サムサッカー　１７歳、フツーに心配な僕のミライ

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

マイク・ミルズ監督がミランダ・ジュライ監督の彼氏だと聞いて納得。そうなのか。サムサッカーが男の子編、君とボクの虹色のが女の子編、そういわれるとすごく分かりやすい。なるほどなあ。深く納得。色味も似てる。ぴんくにグリーンとブルーの間のような淡い色。ふむ。

わたしも小学校上がるまで指吸いちゃんだったので気分はよく分かる。わたしは丁寧に右手の親指を吸って、左手全体でそこを囲って隠してるつもりになってた。左手で囲ってる時点で、もう不自然なんだけど、大人に見られると注意されるので、子供心に隠さなきゃって意識していた。

ジャスティンは１７才。まだ指吸いがやめられない。別に、病気ではないんじゃないって思うけど、なんでも大人たちって普通からはずれることに名前をつけたがる。どんなことでも、性格的な問題でも、今やなんでもつけようと思えば病名らしきものはつけることができる。その、病名らしきものをつけた時点から、それは病気になって、その人は病人になっちゃう。医学が細分化されてから、病気じゃないものまで病気になっちゃった。

リタリン。こんな、お薬の名前、直接出しちゃっていいのかなあ。ちょっと、びっくりした。日本でも、つい最近、依存が非常に高いことが懸念され、処方が厳しくなった。ジャスティンは、周囲の大人に、指吸いに病名をつけられ、リタリンを飲み出す。

なんとなく落ち着かなくて、だから、指を吸うことで安心する。安定する。それがたばこだったり、違法なものだったり。

１０代の、こどもでもない、だけど、おとなでもない、不安定な時期。両親も、ジャスティンにどう接すればいいのか、戸惑う。両親自身も、おとなになりきれていないおとな。揺らぐし、ぶれることだってある。そんなところが等身大。恋をする。レベッカ。気になる同級生。もうこどもじゃないつき合い方に、弟の前でも少し気分よかったのに。奈落の底な気分に落とされる。でも、日常は続く。

等身大な描き方には好感がもてる。けれど、歯科医のキアヌに最後にわかりやすい台詞を言わせてしまって、正直、え？それだけなの？って拍子抜けした。わたしが、年をとったせいだろう。グラフィックはすきなんだけどな。９７年に、わたしのだいすきなコレットでやったってくらいだから、相当すごいんだろう。でも、映画はツボではなかった。

ソフィア・コッポラつながりで、ずっと見たかったけどなかなかレンタルできなかった１本。
見る時期が遅かったこともあり、この「若者の悩み」のような曖昧な心の動きを描いたカテゴリーの映画は、今となってはたくさん放出されているので、ちょい見慣れてしまった。

親指を吸う癖が直らないジャスティンは知らない子だったけれど。
両親、先生、歯医者、意外や意外、知る顔ばかりの俳優さんたちが出演されています。

自分のアイデンティティーを探す旅は、主人公のジャスティンだけではなく、大人になった彼らも続いていくんですよね。

最後のシーンはスっとしました。

う〜ん。どっかで見た。Keanu Reeves とBenjamin Bratt と Vince Vaughn は別格として、検索。

主人公の Lou Taylor Pucci は Empire Falls (2005) に出演してる。見たのにどのキャラクターかは覚えてない...

母親訳の Tilda Swinton は、The Chronicles of Narnia: The Lion, the Witch and the Wardrobe (2005), Broken Flowers (2005), Constantine(2005), The Beach (2000), Adaptation. (2002)。いっぱい見てるじゃん。でも、分かってたのはナルニア国物語くらいで。後は「あ〜、そうか！」って感じで。

興味深い映画ではありました。インディー系の感触が心地良かった。指しゃぶりってフロイドで言えば・・・ナントカ。忘れちゃった。（笑）

見てて、若いっていいな。変化のチャンスがいっぱい、って思ったのはやっぱり若くない証拠か！？

※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。

レビューを表示する

１０代後半というのは、意味もなく不安に駆られるものです。
自分の将来なんかを考えると、どこからか漠然とした不安が襲ってきて、焦ったり、落ち込んだり。
私の場合は鬱気味になりましたが、この作品のジャスティンは親指を吸うことで何とか精神の安定を図っています。
親指を吸えなくなり、不安定になった彼に与えられたのは薬物。
そして彼は、新しい自分を見付けるが・・・。
衝撃的な見せ場があるわけでもなく、ストーリーは淡々と進んでいくんですが、私的にはなかなか楽しめました。
只、気になるのは、ジャスティンと彼の父親との関係。
男の子の父親っていうのは、何だか大変そうですねぇ。
後、気に入らないのは、ジャスティンがNY大学に出した手紙の文面。
それ以外は概ね満足しました。
しかし、キアヌの歯医者はよく解らん。
何がしたかったんだろう、あの歯医者・・・。

私は中学生まで爪を噛む癖があったので
何となく分かるような。。

勘違いでサッカーの話だと思って借りた
ので、こんなに重く深い内容にビックリ。
観る分にはライト感覚で観れるんですけどね。

私的には弟がクールでシビアに物事を見て
いてツボでした。

主役のルー・プッチ、ハンサムさんではない
けど味がある。でも他のサイトで最近？の
彼を見たら、ちょっと幻滅。オッサン臭く
なってます。外国の子は老けるのが早いよね〜。

マット・シュラム役のベンジャミン・ブラッドは
確かにカッコ良い！キャットウーマンとかに
出てたような・・・。東洋人ぽい顔立ちなので日本人
受けしますよね。

PG-12なのは薬が出てくるからでしょうか？？