞いたので、びっくり。
冒頭の戦場シーンは、すごい緊迫感。
軽口たたきながら死と隣りあわせという異常な状況。
最近の戦法は、ロボットを使うなど、随分技術が進んでいるだなあ。
でも実際の戦争は、地味で淡々としたものなのだ。
砂漠(?)でのシーンを見て改めてそう思った。
そしてもちろん悲惨なものであり、人間爆弾などという
残酷なものもある。
そして、爆弾処理班は、戦地には必要なものだ。
赴任してきたジェームズはいいヤツではない。彼は戦争中毒だ。
仲間をハラハラさせたり危険に巻き込んだり
仲間に「事故に見せかけて殺っちまうか?」とまで言わせてしまうほど
自分勝手な行動ばかり。
でも現地の少年に息子の面影を見てか、
彼のために行動するような人間的な面もあってほっとした。
任期が終わり、ジェームズは無事家族の元に帰って来たが、
家やスーパーで自分の居場所がないような気がして、とまどう。
そして「誰かが行かなきゃいけない」と、
かわいい息子を置いて、再び1年間の赴任に出かける彼。
ほんとに誰かが行かなくちゃいけないのか?
もし戦争がなかったら、彼にはどんな人生が待っていたのだろう。
劇的に作られた、感動を呼ぶようなドラマではないけど
きわめて現実的な作品で、いろいろ考えさせられました。
投稿日
2010/08/15
レビュアー
裸足のラヴァース※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
いやあ こんなに生々しいレヴューはないっすよ おのおの方 ただいま 8月15日5時19分 新宿から妹が携帯から電話 足止めをくっているとのこと 何だろうと思ったら 妹にお墓参り行ってもらっているんだけど 新宿で友達に会うためロッカーに荷物を預けたので 鳥に言ったら<鳥に何を言うんだアホ変換 取りに行ったら Kサツの厳重警戒 なんと爆弾がロッカーに仕掛けられているとのこと 終戦記念日のテロかなんかかしら いまのとこここまで みんなTV見ろみたいな
で「ハートロッカー」のレヴューなんですが 渋東タワーで見てるんだけど 友人がポップコーンを咽に詰まらせたり キャメラ酔いがして来たりで 一時間で出てしまったのでレヴューにならないんだけど この一時間で嫌になってしまった まずはこの戦争映画 キャメロンの「アヴァター」に対抗さすべく 観る前から推薦作品に構想してたんだけどどうも違うなあすべてが まずこの臨場感ってやつがわざとらしい 見ながらいちいちこのキャメラの位置は違うとか その思わせぶりなカットはだめとか 普通に手に汗握るように撮れてないんだよね オルドリッチやシーゲル フライシャーは こうは撮らないはずだ でも全部見てないからなんとも言えないけどね
キャメロンは亭主関白でマッチョなようでいて柔なロマンチスト 今までのキャリアのいいとこは おかみさんたちのプロヂュスのにらみが効いてるうちは良かったわけだ しかし今回は逆にキャスリンが過剰にマッチョになってしまっていて 女性監督特有の単細胞思考が 垣間見れるような ふはは
全部 見てからまたコメントにでも書こうかしら 取りあえずは ボクもまた非常事態に酔う男なので 興奮して一筆したためましたとさ さて妹の荷物はどうなったかしら
投稿日
2010/08/07
レビュアー
ひろぼう※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
なかなか見応えのある作品でした。
本作がアカデミー賞を取ったのは、政治・社会的な背景がかなり影響したのでしょう。わざわざイラクまで行って感傷に浸るなよと、正当化出来ない行為に内省を窺わせようとしたかのお話には素直に共感できませんでしたが。
イラク戦争爆弾処理班の日々を追うカメラ。写すのは、常に生死を分かつ分岐点に立ち続け心身ともに疲弊する3人の男達。彼等が爆弾処理で切り取るワイヤーに起爆装置は、闘って勝ち取った命の証しとして、戦場から一皮隔てただけの駐屯地に持ち帰れる戦利品となるのでしょう。
物語の9割方が戦場の風景で、必然的ではないカメラワークと断片的なカット割りが印象的。ほんの5分程度でしょうか、平常の、ジェームズ軍曹帰国後のシーンでは普通の映像だったので、戦場を描写するための意図的な演出だったのでしょう。 ゆらゆらと焦点をさ迷わせグッと寄るカメラは、まるでニュース映像のように鑑賞者の目線を引きます。それは第三者を当人に近付けもするが、決して同一にはなれない、興味本位をただ煽って悲惨な状況を示しはするが感情に触れることは許されない、命のやり取りを情報の羅列として無機質に切り取っているように見えてきます。戦場から遠く離れた安全圏で現実の惨状をニュースとして眺める者が覚える、乗り越えられない絶対の壁の存在を感じてしまうのでした。
情報も細切れで、一部よく理解出来なかったりする行動もあるのですが、これもまた戦場風景としてはよくあることで、兵卒が、自分の行動が戦局にどのように関わっているのか分からない現状を示そうとしたのか、あるいはまったく意味のないことをやらされている無上を表現しようとしたのかもしれません。
ジェームズ軍曹は軍規を省みずに無鉄砲な行動をするのですが、無軌道ではなく、あるルールに従っていると思いました。その男が堕ちていくルールは、戦争という命のやり取りを、ゲームとして楽しむための法則なのでしょう。民間軍事組織の懸賞金稼ぎのエピソードで浮き彫りになるのは、ただひたすら敵を倒すために無感情になっていく男達のこと。彼等の意識はどんどん削ぎ落され、金や名誉を得るためでもなく我が身を守るためでもなくなって、敵を屠ることのみに先鋭化されていく。それは殺人に無感覚になるのではなく、人が狩猟者としての、動物の本能を呼び覚ましていくかのようで、自分の命と引き換えに興奮を味わうルールに憑りつかれた男の異様さがクローズアップされるのでした。
そんな男達も、一旦戦場から切り離されると人らしい感情を取り戻すようで、DVD売りの子供とのやり取りに安らぎを見つけ、故郷の妻への電話に声を出せなくなっている自分に気付いたりするのでした。
冒頭の思わせ振りな字幕にあるように、ジェームズ軍曹は戦地へと舞い戻ります。
それは何故なのか。心撃ち震える戦場の昂揚が恋しいのか、獣の本能を味わうと人へと戻れなくなるのか、 それとも人の全てを削いで戦場で生きることに一種の悟りを見出したのか。
戦争で、殊更イラク戦争で描かれる題材は尽きかけていて、シチュエーションは爆弾処理班という目新しさだったのに、そこで描かれる人の姿は事実の羅列だけで、物語性もかろうじて体裁を保つのみに留める本作。戦争の虜になる男の姿というテーマは、あれやこれやと戦争という局面に捉われる人の姿を描きはするが、そのどれもが中途半端。しかし、それは混迷を極める殺伐とした戦場の描写にはピッタリだったりします。でも、それは偶然そう見えただけで、実際はナレーションによる後付けであったかにも思えてくるのでした。
近代の戦争は思想や人種と言った異文化の衝突のみならず、世界の覇権を握るがための資本のせめぎ合いとか大国に従わざるをえない国情とかあって、悪い奴をやっつけると単純に一言では言い表せない、もやもやした混沌たる現代を切り取ってはいるとも見えてくるのでした。★3+
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