七人の侍 / 三船敏郎
全体の平均評価点: (5点満点)
(152)
解説・ストーリー
戦国時代の貧しい農村を舞台に、野盗と化した野武士に立ち向かうべく農民に雇われた侍たちの闘いを描いた作品。黒澤明監督による日本映画の傑作。麦の刈入れが終わる頃。とある農村では野武士たちの襲来を前に恐怖におののいていた。百姓だけで闘っても勝ち目はないが、麦を盗られれば飢え死にしてしまう。百姓たちは野盗から村を守るため侍を雇うことを決断する。やがて、百姓たちは食べるのもままならない浪人たち7人を見つけ出し、彼らとともに野武士に対抗すべく立ち上がる……。<br>●ご注意下さい●<BR>【記番】TDV2796Rと【記番】TDV2796RPの収録内容は同じです。
戦国時代の貧しい農村を舞台に、野盗と化した野武士に立ち向かうべく農民に雇われた侍たちの闘いを描いた作品。黒澤明監督による日本映画の傑作。麦の刈入れが終わる頃。とある農村では野武士たちの襲来を前に恐怖におののいていた。百姓だけで闘っても勝ち目はないが、麦を盗られれば飢え死にしてしまう。百姓たちは野盗から村を守るため侍を雇うことを決断する。やがて、百姓たちは食べるのもままならない浪人たち7人を見つけ出し、彼らとともに野武士に対抗すべく立ち上がる……。<br>●ご注意下さい●<BR>【記番】TDV2796Rと【記番】TDV2796RPの収録内容は同じです。
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「七人の侍」 の解説・あらすじ・ストーリー
解説・ストーリー
戦国時代の貧しい農村を舞台に、野盗と化した野武士に立ち向かうべく農民に雇われた侍たちの闘いを描いた作品。黒澤明監督による日本映画の傑作。麦の刈入れが終わる頃。とある農村では野武士たちの襲来を前に恐怖におののいていた。百姓だけで闘っても勝ち目はないが、麦を盗られれば飢え死にしてしまう。百姓たちは野盗から村を守るため侍を雇うことを決断する。やがて、百姓たちは食べるのもままならない浪人たち7人を見つけ出し、彼らとともに野武士に対抗すべく立ち上がる……。<br>●ご注意下さい●<BR>【記番】TDV2796Rと【記番】TDV2796RPの収録内容は同じです。
「七人の侍」 の作品情報
「七人の侍」 のキャスト・出演者/監督・スタッフ
七人の侍の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
207分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 3:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
|
レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
|
TDV2796R |
2004年07月28日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
10枚
|
10人
|
7人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
3:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
七人の侍の詳細
収録時間: |
字幕: |
音声: |
207分 |
日本語 |
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語 3:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
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レイティング: |
記番: |
レンタル開始日: |
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TDV2796R |
2004年07月28日
|
在庫枚数 |
1位登録者: |
2位登録者: |
10枚
|
10人
|
7人
|
1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
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ユーザーレビュー:152件
2日がかりで鑑賞。
いろんな映画を観てきましたが、遂に黒沢映画です。
というのも、きっと「世界のクロサワ」を観るのが不安だったんでしょうね。
これだけ広く素晴らしいと評価されているのに、全然理解できなかったらどうしようって感じで。
意を決して観た感想は、これぞまさしくエンターテイメント。
普遍的なテーマを持っていて勧善懲悪のシンプルなストーリー構成。
ストーリーはピクサーのアニメ「バグズ・ライフ」がパクってるように感じましたね。
前半の7人を集めていく過程が面白いし、志村喬演じる島田勘兵衛を中心に戦術を練るやりとりはわくわくしました。
魅力ある男達と、インパクトのある土砂降りの中での戦闘は邦画界で屈指のシーンです。凄かった。
当時の観客は絶句した事でしょうね。それくらい中身のつまった映画です。
他の方々は上映時間が長いところが難点と指摘していますが、私の場合1枚目を観てたら「休憩」と表示されたので素直に従い、2枚目は次の日観ました。
これが良かったのかも。
2枚目を見始めるまで、自分なりにストーリーを組み立てたりして楽しく過ごすことができましたよ。
1954年に作られた映画を今観ても面白いと思う事に感動した。
リアルタイムに観た人を羨ましく感じた作品。必見の名作です。
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4人の会員が気に入ったと投稿しています
西部劇を総括してしまったクロサワ
投稿日:2004/11/27
レビュアー:HiroX
私の世代でわかりやすい例をあげると、たとえば、第1作目の『スターウォーズ(episode4)』で、タイ・ファイターーやエックス・ウィング、ミレニアム・ファルコンの飛行の軌跡とそれを追うカメラワークが抜群で、これまでのSFにありがちなUFOや宇宙船の直線的な移動とは比べものにならない臨場感を現出したといったような、物や人物の「運動」をめぐる映像表現上の革新的な発見が時折天与の才によってもたらされる。『七人の侍』は、まさしくそうした記念碑的な作品だ。
さらに、当時のことを思えば、日本映画が、とりわけ「運動」の表現において、歌舞伎か演劇あたりの単なる代替物であることから脱して芸術における独自性を宣言した瞬間ともいえるだろう。なぜそんなことが可能だったのか。黒澤明は、黎明期の日本映画よりは、西部劇などアメリカ映画の手法からよりいっそうたくさんのヒントを得たようだ。従って『七人の侍』は、いわば日米の映画文化の混血児であり、そういう意味では、その後『七人の侍』の影響下で多くのアメリカ映画が育ったというのも実に自然な成り行きだったといえる。
しかし、侍と農民の関係は、『羅生門』で世界的なデビューを果たした黒澤明であるから、ジョン・フォードほど単純には割り切れない。両者の関係は、単なる強者-弱者ではないことは、落武者狩りのぶん取り品が、農民の家から発見された時、最も端的に示される。侍達と農民の葛藤が陰影を投げかけ、作品に人間心理の重厚さをくわえている。
その際にも両者を取り持つうえで、重要な役割を果たすのが自然児・菊千代だが、実に独創的なキャラクターだ。いわゆるトリックスターだが、いかなる状況にも陰性の心情や考えに落ち込まず、無邪気な喜びと勇壮に満ち、農民へのアンビバレントな愛情を抱くなど人間味にあふれているが、小人くさい道徳からは自由である。以前は燻し銀の勘兵衛に魅かれたものだが、今回、久々に観て、菊千代にすっかり魅了された。
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「七人の侍」の【前編】「勘兵衛」の思慮深さ 「菊千代」のいる場所
「七人の侍」(1954、東宝、白黒、207分)。監督は黒澤明、脚本は黒澤明・橋本忍・小国英雄、撮影は中井朝一、撮影助手は斎藤孝雄、音楽は早坂文雄。「生きる」(1952)と、「生きものの記録」(1955)、「蜘蛛巣城」(1957)の間に位置する作品で、これら三作と同様、スタンダードサイズ(縦横比は1対1.37)で撮影されている。長編のため、前編・後編の二部構成とし、間にインターミッション(中休憩)を設けている。黒澤の作品群を、高山が居並ぶ大山脈に喩えると、その最高峰にそびえる傑作。
戦国時代末期の初夏(梅雨前)、山間の村落で麦刈りが終わった頃、野武士の集団が周囲を徘徊し始めた。昨年も彼らが来襲し、村人を殺し若い女を誘拐し、収穫を根子削ぎ奪ったのだった。村の長老「儀作」(高堂国典)は自衛のため侍を雇うことにし、「茂助」(小杉義男)、「利吉」(土屋嘉男)、「万造」(藤原鎌足)、「与平」(左卜伝)の四人が侍探しに出発した。40騎で来る野武士には、加勢してくれる侍は村の予算では7人が限界。まず古参で首領格になる浪人「島田勘兵衛」(志村喬)と邂逅。彼の協力で侍たちが次々と集まる。「勘兵衛」の剣の腕に震え弟子入りしたい裕福な郷士の若息子「岡本勝四郎」(木村功)は、入門を断られる。目的が違うし、若い彼の将来を慮る「勘兵衛」の温情。「勘兵衛」の人格に惚れ込み参謀格になる「片山五郎兵衛」(稲葉義男)、「勘兵衛」の元部下で長槍名手「七郎次」(加東大介)、明るく剽軽な「林田平八」(千秋実)、諸国修業の剣客「久蔵」、一度は断られた「勝四郎」が加わる。最後の「菊千代」(三船敏郎)は、「勘兵衛」の強さに魅かれ、一行に勝手に付いてくるのだが、実は野武士に家族を皆殺しにされた農民の孤児だった。
●前編の見所は、上記のように、「勘兵衛」の吸引力で、個性豊かな侍たちが次々に集まってくるところ。村に到着し、侍・農民一体となり村の防衛線を整備し戦闘訓練を行うところ。酒癖悪く粗暴な「菊千代」が次第に村の子供、大人の順に好かれていき、「トリックスター」としての性格が肉付けられていくところ。「平八」の考案で「○○○が左右二列、その下に△一つ、その下に『た』を描いた旗」が作られる。「○」は侍、「た」は「田」の字で農民。間に位置する「△」は侍・農民両方の性格を持つ「菊千代」を象徴──戦で旗が立つのは以降だが……。
(以下【後編】)
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色々な面で画期的な作品
今から55年くらい前の作品。
当時この様なアクション映画がない時代に画期的な作品です。
戦いの撮影方法などはアメリカのアクション映画を連想しますが、この映画が元で
荒野の7人が出来たとか。頷けますね。
役者さんが、兎に角懐かしい顔ぶれで一気に昔にタイムスリップしました。
志村僑、三船敏郎、木村功、加東大介、千秋実、藤原釜足、左朴全、津島恵子等々。
今回の三船敏郎は凄いです。身体能力の高さを見せつけてます。
雨のなかだろうが、泥んこの中だろうが、ひたすら走り回り、愛嬌を振りまき、
え、三船敏郎ってこんな面があったのと思ってしまいました。
木村功が若いですねぇ。もうかなり前に意外と若く、老人になる前に亡くなってしまいましたが。
かわいい目が印象的でした。かなり以前まだ木村功さんが存命の時、たまたまある女性と街中を
散歩してる時、その女性が私は木村功のファンですと言われ、木村功の魅力を知ってた私は、思わずこりゃ駄目だと
思った事を思い出しました。
志村僑さんがいいですねぇ。
こういう年寄りになりたいと思ってたが駄目でしたね。今回は7人の侍のリーダー役で、あの面構えがいいです。
愛情豊かな、しかしあくまでも冷静に作戦をたて、慌てず騒がず歴戦の勇者みたいでいいです。
ストーリーは貧農の部落が野武士に襲われるのを7人の食い詰め浪人が助けるというヒーロー物です。
CDは2枚組。
前篇ではお百姓さんが、浪人を募って部落を守ることになり、浪人を物色する所からはじまります。
後編は野武士と7人の侍、お百姓さんが戦って勝つ所まで収められています。
随所に撮影の凝った部分がみられます。竹が風に吹かれている所、小川の水の音、降りしきる雨、その音等々
勿論アクションの箇所は見応えがあります。馬になった野武士との戦いなどは、今までの映画にはなかっただろうと
思われる迫真のシーン。
最終的に浪人とお百姓さんが勝つわけだが、浪人はいつまで立っても浪人。行くあてもない、仕事もない。
お百姓さんは田んぼがあります。どんなに搾取されようと、仕事があります。だから本当の力強さがあります。
村があって連帯感も生まれ、多少なりとも幸せがあります。
やはり武士は自分の主君が負けたら人生もそこで終わりだったんだと思います。
武士と言うプライドがあるだけに余計切ないラストシーンでした。
志村僑さんが“こんども負け戦だったなと呟いた一言に全てがつまっています”
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3人の会員が気に入ったと投稿しています
生きることとプライド
投稿日:2009/10/05
レビュアー:ひろぼう
※このユーザーレビューは作品の内容に関する記述が含まれています。
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何回観ても見ごたえのある作品です。今回の鑑賞では、アップのカットや表情を際立たせる照明の当て方といった撮影手法が印象に残りました。走り抜ける侍や騎馬を捉え続けるカメラによる疾走感は迫力満点で、今回初めて意識したのが前半で数回あるスロー・シーンの殺陣でした。
登場人物も多く、侍と農民それぞれの戦に対する姿勢を、泥臭くも生真面目に活写した作品で、ユーモアもふんだんに交え、実に分かり易く訴える群像劇、エンターテイメントの傑作ではないでしょうか。
物語は、野武士の襲撃を恐れる寒村で幕を開けます。長老の指示をえて、村を守る浪人をスカウトしに町に出る農民達。町での浪人集めは困難を極めるが、一人の指導力有る浪人の助けにより、七人の侍は集まり村へと赴くのでした。村で始まる合戦の準備。侍と農民は、立場も考えもちがい意見も食いちがうのですが、村を守るという言葉の元に一致団結するのでした。
ここまでが前半で2時間弱。時間にすれば長いのですが、個々人のエピソードがふんだんで、繰り返し順番にじわじわと人物達の内面を描写していくので飽きることがありません。
そして後半。戦の準備と共に高まる緊張感、いよいよ切って落とされる決戦の火蓋、合戦の合間には前半での人物描写の伏線が絡み、怒涛の勢いを保ったままラストまで駆け抜けるのでした。
農民の生きざまが実に泥臭い実直さで描かれ、それは、生き延びるためにはなんだってやるという、ひえを喰らいつつも米は隠し持ち、侍には泥水に這いつくばって地べたに頭を擦りつけることもいとわないが、落ち武者となり形勢逆転すると集団で責め殺すという、虐げられた者の妬みと怒りと、生きることへの強い執着を感じます。
対する侍が尊大な態度を終始窺わせるのは、彼等がプロの戦士であり死地に向かう覚悟を決めた者としての気高いプライドを持っているからなのでしょう。戦いに手を抜くことには憤怒を露わにし、ただ戦うのではなくそこに意義を求め、そのためには生への執着も薄れるようです。
絶対に交わることのない二者は、農民が怒りを露わにし、侍が浪人となって戦う意義を見失ったこの時に交差するのでした。この象徴が菊千代であり、若侍と村娘なのでしょう。狡さと怠惰と蛮行とも言える豪胆さを持つ菊千代は、農民の厭らしさ憎しみと悲しみを伝え、花木を愛でる若侍と村娘の恋は、一時の親交は幻でありまたそれぞれが生きる道へと分かつ未来を示準しているようです。
激戦の後のやや唐突なラスト、ここでの二者の対比に、田植え唄を歌い生命の息吹を謳歌する村人達と、そびえる丘にある墓地を吹き抜ける風の無情さ、勘兵衛のぽつりと洩らす一言には、侍も生きること知るのだと思うのでした。そして、やがて消えうせるプライドの儚さも感じるのでした。
三船敏郎のハジケた演技が清々しく、女の情念を表情のみで強く感じさせるシーンもあり、久し振りの鑑賞は色々と発見がありました。★5−
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ユーザーレビュー
2日がかりで鑑賞。
投稿日
2006/05/01
レビュアー
旭竜
いろんな映画を観てきましたが、遂に黒沢映画です。
というのも、きっと「世界のクロサワ」を観るのが不安だったんでしょうね。
これだけ広く素晴らしいと評価されているのに、全然理解できなかったらどうしようって感じで。
意を決して観た感想は、これぞまさしくエンターテイメント。
普遍的なテーマを持っていて勧善懲悪のシンプルなストーリー構成。
ストーリーはピクサーのアニメ「バグズ・ライフ」がパクってるように感じましたね。
前半の7人を集めていく過程が面白いし、志村喬演じる島田勘兵衛を中心に戦術を練るやりとりはわくわくしました。
魅力ある男達と、インパクトのある土砂降りの中での戦闘は邦画界で屈指のシーンです。凄かった。
当時の観客は絶句した事でしょうね。それくらい中身のつまった映画です。
他の方々は上映時間が長いところが難点と指摘していますが、私の場合1枚目を観てたら「休憩」と表示されたので素直に従い、2枚目は次の日観ました。
これが良かったのかも。
2枚目を見始めるまで、自分なりにストーリーを組み立てたりして楽しく過ごすことができましたよ。
1954年に作られた映画を今観ても面白いと思う事に感動した。
リアルタイムに観た人を羨ましく感じた作品。必見の名作です。
西部劇を総括してしまったクロサワ
投稿日
2004/11/27
レビュアー
HiroX
私の世代でわかりやすい例をあげると、たとえば、第1作目の『スターウォーズ(episode4)』で、タイ・ファイターーやエックス・ウィング、ミレニアム・ファルコンの飛行の軌跡とそれを追うカメラワークが抜群で、これまでのSFにありがちなUFOや宇宙船の直線的な移動とは比べものにならない臨場感を現出したといったような、物や人物の「運動」をめぐる映像表現上の革新的な発見が時折天与の才によってもたらされる。『七人の侍』は、まさしくそうした記念碑的な作品だ。
さらに、当時のことを思えば、日本映画が、とりわけ「運動」の表現において、歌舞伎か演劇あたりの単なる代替物であることから脱して芸術における独自性を宣言した瞬間ともいえるだろう。なぜそんなことが可能だったのか。黒澤明は、黎明期の日本映画よりは、西部劇などアメリカ映画の手法からよりいっそうたくさんのヒントを得たようだ。従って『七人の侍』は、いわば日米の映画文化の混血児であり、そういう意味では、その後『七人の侍』の影響下で多くのアメリカ映画が育ったというのも実に自然な成り行きだったといえる。
しかし、侍と農民の関係は、『羅生門』で世界的なデビューを果たした黒澤明であるから、ジョン・フォードほど単純には割り切れない。両者の関係は、単なる強者-弱者ではないことは、落武者狩りのぶん取り品が、農民の家から発見された時、最も端的に示される。侍達と農民の葛藤が陰影を投げかけ、作品に人間心理の重厚さをくわえている。
その際にも両者を取り持つうえで、重要な役割を果たすのが自然児・菊千代だが、実に独創的なキャラクターだ。いわゆるトリックスターだが、いかなる状況にも陰性の心情や考えに落ち込まず、無邪気な喜びと勇壮に満ち、農民へのアンビバレントな愛情を抱くなど人間味にあふれているが、小人くさい道徳からは自由である。以前は燻し銀の勘兵衛に魅かれたものだが、今回、久々に観て、菊千代にすっかり魅了された。
「七人の侍」の【前編】「勘兵衛」の思慮深さ 「菊千代」のいる場所
投稿日
2022/04/26
レビュアー
ちゅく
「七人の侍」(1954、東宝、白黒、207分)。監督は黒澤明、脚本は黒澤明・橋本忍・小国英雄、撮影は中井朝一、撮影助手は斎藤孝雄、音楽は早坂文雄。「生きる」(1952)と、「生きものの記録」(1955)、「蜘蛛巣城」(1957)の間に位置する作品で、これら三作と同様、スタンダードサイズ(縦横比は1対1.37)で撮影されている。長編のため、前編・後編の二部構成とし、間にインターミッション(中休憩)を設けている。黒澤の作品群を、高山が居並ぶ大山脈に喩えると、その最高峰にそびえる傑作。
戦国時代末期の初夏(梅雨前)、山間の村落で麦刈りが終わった頃、野武士の集団が周囲を徘徊し始めた。昨年も彼らが来襲し、村人を殺し若い女を誘拐し、収穫を根子削ぎ奪ったのだった。村の長老「儀作」(高堂国典)は自衛のため侍を雇うことにし、「茂助」(小杉義男)、「利吉」(土屋嘉男)、「万造」(藤原鎌足)、「与平」(左卜伝)の四人が侍探しに出発した。40騎で来る野武士には、加勢してくれる侍は村の予算では7人が限界。まず古参で首領格になる浪人「島田勘兵衛」(志村喬)と邂逅。彼の協力で侍たちが次々と集まる。「勘兵衛」の剣の腕に震え弟子入りしたい裕福な郷士の若息子「岡本勝四郎」(木村功)は、入門を断られる。目的が違うし、若い彼の将来を慮る「勘兵衛」の温情。「勘兵衛」の人格に惚れ込み参謀格になる「片山五郎兵衛」(稲葉義男)、「勘兵衛」の元部下で長槍名手「七郎次」(加東大介)、明るく剽軽な「林田平八」(千秋実)、諸国修業の剣客「久蔵」、一度は断られた「勝四郎」が加わる。最後の「菊千代」(三船敏郎)は、「勘兵衛」の強さに魅かれ、一行に勝手に付いてくるのだが、実は野武士に家族を皆殺しにされた農民の孤児だった。
●前編の見所は、上記のように、「勘兵衛」の吸引力で、個性豊かな侍たちが次々に集まってくるところ。村に到着し、侍・農民一体となり村の防衛線を整備し戦闘訓練を行うところ。酒癖悪く粗暴な「菊千代」が次第に村の子供、大人の順に好かれていき、「トリックスター」としての性格が肉付けられていくところ。「平八」の考案で「○○○が左右二列、その下に△一つ、その下に『た』を描いた旗」が作られる。「○」は侍、「た」は「田」の字で農民。間に位置する「△」は侍・農民両方の性格を持つ「菊千代」を象徴──戦で旗が立つのは以降だが……。
(以下【後編】)
色々な面で画期的な作品
投稿日
2011/08/05
レビュアー
ギャンブラー
今から55年くらい前の作品。
当時この様なアクション映画がない時代に画期的な作品です。
戦いの撮影方法などはアメリカのアクション映画を連想しますが、この映画が元で
荒野の7人が出来たとか。頷けますね。
役者さんが、兎に角懐かしい顔ぶれで一気に昔にタイムスリップしました。
志村僑、三船敏郎、木村功、加東大介、千秋実、藤原釜足、左朴全、津島恵子等々。
今回の三船敏郎は凄いです。身体能力の高さを見せつけてます。
雨のなかだろうが、泥んこの中だろうが、ひたすら走り回り、愛嬌を振りまき、
え、三船敏郎ってこんな面があったのと思ってしまいました。
木村功が若いですねぇ。もうかなり前に意外と若く、老人になる前に亡くなってしまいましたが。
かわいい目が印象的でした。かなり以前まだ木村功さんが存命の時、たまたまある女性と街中を
散歩してる時、その女性が私は木村功のファンですと言われ、木村功の魅力を知ってた私は、思わずこりゃ駄目だと
思った事を思い出しました。
志村僑さんがいいですねぇ。
こういう年寄りになりたいと思ってたが駄目でしたね。今回は7人の侍のリーダー役で、あの面構えがいいです。
愛情豊かな、しかしあくまでも冷静に作戦をたて、慌てず騒がず歴戦の勇者みたいでいいです。
ストーリーは貧農の部落が野武士に襲われるのを7人の食い詰め浪人が助けるというヒーロー物です。
CDは2枚組。
前篇ではお百姓さんが、浪人を募って部落を守ることになり、浪人を物色する所からはじまります。
後編は野武士と7人の侍、お百姓さんが戦って勝つ所まで収められています。
随所に撮影の凝った部分がみられます。竹が風に吹かれている所、小川の水の音、降りしきる雨、その音等々
勿論アクションの箇所は見応えがあります。馬になった野武士との戦いなどは、今までの映画にはなかっただろうと
思われる迫真のシーン。
最終的に浪人とお百姓さんが勝つわけだが、浪人はいつまで立っても浪人。行くあてもない、仕事もない。
お百姓さんは田んぼがあります。どんなに搾取されようと、仕事があります。だから本当の力強さがあります。
村があって連帯感も生まれ、多少なりとも幸せがあります。
やはり武士は自分の主君が負けたら人生もそこで終わりだったんだと思います。
武士と言うプライドがあるだけに余計切ないラストシーンでした。
志村僑さんが“こんども負け戦だったなと呟いた一言に全てがつまっています”
生きることとプライド
投稿日
2009/10/05
レビュアー
ひろぼう
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何回観ても見ごたえのある作品です。今回の鑑賞では、アップのカットや表情を際立たせる照明の当て方といった撮影手法が印象に残りました。走り抜ける侍や騎馬を捉え続けるカメラによる疾走感は迫力満点で、今回初めて意識したのが前半で数回あるスロー・シーンの殺陣でした。
登場人物も多く、侍と農民それぞれの戦に対する姿勢を、泥臭くも生真面目に活写した作品で、ユーモアもふんだんに交え、実に分かり易く訴える群像劇、エンターテイメントの傑作ではないでしょうか。
物語は、野武士の襲撃を恐れる寒村で幕を開けます。長老の指示をえて、村を守る浪人をスカウトしに町に出る農民達。町での浪人集めは困難を極めるが、一人の指導力有る浪人の助けにより、七人の侍は集まり村へと赴くのでした。村で始まる合戦の準備。侍と農民は、立場も考えもちがい意見も食いちがうのですが、村を守るという言葉の元に一致団結するのでした。
ここまでが前半で2時間弱。時間にすれば長いのですが、個々人のエピソードがふんだんで、繰り返し順番にじわじわと人物達の内面を描写していくので飽きることがありません。
そして後半。戦の準備と共に高まる緊張感、いよいよ切って落とされる決戦の火蓋、合戦の合間には前半での人物描写の伏線が絡み、怒涛の勢いを保ったままラストまで駆け抜けるのでした。
農民の生きざまが実に泥臭い実直さで描かれ、それは、生き延びるためにはなんだってやるという、ひえを喰らいつつも米は隠し持ち、侍には泥水に這いつくばって地べたに頭を擦りつけることもいとわないが、落ち武者となり形勢逆転すると集団で責め殺すという、虐げられた者の妬みと怒りと、生きることへの強い執着を感じます。
対する侍が尊大な態度を終始窺わせるのは、彼等がプロの戦士であり死地に向かう覚悟を決めた者としての気高いプライドを持っているからなのでしょう。戦いに手を抜くことには憤怒を露わにし、ただ戦うのではなくそこに意義を求め、そのためには生への執着も薄れるようです。
絶対に交わることのない二者は、農民が怒りを露わにし、侍が浪人となって戦う意義を見失ったこの時に交差するのでした。この象徴が菊千代であり、若侍と村娘なのでしょう。狡さと怠惰と蛮行とも言える豪胆さを持つ菊千代は、農民の厭らしさ憎しみと悲しみを伝え、花木を愛でる若侍と村娘の恋は、一時の親交は幻でありまたそれぞれが生きる道へと分かつ未来を示準しているようです。
激戦の後のやや唐突なラスト、ここでの二者の対比に、田植え唄を歌い生命の息吹を謳歌する村人達と、そびえる丘にある墓地を吹き抜ける風の無情さ、勘兵衛のぽつりと洩らす一言には、侍も生きること知るのだと思うのでした。そして、やがて消えうせるプライドの儚さも感じるのでした。
三船敏郎のハジケた演技が清々しく、女の情念を表情のみで強く感じさせるシーンもあり、久し振りの鑑賞は色々と発見がありました。★5−
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※2 借り放題はDVD「旧作」、CD「新作・準新作・旧作」が対象です。
七人の侍