風の谷のナウシカ

このアニメを初めて見たのは　私が小学一年生の時です
友達の家に遊びに行った時、ビデオと言うものも初めて見ました

当時　ビデオデッキは超高級品!!　
今の時代には考えられないくらいだったのを覚えてます
しかも　宮崎アニメもビデオは一本単価が一万円くらいしてたと思う
で、友達の家で見たナウシカにどっぷりはまってしまい、毎日のように「おばちゃん　見せて〜！」ってお願いしてました(笑)

当然、ビデオをせがむのを禁止された私は　本屋に原作があるのを知り、その年のお年玉をはたいて買いに行ったんですよね
レビューのタイトルはナウシカの原作のラストの方に出てくる言葉なんですが、作品を通して伝えたいと思った宮崎さんの言葉なんでしょうね…とても心に響きました

アニメとは違って　映画のラストから後も物語りは続きます
複雑に、そしてさらに重み・深みを増していくんです
玉蟲やその他の蟲達の正体もわかります
宮崎さんが生命というものをどれほど愛されてるのかが解かる作品ですね
幼い頃に知った作品ですが、年齢を重ねると同時に作品から受ける感動もどんどん深くなる気がします

最近　またナウシカの原作を本屋さんで目にするようになりました
アニメが好きで原作を読まれてない方がおられましたら是非　お薦めします

地球壊滅後の近未来を舞台に、“腐海”と呼ばれる毒の森に生きる人々の闘いを描く作品です。
文化論を躍動感溢れる娯楽作に昇華させた宮崎駿の手腕はさすが。
個人的には初期の作品の方がストーリー的には好きです。。。
また、鬱蒼とした腐森や数々の巨大な虫たちを具現化した美術も素晴らしい。

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何度観てもいい！
それが、ナウシカです。
だから、金曜ロードショーでも何度も入るのでしょう。
ユパ様が好きなんですけど、帽子とると、ちょっとイイおじ様度が下がるような気がしますが、、、気にしない気にしない。

原作も（マンガ）読みましたが、８巻ぐらいまであります。
映画の部分は、１巻〜１．５巻程度ですが、
映画は映画で素晴らしい！

原作の方を読むと、もっとナウシカの裏部分が見られて楽しいですけど。
調停者とか、王蟲の血の意味とか、、、。

それと、ちょっとびっくりするのが、ナウシカってあいつとくっつかないのかよっ！？って、、、いうこと。

ということで、マンガもぜひ読んで見てください。

この作品を見てから、原作のマンガを読んだのですが
映画が原作に対してまるで途中だということ
本当に言いたいことや、悪役と思った人たちの深い心理描写が
おそろかだったことがわかりました。
あの絵柄には抵抗がありますが
是非一度原作も読んでみてください。感動しますよ。
なんではしょっちゃったかなぁ…
クシャナなんてものすごくカッコイイのに！

庵野秀明監督がエバンゲリヲンシリーズに終止符を打ち、めでたく卒業されたようで、次はこのナウシカの実写版もしくは「ナウシカ２」または、クシャナを主役にした別バージョンに手をつけるのではないかと思われたので、原作の宮崎監督が描いたマンガも読んでみた。で、前に書いたレビューにはいろいろと思い違いがあるので訂正しておきたいと思った。

共産党思想にどっぷり漬かっている宮崎監督は神風特攻みたいなことをやるナウシカのキャラがあまり気に入ってなかったようだと書いたが、マンガのほうを読んでみたら、どうやらそういうことではないようだった。マンガを描いていたときの宮崎駿には人間社会に対する絶望感があったようだ。「ルパン三世・カリオストロの城」が赤字になって業界から干されていたということもあるのだろう。とにかく、愚かな人類はいずれ自滅する・・という思いにとらわれている。
「ナウシカ２」をつくって欲しいと徳間書店や日テレから何度もオファーをもらったようだし、アニメーターとして巨神兵を任された庵野秀明もナウシカの続編をやりたいと何度も言ったそうだが、宮崎はことごこくそれらの申し出を拒絶してきているらしい。おそらく、絶望的な気分で描いたマンガのエンディングも気に入らないのだろう。本人は「あれは失敗だった」と語っているらしい。

ちなみに、マンガのナウシカのエンディングは、シュワの墓所と呼ばれる場所にたどりつき、そこに保存されてあった古代の技術を封印しようとする。その古代の技術とは巨神兵をつくったり、人間やそれ以外の生物の体質を腐海の毒を吸っても生きられるようにつくりかえたりしたバイオ系の技術である。で、ナウシカたちは腐海の毒のない清浄な世界では血を吐いて死んでしまう。シュワの墓所にはその技術を伝承しつづける学者たちが住んでおり、バイオ系の技術で要塞化した建物の中に暮らしいて、外界で政治勢力を持った者に武器を与えてその王権を支持したり、腐敗した王国を滅ぼしたりしていた。ナウシカはそのシュワの墓所を破壊するのだが、その後は虚しい人生を送ったような雰囲気のことが書かれてある。世界の支配権を握って人々を導くわけでもないし、新天地を切り開いて人類を救済するわけでもないのである。

尚、映画のエンディングは奇蹟のハッピーエンドになっている。が、これはプロデューサーの高畑勲に説き伏せられて仕方なくそのようなエンディングにしたらしい。で、世間はそこが気に入って、宮崎は環境問題に深い考えがあるとか、死を賭して戦うナウシカが人類を救うところに感動した・・みたいなことで絶賛したわけだが、宮崎駿にすれば、それも気に入らなかったようだ。オレが言いたいのは環境問題や戦う精神などという甘っちょろい話ではなくて、人類の愚かさだ・・ということだったらしい。

が、その後、宮崎アニメはだんだんとメジャーなものになり、「魔女の宅急便」あたりから興行収益がはねあがった。それらの動きに押されて宮崎の絶望感は少し薄れたようで、「紅の豚」をつくり終わったときには「子どもたちに「この世は生きるに値するもんだ」ということを伝えるのが私たちの仕事の根幹だ・・」などと語っている。で、「風立ちぬ」の主役の声を庵野監督にやらせたのは、庵野監督を正統な自分の後継者と認めたからだそうで（岡田斗司夫の解説による）、これからいよいよナウシカの続編がつくられるのかもしれないのだが、庵野版のナウシカはおそらく映画のエンディングをそのままにして、宮崎アニメの種々のオマージュを重ねたものになるのだろう。