インベージョン

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はっきり言って勿体無い位キャリアの有る役者を使って無駄な時間を消費させてくれます。
これなら1978年度版の「ボディスナッチャー」の方が怖いし完成度も高い。
遺伝的に広がる植物の様な集団的連携能力を持つ「生命体」が人の輪を創ろうとするが人類は個々の殻に閉じこもる事を選択して抵抗すると言うテーマは良いと思いますがエンディングが…。
ティーン向けのオチャラケ映画なら兎も角、最初に「隣人、肉親をも疑え、そは我に非ず」と言うのを謳っておきながら最後に、これ程「ホノボノ」とした団円を迎える意味は？。
ではキャロルの行った事は単純に「殺人」ではないか？。
人の心の壁と殻…最後にそれを思い起こしたところで今更説得力も無し…。
古典的名作で有る原点の作品が如何に歪曲された事を「見たい」人にしたお薦め出来ません。

スペースシャトルが爆発しその破片が落下、国内外に散らばる。破片に有害物質付着の恐れがあると報じられた。それに触ると人間が感情のない別人のようになるのです。そのウイルスと言うのは、人体に侵入しDNAと結合し遺伝子を書き換えると言うことなのです。感染者は汗が凝固して皮膚が剥がれるような感じで剥けてきます。その後、眠ってしまうと細胞が凝固し全身に膜が張り繭泥状態で死んでいきます。しかし、ほとんどの感染者は眠りません。淡々と普通の生活を送っています。ただ、非感染者を見つけると集団でやってきて口からゲル状のものを吐きかけるのです。ストーリーのほとんどは主人公キャロル（ニコール・キッドマン）が息子を感染から守る為、そして自分も感染しない為頑張りぬくパニック映画です。気を引き締めたい方一気にのめり込めます。

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原作からすでに３回ぐらい映画化されてるので大筋は頭に入った状態で観た。
でもゾっとします。下手なホラーより僕はこういうのが怖いです。当たり前だと思っていたことが、ある日突然当たり前じゃなくなる。昨日と今日では友達や妻に何かわからないけど本能的に違和感を感じる。これは怖いです。その規模が広いほど孤独や焦燥、恐怖が押し寄せてきます。イレギュラーな者たちのほうがどんどん一般的になり、自分がどんどんイレギュラーな者になっていく恐怖はキツイです。しかも感染してしまったら寝られないというのがホント地獄です。仮に自分がその立場だったなら、はたして耐えられるのか？無理です。確実に無理です。食べないのは平気だけど、寝れないのはアウトです。僕は早い段階でインベージョンされてしまうでしょう。ラスト、ワクチンが作られインベージョンされた人たちが治療を受けもとの人間に戻ります。「別の自分」になっていた頃の記憶はなく何もなかったように普段の生活に戻る・・・しかし感染したけど寝てなかったのでインベージョン手前だったキャロルや免疫があった息子は記憶がある状態で今までの生活に戻らなければならない・・・これが一番怖いかも・・だからラストはハッピーエンドに観えて僕は背筋ゾっとしました。インベージョンされた人間が言う「こっち側にくれば平和な世界が待っている」というのはあながち間違ってません。人間が人間のままでいるこの世界のほうが残酷なことは頻繁に起こってるでしょう。平和を望む僕らははたして「争いの何もない世界」を本当に望んでいるのか？こころの　どこかで悪を許容して必要としているのかも・・・バランスをとるために・・・それが必要悪なのか・・・。
編集も凝っていて、ストーリーのテンポも良くそこそこ楽しめると思います。
それにしてもニコールはキレイ、そしてキュートでセクスィ。上品でいて野蛮なとこも微かにある上等な色気があります。ニコール観るだけでも結構な満足感を得られます。

ＳＦスリラーということでレンタルしてみました。
ジャンル的にはいわゆる未知の生物に知らぬ間に乗っ取られてしまう征服もの。
「ボディスナッチャー」やＴＶシリーズの「インベーダー」「マグマ大使」の「ニンゲンモドキ」のように人の姿をした宇宙人に侵食されて危険！というストーリー。
古典的なネタながら、二コール・キッドマン主演という話題性で引っ張っていました。
征服ものではいつも思うのですが、征服の目的は何？
本作では、お互いを殺しあう野蛮な地球人を体質改善して、争わない種になりましょうというもの。
まんざら悪い話ではないような気もして・・
お互い争い、進歩しないところが人間の良いところ、何が悪い？ということを問うた作品・・でしょうかね。
そんなややこしいことは別として、結構楽しめました。
レンタルして損はないと思います。

プロデューサーが凄腕？のジョエル・シルバーなのに、ちょっとがっかりである。ニコールもニコールで、なんでこんな作品を選んだー。
よくは知らないが、繰り返し作られてるクラシック（ボディ・スナッチャー？）の新リメイクでスタッフもキャストもその映画とか、その影響をリスペクトしていて、今回も一生懸命撮りました！ーって感じがしました。でも”インベージョン”された大勢の人が無表情になり、平和なこっち側においでよって、侵略されてないニコールを誘う件(くだり）では、この脚本（ほん）が言いたいことが少しは解ったような気がしましたが。
ちょっと出来の良いテレビドラマを見るつもりでどうぞ