Dr.パルナサスの鏡

Dr.パルナサスの鏡の画像・ジャケット写真

Dr.パルナサスの鏡 / ヒース・レジャー

全体の平均評価点:(5点満点)

131

全体の平均評価点:

DVD

Blu-ray

ジャンル :

「Dr.パルナサスの鏡」 の解説・あらすじ・ストーリー

DVD

Blu-ray

解説・ストーリー

「未来世紀ブラジル」「バロン」のテリー・ギリアム監督が贈るミステリアス・ファンタジー。主演のヒース・レジャーは、本作撮影半ばに急死し、これが遺作となる。ジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルの3人が彼の後を引き継ぎ完成に漕ぎ着けた。一人の少女を助けるため、現実世界と幻想世界を行き来する主人公の姿をイマジネーションあふれる映像で描き出す。2007年、ロンドン。パルナサス博士率いる旅芸人一座がやって来る。出し物は、心の中の欲望を具現化する摩訶不思議な装置“イマジナリウム”。そんなパルナサス博士は、かつて悪魔のMr.ニックとある契約を交わしたばかりに、3日後に迫った娘の16歳の誕生日に彼女を差し出さなければならなかったのだが…。

「Dr.パルナサスの鏡」 の作品情報

作品情報

製作年: 2009年
製作国: イギリス/カナダ
原題: THE IMAGINARIUM OF DOCTOR PARNASSUS

「Dr.パルナサスの鏡」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

関連作品

関連作品

ダンボ

パトリオット

ブラザーズ・グリム

クライ・ベイビー

ユーザーレビュー:131件

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

この作品に関するあなたの感想や意見を書いてみませんか?

26〜 30件 / 全131件

日本にも 是非来て欲しい パルナサス

投稿日:2010/07/10 レビュアー:Yの3乗

レビューを拝見して面白そうだったのでレンタルしてみました。

期待以上の作品、私にははまりました。

まさにファンタジー、不思議な世界、楽しめました。

怪しげな旅芸人の一座パルナサス博士。
人が密かに隠し持つ欲望の世界を鏡の向こうで形にして見せてくれるという。
いつの時代かと錯覚しますが、2007年現代です。

このパルナサス博士、1000歳になるという。
何故、彼がこんなことをしているのか。
何故、16歳の美しい娘がいるのか。
何故、博士が苦悩しているのか。

旅の一座は、その舞台装置や登場人物からして怪しい。
小人もいるし。

どうやら博士は娘のことで脅されているらしい。
そんな時に、運命の男、トニーが現れる・・・

死ぬことが出来ない博士と悪魔が、暇つぶしに続ける賭け。
不死とは、手に入れることが出来ないから永遠の憧れであるので、もし不死になってしまうと、実は悲しいものなのかもしれません。

パルナサス博士の鏡が見せてくれた欲望の世界も面白い。

トニーの欲望の世界
トニーは天(国)へ登る梯子を必死で登っている。
実は彼の欲望は天国ではなく、天へ登ってくという成功のプロセスにある。
実際、人間の欲望はそんなものかも知れない。
成功の結果よりも成功することそのものが楽しみなのでしょう。

私も是非博士の鏡の世界に入って自分の隠された欲望をみてみたい。

娘役のリリ・コールが魅力的。
中世の宗教画に出てくるような完璧な女性。
これもファンタジーさを引き立たせてくれました。

良かったです。
お勧めします。

このレビューは気に入りましたか? 4人の会員が気に入ったと投稿しています

「鏡」を見て『汝自身を知れ』

投稿日:2010/07/06 レビュアー:哲郎

劇場公開時に2度観ました。すばらしい作品です。
大スクリーン・サイズを意識したCG映像が特に美しく、これこそ3Dで観てみたいと思った。通常映像でも3Dかと思うほど出来のいいCGでしたが、DVD(ブルーレイ)ではどうかな。内容的にも、大人が楽しめるファンタジーとしてこれ以上のものがあるかというレベル。でも、テリー・ギリアム作品が好みでないと楽しめないかな。

キャストでは、故ヒース・レジャーの後を受けたJ・デップ、C・ファレル、J・ロウの3人が違和感なく作品にはめ込まれているし、リリー・コールもイメージどおりの女優を選んだと思います。
話の方は、一回観ただけでは全理解は困難かもしれませんが、重要なキーワードをひとつ挙げときます。それは「選択」です。人は人生のなかで重要な「選択」を何度もしているはずですが、選択の結果今ある自分が、まちがった選択をしたことに気付いていないのではないか、ということなのです。「鏡」はそれを気付かせるための道具なのですが、監督は私たちに対しても、鏡の中に映った自分自身から『汝自身を知れ』というメッセージを伝えているのかもしれません。
エンドロールでは、古い時代の機械式オペラ劇場の形式で情報が流れるのですが、実際映画の後半クライマックスではオペラ風の絵・構図がふんだんに盛り込まれ、ファンタジー・オペラといったスケールを感じます。
まことに、テリー・ギリアム監督の集大成といった趣きのある作品で、ファンには見逃せない作品です。

このレビューは気に入りましたか? 4人の会員が気に入ったと投稿しています

難解でした

投稿日:2010/06/05 レビュアー:シネマ子

これは好き嫌いがはっきり分かれるのではないだろうか。

私はこの作品退屈でした。有名俳優が必死に頑張ってる印象だけでした。

テリーギリアムの摩訶不思議ワールド。

イマジネーションを駆使した映像は美しいですし大人のファンタジーの様相。

フリークスの大道芸団といい、ステージ上の怪しげな鏡といい、雰囲気は出てますが、序盤のひきつけ方から一転、中盤以降はだれました。

主演のヒースレジャーが撮影途中で亡くなった事情を鑑みると、全体のまとまりの無さは仕方ないのかもしれないが。

ヒースレジャーが鏡の世界に足を踏み入れると、ぱっとジョニーデップになったりするんですがその辺は違和感なかったです。

コリンファースやジュードローも次々出てくるのですが、美形な人って似てますね。うまいフォローの仕方考えたもんです。

ヒースレジャーがかなりやつれた印象で落ち武者ぽかったです。

ブロークバックマウンテンではあんなに素敵だったのに・・。

ジェマ、デボン青木など昨今流行のドール系スーパーモデルの一人として雑誌などで見ていた、リリーコールが出演していたのはびっくり。コケティッシュで透明感あってこの役柄にぴったりのキュートさ。

女優デビューしたんですね。在感あるし演技も出来るし第2のキャメロンディアズみたいになるのかしら。すごく細くてきれい。



このレビューは気に入りましたか? 4人の会員が気に入ったと投稿しています

見世よう…虚ろな心に映される虚像の訳を…君と僕の命の意味を(^^) ネタバレ

投稿日:2010/06/04 レビュアー:アルディ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

テリーギリアム好きです。
抱腹絶倒のモンテイパイソンの香りは残っていますか、本作は毒気が抜かれた感も有り観易い…と言うのは「大間違い!」で相変わらず社会を斜に構えて考察するギリアム節が炸裂しています。
題にもなっている「鏡」と言うのはパルナサス自身の「心」です。
彼は「或る存在との盟約」で自分の心を無にし、その真っ白なカンバスにトリックミラーに侵入した対象者の心を映し出す「能力」を授けられました。
無論彼の心も対象者に「良い選択」をする様に働き掛けますが全てが上手く行く訳でも無い様です。
…ミラーワールド。
そこは虚数の世界。
写し出される映像は実は「観る者」の内面です。
左右が異なるのでは有りません。
鏡を覗く行為自体「反射される己の数秒前の過去」を認識しているに過ぎないのです。
そう、その認識自体が「虚」で有り「嘘」なのです。
高潔(多分若きキリスト並み)な修行僧(モンクマスター)のバルナサスは或る日「悪魔」の訪問を受け「認識の宇宙」を証明する問答に誘われる。
人は観測する。
だからこそ世界は或る。
この「当たり前」の事実に対して悪魔は言う。
…勝てば「それ」を無限の時の中でも知るチャンスを与えよう…
悪魔はパルナサスに勝者の決定した「嘘」の賭けをけしかけ彼が勝利者の様に見せ掛けて「虜」にし、彼の見世物小屋で自分が喰らう汚れた魂の持ち主を探索させた。
選択肢は2つ。
正解すれば魂の解放。
失敗すれば囚われる。
永遠の「生」に憤りさえ感じたパルナサスは悪魔が座興で楽しむゲームに仕掛けられた死の祝福にすがり付く。
しかし、既に彼には愛するモノが存在した。
人生はモザイクが掛かる嘘芝居。
虚数の影に真実が見え隠れする。
全てに決着が付いた後に光が透過する窓から、かつて自分の家族で有った者達の暖かい姿を見るDr。
彼の背中にパーシーは囁く。
「中に入るのか?」
それは既に虚像ではない滅びる愛の有る世界。
しかし、和やかな午後を迎える「家族」には逆光となって外の景色は見えない。
パルナサス自身も「彼らにとって」既に虚像で有り「幽霊」なのだ。
無限の時を生きる者が触れざるべき暖かい世界。
彼は再び盟友と人の虚像の価値を試す生活に戻る。
すこし賑やかで微かな温かさを感じる世界で…。
そこは光が透過しない。
心地良い温もりが浸透する白昼夢。
重ねられるペーパーマペットの影(裏側)に何が有るのか?。
それは映画を観た人の心のカンバスにアリアリと映る事だろう。
そして…
「誰か」が「傍にいる感覚」を錯覚する壮大な「オマケ」。
可能で有ればデジタルサラウンドの音響効果を最大にして御鑑賞下さい。
そして、周囲を見回して下さい。
どこかに「彼」がいます。
それは自分の心の鏡の裏なのかも知れませんね^^。

〜ヒースレジャーの遺作とされた本作ですが、彼の千変万化の役者としての能力には驚きます。
今回はナビゲーターとして画面に染み込んでいますが長回しの台詞を淀む事なく自分の言葉として吐き出してくれます。
私生活で「惜し過ぎる」選択の誤りをした事に深い哀悼を感じずにはおられません。
ヒースの死と言う「事件」に直面して虚数世界のトニーを数名の役者に分けて演出した事による福音として鏡の世界(心の裏側)の世界が干渉する人によって様相が変ると言う事態を明確に観客に示してくれます。
ちょっと安っぽいCGに夢の世界特有の「揺らぎ」を再現しています。
好みが割れる作品だとは思います。
私は大好きです。

このレビューは気に入りましたか? 4人の会員が気に入ったと投稿しています

すごく面白いとは言い難い ネタバレ

投稿日:2010/05/28 レビュアー:よふかし

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

 テリー・ギリアムがこれだけの作品を完成させたこと、主演俳優の急逝にもかかわらずこうして観ることができることは素直に嬉しいです。しかしすごく面白いとは言い難い作品でした。
 何が楽しくないって、街頭で舞台を開いて出し物を始める旅芸人の一座の巻き起こすドタバタの演出がぐずぐずで、ちっとも楽しくありません。あれー『未来世紀ブラジル』はおろか『バロン』だってもうちょっとうまかったんじゃないかとため息をつきました。笑えないドタバタは芸として成立するほどでもなく、ただ痛々しい感じがしてしまいます。モンティ・パイソンにももちろん届きません。女性たちがつぎつぎと鏡の中に入って、恍惚として出てくるあたりは、映画がウキウキしてもいいのですが、ちっとも躍動しませんでした。ちなみにこうした舞台―幻想空間という繰り返しは、まさに『バロン』によく似ています(が、あちらのほうがうまくいっている)。
 鏡の中に入っての奇妙な世界の構築は、ちょっとCGが粗い感じはしましたが、懐かしい感じもして悪くはありませんが、その奇想に感動するというほどでもなく、ジョニー・デップやコリン・ファレル、ジュード・ロウの登場も、話題性はともかく、映画としては成功しているとは言い難いと思います。どうしてトニーの顔が変わるのかが、映像で説得力がないんですね。少し考えて理由は分かりますが、どうしたって理屈っぽくなってしまいます。そのせいか、奔放なイメージの爆発が感じられなかったのが残念です。
 テリー・ギリアムはずっと今一歩の作家になってしまったのでしょうか。それは寂しいのですが。50点。

このレビューは気に入りましたか? 4人の会員が気に入ったと投稿しています

26〜 30件 / 全131件

Dr.パルナサスの鏡

ユーザーレビュー

入力内容に誤りがあります。

内容をご確認のうえ、修正いただきますようお願いいたします。

  • 入力内容に誤りがあります。

ユーザーレビュー:131件

日本にも 是非来て欲しい パルナサス

投稿日

2010/07/10

レビュアー

Yの3乗

レビューを拝見して面白そうだったのでレンタルしてみました。

期待以上の作品、私にははまりました。

まさにファンタジー、不思議な世界、楽しめました。

怪しげな旅芸人の一座パルナサス博士。
人が密かに隠し持つ欲望の世界を鏡の向こうで形にして見せてくれるという。
いつの時代かと錯覚しますが、2007年現代です。

このパルナサス博士、1000歳になるという。
何故、彼がこんなことをしているのか。
何故、16歳の美しい娘がいるのか。
何故、博士が苦悩しているのか。

旅の一座は、その舞台装置や登場人物からして怪しい。
小人もいるし。

どうやら博士は娘のことで脅されているらしい。
そんな時に、運命の男、トニーが現れる・・・

死ぬことが出来ない博士と悪魔が、暇つぶしに続ける賭け。
不死とは、手に入れることが出来ないから永遠の憧れであるので、もし不死になってしまうと、実は悲しいものなのかもしれません。

パルナサス博士の鏡が見せてくれた欲望の世界も面白い。

トニーの欲望の世界
トニーは天(国)へ登る梯子を必死で登っている。
実は彼の欲望は天国ではなく、天へ登ってくという成功のプロセスにある。
実際、人間の欲望はそんなものかも知れない。
成功の結果よりも成功することそのものが楽しみなのでしょう。

私も是非博士の鏡の世界に入って自分の隠された欲望をみてみたい。

娘役のリリ・コールが魅力的。
中世の宗教画に出てくるような完璧な女性。
これもファンタジーさを引き立たせてくれました。

良かったです。
お勧めします。

「鏡」を見て『汝自身を知れ』

投稿日

2010/07/06

レビュアー

哲郎

劇場公開時に2度観ました。すばらしい作品です。
大スクリーン・サイズを意識したCG映像が特に美しく、これこそ3Dで観てみたいと思った。通常映像でも3Dかと思うほど出来のいいCGでしたが、DVD(ブルーレイ)ではどうかな。内容的にも、大人が楽しめるファンタジーとしてこれ以上のものがあるかというレベル。でも、テリー・ギリアム作品が好みでないと楽しめないかな。

キャストでは、故ヒース・レジャーの後を受けたJ・デップ、C・ファレル、J・ロウの3人が違和感なく作品にはめ込まれているし、リリー・コールもイメージどおりの女優を選んだと思います。
話の方は、一回観ただけでは全理解は困難かもしれませんが、重要なキーワードをひとつ挙げときます。それは「選択」です。人は人生のなかで重要な「選択」を何度もしているはずですが、選択の結果今ある自分が、まちがった選択をしたことに気付いていないのではないか、ということなのです。「鏡」はそれを気付かせるための道具なのですが、監督は私たちに対しても、鏡の中に映った自分自身から『汝自身を知れ』というメッセージを伝えているのかもしれません。
エンドロールでは、古い時代の機械式オペラ劇場の形式で情報が流れるのですが、実際映画の後半クライマックスではオペラ風の絵・構図がふんだんに盛り込まれ、ファンタジー・オペラといったスケールを感じます。
まことに、テリー・ギリアム監督の集大成といった趣きのある作品で、ファンには見逃せない作品です。

難解でした

投稿日

2010/06/05

レビュアー

シネマ子

これは好き嫌いがはっきり分かれるのではないだろうか。

私はこの作品退屈でした。有名俳優が必死に頑張ってる印象だけでした。

テリーギリアムの摩訶不思議ワールド。

イマジネーションを駆使した映像は美しいですし大人のファンタジーの様相。

フリークスの大道芸団といい、ステージ上の怪しげな鏡といい、雰囲気は出てますが、序盤のひきつけ方から一転、中盤以降はだれました。

主演のヒースレジャーが撮影途中で亡くなった事情を鑑みると、全体のまとまりの無さは仕方ないのかもしれないが。

ヒースレジャーが鏡の世界に足を踏み入れると、ぱっとジョニーデップになったりするんですがその辺は違和感なかったです。

コリンファースやジュードローも次々出てくるのですが、美形な人って似てますね。うまいフォローの仕方考えたもんです。

ヒースレジャーがかなりやつれた印象で落ち武者ぽかったです。

ブロークバックマウンテンではあんなに素敵だったのに・・。

ジェマ、デボン青木など昨今流行のドール系スーパーモデルの一人として雑誌などで見ていた、リリーコールが出演していたのはびっくり。コケティッシュで透明感あってこの役柄にぴったりのキュートさ。

女優デビューしたんですね。在感あるし演技も出来るし第2のキャメロンディアズみたいになるのかしら。すごく細くてきれい。



見世よう…虚ろな心に映される虚像の訳を…君と僕の命の意味を(^^)

投稿日

2010/06/04

レビュアー

アルディ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

テリーギリアム好きです。
抱腹絶倒のモンテイパイソンの香りは残っていますか、本作は毒気が抜かれた感も有り観易い…と言うのは「大間違い!」で相変わらず社会を斜に構えて考察するギリアム節が炸裂しています。
題にもなっている「鏡」と言うのはパルナサス自身の「心」です。
彼は「或る存在との盟約」で自分の心を無にし、その真っ白なカンバスにトリックミラーに侵入した対象者の心を映し出す「能力」を授けられました。
無論彼の心も対象者に「良い選択」をする様に働き掛けますが全てが上手く行く訳でも無い様です。
…ミラーワールド。
そこは虚数の世界。
写し出される映像は実は「観る者」の内面です。
左右が異なるのでは有りません。
鏡を覗く行為自体「反射される己の数秒前の過去」を認識しているに過ぎないのです。
そう、その認識自体が「虚」で有り「嘘」なのです。
高潔(多分若きキリスト並み)な修行僧(モンクマスター)のバルナサスは或る日「悪魔」の訪問を受け「認識の宇宙」を証明する問答に誘われる。
人は観測する。
だからこそ世界は或る。
この「当たり前」の事実に対して悪魔は言う。
…勝てば「それ」を無限の時の中でも知るチャンスを与えよう…
悪魔はパルナサスに勝者の決定した「嘘」の賭けをけしかけ彼が勝利者の様に見せ掛けて「虜」にし、彼の見世物小屋で自分が喰らう汚れた魂の持ち主を探索させた。
選択肢は2つ。
正解すれば魂の解放。
失敗すれば囚われる。
永遠の「生」に憤りさえ感じたパルナサスは悪魔が座興で楽しむゲームに仕掛けられた死の祝福にすがり付く。
しかし、既に彼には愛するモノが存在した。
人生はモザイクが掛かる嘘芝居。
虚数の影に真実が見え隠れする。
全てに決着が付いた後に光が透過する窓から、かつて自分の家族で有った者達の暖かい姿を見るDr。
彼の背中にパーシーは囁く。
「中に入るのか?」
それは既に虚像ではない滅びる愛の有る世界。
しかし、和やかな午後を迎える「家族」には逆光となって外の景色は見えない。
パルナサス自身も「彼らにとって」既に虚像で有り「幽霊」なのだ。
無限の時を生きる者が触れざるべき暖かい世界。
彼は再び盟友と人の虚像の価値を試す生活に戻る。
すこし賑やかで微かな温かさを感じる世界で…。
そこは光が透過しない。
心地良い温もりが浸透する白昼夢。
重ねられるペーパーマペットの影(裏側)に何が有るのか?。
それは映画を観た人の心のカンバスにアリアリと映る事だろう。
そして…
「誰か」が「傍にいる感覚」を錯覚する壮大な「オマケ」。
可能で有ればデジタルサラウンドの音響効果を最大にして御鑑賞下さい。
そして、周囲を見回して下さい。
どこかに「彼」がいます。
それは自分の心の鏡の裏なのかも知れませんね^^。

〜ヒースレジャーの遺作とされた本作ですが、彼の千変万化の役者としての能力には驚きます。
今回はナビゲーターとして画面に染み込んでいますが長回しの台詞を淀む事なく自分の言葉として吐き出してくれます。
私生活で「惜し過ぎる」選択の誤りをした事に深い哀悼を感じずにはおられません。
ヒースの死と言う「事件」に直面して虚数世界のトニーを数名の役者に分けて演出した事による福音として鏡の世界(心の裏側)の世界が干渉する人によって様相が変ると言う事態を明確に観客に示してくれます。
ちょっと安っぽいCGに夢の世界特有の「揺らぎ」を再現しています。
好みが割れる作品だとは思います。
私は大好きです。

すごく面白いとは言い難い

投稿日

2010/05/28

レビュアー

よふかし

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

 テリー・ギリアムがこれだけの作品を完成させたこと、主演俳優の急逝にもかかわらずこうして観ることができることは素直に嬉しいです。しかしすごく面白いとは言い難い作品でした。
 何が楽しくないって、街頭で舞台を開いて出し物を始める旅芸人の一座の巻き起こすドタバタの演出がぐずぐずで、ちっとも楽しくありません。あれー『未来世紀ブラジル』はおろか『バロン』だってもうちょっとうまかったんじゃないかとため息をつきました。笑えないドタバタは芸として成立するほどでもなく、ただ痛々しい感じがしてしまいます。モンティ・パイソンにももちろん届きません。女性たちがつぎつぎと鏡の中に入って、恍惚として出てくるあたりは、映画がウキウキしてもいいのですが、ちっとも躍動しませんでした。ちなみにこうした舞台―幻想空間という繰り返しは、まさに『バロン』によく似ています(が、あちらのほうがうまくいっている)。
 鏡の中に入っての奇妙な世界の構築は、ちょっとCGが粗い感じはしましたが、懐かしい感じもして悪くはありませんが、その奇想に感動するというほどでもなく、ジョニー・デップやコリン・ファレル、ジュード・ロウの登場も、話題性はともかく、映画としては成功しているとは言い難いと思います。どうしてトニーの顔が変わるのかが、映像で説得力がないんですね。少し考えて理由は分かりますが、どうしたって理屈っぽくなってしまいます。そのせいか、奔放なイメージの爆発が感じられなかったのが残念です。
 テリー・ギリアムはずっと今一歩の作家になってしまったのでしょうか。それは寂しいのですが。50点。

26〜 30件 / 全131件