タルジャの春　インターナショナル・ヴァージョン

これまた恋人契約のお話です。

ホームショッピング会社に入社して１０年。すっかりMD（マーチャンダイザー）の仕事が板についてきたタルジャ（チェリム）は，33歳の独身女性です。
同じ会社でPD（プログラムディレクター）の仕事をするセド（コン・ヒョンジン）と付き合い始めますが，実は彼には他に付き合っている美人ショーホストのソンジュ（イ・ヘヨン）がおり，二股をかけられていたことを知ります。
ショックを受けたタルジャは，会社のみんなを見返そうと自称“恋愛代行業”の若い男テボン（イ・ミンギ）と，一カ月間の恋人契約をすることになります。

この手のお話は韓ドラファンにはお馴染みで，展開は読めてしまいますが，本作では，契約期間が終わりに近づいて，テボンがタルジャと真剣に付き合いたいと思い始めた頃，タルジャは仕事で出会った有名ブランド品輸入業の社長ギジュン（イ・ヒョヌ）に心を惹かれている。という感じで少しヒネリが入っています。

想像シーンや妄想シーンをパロディ化して音楽にのせて見せるのは十分楽しめますし，タルジャの携帯着メロがアバの“ダンシングクイーン”というのも，韓ドラのファン層を考慮してのようで懐かしかったです。

最初は主人公の化粧の濃さにビックリし、男性が誰も素敵じゃないしどうしようかなと思ってました。

主人公のファッションが素敵です。男性陣も回を追うごとにカッコ良く見えて来たり人間味が出て来ました。
主人公の愛され方が羨ましい〜。理想的だわ。

家族や同僚、セド＆ソンジュのエピソードも微笑ましく良いです。
最後のソンジュの変わり様、初期とのギャップがあり過ぎで笑えました。
テンポ良く楽しく観ることが出来ました。

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３０代女性と年下男性の恋愛がテーマの韓国ドラマは「私の名前はキム・サムスン」、「きつねちゃん、何しているの？」があるけれど、同じテーマでもここまで結末が違うのかなあと比較してみると面白いかもしれません。

「キム・サムスン」は数え年３０歳女性と２７歳男性の設定。

「きつねちゃん」は数え３３歳女性と２４歳男性。

「ダルジャ」は数え３３歳女性と２７歳男性。

９歳差の「きつねちゃん」は年下の彼を演じたチョン・ジョンミンの自信に満ちた男っぽいキャラからか、それとも撮影当時２６歳だったからか、撮影当時２１歳か２２歳のイ・ミンギ演じるカン・テボンよりも男として頼りがいがある感じがします。

「サムスン」で年下の彼を演じたヒョンビンは撮影当時同じく２６歳でしたが、ヒョンビン本人の性格が控えめだからか、チョン・ジョンミンほどぐいぐい女性をリードするタイプにはならず、しかも過去の女性とサムスンを天秤にかけたり、１年間アメリカへ行って音信不通になったりする設定です。

それに比べて、「タルジャ」の年下の彼カン・テボンはひたすらタルジャを見つめ、タルジャを不安にするようなことは一切言わないし、同棲していて職場もわかっているから、タルジャはテボンの毎日のスケジュールすべてが把握できる。テボンの母には嫌味を言われながらも、息子の彼女として認められていて、会いたいときに会える程度の仲。それでも、タルジャは不安になる。

経済的に自立した設定の「サムスン」と「きつねちゃん」の年下の彼と違って、カン・テボンはタルジャが生活費すべてを出しているからね。その辺もタルジャを不安にさせたのかなあ。

タルジャが頼りにしている職場の先輩が「愛とは信じることだよ」とアドバイスしても不安な気持ちはぬぐえないまま。

同じような状況でも本人がどう捉えるかで、物事がどんどん悲観的な方向へ進んでしまうのかなあと感じさせられます。

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テボンの正体も徐々に明らかになってきて、さらにテボン家とタルジャ家も少しつながって面白くなりそうな展開に。

潔癖症なオム代表、結構好きなんですけど、
流れ的にくっつくことにはならなさそうなのが残念です。

テボンの父はヅラですか？！

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憧れの王子様（といってもあまりハンサムとは思えない）が実は既婚者だったという軽く衝撃の事実。
３３歳には重い選択肢だ。
ソンジュさん、セドさん、テボンと妙な友情関係ができていて、
そこらへんが見ていて気持ちよいです。

エーゲ海の恋では可憐だったチェリムも、この作品が離婚後初出演のドラマ。いい感じに年を取ってますね。
頑張れタルジャ！と応援したくなってきました。