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ノーカントリー / トミー・リー・ジョーンズ

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「ノーカントリー」 の解説・あらすじ・ストーリー

解説・ストーリー

「すべての美しい馬」の原作者、コーマック・マッカーシーの戦慄の犯罪小説『血と暴力の国』を「ファーゴ」のコーエン兄弟が映画化した衝撃のバイオレンス・ドラマ。80年代、メキシコ国境沿いのテキサスを舞台に、麻薬取引がらみの大金を持ち逃げしたばかりに、理不尽なまでに容赦のない宿命を背負わされてしまう男の運命を冷徹に描き出す。主演にジョシュ・ブローリン、共演にトミー・リー・ジョーンズとハビエル・バルデム。人里離れたテキサスの荒野。ベトナム帰還兵モスは、麻薬取引中に銃撃戦が行われた現場に出くわす。複数の死体の近くには、200万ドルの大金が。彼は、危険と知りつつそれを持ち帰ってしまうのだったが…。

「ノーカントリー」 の作品情報

作品情報

製作年:

2007年

製作国:

アメリカ

原題:

NO COUNTRY FOR OLD MEN

受賞記録:

2007年 アカデミー賞 作品賞
2007年 ゴールデン・グローブ 助演男優賞
2007年 NY批評家協会賞 作品賞

「ノーカントリー」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ

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26〜 30件 / 全278件

69pts/100pts ネタバレ

投稿日:2009/04/03 レビュアー:ヴィル

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ちょっと、血のシーンが苦手なので、
こういう点数になってしまってるが、
本だけなら、75点は、いってると思う。

予定調和に真っ向から、戦いを挑んだ作品で、
単に、それを裏切るだけでなく、
猟奇的殺人の中には、必ずしも猟奇的ではなく、
犯人なりの論理があって、
それは、ある意味、犯罪という面だけで考えると、
至極当然な発想で、
リアリティ、説得力ともに、
私には、とてもあった。

残忍な犯罪は、なぜ起こるのか、
論理性に欠ける気持ちがだけが優先した、
あやふやな説明より、
この映画の方が、説得力があり、
もちろん、だからといって、犯人に感情移入するだけではなく、
むしろ、逆に、腹立たしくなるところが、
お涙頂戴的な、犯罪者側の論理の作品とも違う。

残忍な犯罪を扱うだけに、
私にとっては、耐えられないシーンがあって、
減点材料になった。

でも、犯罪というより、その凶悪犯罪を
世の中がどう評価するか、
というか、評価に値しない評価しか出来ていないことに対する、
痛烈な批判という意味で、
非常に考えさせられる作品だった。

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容赦なき力 ネタバレ

投稿日:2008/11/24 レビュアー:さっちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 この作品も原作を手に入れたのだけれど、まだ読んでいません。ときに私が原作と映画を比較しながら紹介することもありますが、基本的にその二つは別物だと考えていますので、そのときどきにより原作の影響をなるべく排除して、まっさらな頭で映画を楽しみたいと思うときもあるのです。
 そして、今回がまさにそうで、コーエン兄弟の評判は色々なところから聞こえてはきたのですが、何故か見る機会に恵まれず、この作品が初めてというお粗末さです。私はこの作品を二度、見ました。というのも一度、見ただけでは頭の整理ができなかったからです。こう書くと何か凄く難解な作品だと尻込みされる方がいらっしゃるといけないので、お断りしておきますが、作品自体は難解でも観念的でもありません。むしろ、ストーリーだけを取り出すと普通のアクション映画かと思われるでしょう。
 まず、冒頭、アメリカ南西部(メキシコが近いようですからテキサスあたりかと思います。)の風景に被せて保安官、トミー・リー・ジョーンズのモノローグが流れ、続いてパトカーに乗せられる男(後で殺し屋と判るハビエル・バルデムです。)が保安官事務所で保安官助手の油断をついて殺してしまい、次いで、車を停めて、運転していた男を殺害して車を奪うと、どこへとも知れず走り去ります。場面が変わって、潅木が点在する砂漠に近い平原で鹿の群れが草を食んでいます。それを狙うスコープの十字線、狙う男。発砲するが弾が外れ、逃げて行く鹿の群れ。(この男が一応、主人公のモスを演じているジョッシュ・ブローリンです。)モスが鹿のいたあたりにやってきたとき、傷ついた犬を見つけ、それから2台のピックアップトラックの周りに倒れている人影を見つけます。どうやら麻薬がらみの銃撃戦があったようで、モスは大金を見つけ、トレーラーハウスに持って帰ります。
 ここから、大金を手に組織から逃げようとするモス、組織にその追跡と金の奪還を命じられた冒頭の殺し屋シガー、事件を捜査する保安官の行動が次第に絡み合い始めます。異常殺人者ではあるが、独自の行動規範を持ち、執拗にモスを追うシガー。自分の能力を恃み、何とか金を持ったまま、逃走しようとするモス。保安官としての使命を自覚しつつも、近頃の世の中に追いついていけないものを感じている保安官。三者三様の思惑がどこへ行き着くのかといったところがストーリーの概要です。
 ご覧のとおり、これだけでは犯罪物、またはアクション物と変わりませんが、その描き方に独特なものがあって、見ている者は些か困惑してしまうのです。まず、3人の主要登場人物があまり、感情を示さないという点。次に無造作な暴力とその結果、ごろりと投げ出される死体。別の言い方をすれば身もふたも無いといったところでしょうか。こうした描き方が死の理不尽さを一層きわだたせることになります。
 こういう作品では普通、逃げる主人公に最も共感を覚えるものですが、私は殺し屋のハビエル・バルデムに興味をそそられました。この殺し屋が好んで使う凶器に圧搾空気を使ったバルブ(というのかな?)があります。大きなボンベからホースを引っ張って引き金のついたバルブを相手の頭に押し当てて空気圧で穴を開けるというものです。これは原作でもあったものなのか、脚本段階でアイディアが出たのか判りませんが、殺し屋の印象をくっきりと印象付けるのに役立っています。
 それからこの作品の舞台が1980年のアメリカという点もポイントだと思います。強いアメリカが初めて味わった敗北であるベトナム戦争終結から5年後というシチュエーションが、主人公にもこの事件全体にも影を落としているような気がします。作中で年配の保安官やその友人たちが口にする「この国はどうなってしまったんだ。」という愚痴。「原因は一つじゃない。」という言葉。「もう誰にも止められない。」という諦念。容赦なき力がアメリカの日常に潜み、暴力と死という形で表出するようになった時代を通して現在を描こうとした作品ではないかと私は思います。
 とにかく傑作なのは間違いありません。一度、ご覧になることをお勧めします。

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エッ?これがアカデミー賞作品賞・・・

投稿日:2008/09/10 レビュアー:harimaoh

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虚栄の篝火 ネタバレ

投稿日:2008/08/11 レビュアー:ひろぼう

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コーエン兄弟の作品って、意図的にテーマをはぐらかすかのイメージがあったのですが、本作ではハッキリと語ってると感じられたのですが、あまりにストレートな描写に、翻意はここには無く隠された真実が有るのではと思わされ、テーマが一人歩きを始めて荒野をさまよっているかの作品でした。

終盤の埋葬シーンで明示される時代設定に、彼の国の倫理と友愛の、崩壊と喪失の現場を見せたかったのでしょうか。
殺し屋バビエル(この人は凄い)が好んで使う道具は圧搾ボンベで、かつてはナイフで屠殺していた牛を効率的に処理するための道具なのです。彼は依頼され、ネコババされた組織の金を追うのですが、依頼にも金にも真の関心が無いようで、その時々に出会う人々に生死の選択を迫るかの言動を示します。それは彼なりのルールに則った行動のようで、彼はそのルールを遵守するがために殺人を行ないます。かつては女とか金とか恨みとか分り易い動機であった殺人が、己の自己保持のためという、不明瞭で哲学とも精神医学とも言える行動に変容した姿を持つに至る男として描かれます。
なので、彼はルールに付き従い死を振り撒きますが、コイン・トスにより被害者に運命の選択を迫るような態度には、悪いのは俺じゃないという逃げが感じられます。お前が選んだんだ俺はお前の望みを叶えてやったんだという、常軌を逸した者に表れる言い訳めいた行いを見た気がしました。
よって、ここで示されるのは責任の放棄であり先導者の喪失で、彼に夜道を明るく照らし導くことが出来なかった、国家や家庭といった、長の虚栄が暴露されることによる威信の失墜なのでしょう。進むべく道に範を垂れる者の喪失が、誰も何も信じれない者を生み、それは、己を護り自己を主張するためには、超法規的な行動に逃れることも厭わなくなる存在となるのでしょうか。

しかし、それが人間の本質なのでしょうかという問い掛けも本作では明らかにされませんし、神経質なまでのリアリティの追及で現実の問題を指し示すだけで、ただ迷える子羊達を放擲するだけなのですね。喪失感の強調のみの物語で、これにはハッキリとした道を示すことを敢えて避けて鑑賞者に預けたのか、それとも泥臭くなるのが嫌だったのかと感じられ、逆に巧みなあざとさがクッキリと意識させられてしまい、結局監督の真意は何処なのかの★3.99個。

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★★★★ ハビエルの不気味さをとことん味わうことこそ、醍醐味 ネタバレ

投稿日:2008/07/09 レビュアー:ガラリーナ

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「アカデミー受賞」という冠は鑑賞者に、どうしても様々な先入観を与えてしまう。私もこれまでコーエン兄弟の作品は「ブラッドシンプル」や「ファーゴ」「バーバー」など何作も見ているが、個人的にはウマが合わない。確かに映像は非常にスタイリッシュだと思うが、彼が取り上げるテーマに共感できた試しがないのだ。というわけで、この「ノーカントリー」。

本作はとどのつまり、物語としてはとてもシンプルで、最近の犯罪はワシの手に負えんとサジを投げる老保安官の物語。もちろん、そこには1980年のアメリカが投影されていて、その一時代を見事に切り取った作品なんだろうと思う。現代アメリカを考察するにも、この時代がターニングポイントとして重要ということだろう。現金を持ち逃げするのが、ベトナムからの帰還兵であるということもミソで、例えば一部をネコババしてしらを切ることもできるのに、まるで自ら地獄行きを望むかのように、または自ら挑戦するかのように、全ての現金を持ち逃げしてしまう。そこには、ベトナムで味わった敗北感を取り戻すためとか、ベトナムを経験したアメリカ人なら十人十色の自己投影ができるのだろう。そして、亡き父の後ろ姿を夢に見たというラストシークエンスも、アメリカという国そのものが持っていた父性の喪失、ということではないだろうか。ここは、意外とわかりやすいエンディング。殺し屋が象徴するところの理解不能なものに押しつぶされていく、アメリカ人の苦悩、嘆き、あきらめ…etc。

しかし私の気持ちとしては、正直勝手に嘆いてらっしゃい、という感じなのだ。ぶっちゃけ、アメリカ人がアメリカを憂うという構図にあまり感慨も持てないし、どう転ぼうとアメリカのやることは全て自業自得。外部の圧力によってにっちもさっちも行かなくなっているアフリカ諸国などの状況と比べると、憂う前にアンタが世界にまき散らしている悪行をまずは何とかしなさいよ、とか思ったりしてしまう。

しかし、この湿っぽい自己反省のような作品を俄然エンターテイメントとして面白くさせているのは、とにもかくにも殺し屋シガーの不気味さにある。彼の存在感がその湿っぽさを凌駕している。そこが作品として実に痛快。そして、その不気味さをあの手この手で印象的に見せる演出に、コーエン兄弟でしかできないオリジナリティが溢れている。スイッチの入っていないテレビの暗いモニターに映るシュガーのシルエット、アスファルトでごろごろと引きずられるガスボンベ。最も秀逸だったのは、ガソリンスタンドのおやじとの全く噛み合わない会話の後のコイントスのシーン。理解できない、意思が通じない、そんなコミュニケーション不全を見事に表現している。ここは本当に恐ろしかった。見終わった後だからこそ、これがなぜアカデミーなの?とか考えるけど、観賞中は、とことんシュガーの不気味さに圧倒され、ラストまであっと言う間。神出鬼没の殺し屋が引き起こす脇の下に汗をかくような緊張感をとことん堪能した。

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26〜 30件 / 全278件

ユーザーレビュー

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ユーザーレビュー:278件

69pts/100pts

投稿日

2009/04/03

レビュアー

ヴィル

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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ちょっと、血のシーンが苦手なので、
こういう点数になってしまってるが、
本だけなら、75点は、いってると思う。

予定調和に真っ向から、戦いを挑んだ作品で、
単に、それを裏切るだけでなく、
猟奇的殺人の中には、必ずしも猟奇的ではなく、
犯人なりの論理があって、
それは、ある意味、犯罪という面だけで考えると、
至極当然な発想で、
リアリティ、説得力ともに、
私には、とてもあった。

残忍な犯罪は、なぜ起こるのか、
論理性に欠ける気持ちがだけが優先した、
あやふやな説明より、
この映画の方が、説得力があり、
もちろん、だからといって、犯人に感情移入するだけではなく、
むしろ、逆に、腹立たしくなるところが、
お涙頂戴的な、犯罪者側の論理の作品とも違う。

残忍な犯罪を扱うだけに、
私にとっては、耐えられないシーンがあって、
減点材料になった。

でも、犯罪というより、その凶悪犯罪を
世の中がどう評価するか、
というか、評価に値しない評価しか出来ていないことに対する、
痛烈な批判という意味で、
非常に考えさせられる作品だった。

容赦なき力

投稿日

2008/11/24

レビュアー

さっちゃん

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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 この作品も原作を手に入れたのだけれど、まだ読んでいません。ときに私が原作と映画を比較しながら紹介することもありますが、基本的にその二つは別物だと考えていますので、そのときどきにより原作の影響をなるべく排除して、まっさらな頭で映画を楽しみたいと思うときもあるのです。
 そして、今回がまさにそうで、コーエン兄弟の評判は色々なところから聞こえてはきたのですが、何故か見る機会に恵まれず、この作品が初めてというお粗末さです。私はこの作品を二度、見ました。というのも一度、見ただけでは頭の整理ができなかったからです。こう書くと何か凄く難解な作品だと尻込みされる方がいらっしゃるといけないので、お断りしておきますが、作品自体は難解でも観念的でもありません。むしろ、ストーリーだけを取り出すと普通のアクション映画かと思われるでしょう。
 まず、冒頭、アメリカ南西部(メキシコが近いようですからテキサスあたりかと思います。)の風景に被せて保安官、トミー・リー・ジョーンズのモノローグが流れ、続いてパトカーに乗せられる男(後で殺し屋と判るハビエル・バルデムです。)が保安官事務所で保安官助手の油断をついて殺してしまい、次いで、車を停めて、運転していた男を殺害して車を奪うと、どこへとも知れず走り去ります。場面が変わって、潅木が点在する砂漠に近い平原で鹿の群れが草を食んでいます。それを狙うスコープの十字線、狙う男。発砲するが弾が外れ、逃げて行く鹿の群れ。(この男が一応、主人公のモスを演じているジョッシュ・ブローリンです。)モスが鹿のいたあたりにやってきたとき、傷ついた犬を見つけ、それから2台のピックアップトラックの周りに倒れている人影を見つけます。どうやら麻薬がらみの銃撃戦があったようで、モスは大金を見つけ、トレーラーハウスに持って帰ります。
 ここから、大金を手に組織から逃げようとするモス、組織にその追跡と金の奪還を命じられた冒頭の殺し屋シガー、事件を捜査する保安官の行動が次第に絡み合い始めます。異常殺人者ではあるが、独自の行動規範を持ち、執拗にモスを追うシガー。自分の能力を恃み、何とか金を持ったまま、逃走しようとするモス。保安官としての使命を自覚しつつも、近頃の世の中に追いついていけないものを感じている保安官。三者三様の思惑がどこへ行き着くのかといったところがストーリーの概要です。
 ご覧のとおり、これだけでは犯罪物、またはアクション物と変わりませんが、その描き方に独特なものがあって、見ている者は些か困惑してしまうのです。まず、3人の主要登場人物があまり、感情を示さないという点。次に無造作な暴力とその結果、ごろりと投げ出される死体。別の言い方をすれば身もふたも無いといったところでしょうか。こうした描き方が死の理不尽さを一層きわだたせることになります。
 こういう作品では普通、逃げる主人公に最も共感を覚えるものですが、私は殺し屋のハビエル・バルデムに興味をそそられました。この殺し屋が好んで使う凶器に圧搾空気を使ったバルブ(というのかな?)があります。大きなボンベからホースを引っ張って引き金のついたバルブを相手の頭に押し当てて空気圧で穴を開けるというものです。これは原作でもあったものなのか、脚本段階でアイディアが出たのか判りませんが、殺し屋の印象をくっきりと印象付けるのに役立っています。
 それからこの作品の舞台が1980年のアメリカという点もポイントだと思います。強いアメリカが初めて味わった敗北であるベトナム戦争終結から5年後というシチュエーションが、主人公にもこの事件全体にも影を落としているような気がします。作中で年配の保安官やその友人たちが口にする「この国はどうなってしまったんだ。」という愚痴。「原因は一つじゃない。」という言葉。「もう誰にも止められない。」という諦念。容赦なき力がアメリカの日常に潜み、暴力と死という形で表出するようになった時代を通して現在を描こうとした作品ではないかと私は思います。
 とにかく傑作なのは間違いありません。一度、ご覧になることをお勧めします。

エッ?これがアカデミー賞作品賞・・・

投稿日

2008/09/10

レビュアー

harimaoh

虚栄の篝火

投稿日

2008/08/11

レビュアー

ひろぼう

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

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コーエン兄弟の作品って、意図的にテーマをはぐらかすかのイメージがあったのですが、本作ではハッキリと語ってると感じられたのですが、あまりにストレートな描写に、翻意はここには無く隠された真実が有るのではと思わされ、テーマが一人歩きを始めて荒野をさまよっているかの作品でした。

終盤の埋葬シーンで明示される時代設定に、彼の国の倫理と友愛の、崩壊と喪失の現場を見せたかったのでしょうか。
殺し屋バビエル(この人は凄い)が好んで使う道具は圧搾ボンベで、かつてはナイフで屠殺していた牛を効率的に処理するための道具なのです。彼は依頼され、ネコババされた組織の金を追うのですが、依頼にも金にも真の関心が無いようで、その時々に出会う人々に生死の選択を迫るかの言動を示します。それは彼なりのルールに則った行動のようで、彼はそのルールを遵守するがために殺人を行ないます。かつては女とか金とか恨みとか分り易い動機であった殺人が、己の自己保持のためという、不明瞭で哲学とも精神医学とも言える行動に変容した姿を持つに至る男として描かれます。
なので、彼はルールに付き従い死を振り撒きますが、コイン・トスにより被害者に運命の選択を迫るような態度には、悪いのは俺じゃないという逃げが感じられます。お前が選んだんだ俺はお前の望みを叶えてやったんだという、常軌を逸した者に表れる言い訳めいた行いを見た気がしました。
よって、ここで示されるのは責任の放棄であり先導者の喪失で、彼に夜道を明るく照らし導くことが出来なかった、国家や家庭といった、長の虚栄が暴露されることによる威信の失墜なのでしょう。進むべく道に範を垂れる者の喪失が、誰も何も信じれない者を生み、それは、己を護り自己を主張するためには、超法規的な行動に逃れることも厭わなくなる存在となるのでしょうか。

しかし、それが人間の本質なのでしょうかという問い掛けも本作では明らかにされませんし、神経質なまでのリアリティの追及で現実の問題を指し示すだけで、ただ迷える子羊達を放擲するだけなのですね。喪失感の強調のみの物語で、これにはハッキリとした道を示すことを敢えて避けて鑑賞者に預けたのか、それとも泥臭くなるのが嫌だったのかと感じられ、逆に巧みなあざとさがクッキリと意識させられてしまい、結局監督の真意は何処なのかの★3.99個。

★★★★ ハビエルの不気味さをとことん味わうことこそ、醍醐味

投稿日

2008/07/09

レビュアー

ガラリーナ

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「アカデミー受賞」という冠は鑑賞者に、どうしても様々な先入観を与えてしまう。私もこれまでコーエン兄弟の作品は「ブラッドシンプル」や「ファーゴ」「バーバー」など何作も見ているが、個人的にはウマが合わない。確かに映像は非常にスタイリッシュだと思うが、彼が取り上げるテーマに共感できた試しがないのだ。というわけで、この「ノーカントリー」。

本作はとどのつまり、物語としてはとてもシンプルで、最近の犯罪はワシの手に負えんとサジを投げる老保安官の物語。もちろん、そこには1980年のアメリカが投影されていて、その一時代を見事に切り取った作品なんだろうと思う。現代アメリカを考察するにも、この時代がターニングポイントとして重要ということだろう。現金を持ち逃げするのが、ベトナムからの帰還兵であるということもミソで、例えば一部をネコババしてしらを切ることもできるのに、まるで自ら地獄行きを望むかのように、または自ら挑戦するかのように、全ての現金を持ち逃げしてしまう。そこには、ベトナムで味わった敗北感を取り戻すためとか、ベトナムを経験したアメリカ人なら十人十色の自己投影ができるのだろう。そして、亡き父の後ろ姿を夢に見たというラストシークエンスも、アメリカという国そのものが持っていた父性の喪失、ということではないだろうか。ここは、意外とわかりやすいエンディング。殺し屋が象徴するところの理解不能なものに押しつぶされていく、アメリカ人の苦悩、嘆き、あきらめ…etc。

しかし私の気持ちとしては、正直勝手に嘆いてらっしゃい、という感じなのだ。ぶっちゃけ、アメリカ人がアメリカを憂うという構図にあまり感慨も持てないし、どう転ぼうとアメリカのやることは全て自業自得。外部の圧力によってにっちもさっちも行かなくなっているアフリカ諸国などの状況と比べると、憂う前にアンタが世界にまき散らしている悪行をまずは何とかしなさいよ、とか思ったりしてしまう。

しかし、この湿っぽい自己反省のような作品を俄然エンターテイメントとして面白くさせているのは、とにもかくにも殺し屋シガーの不気味さにある。彼の存在感がその湿っぽさを凌駕している。そこが作品として実に痛快。そして、その不気味さをあの手この手で印象的に見せる演出に、コーエン兄弟でしかできないオリジナリティが溢れている。スイッチの入っていないテレビの暗いモニターに映るシュガーのシルエット、アスファルトでごろごろと引きずられるガスボンベ。最も秀逸だったのは、ガソリンスタンドのおやじとの全く噛み合わない会話の後のコイントスのシーン。理解できない、意思が通じない、そんなコミュニケーション不全を見事に表現している。ここは本当に恐ろしかった。見終わった後だからこそ、これがなぜアカデミーなの?とか考えるけど、観賞中は、とことんシュガーの不気味さに圧倒され、ラストまであっと言う間。神出鬼没の殺し屋が引き起こす脇の下に汗をかくような緊張感をとことん堪能した。

26〜 30件 / 全278件

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