ブレードランナー　ファイナル・カット

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　ファーストカットから気合の入った映像を見せてくれて、かなりの熱を感じる作品で最高です。雨と霧で曇った街、光と闇。ボクが好きなのは、タイレル社の社員が殺されて。主人公が彼の部屋に向かうときの主人公の背後のスポットライトがグイングイン動き回っているのが最高でした。

　ルドガー・ハウアーの単語と単語をゆっくりと喋る独特の喋り方なんかも不気味すぎます。そして、クライマックスの「人間には信じられないものを見てきた」という熱い最期。「恐怖の連続だろう、それが奴隷の一生だ」という台詞や、レプリカントの死への恐怖、生への渇望。そして最後に空高く飛ぶ白いハト。説明台詞でなく、映像で感情を表現する素晴らしい内容です。
　仲間を殺され、自分の命も残りわずかなのに、主人公を救うまで他人を慈しむ心を持つまで成長する。
　「思い出は、時と共に消え去る。雨の中の、涙のように……」。泣けるぜ!

　ただ、レプリカントたちがそこまで復讐に燃える背景がないので。強制労働の辛さとかを描いてから。タイレル社に復讐するというのならわかりますが、出会う人たちを次々に殺していってしまうのは普通の悪党に見えてしまうのが残念でした。

２００７年に再編集された、近未来をリアルに描いた作品です。
地球に脱走をしてきた＜人造人間＝レプリカント＞を追う特捜刑事がブレードランナー！
’８７年の初回版以降、再編集＆追加撮影と何度となく製作されています。

今回は公開２５周年を記念して、巨匠R・スコット監督が自らが実務を行った文字通りの
ファイナル・カット版です。
コンピューター・グラフィック時代の今でも、色あせない特殊撮影は
そのままにデジタル処理によって、鮮明に出来上げっていました。


話は２０１９年、酸性雨が降りしきって昼でも暗いロサンゼルスが舞台。
体力も知識も人間を大きく上回る力を保持するレプリカントを追う、ブレードランナー
ディカード（H・フォード）は、殺人を犯して逃亡する４体の追跡をしていた。
ネクサス６という最新型は、普通の人間とは区別がつかない！
その、ネクサス６型を製造している「タイレル社」で社長秘書をしていた
レイチェル（S・ヤング）に対して、レプリカント認識テストを試みる〜〜

序盤のストーリー展開です。ブレードランナーとレプリカントの対決シーンは
見ごたえがありました。プリス（D・ハンナ）とかバティ（R・ハウアー）との
激闘場面は迫力満点でした・・・納得、納得！

リドリー・スコットと書いてあるから多分
合ってると思うんです
私はこの監督さん結構好きです、「エイリアン」の
脚本を見てすぐさま綿密なコンテを上げた話など
聞けば、コンテを見たくてたまらない程です。
でもこの映画はあまり面白くありませんでした
エイリアン好きが高じてかもしれませんが
美しい美術で特級の絵が撮れる監督さんです。
特に、宇宙船等が「未来の乗り物」
ではなくて使いこまれた物で埃まで舞ってて
それをライトアップした退廃的な美しさは本当に
魅力的です、でも、その絵を繋ぐのが脚本です

場面的には面白い所も沢山あって
女レプリカントのお股ばさみが気に入って
実家で母親にかましたら「こんな娘に育てた覚えは…」
と泣かれました

「インセプション」公開当時のテレビ番組で、
クリストファー・ノーラン監督が一番影響を受けた映画を一つ、
強いて挙げるなら…と断った上で出した名前がこの映画。
SFの金字塔と言われる名作だというのは知っていたので、
元から一度観てみようとは思ってたんですが、
そんないきさつもあって初鑑賞です。

結果、はっきり言って、僕には合いませんでした。
話もあまりのめり込めず、ラストバトルはなかなかでしたが、
道中は集中力も途切れ気味。
30年近く前の映画なので、あまりこういう評価をするのは酷ですが、
話の筋としては割とありきたり、大体予想はつきます。
ラストバトルの終わり方も理解はできるんですが納得できず…。
なんとなくモヤモヤした感じで鑑賞終了。

ですが、その「30年近く前」の映画でありながら、
近未来社会の描写が恐ろしくよくできてます。
ビジュアル面では今まで観た映画の中でも群を抜いてすごかった。
やっぱりどうしても、小道具のモニターがブラウン管でどでかかったり、
車が飛んでる割に扇風機ですか、みたいなアラも目立つんですが、
逆にそれが味になっていて、ダークな世界とマッチしてました。
とにかく始終暗くジメジメとした世界に、
日本語やら中国語やらが混ざったいかにも怪しい街並み。
そこに描写される近未来の技術というのは、相当なセンスを感じますね。

話自体に関しても、
なんだかんだ言いつつも妙に後に残る感覚というか、
良い意味での気味の悪さ、リアリティが印象的で。
最初は「★1か2だな」とか思ってたんですが、
ビジュアルと後味を考えて、★4にしときます。
ただ、これは僕が合わなかったからこの評価なだけで、
人によっては「人生最高の映画」とか言っちゃうんじゃないか、と、
そんな気持ちも十分にわかる、「名作臭」漂う作品ですね。

この作品については以前から知っていましたが、今回初めて視聴しました。
公開当時から80年代までに見ておけば色々と楽しめたかなとも思いますが、さすがに30年ほど前の映画なためか面白いとは思えませんでした。
ハードボイルドタッチなストーリー、またレプリカンとの心情描写等興味深い点は見受けられましたが、展開が雑でかなりいい加減に思え退屈感は否めませんでした。
この作品のファンの人の気持ちも理解はできますが、初めて見る人にはあまりお勧めできないと感じました。