霜花店（サンファジョム）運命、その愛

韓国ドラマや映画を好んで見て来た理由の一つに邦画や洋画にありがちなHな場面がない事を挙げられます。この作品はそう言う意味ではかなり異例な感じがしました。主人公の三人それぞれに憐れみを感じ抑制の美を効かせた演技に拍手喝采を送りたいのです。
度々登場する濡れ場はもうちょっと抑制の効いた描写だったら拒否反応を覚えずに済んだのでは？
オブラートに包んで欲しかったです。
これから見ようと思っている方は一人で見て下さいね。

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

　
…違うかなあというのがまず一度観た感想でした。

近頃韓流作品を観ることにハマっていて、こちらもそのひとつでした。
同性同士の絡みの描写などには特に抵抗はないのですが、こちらは男×女の絡みのほうが断然多かったですし、びっくりするくらいの数の濡れ場がありましたけども、どれも美しかったと思います。

ただ、最終的にあの終りで、はたしてあの濡れ場は必要だったのだろうか…と思いました；
何度も表現する必要もないような…と思いながらも、俳優さんたちの体当りな演技は素晴らしかったです。

情交のシーンだけではなく、後半にたくさん出てくるアクションシーンが格好良く、そういうところも演出がこだわっているのだなあと感じられました。
豪華絢爛な衣装、建物もすてきでした。


わたし個人の解釈ですが、
王はおそらく、長い間で築き上げ繋がれたホンニムとの関係には絶対のものがあると思っていて、
だからこそ安心して（というと何だか妙ですが）、王妃と情を交わせと言ったのでしょうが、ホンニムはきっと王だけしか知らなかったのだろうし、だから熱に溺れてしまったのかなと観ていて思いました。
王としては、まさかそんなことがあるわけがないと思っていたでしょうし（それで懐妊したらしたでフェアだと考えたのか何なのかはわかりませんけれども）、”裏切られた”と思うのは当然なのではないでしょうか。

ホンニム自身はきっと王に対して恋だとか愛だとかじゃなく、”情”や”義理”がいちばん根底にあって、恋だとか愛だとかまったく別物だったように思えました。

結局のところホンニムの気持ちが揺らぐことは王の誤算と（自分自身の）責任。
だから最後まで欲に走って暴走して傲慢の王を演じたのかなと。そしてホンニムに殺されることによって掛け違えた歯車をじぶんで止めたかったかなと。最後まで、随所にある、王のホンニムへの愛情を感じました。
王は王でただホンニムに愛されたかったのかなと・・
わたしには、じぶんで引き起こしたこととはいえ、王が気の毒で仕方ありませんでした・・（笑




作品の後半は濡れ場のシーンはなく、ほぼアクションや血がたくさん出てくるようなシーンばかり。
なんだか前半とのギャップが激しくて、同じ作品かどうか疑問に持つほど。
ですのであの濡れ場のシーンってトータル的に必要だったの・・？というかんじです；
役者さんはみなさん演技がとてもじょうずだと思いましたし、しつこく表現するよりいっそ無かったほうがうまく伝わるような。。


ところどころ、「ん？」と疑問なところ（シーンなど）もありますが…やはり国が違えば様々に価値観や見方が違うのだなと感じた作品でした。
だからこ発見できるし、こういう感じ方もあると考えさせられました。





それからちょっと話がそれますが、
吹き替えがちょっと・・；
吹き替えていらっしゃる声優さんはもちろんとても演技はじょうずなんですけど、役者さんの声とはちょっと合わないなあと・・
字幕で観ることをオススメします。



はじめてのレビューですので失礼がありましたらすみません；
　

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

役者さんたちはもちろんみなさん綺麗ですが、
背景や景色、内装や小物にいたるまで美しくて心地よかった。
官能的なシーンも素敵でしたよ？
王も、ありがちな暴君でなかったので好感がもてました。
前半の王がホンニムを優しい目で、愛しそうに見つめる様子と
最後の死に様が心に残っています。
愛がないと人は生きていけないのかもしれない・・・
なんて言ったら笑われそうだけど、そんな気持にさせる映画。