ゴッドファーザー　ＰＡＲＴ　Ｉ

　みなさんのレビューを見せていただいて、もう他に書く事がありません。だから多少重複してしまうかも・・・
　こんなに人間の内面が上手に描写できている映画は観たことありません。演出、演技、音楽、照明。それらが言葉で表しても難しいような複雑な心境をストレートに心に伝えてくれます。
　Mブランド、パチーノ等の名演、小説を見事スクリーンに形にしたコッポラはすばらしい。だが、この作品の影のMVPは照明さん！（この映画に関してはそういう役割があったのかどうかは分かりませんが・・）この世界の雰囲気を創るのにむちゃくちゃ貢献してます。以前、『照明係りの役割は光を当てる事ではなくて陰影を作る事』という事を聞いたことがあります。この映画の影はとっても美しいです。（室内のシーン、顔のクローズアップ等は特に）それと安定したカメラの構図とが相まって、ワンカットワンカットがまるで絵画の様な美しさです。そういった観点から観てもこの作品は十分楽しめます。
　シナリオ良し、演技良し、画は綺麗だし、そしてあまりにも有名な音楽。あえて一つ言うなら・・って探してみたけど見つかりません（笑）お勧めは名前とキャラクターを早めに一致させる見方をする事。そういうのが苦手な私はちょっと乗り遅れた感がありました。
　観た後はお腹いっぱいになりました。これぞ映画っていう作品。星★★★★★　　大人には万人にお勧めできる一本！

この作品もハリウッド映画、不朽の名作のひとつだと思います。
レビューのタイトルには“マフィア映画”と書いてはいますが、ただのドンパチ映画ではなく、家族の愛がこの映画の本当のテーマなのではないでしょうか。

DVDならではのフランシス・フォード・コッポラによる音声解説も楽しめ、マーロン・ブランドを主役に起用するまでの経緯なども楽しめ、テレビやビデオでもうすでに観た方にもいいかもしれません。

Part�Tを見終えるとついつい�U、�Vと観たくなり、�Vを見終えるとまた�Tが観たくなるのは私だけでしょうかね？

人を殺しても家族を守る、頼りになる男。
ゴッドファーザー。
この魅力に尽きます。
どのキャラもすごく立っていました。
家族の強い強い絆が描かれています。
情けは人のためならず。
人助け（？）はいずれ自分の利益として返ってきます。
いい話です。

しかし、ちょっと間延びした感じが…
眠くなって一時中断し、翌朝続きを見ました。
こういう映画にケチをつけるのって勇気いりますね(^^;)
思い切ってハッキリ感想述べますと、私にはちょいと退屈でした。

映画史に燦然と輝く「ゴッドファーザー」シリーズの初作。
マフィアの内幕と肉親愛を交差させた、この大ヒット作を観ずして映画は語れない。

映画はイタリアン・ファミリーの楽しげな結婚式で幕を開ける。
だが、その主催者こそはアメリカの暗黒街を牛耳るマフィアのボス、ヴィトー・コルレオーネ（マーロン・ブランド）その人である。
彼は自分にすがってくる者たちには、十分にその愛と権力と知力をもって報いた。
そして求める返礼は、彼への絶対の忠誠。それがこの世界の鉄の掟であった。
だが、やがて敵対するタッタリア・ファミリーにヴィトーが襲撃されたことにより、両ファミリーの抗争が激化する。
これはヴィトーの築いた一大帝国に対する、初めてのあからさまな挑戦であった。
そしてヴィトーの跡目を継いだのは、皮肉にも息子の中でただ一人、暴力に彩られた父の仕事を嫌っていた三男のマイケル（アル・パチーノ）だった。
やがて周到な計画のもと、次々と敵対勢力を蹴散らしたマイケルは、いつの間にか名実ともに二代目ドンへの道を歩み始めていた．．．

シチリア島からアメリカへ移民し、一代でイタリア系犯罪組織のドンとなったヴィトー・コルレオーネ。彼には、短気ですぐ感情的になる長男ソニー（ジェームス・カーン）、小心者の次男フレッド（ジョン・カザール）、温和な三男マイケルの３人の息子がいた。
結果的にマイケルが二代目のドンになるわけだが、この映画は、冷酷な犯罪や暴力描写が展開される一方で、これらファミリーをつなぐ愛情の深さも描かれている。

マリオ・プーゾのベストセラー小説を映画化したこの作品は、それまでの暗黒街ギャング映画とは全く異質のスタイルを持ち、一種、悪魔的な映像美やスケールの大きな人間ドラマとなっていることも特徴の一つである。

主演のマーロン・ブランドは、包容力と冷徹さを合わせ持ったカリスマ的なマフィアのドンを貫禄で演じている。
５４年「波止場」以来、１８年ぶり２度目のアカデミー主演男優賞受賞となるも、これを拒否。
理由は、ハリウッドがインディアンを不当に扱ってきたことに抗議してのもの。
‘変人’と一言でかたづけられない、彼独特の‘男気’もヴィトー・コルレオーネの役柄に十分見合っていた。

そして数えきれない名シーンの数々．．．
冒頭にも書いたが、圧倒的な実在感で繰り広げられるコニー（タリア・シャイア）の結婚式のシーン。
ソニーが有料道路の料金所で蜂の巣になる壮絶なシーン。
映画プロデューサーを脅すために、彼の愛馬の首だけがベッドから現れるショッキングなシーン。
マイケルがレストランで、対抗組織のボスとそれを結ぶ警部を射殺するまでのくだり。
ヴィトーが果物屋の店先で撃たれるシーン。
ラスト近くの、洗礼と殺戮の見事なカットバック。

さらに豪華出演者の顔ぶれまで記すとなると、とても紙面枠に収まらない。

甘美なニーノ・ロータのテーマ・スコアが、作品すべてを包み込んでいる。

ご存じコッポラの代表作、ゴッドファーザー。

シリーズはパート３まで作られてますが、
そこまでの評価を勝ち得たのは、一重にこの第一作の出来が素晴らしかったから。

もはや古典に分類されてもおかしくない古さと定評を持つ映画ですが、
案外きちんと見ていない方も多いのではないかと思います。
尺が長いので（内容的にも）地上波には向かないしね。

マーロン・ブランド御大のさすがの貫禄をはじめとして、
若々しいアル・パチーノの熱演、
ただの風景でも絵になる美的センス、
思わず生唾を飲み込む緊張感、
イタリア系ならではの家族愛、
そしてニーノ・ロータの音楽……。

見所は多く、２回３回と鑑賞しても、
その都度新たな発見があることでしょう。

あまりに鉄板すぎる作品は、得てして敬遠されがちですが、
映画好きなら一度は「見ておかなければならない」作品です。

オススメ度はもちろん☆５つで。